著者
住岡 忠使 細谷 知之 母里 佳裕
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.385-397, 2017 (Released:2017-07-13)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

In this paper, we propose a vehicle motion control method considering stability at the limit state using nonlinear model predictive control. In order to consider the vehicle limit state, a vehicle model is defined by using a nonlinear tire model that considers combined slip etc. The steering angle and the slip rates of each wheel at the limit lateral acceleration state are calculated on the numerical simulations. In addition, as an application example of the proposed method, results of running a circuit course at the fastest speed using curvature minimum path generation algorithm is demonstrated. Simulation results show that the proposed method can run at the speed at the lateral acceleration limit according to the course shape and it is able to run on the out-in-out trajectory.
著者
細谷 美代子
出版者
日本手話学会
雑誌
手話学研究 (ISSN:18843204)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.43-56, 2014-12-25 (Released:2015-12-28)
参考文献数
45
著者
細谷 忠嗣
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

火山島であり周辺地域と陸続きになっていないと考えられるトカラ列島における甲虫相の形成史を明らかにするために,分布パターンの異なるクワガタムシ科甲虫について分子集団遺伝学的および比較形態学的解析を行い,またコガネムシ上科甲虫の分布パターンも調査・比較することにより,トカラ列島への侵入経路,侵入時期および侵入回数を明らかにし,火山島における甲虫相の形成に与える地史や海流の影響を明らかにした.
著者
土屋 政雄 細谷 美奈子 東條 光彦
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.107-118, 2010-06-30 (Released:2019-04-06)

本研究の目的は、登校している子どもにおける不登校行動を、機能分析的観点から自己評定でとらえる尺度を作成し、小学校へ通う児童に適用して因子構造の検討、信頼性・妥当性の検討を行うことであった。13の小学校に通う6年生児童1,119名を対象とし、日本語版SRAS-R登校児用(SchoolRefus-alAssessmentScale-RevisedJapaneseVersionforAttendanceatSchool:SRAS-R-JA)を作成し評定した。探索的・検証的因子分析により,斜交4因子モデルが採択された。SRAS-R-JAは欠席日数との正の関連を持ち,女子において平均点が高いことが明らかになった。したがって,SRAS-R-JAを用いて,登校している子どもの不登校行動を機能分析的側面からとらえることができると考えられる。本尺度を用いた今後の介入や予防への応用が期待される。
著者
荒谷 邦雄 細谷 忠嗣 楠見 淳子 苅部 治紀
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

近年、日本でも国外外来種に対する規制や防除がようやく本格化したが、国内外来種への対応は大きく遅れている。 移入先に容易に定着し地域固有の個体群とも交雑が生じる上に交雑個体の識別が極めて困難な国内外来種はまさに「見えない脅威」であり、その対策は急務である。そこで本研究では、意図的に導入されたペット昆虫を対象に、形態測定学や分子遺伝学的な手法を利用して、国内外来種の実態把握や生態リスク評価、交雑個体の検出、在来個体群の進化的重要単位の認識などを実施し、国内外来種の「見えない脅威」の可視化とそのリスク管理を試み、在来の多様性保全のための効率的かつ効果的なペット昆虫問題の拡大防止策の提言を目指した。
著者
細谷 和範 菊川 浩行
出版者
The Remote Sensing Society of Japan
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.443-458, 2005-11-15 (Released:2009-05-22)
参考文献数
9
被引用文献数
1

The intermittent warm ocean water intrusion into Kagoshima bay is well known as Kyucho phenomenon. We first visualize these phenomena in winter using the satellite thermal infrared images and examine some specifications, especially the distribution patterns, of the intrusion. Then the numerical analysis using a multi-leveled finite difference method is performed for the purpose to investigate the phenomena. It is found from the numerical analysis : (1) The intrusion occurs when the warm water comes into touch with the bay water at the mouth of the bay. (2) The calculated velocity of the warm water intrusion is the same order to the ones estimated by the satellite images. (3) The role of the initial velocity is to increase the intrusion speed. (4) The intrusion speed also increases with the temperature and the thickness of the ocean water. (5) The sea surface wind changes the warm water distribution pattern in the bay. The effects of the warm water contact period at the mouth of the bay and the two successive intrusions are also investigated.
著者
細谷 俊彦 中川 直 米田 泰輔 丸岡 久人
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1381-1388, 2018-12-01

