著者
白石 忠義 亀山 啓司 今井 直博 堂本 剛史 勝見 郁男 渡辺 清
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.974-981, 1988
被引用文献数
23

A series of α-cyanocinnamamide derivatives was synthesized and evaluated for inhibitory activity against tyrosine-specific protein kinase using intact plasma membrane fractions from an epidermoid carcinoma cell line, A-431 cells. Among these compounds, several novel α-cyano-4-hydroxy-3, 5-disubstituted cinnamamide derivatives, e.g., α-cyano-3-ethoxy-4-gtdrixt-5-phenyl-thiomethylcinnamamide (ST 638), showed potent inhibitory activity. The studies on the structure-activity relationship revealed that the presence of the hydroxy group at the 4 position and the double bond in the α-cyano-4-hydroxycinnamamide skeleton was important for potent inhibitory activity, and that the presence of hydrophobic groups at the 3 and 5 positions on the benzene ring also enhanced the inhibitory activity of α-cyano-4-hydroxycinnamamide derivatives.
著者
新崎 千江美 佐藤 豊三 白玉 敬子 大城 篤 金子 繁
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.22-24, 2013

沖縄県与那国町で露地栽培中のボタンボウフウにおいて葉の表裏,葉柄に微小な黄斑点を生じ,褐色粉状の胞子が大量に形成され黄化・葉枯に至る病害が発生した。病原菌の夏胞子は淡褐色,単細胞,広楕円形ないし倒卵形で表面に細刺があり,大きさは23~38.5×21~32.5μm であった。冬胞子は褐色2細胞で隔壁部がややくびれ,短棍棒形,長楕円形ないし雪だるま形,大きさは34~51×22~33μm であった。夏胞子の接種により病徴が再現され,夏胞子および冬胞子が形成された。本病原菌とカワラボウフウ属の植物に寄生するさび病菌との形態的比較に基づき,<i>Puccinia jogashimensis </i>と同定した。以上より本病をさび病(新称)とすることを提案する。
著者
蔡 超 白松 俊
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1J305, 2018

<p>近年、ウェブ議論システムやウェブアンケートの利用が頻繁になっている。そのため、特定の話題に興味を持つ議論参加者やアンケート被験者を、SNS上で発見したいというニーズが増加している。本研究では、ユーザ数の多いTwitterを対象として、特定の話題に興味を持つユーザを発見する手法を試作する。具体的には、あるキーワード群でTwitter検索をするとbotアカウントやスパムアカウントが多く出力されてしまう問題を解決するため、非個人ユーザフィルタリング手法を提案する。訓練データの作成時には、キーワードでの検索とハッシュタグでの検索という2回の検索結果を用い、個人ユーザと非個人ユーザのバランスを調整した。これを用いてSVMによる個人・非個人の分類モデルを学習し、F値0.93を達成した。</p>
著者
弓岡 まみ 村田 伸 岩瀬 弘明 内藤 紘一 安彦 鉄平 白岩 加代子 野中 紘士 堀江 淳
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.165-169, 2018-01-31 (Released:2018-02-23)
参考文献数
20
被引用文献数
1

〔目的〕本研究の目的は,女性高齢者の外反母趾に影響を及ぼす因子について,足部の形態に着目して検討することである。[対象と方法]高齢者健康サークルに所属し,体力測定会に参加した地域在住女性高齢者176名(平均年齢73.8±5.7歳)を対象とした。測定は,外反母趾に影響を及ぼす因子を抽出するため,対象者の年齢,身長,体重,Body Mass Index,および足部・足趾の形態(足長,足幅,母趾角,小趾角,開帳角,足底・足趾の接地状態)について足底圧分布測定器を用いて測定した。さらに,外反母趾と浮き趾の有無を判定した。〔結果〕ステップワイズ重回帰分析の結果,外反母趾に影響を及ぼす因子として抽出されたのは足幅のみであった。〔結語〕足部・足趾の健康を考える場合,足長のみならず足幅も考慮した靴のサイズ選びが重要であることが示唆された。
著者
福岡 義隆 松本 太 白敷 幸子
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.15, 2005

