著者
天野 篤 松下 訓 山本 平 稲葉 博隆 桑木 賢次
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

局所脂肪は隣接臓器の状態を反映するとともにその臓器にも影響を及ぼすことが示唆されている。本研究では動脈硬化性疾患の代表である虚血性心疾患に対する手術の際に皮下脂肪、冠動脈周囲および内胸動脈周囲の3か所の脂肪を採取し解析、脂肪の質にどのような差があるのか検討を行った。一部の炎症性サイトカインや炎症性マクロファージの発現は冠動脈周囲で最も高く、皮下で最も低かった。一方で血管新生関連因子は内胸動脈周囲で最も高かった。線維化マーカーは冠動脈周囲の発現が最も高く、コラーゲンは皮下脂肪で最多であった。このように皮下脂肪と血管周囲脂肪、さらにはその血管の状態により異なる脂肪のプロファイルを示していた。
著者
杉田 和俊 松本 真理子 稲葉 洋平 遠藤 治 内山 茂久 欅田 尚樹
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.253-257, 2013-03-05 (Released:2013-04-02)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This research examined gas chromatograph/mass spectrometer (GC/MS) measurements for nicotine and 4-ethenylpyridine, which are passive smoking markers of environmental tobacco smoke. Since the object ingredient was a polar compound, a comparison examination was performed using both a non-polar column (DB-5) and a mid-polar column (DB-17) for analysis. Of the two columns, as a result of comparing the peak shape, sensitivity, and linearity, it was found that DB-17 is suitable for measuring nicotine and 4-ethenylpyridine, which is a substitute compound of 3-ethenylpyridine. When the nicotine concentration determined by the GC/MS method was compared with that of the GC/FID method, which was the regulating method, the concentration as determined by the GC/MS method was about 30% lower than that of the GC/FID method. It was suggested that measurements by GC/FID include other organic components. When tobacco smoke (the gaseous and particle components of mainstream smoke and sidestream smoke) was measured using this GC/MS condition, nicotine was detected in all samples, except for the gaseous component of the mainstream smoke, and 3-ethenylpyridine was only detected in the gaseous component of sidestream smoke.
著者
稲葉 博満
出版者
日本医師会
雑誌
日本医師会雑誌 (ISSN:00214493)
巻号頁・発行日
vol.110, no.6, pp.p746-747, 1993-09-01
被引用文献数
1
著者
稲葉行雄編著
出版者
高城書房出版
巻号頁・発行日
1991
著者
五十野 博基 足立 真穂 稲葉 崇
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.99-101, 2017-06-20 (Released:2017-06-21)
参考文献数
6

78歳女性が6ヶ月続く下痢を主訴に入院した.過去の検査から感染性腸炎や炎症性腸疾患,大腸腫瘍,甲状腺機能亢進症,副腎不全は否定的だった.かかりつけ医で8種類の内服薬を処方されており,前医下部消化管内視鏡検査(CF)で縦走潰瘍を認めたことからCollagenous colitis(CC)を疑った.ほぼ全ての薬剤を休薬したところ,13日後には下痢症状は消失した.CF再検査を本人が拒否されたため,CCの確定診断には至らなかった.退院後にプロトンポンプインヒビター(PPI)以外を再開しても症状の再発を認めないことから,PPIが原因と考えられた.PPIは,明確な適応が無いにも関わらず1年以上処方されていた.本症例から,第一に薬剤性のCCを疑った際には確定診断に至らずとも被疑薬を中止してみること,第二に薬剤有害事象の予防のため,日々薬剤の処方理由を再確認し,不適切処方を減らすことが重要であると考えられる.
著者
吉川 泰弘 稲葉 睦 浅井 史敏 尾崎 博 遠藤 大二 澁谷 泉 山下 和人 北川 均 新井 敏郎 高井 伸二 杉山 誠 上地 正実 鎌田 寛
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

わが国の全16獣医系大学における参加型実習に入る段階の学生の質を全国一定水準に確保することを目的とし、知識を評価するCBT (Computer-Based Testing)と技能と態度を評価するOSCE (Objective Structured Clinical Examination)の二つからなる獣医学共用試験について、CBT問題作成システム、問題精選システム、問題出題システム、評価システムを開発し、平成25年と26年に渡り、16大学を対象としてCBTトライアルを実施した。同時に、OSCE試験の態度と技能を確認する医療面接試験並びに実地試験を開発した。
著者
守川 知子 稲葉 穣
出版者
京都大學人文科學研究所附屬東アジア人文情報學研究センター
雑誌
東方学資料叢刊
巻号頁・発行日
vol.19, 2011-03

