著者
鈴木 美緒 細谷 奎介 屋井 鉄雄
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集 (ISSN:21872929)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.21-30, 2016-01-01 (Released:2016-01-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3

近年,国道においても車道上自転車走行空間の整備が増えつつあるが,駐停車車両によって道路左端を占拠され,利用率が低下する問題が指摘されている.そこで本研究では,自転車の駐車車両追い越し挙動を観測し,その挙動に対する影響要因を実走観測およびサイクリングシミュレータ(CS)実験により明らかにすることで,整備において検討すべき項目を抽出した. その結果,実走観測では,車種や利用者属性の違いにより追い越し挙動が異なる傾向が見受けられ,CS 実験により,自転車レーンの整備により自動車に自転車の存在を認識させやすい追い越し挙動の実現が期待される結果となった.また,主観や車線数等の空間的な制約でデザインするのではなく,自動車交通の特性や挙動分析等によって道路を評価し,デザインする必要性が示唆される結果となった.
著者
細谷 和範 森元 純一 野口 司
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.213-223, 2012 (Released:2012-10-19)
参考文献数
20

本研究では中国山地を流れる吉井川において,かつて高瀬舟が補助動力として風を利用していたことを手がかりに,風力利用の可能性を調べた.はじめに高瀬舟に関する文献や資料の中から風力に関する情報を収集し,高瀬舟が帆走可能であった区間を調べたところ,中流域の和気町では帆走に適した風が得やすいものと推測された.続いて和気町周辺の風況観測を実施し,風況の特徴を整理するとともに,簡単な風系推定モデルを用いて風場を推算した.この結果,和気町では年間を通じて昼間に2m/s~3m/s程度の風が得られる他,和気町を流れる吉井川は平地からの風が流入しやすい地形条件を有していることが見いだされた.この地域の風速は概して小さく,風力発電には適さないが,過去に利用された自然エネルギーを学ぶ環境教育への活用が期待できる.
著者
細谷 治夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, 1996-04-05
被引用文献数
2
著者
魚野 隆 濱口 昂雄 久米 幸毅 細谷 和海
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.109-114, 2011 (Released:2011-09-10)
参考文献数
15
被引用文献数
2 1

メダカは,遺伝的特徴によって北日本集団と南日本集団に大きく二分される。両集団は,京都府由良川水系において側所的に分布しているにもかかわらず,それぞれ純系を維持している。このことは,両集団間に生殖的隔離が成立していることを示唆している。そこで,両集団の生態的分化の程度を探る一環として,京都府由良川水系の南北集団を用いて,通常時と刺激を与えた時の群れ行動について比較実験を行った。通常時では,南日本集団は北日本集団より小さな魚群半径を形成した。しかし,4尾の場合では魚群半径にばらつきが見られた。刺激を与えた時では,南日本集団は一度分散した後,密集し,静止した。一方,北日本集団は活発に動いていたが,冬期に南日本集団と同様に静止することを確認した。以上の結果から,南北集団間で群れ行動が異なることが確かめられ,そのことから地域性を無視した放流は生態的地域固有性を失わせるものと危惧された。
著者
小久保 博雅 細谷 俊二 市川 雅幸
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.141, no.4, pp.213-219, 2013 (Released:2013-04-10)
参考文献数
18

プルモザイム®吸入液2.5 mg(有効成分:ドルナーゼ アルファ)は,ヒトデオキシリボヌクレアーゼI(DNase I)遺伝子を用いて作製した遺伝子組換えヒトDNA分解酵素製剤で,「嚢胞性線維症における肺機能の改善」の効能・効果として2012年3月に承認された.嚢胞性線維症患者の痰を用いた試験において痰の流動性増加,コーンプレート粘度の低下がみられ,嚢胞性線維症患者に投与後気道分泌物中でDNase濃度と酵素活性が6時間にわたって維持された.気道内分泌物中に含まれている死滅好中球由来のDNA加水分解により,分泌物の粘稠性を低下させ気道からの除去を容易にすることが,肺機能の改善の主たる作用機序と考えられている.努力肺活量(FVC)が予測値の40%以上である嚢胞性線維症患者を対象に実施された臨床試験において,ネブライザーによる本薬吸入(2.5~10 mg 1日2回)は呼吸1秒量(FEV1)の増加効果を示しFVC,呼吸困難,嚢胞性線維症関連症状等,QOLの改善が認められた.また,第III相試験として気道感染の発症率低下とFEV1の持続的改善効果が示され,抗生物質非経口投与の累積日数および累積入院日数が短縮した.安全性については第III相試験において,すべての被験者で,本剤投与の忍容性に問題はなかった.主な副作用は軽度の発声障害と咽頭炎であった.以上のことから,ドルナーゼ アルファはこれまで十分な治療が施せなかった本邦の嚢胞性線維症患者の肺機能改善に寄与することが期待される.
著者
細谷 聡 加賀 勝
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.11-18, 2002-11-30 (Released:2012-11-27)
参考文献数
12

