著者
渡邊 淳也
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2003

【要旨】
著者
渡邊 幸樹 稲村 浩 中村 嘉隆
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.379-380, 2018-03-13

近年,BLEビーコンによる屋内の人流把握が注目され,特に滞留行動の把握は様々な効果が期待される.本稿では,試作したセンシングデバイスにて周囲の移動端末に搭載されたBLEの挙動を検知し,人流から滞留者の検知と働きかけの対象となる潜在顧客の判別を試みる.取得したRSSI値の変動に対してDTWを用いたテンプレートマッチングにて潜在顧客の行動特徴を示した滞留者の判別を行った.このセンシングデバイスは環境発電による間欠動作を想定している.しかし,人流のように連続的な計測が必要な場合には間欠動作では判別精度の低下が懸念される.ハードウェア最適化を考慮した上で判別に適切な動作間隔についても議論する.
著者
渡邊 千穂
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.301-302, 2022 (Released:2022-11-25)
参考文献数
6

細胞を「生体高分子で混雑した細胞質を脂質膜によりミクロな空間に閉じ込めた構造」と近似的に捉え,この条件を模倣できる高分子液滴を用いて,液滴内部での相分離と分子拡散の閉じ込めサイズ依存性を測定,サイズ依存的なふるまいに対する膜表面積・体積比(S/V)および膜表面物性の効果について考察した.
著者
鈴木 美穂 渡邊 隆夫 香田 将英 本田 和也 原田 奈穂子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究では、日本において高度実践看護師のひとつであるナースプラクティショナー(NP)を欧米のように活用した医療提供モデルを構築するために、日本におけるNP養成課程修了者の実践の実態を明らかにし、NPの実践による費用対効果等のアウトカムを評価する。医療技術の進歩と医療ニーズの複雑化により医療者がますます不足かつ偏在する中で、欧米諸国では医療の質とアクセスを一定に保つために、NPを活用してきているが、日本ではNPは公式には認められておらず、協議会ベースでの認定であり、公的導入に至るには科学的にも政策的にも支持するエビデンスがほとんどなく、日本での医療保険制度でのエビデンスの生成を目指す。
著者
佐原 宏典 渡部 武夫 渡邊 秋人 伊藤 裕明
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.15-22, 2012 (Released:2012-01-31)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

This paper reports a development and demonstration of inflatable extension boom in the experiments of the ISAS/JAXA sounding rocket, S-520-25. The inflatable extension boom developed by the authors is the longest in ones with conductive part to work as an electrode for collection of electrons surrounding the rocket. S-520-25 sounding rocket was launched in August 31, 2010, and 5 experiments including an extension of the inflatable boom were conducted. The inflatable extension boom and its system worked very well with no problem to form 4-m-long electrode in space.
著者
星 奈美子 迎 慎二 新澤 穣太郎 渡邊 茂 粕川 禮司 折笠 博史 小林 圭子 佐伯 武頼
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.492-497, 2002-11-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
16
被引用文献数
6 6

1996年4月, 29歳時に発症した成人発症II型シトルリン血症の男性. 特殊ミルク (高アンモニア血症・シトルリン血症フォーミュラ®) の内服で3年間症状の改善が認められたが, 1999年に, 血清アンモニア値の上昇とともに脳症のコントロールが困難となった. そこで経口アルギニン製剤 (アルギU顆粒®) を投与したところ, アンモニア値の正常化と脳症の改善が認められた. しかし8カ月後の2001年3月に再びアンモニア値の上昇と脳症が出現し, 約5年の経過で死亡した.
著者
瀬戸山 博子 野村 真希 矢田 ともみ 吉丸 洋子 楢原 哲史 稲田 浩気 田中 健太郎 蔵野 宗太郎 徳永 尭之 飯尾 悦子 長岡 克弥 渡邊 丈久 江口有 一郎 田中 靖人
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.583-586, 2023-11-01 (Released:2023-11-10)
参考文献数
5

Continuation of activities is important for the hepatitis medical care coordinators to fulfill their functions, which must be supported by regional core centers for liver disease management. Thus, we conducted a questionnaire survey among coordinators in Kumamoto Prefecture to identify factors that motivates them to continue their activities. Results showed that coordinators were mainly motivated by a sense of social contribution. The factors considered important in the continuation of their activities are self-evaluation and of others, resolution of concerns about their activities, and the presence of peers/consultants. The regional core centers should actively provide a place and means for the coordinators to be active.
著者
石井 仁 渡邊 慎一
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.65-74, 2018 (Released:2021-04-07)
参考文献数
30

野外音楽フェスティバル会場において気象要素の測定を行い,暑熱ストレスの評価ならびにアンケート調査により主に来場者の防暑対策行動の実態調査を行った。調査は夏期(2011年7月)と秋期(2011年10月)に開催された野外音楽フェスティバルで実施した。夏期の野外音楽フェスティバル会場は,学協会の指針等から判断して暑熱ストレスの高い環境であった。そして熱中症のような暑熱障害の予防には先行研究と同様に気象要素の会場現地での実測が重要であることが示された。来場者の多くはタオル,水などの飲料,帽子,うちわ・扇子を防暑対策として持参していた。夏期のフェスティバルにおいて暑熱障害は発生しなかったが,これは来場者が防暑対策を主体的に行っていたことが一因として考えられる。秋期開催の野外音楽フェスティバル会場は暑熱ストレスが高くはない環境であった。秋期の野外音楽フェスティバルでは暑さが厳しくないと予測して防暑対策の携行品を持参しない来場者が増えた。
著者
渡邊 保貴 横山 信吾
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学) (ISSN:21856516)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.26-39, 2020 (Released:2020-01-20)
参考文献数
32
被引用文献数
2 2