大脳皮質に単位回路が繰り返した構造があるかは不明だった。われわれはさまざまな皮質領野において第Ⅴ層の神経細胞が細胞タイプ特異的なクラスター(マイクロカラム)を形成し六方格子状に並ぶことを見出した。マイクロカラムの細胞は共通な神経入力を持ち,類似した神経活動を示した。これらは第Ⅴ層がマイクロカラムを単位とした繰返し構造を持つことを示し,多数のマイクロカラムによる並列処理が多様な皮質機能を担うことを示唆する。
著者
嶋崎 幸也 細谷 和良 田子 兼重 瀬尾 元一郎
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.295-302, 1993-08-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
22
被引用文献数
2 3

The sensitivity to drugs, the pH in the medium of extract from intestinal content (MEIC) and the utilization of carbohydrates in the strain isolated from multi-drug-resistant Enterococcus preparations (RP) were compared with those in the strain isolated from conventional Enterococcus prepations (CP). The RP showed higher resistance to penicillin and macrolide antibiotics than the CP, but less resistance to quinolone antibiotics. In the MEIC, the CP decreased the pH more markedly than the RP. Regarding utilization of carbohydrates, both the RP and CP had the similar patterns to the catabolisms of Enterococcus faecium, but different catabolisms were observed between RP and CP.
著者
佐藤 洋一郎 伊藤 敏雄 加藤 鎌司 河原 太八 藤岡 利生 万年 英之 鞍田 崇 西田 英隆 細谷 葵
出版者
総合地球環境学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

「人類世」という新しい地質年代を提唱されているが、これは産業革命以降の急速なエネルギー消費により、人間活動が地球環境に大きな影響を及ぼすようになったことを、地質学的にも記述すべきとの判断による。しかし、環境の歴史を丁寧に調査すると、人間活動の影響は産業革命のはるか前から、われわれの想像を超えてはるかに大きかったことがわかってきた。
著者
細谷 実
出版者
関東学院大学経済学部教養学会
雑誌
自然人間社会 (ISSN:0918807X)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.1-25,

本稿では、絵画や写真などの視覚的表象が何らかの弊害をもたらす条件およびその弊害の査定について考察する。表現は、一方で、あれこれの弊害をもたらすとされ、批判や規制の対象になっている。他方で、表現の自由は、近代社会における大切な原理として尊重されている。J.S.ミルを代表とするリベラリズムの考え方では、「言論の自由市場」での批評や非難はともかく、法的禁止という強い措置をおこなうには他者危害の存在が要件となる。他者危害として、自然・社会環境の破壊のような社会への危害を主張する論者もいるが、本稿では、個人への、しかも心理的な危害に焦点化して論じる。また、特定個人を名宛人にする加害には名誉棄損や侮辱での刑罰があるが、「女性」や「韓国人」といった一般名詞あるいは広範囲の集合への加害については、数的考慮によって問題視しないのが、従来の司法判断である。この点についても批判的考察をおこない、視覚的表象による個人に対する危害とそれへの対応について論じる。
著者
細谷 圭助 森 真弓
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.231-233, 1986-06-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