Since a Japanese-style bow is very complicated in both shape and structure, torques in horizontal and sagittal planes regarding grip must be applied to hit the target. This study biomechanically investigated the relationship between left forearm muscular activities and torques in horizontal (called the “NEJIRI” technique) and sagittal planes (called the “UWAOSHI” technique)regarding grip.Surface EMGs of four muscles (extensor carpi radialis longus, extensor digitorum, extensor carpi ulnaris, flexor carpi ulnaris) were collected from ten male subjects shooting arrows. The habit of the motion of drawing the bows that is called “BIKU” was measured incidentally from the experiment. As a result of statistics analysis, extensor digitorum and extensor carpi ulnaris muscles had positive relationships to the torque in the horizontal plane (“NEJIRI” technique). On the other hand, extensor carpi ulnaris and flexor carpi ulnaris muscles had positive relationships to the torque in the sagittal plane (“UWAOSHI” technique). It is suggested that extensor carpi ulnaris is complicatedly controlled to accomplish the operation of “TENOUCHI”, the shooting technique, in KYUDO.
著者
佐藤 紀子 雨宮 有子 細谷 紀子 飯野 理恵 丸谷 美紀 井出 成美
出版者
千葉看護学会
雑誌
千葉看護学会会誌 (ISSN:13448846)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.1-11, 2018-09

[抄録] 本研究の目的は,介護予防事業従事者(以下従事者とする)が活用できる「高齢者のエンパワメントに着目した介護予防支援ガイド」(以下ガイドとする)を作成し,ガイドを活用した従事者間の振り返りの内容からガイドの有効性を検討することである。まず,先行研究で明らかにした高齢者のエンパワメントに影響を及ぼす支援内容を精錬化させ,7項目21の支援内容からなる支援指針を作成した。ガイドは,この支援指針を含む6つの項目で構成した。作成したガイドを活用して,3施設で3か月間介護予防事業を実施してもらった。開始から1か月,2か月,3か月の時点において,従事者間でガイドを用いて支援の振り返りを行ってもらい,その内容をデータとした。振り返りの内容と変化から,1.従事者が高齢者のエンパワメントの視点から有効な支援ができたか,2.ガイドを活用した従事者間の振り返りによって,改善点を見出すことができたかの観点から有効性を検討した。その結果,「高齢者の理解」,「従事者と参加高齢者との関係性」,「他者との相互作用の場の提供」,「高齢者が継続的に介護予防に取り組める環境整備」というエンパワメント支援に求められる視点から実践の質を高められることが確認できた。また,本ガイドは「支援の方針の共有」「できている,あるいは不十分な支援を確認」「支援の必要性や重要性への気づき」「課題と今後の方向性の明確化」という振り返りを促進するものであり,実践の改善点を見出すことに有効であったといえる。[ABSTRACT] The purpose of this study was to create a "long-term care prevention support guide focused on the empowerment of elderly people"( hereinafter, "care guide") that can be used by long-term care prevention practitioners, and to investigate the efficacy of this care guide based on the reflections of practitioners who used the care guide. The first step involved refining the details of support that influence the empowerment of elderly people revealed in earlier research and subsequently creating a support guideline based on 21 types of support organized into 7 items. The care guide was formed of six of the items included in this support guideline. The created care guide was then used in the long-term care prevention activities of practitioners at three different facilities for three months. At one, two and three months after introducing the care guide, practitioners working at the three facilities were asked to reflect on support using the care guide. The details of these reflections were then rendered as data. The details of and changes in reflections were used to examine the efficacy of the care guide in terms of the success of(1) the care guide in effectively motivating practitioners to act from the perspective of empowering elderly people, and(2) reflections in improving the practices of practitioners who used the care guide. The results confirmed that the care guide was able to enhance the quality of practices required to support empowerment, such as "understanding elderly people," "relationships between practitioners and participating elderly people," "providing a place for interaction with others," and "providing an environment where elderly people can continuously work on long-term care prevention." Further, the care guide was also able to enhance the reflections, such as "sharing support strategies," "verifying feasible or inadequate support," "recognizing the necessity and importance of support," and "clarifying challenges and future objectives." This confirmed the efficacy of the care guide since practitioners were able to reflect on support in a way that enabled them to improve their practices.
著者
江口 圭 宮尾 眞輝 山田 祐史 金野 好恵 金子 岩和 峰島 三千男 田岡 正宏 佐藤 隆 萩原 雄一 道脇 宏行 英 理香 細谷 陽子 田尾 知浩 土田 健司 水口 潤 谷川 智彦 宮本 照彦 森石 みさき 川西 秀樹 中川 章郎 岩隈 加奈子 吉田 友和 今井 陽子 小畑 日出登 松嶋 哲哉
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.695-703, 2009-09-28 (Released:2009-11-17)
参考文献数
13
被引用文献数
2 1 1