メチレンブルー吸着量を用いてベントナイトのモンモリロナイト含有率を評価するため,メチレンブルー吸着試験の測定精度を確かめた上で,分散性の劣るCa型ベントナイトを用い,これから抽出したモンモリロナイトのメチレンブルー吸着量を測定した.メチレンブルー吸着試験にはスポット法と比色法がある.ブラインドプリディクションによりスポット法の標準誤差は2mmol/100g未満であることが分かった.また,比色法と試験後試料の粉末X線回折分析により,スポット法による測定値を飽和吸着量とみなせることが分かった.モンモリロナイトの抽出は粒径0.2µm以下の回収により行った.このメチレンブルー飽和吸着量を使用することがモンモリロナイト含有率の評価,及び,有効モンモリロナイト密度を用いた透水性・膨潤性評価の精度を高める上で重要である.
著者
渡邊 弘美 頼住 孝二
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.96-100, 1997 (Released:2010-04-30)
参考文献数
10

We studied the effects of bathing in warm water on cerebral blood flow (CBF). Seven healthy male volunteers were subjected to experiments. The subjects were bathed in warm water at 39°C for 20 minutes in a sitting position immersed up to the neck. Each subject received two CBF examinations: one under normal conditions and the other after taking a bath mentioned above. There was an interval of at least seven days between the two examinations. To measure CBF, we used the Patlak plot method with technetium-99m ethyl cysteinate dimer (99m-Tc ECD). To examine CBF after bathing, 99m-Tc ECD was injected within 10 minutes after bathing. Brain perfusion index (BPI) and regional CBF (rCBF) were used as indexes for evaluating CBF. The body temperature, pulse, blood pressure, arterial oxygen and carbon dioxide pressure, and hematocrit were also measured. Wilcoxon's signed rank test was used for statistical analyses. The following were observed:1) BPI increased significantly after bathing (p<0.05).2) rCBF in the cerebral cortex, particularly in the frontal lobe, tended to increase after bathing (p<0.05). No definite changes were observed in the cerebellar cortex, caudate nucleus, or thalamus.3) The body temperature and pulse increased significantly after bathing. No definite changes were observed in blood pressure, arterial oxygen and carbon dioxide pressure, or hematocrit. From the above, we conclude that bathing in warm water causes the cerebral blood flow to increase in healthy subjects.
著者
柳川 真之裕 渡邊 育夢
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
pp.TETSU-2023-080, (Released:2023-10-19)
参考文献数
21

Yield-point phenomena in Ferrite–Pearlite duplex steels were investigated using multi-scale computational simulations. In this multi-scale simulations, stress–strain relationship of Ferrite phase was characterized by an elastoplastic constitutive model considering yield-drop behavior and its material constants were determined by minimizing residual error between a computational simulation and experiment of tensile test, where yield-point phenomenon in a tensile test of Ferrite steel was reproduced.Using the determined material response of Ferrite phase, finite element analyses of Ferrite–Pearlite duplex microstructure were performed to examine its macroscopic material response and its microscopic deformation mechanism. Besides, finite element analyses of tensile test based on the numerical results of microscopic finite element analysis were conducted to reproduce yield-point phenomena in Ferrite–Pearlite duplex steels.
著者
小澤 弘幸 渡邊 愛記 石井 杏樹 川上 祥 小林 健太郎
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.663-669, 2023-10-15 (Released:2023-10-15)
参考文献数
12

視空間認知障害を呈した左片麻痺症例に対し,単一事例実験研究による応用行動分析学に基づいた上衣の着衣練習の有効性を検証した.着衣動作を6つの工程に分割し,それぞれに対して介助量によって点数付けをし,その得点と着衣動作の遂行時間を計測した.ベースライン期では試行錯誤による着衣練習,介入期では時間遅延法と視覚的プロンプト・フェイディング法による着衣練習を行った.その結果,介入期ではベースライン期に比べて着衣の遂行時間と得点が有意に改善し,その後も着衣動作が継続的に可能となった.これらより,応用行動分析学に基づいた着衣練習は,視空間認知障害を呈した片麻痺患者に対する有効な訓練方法であると示唆された.
著者
王 晨旭 川口 秀樹 渡邊 浩太
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J106-C, no.10, pp.366-372, 2023-10-01

リコンフィギュラブルコンピューティング技術に基づくハイパフォーマンスコンピューティングの試みとして,データフローアーキテクチャ専用計算機の方法を提案し,電磁界シミュレーション,とりわけ,マイクロ波シミュレーションへの応用を検討してきた.このとりくみの次の段階として,より広範囲の電磁界をとり扱うためには,大型疎行列計算のハードウェア化が重要な課題となる.本研究では,典型的な疎行列計算スキームBiCG-Stabのハードウェア回路化に際して必須のタスクとなる倍精度浮動小数点相当の精度を有する多倍長整数型除算回路の検討を行ったので報告する.