食パン, 菓子パンおよび洋菓子を中心とし, その他, 牛乳, チーズ, 味噌および醤油中のプロピオン酸塩またはプロピオン酸を定量した。まず定量方法について検討した結果, 水蒸気蒸留量は250mlのとき, ガスクロマトグラフィによる回収率は平均99.26%であった。食パン中のプロピオン酸含有量は, 0.0025~0.0045g/kg, 菓子パンでは0.0042~0.0485g/kg, 洋菓子では0.0021~0.6525g/kgであった。製造会社によっても含有量が異なり, 菓子パンではA社製のものは他社製に比べ約10倍多かった。季節によっても含有量は異なりパン類および洋菓子において, 冬期に少なく, 夏期に多かった。パン以外の日常食品として, 牛乳ではプロピオン酸含有量は0.0005~0.0009g/kgであり, チーズでは0.0154~0.0261g/kgと多く, 味噌では0.0020~0.0050g/kg, 醤油では0.0027~0.0060g/kgであった。
著者
大島 早由里 内藤 彰 中島 晃 細谷 律子 石川 裕惟
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.249-250, 1990-09-04

近年、操作マニュアルや広告など、従来では考えられなかったものまでマンガを使って表現されるようになった。また、文書作成においても、年賀状の挿絵などの複雑な図形を作成するニーズが高まっている。しかし、現状の図形作成ソフトウエアは、マンガのような複雑な図形の作成には適していない。本稿では、パーソナルワープロ向けに開発した、マンガ作成ソフトウエア、マンガプロセッサを提案する。
著者
細谷 竜一 丁 震昊 神岡 太郎
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2017年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.75-78, 2017 (Released:2017-11-30)

組織レベルでのビッグデータ利活用にはそのためのガバナンスプロセスが必要である。すなわちビッグデータガバナンスである。ビッグデータガバナンスは、ITケーパビリティ構築、ITガバナンス、ITアウトソーシングなどの経営学的な視点での活動、そしてデータガバナンス、ビジネスインテリジェンス、アナリティクス、モノのインターネットなどのデータ管理やデータ分析の視点での活動を含む複合的なプロセスである。本研究では、これらの活動に関係する論文の引用関係からなるネットワークを分析し、ビッグデータガバナンスに関する複合的な研究領域の存在を検証する。
著者
細谷 圭助
出版者
Osaka Urban Living and Health Association
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.70-75, 1990-03-10 (Released:2010-03-11)
参考文献数
10

市販魚類中のビタミンA含量の冷蔵・冷凍貯蔵中の変化を調べるために, ハマチとサバを試料とし, その変化の原因についても検討した。1. ハマチを4℃及び8℃で冷蔵貯蔵したとき, 血合肉及び普通肉中のレチノール含量は, 貯蔵期間が長くなるほど残存率は低下し, 10日後では冷蔵4℃のとき残存率が, それぞれ42.7及び49.0%であった。サバの場合も同様に減少し, 12日後では冷蔵温度4℃のとき血合肉及び普通肉の残存率は, それぞれ70.4及び52.0%であり, ハマチよりも高く, しかも冷蔵温度の影響が明らかであった。2. 冷凍貯蔵中のハマチのレチノール含量は, 貯蔵期間とともに減少し, 貯蔵温度が-18℃で30日後の血合肉及び普通肉中の残存率は, それぞれ15.6及び19.0%であった。サバの同条件下での血合肉及び普通肉中の残存率は, それぞれ38.5及び21.0%となり, ハマチとは異なり冷凍温度差が残存率にも影響した。3. サバを塩蔵し, 4℃で貯蔵したとき, 11日後のレチノールの残存率は, 62.1%であり, 冷蔵のみの残存率に比べわずかに高くなり, 18日後でも腐敗の兆候はみられなかった。4. ハマチの冷蔵 (4℃) 及び冷凍 (-18℃) 貯蔵中のTBA値は, いずれの場合も期間が長くなるに従い上昇した。冷蔵の場合は, 早期に急速に上昇し, 血合肉の方が普通肉より高い値であった。TBA値の上昇時期と魚肉中のレチノールの減少時期がほぼ一致していることから, 過酸化脂質の増加がレチノールの減少の原因の1つになっている可能性が示された。