全自動透析装置(GC-110N,JMS社製)の補液モードを利用した,逆濾過透析液による間歇補液血液透析(intermittent infusion HD, I-HD)を考案し,その臨床効果を多施設共同研究にて評価したので報告する.対象は維持透析患者20例で,通常の血液透析(normal HD, N-HD)とI-HDを同曜日に一回ずつ施行し,クロスオーバー試験にて評価した.検討項目は除去率,クリアスペース,クリアランスとし,尿素,クレアチニン,尿酸,無機リン,β2-microglobulin(β2-MG),α1-microglobulin(α1-MG),アルブミンの7種の溶質について検討した.また,透析中の循環血液量をヘマトクリットモニタにて,患者末梢血流量をレーザー血流計にて連続モニタリングし,間歇補液の有無との関係を調べた.結果として,すべての患者について間歇補液に同期した循環血液量および組織血流量の増加が観察された.治療時間平均の循環血液量減少率は,除水量がほぼ同等であるにもかかわらず,I-HDの方がN-HDにくらべ有意に低値であった.また,除去率に差違は認められなかったが,クリアスペースの平均値は全ての溶質でI-HDがN-HDにくらべ高値を示し,無機リン,α1-MGでは有意に高値であった.この結果は末梢循環が良好に保たれることにより,物質移動の推進力となる毛細血管の有効表面積やプラスマリフィリングが保持されたことにより,組織間液中に分布する溶質を効率よく移動・除去させたことによるものと考えられた.一方,α1-MGのクリアランスは,1hr値にくらべ4hr値でN-HD:73%低下したのに対し,I-HD:30%の低下にとどまった.これは間歇的な逆濾過補液により,膜への蛋白のファウリングが軽減されたため,溶質透過性が保持されたものと推察した.全自動透析装置の補液モードを利用した間歇補液血液透析は,安全かつ確実に施行可能であり,透析中の末梢循環動態の是正,患者からの溶質除去特性の改善に有用な治療であることが明らかとなった.
著者
宇宿 行久 細谷 昌之 Yukihisa USUKU Masayuki HOSOYA
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1897-1909, 1965-03

本南極観測用雪上車は,南極内陸調査旅行に使用する目的で設計されたものであり,短期間に試作を完了する必要があるため,現在陸上自衛隊に装備されている61式大型雪上車を母体とし,これに必要な改修を加えたものである.全備重量約8.5t,接地圧0.20kg/cm^2,乗員数3名,車体はキャブオーバー型で,車室内に暖房装置,換気装置,寝台,炊事用具等をそなえ,また,観測に必要な機器を塔載できるようになっている.エンジンは標準状態で140PSで,3台のそり約8tをけん引する場合の常用速度は約5km/hである.設計にあたって最も配慮したものは,-60℃に及ぶ低温下,低地から4,000mに至る高地で使用可能なこと,走行距離約6,000km,旅行期間5ヵ月の連続使用に耐えうること等の苛酷な条件についての対策である.このため,機関過給機,車両使用材料等の選定,カタピラおよび懸架バネ等の耐久性,車体等の保温,暖房その他については,事情の許すかぎり試験研究を行ない,これらの資料および前回の観測時の実績等を基礎として,基本設計を行なった.なお,本雪上車は1965年1月末試作を終え,北海道において試験を行なう予定である.
著者
横井 謙一 細谷 和海
出版者
日本生物地理学会
雑誌
日本生物地理学会会報 (ISSN:00678716)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.1-14, 2003 (Released:2006-06-09)
被引用文献数
1

オガサワラヨシノボリRhinogobius sp. BIは, 小笠原諸島に固有な淡水魚である. 本種は開発にともなう生息地破壊や環境変化により数を減らしつつあり, 保護が急務となっている. 生息地保全に必要となる本種の分布や生息環境を調べた結果, 父島に加えて母島での本種の生息を確認した. 本種は河川の上流域の淵に多く生息していた. 両島から得られた個体群の形態的特徴について比較したところ, 母島の個体群は胸鰭条数や背鰭前方鱗数の変異が少なく, 父島個体群にくらべ遺伝的多様性が低いことが示唆された. これらの変異は, それぞれが独自の地域個体群を形成しているものと考えられた. 本種の保護には, 生息地保全や系統保存など, 包括的な保護施策が必要と思われる.
著者
村尾 麟一 竹内 貞男 稲葉 稔 細谷 昌之
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.72-111, 1994-03