1.はじめに都市の温暖化を緩和することは昨今の温暖化対策上でも火急の課題となっている。温暖化対策の一つである緑化として公園や街路樹などがあるが、それらを合計してもわが国の都市の緑地率は、欧米にくらべて極めて低い。緑地がどのくらい必要なのか、都市の発展を維持しながらの最適規模の緑化率を求め、それを目標に対策を講じねばならない。 通常の緑化空間の急速な拡充・改善が望めない現状においては、「屋上緑化」や「壁面緑化」という特殊空間緑化政策が国や自治体で推進されつつあるが、その実態と効果についての基礎的な研究は国内外ともに極めて少ない。都市内緑地の多い欧米でも殆どない。そこで、本研究では「さいたま新都心」駅前に建設された屋上緑地「けやきひろば」(欅広場)を屋上緑化施設とみなして、その温暖化への緩和効果を微気象学的に把握することを一つの目的としている。けやきの森が有するであろう気象緩和効果と、それに伴う階下の温熱環境への影響などについて、気温・湿度の分布状態や、樹冠部での熱収支・水収支のメカニズムなどから定量的に把握する。2.研究方法「けやきひろば」は埼玉県さいたま市の「さいたま新都心」JR駅わきサッカー場さいたまアリーナ前に、2000年に造られた大規な屋上緑化施設(植栽は2001年2月完成)の一種である。面積約10,200_m2_(おおよそ100mx100m)で、樹高約10mのケヤキが220本植栽されている。直下の1階は商店飲食店街および室内的ガーデンなどが混在し、地下1階は駐車場となっている。「けやきひろば」における屋上緑化効果の研究については、2001年から2004年にかけて、3年間、夏秋冬春の各季節に1昼夜(24時間)、気温・湿度・風などの微気象の予備観測を行ってきた。2005年から2007年にかけて本調査を実施し、併せてサーモトレーサによる熱画像撮影(NEC三栄)も始めている。予備調査では「けやきひろば」における30箇所での気温・湿度の分布状態に加え、周辺の気温分布、夏季においては1階(この「けやきひろば」直下)における7箇所での気温・湿度などとの関係を比較考察し、おおよその緑化効果が予測できた.3.研究結果(1)これまでの傾向では、特に夏季は屋上の芝生の広場にくらべ樹下が低温で、階下は更に低くなり、早朝は丁度逆になることも分かった。(2)けやき広場と周辺の気温差については2005年夏秋冬の観測結果の一部から、図1及び図2のように明らかに屋上緑化である「けやき広場」は周辺より0.1_から_1.7℃低温であることが示された。(3)サーモトレーサによる熱画像でみると、真夏(8月)の例では、けやき林の樹下で約35℃、樹間で37_から_38℃、樹幹部で約40℃、ビル屋上のコンクリート表面は40_から_44℃であった。
著者
庭瀨 裕子 朴 白順 月浦 崇
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第14回大会
巻号頁・発行日
pp.107, 2016 (Released:2016-10-17)

Fading Affect Bias(FAB)とは,情動的にネガティブな出来事と結びついた感情は,情動的にポジティブな出来事と結びついた感情よりも早く弱まる傾向があるバイアスのことである.しかし,このFAB効果の大きさと気分の個人差との関係は明らかではない.本研究では,日記法を用いてFAB現象と気分の個人差の関係を検証した.参加者は,情動的にPositive,Neutral,Negativeな出来事を毎日1つずつ14日間連続で日記に記入し,各出来事についての覚醒度を評価した.さらに14日後に,参加者は日記に記載した出来事についての覚醒度を再評価し,さらに気分と性格特性に関連する心理検査を施行した.その結果,FAB現象の大きさは,記憶想起時のネガティブな気分状態が強い個人ほど有意に減少することが示された.この結果は,FAB現象は記憶想起時の気分の個人差によって予測されることを示唆している.
著者
尾形 美和 白井 要 古市 保志
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.47-56, 2019-03-29 (Released:2019-03-28)
参考文献数
9