『ノウルーズの書』解説 [i] 第一部『ノウルーズの書』訳注 序文 [1] 『ノウルーズの書』の始まり [3] アジャムの帝王達の慣習について [20] 大モウベドの来訪とノウルーズの祝賀 [28] 金とそれに関する事柄について [31] 指輪とそれに関して知っておくべき事柄 [38] 大麦の苗とそれに関して知っておくべき事柄 [44] 剣とそれに関して知っておくべき事柄 [48] 弓矢とそれに関して知っておくべき事柄 [54] 筆とその特性とそれに関して知っておくべき事柄 [61] 馬とその能力およびそれに関して知っておくべき事柄 [68] 鷹とその能力およびそれに関して知っておくべき事柄について [77] ブドウ酒の益とそれに関して知っておくべき事柄について [81] 美しい顔の特性について [92] 参考文献 [99] 索引 [103] 第二部 ペルシア語テキスト
著者
稲葉 振一郎 INABA Shin-ichiro
出版者
明治学院大学社会学部付属研究所
雑誌
研究所年報 (ISSN:09114831)
巻号頁・発行日
no.43, pp.27-43, 2013-03

本稿では、「政治」という言葉、概念の自分なりの定義を試みる。ここでの「政治」という言葉は、現代英語の"politics"という言葉の対応語、翻訳語と考えていただいて構わない。現代の日本語における通常の使われ方から極端に外れることなく、しかもある程度明晰で厳密な思考を可能とするような定義づけをここでは試みていく。 そこでは当然、我々の日常的な言葉づかい、更にはジャーナリズムでの政治談議を意識しつつも、もう少し厳密な言葉づかいを行っている領域を参考にする。その場合当然ながらアカデミックな政治科学や公法学の用語法は念頭に置かれるだろう。しかし更にとりわけ本稿で重要な手掛かりとして用いられるのは、ハンナ・アレントとミシェル・フーコーの言葉づかいである。
著者
稲葉 隆政
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.539-550, 1987-02

資料紹介一 序文二 訳文Several years ago, Dr. Yoshiyasu Uno, a professor of social psychology at Keio University, brought back from Cairo a copy of the Arabic text "Kitab Shanaq fi al-sumum wa al-tiryaq", based on "MS , tibb 60, Dar al-kutub al-misrlya". Presented here is a Japanese translation of the Arabic text, made at his request. This work on poisons and theriacs or antidotes has its origin in India The work is entitled "The Book of Shanaq", Shanaq, or Chanakya, was the prime minister of the Maurya Emperor Chandragupta, but the real author is unknown. It appears that the text was introduced into the Islamic world during the reign of the Caliph al-Rashid (786-809) It is known to have been translated into Persian from an Indian language by an Indian physician named Mankah, then into Arabic from Persian by Abu hatim for Yahya b khalid b barmak (d 805), and again into Arabic by al-'Abbas b sa'id al-jawhari for the Caliph al-Ma'mun (813-833). It is said that this work is one of the three most important works on poisons in Arabic, the others being by Jabir b hayyan and Ibn wahshiya. This work can be roughly divided into seven parts by subject These are as follows (1) Admonitions to rulers. (2) The symptoms of poisoned foods, drinks, clothes, perfumes, ointments, and others, and their effects on the body and organs. (3) The recipes for twelve sorts of poisons put in foods and drinks (4) The recipe for a universal antidote called Kandahasti, and its effects. (5) The recipes for narcotics, soporifics, and other injurious drugs, and their effects (6) The effects of the twelve poisons, mentioned in the third part, on the body and organs, and the recipes for antidotes to them. (7) The recipes for ten sorts of poisons put in clothes, perfumes, ointments, and others, and the recipes for antidotes to themv
著者
平田 佑也 稲葉 通将 高橋 健一 鳥海 不二夫 大澤 博隆 片上 大輔 篠田 孝祐
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究ではコミュニケーションゲームとして知られる「人狼」をプレイできるエージェントの構築を目指している.人間同士での人狼プレイログから,プレイヤー自身がどのように振る舞うか,他プレイヤーに対してどのような判断を下すのかといった情報を取得し,任意のゲーム状況における行動の選択確率を求めた.これを用いて人狼エージェントを作成し,人間同士でのゲーム結果と似たものとなるか,シミュレーションを行った.