本報告では, 実験用南極ホーバークラフトの昭和基地における8年間の運用と経験が記述されている。南極における輸送・交通手段としてのホーバークラフトの有用性を調査し, 実用ホーバークラフト建造の技術データを得るために試作された2.8t実験用ホーバークラフトが1981年1月に昭和基地近くに揚陸され, 1990年2月まで性能, 操縦性, 環境適応性, 駐機・保管・整備に関する評価試験が行われた。その結果, 気象・地形に関する南極特有の環境下で運行・駐機・保管・整備上の艇の能力と限界が評価された。ホーバークラフト運用信頼性に影響する主要な気象環境因子はエンジンに対する雪の吸い込みであって, エアフィルター・ラジエータに付着し出力低下と温度上昇をもたらす。地形環境的には基地と海氷域の間に発生するタイドクラックの乗り越しに最も人手を要した。操縦試験の結果艇は摩擦の小さい氷上走行時に操舵応答に敏感で習熟に時間を要することが判明したので操縦特性の解明のためシミュレーションモデルを開発した。これらの経験に基づいて昭和基地付近の夏期の生物観測・氷状偵察・沿岸調査等観測支援活動に対する運用に適当なホーバークラフト機体・保管整備の仕様が提案されている。
著者
関口 敦仁 田中 良治 高橋 裕行 細谷 誠
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.42, 2017 (Released:2017-06-29)

データベースのインターフェイスデザインとして、インフォグラフィクスの考え方を導入することは、視点を明らかにしていく方法論として、効果的な手法である。 そのグラフィックそのものがインターフェイスとしてデータの意味的特徴を明らかにすることで、データグラフィクスの可能性を示すことになる。本研究ではその一例として、h27-28年度の行なった、文化庁メディア芸術連携促進事業「日本のメディアアート文化史構築研究事業」において作成されたデータベース・インターフェイスデザインに基づいたドキュメンテーションのデータデザインとしてのアプローチを示す。
著者
川瀬 雅雄 吉岡 丹 細谷 美佳子 紫竹 美和子
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.48-53, 2015-03-31 (Released:2015-09-10)
参考文献数
9
被引用文献数
2

Even after Kudoa septempunctata parasitic in Olive flounder was found as a cause of food poisoning, similar cases of unknown cause were still taking place. Juvenile Pacific bluefin tuna (JPBT, hereafter) is often presented in those cases and it is suspected that K. hexapunctata parasitic in JPBT would be pathogenic for humans. We attempted to detect K. hexapunctata from JPBT leftover and patients' feces in 4 cases in Niigata prefecture from 2011 to 2014. In addition, we also investigated excretion of K. hexapunctata into the feces after intake of JPBT on a trial basis. The 4 cases occurred during summer from July to September. K. hexapunctata was detected from JPBT leftover and patients' feces; therefore, it was estimated that K. hexapunctata could be parasitic in JPBT eaten in all those cases. Furthermore, we also found that JPBT and Olive flounder were eaten together in 2 cases, but K. septempunctata was not detected from patients' feces. The detection rate of K. hexapunctata from patients' feces was 86% for feces collected within 3 days after meal, but it was lowered 25% for feces collected after 1 week. The quantity of K. hexapunctata excreted into feces after intake of JPBT on a trial basis tended to be declining with time, and then K. hexapunctata was detected in feces up to approximately 3 days after intake of JPBT. From those results, a fecal examination would be important as collecting feces after meal or during an early stage, and feces collected within 3 days after meal could be appropriate for the examination. Cases in relation to JPBT are similar to those of food poisoning caused by K. septempunctata and it is suspected that K. hexapunctata might be the cause. For K. hexapunctata, it would be necessary to accumulate and examine the case data while clarifying its pathogenicity.
著者
細谷 和伸 山本 美子
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.101-104, 2007-03-15

当社では,CMMIをベースに改善したプロセスを全社に展開してきた.CMMIレベル3相当のプロセスは全社に浸透してきたが,まだオーバーランを引き起こすケースがまれに生じている.オーバーランを引き起こしている主な要因は,提案・見積・契約などの上流工程に存在することが多い.そこで,上流工程の一部である見積りに焦点をあて,見積り精度を改善する実践ノウハウと一般的な見積り技術を融合した社内の標準的な見積りモデルを構築し,ガイドを整備して社内展開を図ってきた.本稿では,今回の見積り標準モデルの構築やガイドの整備で考慮した点を中心に紹介する.