歯科処置の中でも歯周治療は治療頻度が高い処置であるが,観血処置であることからも菌血症を引起す可能性がある。本症例は,人工弁置換術の全身既往がある患者に対し,感染性心内膜炎予防に配慮し非外科的に歯周治療を行いSPTに移行した一症例である。患者は67歳男性で,下顎前歯の動揺を主訴に来院した。歯科既往歴が僅少であることで,歯科恐怖症を抱え,脳梗塞の既往から右半身麻痺であった。さらに多数の全身性疾患を有しており,付随し服用薬剤も多種であったことから,内科との連携を密に歯周治療を行うこととした。患者には,心臓弁置換術の既往があると菌血症によって感染性心内膜炎を併発するリスクが高く,歯周病がその動因になり得ることを説明した。その上で患者自身の口腔環境が,実際に菌血症を引起こしやすい状態であること,またブラッシングの重要性を説明し歯周治療の必要性を訴え歯周治療参加への同意を得た。結果,主訴である下顎前歯(41歯)は抜歯処置となったものの,歯周基本治療後の再評価時にはPCR値17.2%となった。また下顎前歯部に対し,当初の治療計画では補綴処置を行う予定であったが,歯周組織状態が安定していることからMTMを行い,歯列不正を正すことでブラッシングを行いやすい歯周環境を構築することとした。延いてはPCR値20%以下を維持しSPTに移行した。SPT中もブラッシングに対し高いモチベーションを保持していたため,全身疾患も悪化することなく経過した。感染性心内膜炎の発症を予防するためにも口腔衛生管理の徹底は不可欠である。
著者
白石 太一郎
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.21-51, 1992-03-31

古墳時代後期の6世紀に日本列島の各地で造営された墳丘長60メートル以上の大型前方後円墳の数を比軟すると,他の諸地域に比べ関東地方にきわめて多いことが知られる。律令体制下の国を単位にみてみると,関東では上野97,下野16,常陸38,下総11,上総28,安房0,武蔵26,相模0で,合わせて216基となる。うちに大王墓をも含む畿内地方でも大和20,河内12,和泉0,摂津2,山城5の計39基にすぎず,さらに吉備地方では,備前2,備中1,備後1,美作0の計4基にすぎない。また東海地方の尾張では12,美濃では7基を数えるが,尾張に多いのは継体大王の擁立にこの地の勢力が重要な役割をはたしたという特別の政治的理由によるものと思われ,東日本の中でも関東地方だけが後期前方後円墳の造営において特殊な地域であったことは明らかである。一般に前方後円墳は,畿内勢力を中心に構成されていた政治連合に加わった各地の首長たちが,この連合における身分秩序にしたがって営んだものと考えられているが,6世紀の関東地方では前方後円墳の造営に際してそれ以外の地域とは明らかに異なる基準が適用されたことになる。また小地域における大型前方後円墳の密集度からも,その被葬者は単なる領域的支配者としての地域首長であるばかりでなく,畿内王権がこの地方に数多く置いた子代・名代などの部や舎人などの地方管掌者としての性格をも併せもつものであったと考えざるをえない。関東地方に他の地域と異なる基準に基づいて数多くの大型前方後円墳が営まれた理由は,この地域が畿内政権をささえる経済的・軍事的基盤としてきわめて重要な地域であったこと,さらに畿内諸勢力の連合体としての畿内政権を構成する諸豪族がそれぞれにこの地域の在地勢力と結びついて支配の拠点をえようとした結果と考えられ,まさに畿内政権の構造的特質によるものと思われるのである。
著者
白山 竜次 郡山 啓作 木戸 君枝
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.71-78, 2017 (Released:2017-03-31)
参考文献数
19
被引用文献数
2

キクの暗期中断における間欠照明の花芽分化抑制に対する有効性を赤色光(以下R光と略す)および赤色光 + 遠赤色光(以下R + FR光と略す)を用いて検証した.同一照射時間帯(22:00~2:00) で連続照明と間欠照明を比較したところ,R光およびR + FR光ともにDuty比が低下するにつれて花芽分化抑制効果が低下した.またR光の連続照明とDuty比0.5で積算の放射照度を連続照明に対して1.0および0.5に設定した間欠照明の効果を比較したところ,1.0区は連続照明と同等であったが,0.5区は連続照明に比較して効果が劣った.このことから,本実験ではキクの同一時間帯での連続照明に対する間欠照明の優位性は確認できなかった.次に,同一積算照射時間において短時間の連続光(18分) と間欠により3時間に照射時間帯を拡張した間欠照明を比較した場合では,R光は間欠照明の効果が認められなかったが,R + FR光では連続照明に比較して間欠照明の花芽分化抑制効果が高くなった.これは短時間照明(18分) の場合,R + FR光の連続照明は,R + FR光によるフィトクロムの低Pfrレベルにより,暗期中断の効果が低下することによると考えられた.また,連続照明の時間帯を変えることで暗期中断の効果が変化したことから,同一積算照射時間の場合は,キクの暗期中断に対する感度が時間帯で変化することに注意する必要があると考えられた.実際のキク電照栽培では,暗期中断の時間がR + FR光での低Pfrによる花芽分化抑制効果の低下が発現する時間よりも比較的長時間であるために,間欠電照の優位性はほとんどないと考えられた.
著者
白井宗因
出版者
水田甚左衛門
巻号頁・発行日
vol.[2], 1670
著者
白井 良
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.259, pp.42-49, 2014-11

位置情報をマーケティングに活用する事例として、福岡ソフトバンクホークス、イタリアンレストランのトラットリア・トリニータ(トリニティが運営)、JCBの3社の事例を紹介しよう。 福岡ソフトバンクホークスはiBeaconを使い、球場のビール売り子の販促システ…
著者
横山 勝一 エルフィトリアナ 白石 有里佳 上村 芳三 幡手 泰雄
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.25-31, 2000

Concentrations of nitrate and nitrite in groundwater are increasing year after year because of permeation of fertilizers and livestock drain into the ground. These nitrogen species may cause methemoglobinemia, whose characteristic symptom is cyanosis. In this study, an immobilized denitrifying bacterium was used to remove such nitrogen species from water. Ion-exchange resin, reverse osmosis membrane, electrodialysis and biological processes are the representative denitrification methods. These methods except for biological treatment cause trouble with the drain water. In biological treatment, there are two choices; autotrophic and heterotrophic denitrification. In both cases, nitrate is reduced to nitrogen gas by the bacteria. Heterotrophic bacterium requires organic carbon as the nutrient. Existence of organic carbon is not acceptable for treating drink water. In this study an autotrophic bacterium was, therefore, chosen to avoid using organic carbon.<BR>In this study, batch and continuous denitrifying experiments were carried out using <I>Paracoccus denitrificans</I>. The batch experiment was conducted in a 200m<I>l</I>-Erlemeyer flask containing 100m<I>l</I> of treating water and free or immobilized cells. The continuous experiment was carried out using a fixed bed bioreactor of 4.6cm internal diameter. In continuous denitrification, a packed bed of alginate-immobilized cells was used. In the continuous experiment, denitrification was successfully carried out for four hundred hours.
著者
白石孝行
出版者
富士通
雑誌
Fujitsu
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, 2013-05
著者
白 錬行 永島 暉臣慎 西谷 正
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.86-90,85, 1968-03
著者
水野 康 国井 実 清田 隆毅 小野 茂之 駒田 陽子 白川 修一郎
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.527-536, 2004-10-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
34
被引用文献数
8 6

The present study performed a cross-sectional survey to investigate sleep habits and sleep health in Japanese women aged 40 to 69 years with and without a habit of exercise. A standardized questionnaire evaluating sleep was administered to two subject groups. One was the “exercise group” who habitually performed aerobic exercise at mild to moderate intensity with a frequency of ≥2 times/week and duration of ≥30 minutes/one session (n=207) . The other was the age-matched “non-exercise group” who had no exercise habit (n=567) . Two-way ANOVA was employed for com paring the two subject groups and examining the effects of exercise on aging. Regarding sleep habits, as bed time significantly advanced with advancing age, sleep habits (bed time, waking time and sleep duration) were significantly more regular in the exercise group than in the non-exercise group. Concerning independent sleep health risk factors consisting of sleep initiation, sleep maintenance, sleep apnea, parasomnia, and waking-up, the factor score for sleep maintenance significantly deteriorated with advancing age; and was significantly better in the exercise group than in the non-exercise group. These results suggest that an exercise habit may improve sleep health in middle-aged and older Japanese women among which a higher prevalence of sleep problems has been reported.