著者
近藤 千尋 佐野 広季 山根 浩二 小坂田 潔 河崎 澄
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.847, pp.16-00375, 2017 (Released:2017-03-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This paper describes how to produce a biodiesel from the oil in the waste soup of ramen noodles, and especially clarifies an amount of oil in waste soup, the energy profit ratio (EPR) of the production of biodiesel from the oil in waste soup of ramen noodles and the engine performance of the biodiesel from waste soup of ramen noodles. As a result, from the waste pig bone (ton-kotsu) soup the recovered tri-glyceride was about 11g per a soup. The biodiesel produced from the oil in the waste soup of ramen noodles by using ordinary alkyl catalyst method has low cold flow properties, due to the high content of the saturated fatty acid methyl ester such as C16:0, C18:0 and so on. And it is estimated that the amount of BDF from a ramen noodle restaurant is about 2.4L if the customers are around 300 per day, and this means that the 9.9 kW co-generation system is able to be operated for an hour per day. About energy profit ratio analysis, if the oil separation process is improved, EPR from the waste soup to biodiesel will become higher than 5.0. Furthermore, engine test is performed by using BDF from the waste soup of ramen noodles as B5. As a result, it is shown that fuel consumption rate and emissions are almost the same as the case of using gasoil.
著者
富山 一 田邊 潔 茶谷 聡 小林 伸治 藤谷 雄二 古山 昭子 佐藤 圭 伏見 暁洋 近藤 美則 菅田 誠治 森野 悠 早崎 将光 小熊 宏之 井手 玲子 日下 博幸 高見 昭憲
出版者
公益社団法人 大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.105-117, 2017-07-10 (Released:2017-09-14)
参考文献数
18

詳細な野焼き頻度分布についての知見を得るために、つくば市において巡回と定点カメラによる観測によって野焼き件数の分布を調査した。2015年秋季 (9~10月) に毎日巡回して燃焼物別の日別野焼き件数を調査し、降雨前に野焼き件数が多くなることが確認されたほか、野焼き件数の57%を占めた稲作残渣は稲の収穫時期から一定期間後に籾殻、稲わらの順で焼却されることが確認された。秋季の巡回調査に続き2016年8月まで4日に1度ほどの頻度で巡回し、月別野焼き件数を比較すると9~11月に多く、1~8月に少ないことが確認された。2016年1~12月にかけて行った筑波山山頂に設置した定点カメラからの観測では、1月、10月~12月に野焼き件数が多く、2~9月に少ないことが確認され、1日の中では午前10~11時および午後2~3時に野焼きが行われやすいことが確認された。2015年秋季の調査結果にもとづいて稲の収穫時期と気象条件から稲作残渣の年間野焼き発生量に対する日別野焼き発生量比を推計する回帰モデルを構築した。回帰係数から、降雨前に野焼き件数が増えること、強風により野焼き件数が減ることが定量的に確認された。構築されたモデルに都道府県別の稲収穫時期と気象データを適用して、従前研究では推計できなかった都道府県別の大気汚染物質排出量の日変動を、2013、2014年の稲収穫時期と気象データを適用して各年の野焼き発生量比の日変動をそれぞれ推計した。

6 0 0 0 OA 大内氏実録

著者
近藤清石 編
出版者
中元荘作[ほか]
巻号頁・発行日
vol.巻第29,30,附録, 1885
著者
加藤 良平 近藤 哲夫 中澤 匡男 大石 直輝
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

20歳以下の若年甲状腺乳頭癌 (P-PTC) 81例と21歳以上の成人甲状腺乳頭癌 (A-PTC) 83例について、臨床病理学的に比較検討するとともに、BRAFV600E突然変異とTERT promoter突然変異を解析した。その結果、P-PTCはA-PTCよりも、腫瘍径が大きく、リンパ節転移率が高いことがわかった。一方、BRAFV600E突然変異率は、P-PTCは37%で、A-PTCの82%よりも低く、TERT promoter突然変異はA-PTCでは13%が陽性を示したが、P-PTCでは全例陰性となった。以上より、若年甲状腺癌はその臨床像とともに遺伝子背景も成人とは異なることが示唆された。
著者
木島 竜吾 渡邊 純哉 近藤 大祐
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.77, pp.7-12, 2008-06-02
被引用文献数
2

A novel notion "retro-transmissive" material as an optical element for head mounted display is introduced and discussed. Using this, so called "false image projector" is proposed. This projector does not need any screen such as the retro-reflective screen that was generally used for head mounted projection system. The fundamental operating principle of the optics is discussed both in macro-view and micro-view. The simple early prototype is developped and the result of experiments indicated the optical system works as proposed operating principle.
著者
松本 悦宜 満永 拓邦 近藤 伸明 力宗 幸男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.375, pp.99-104, 2011-01-13

JavaScriptコードをWebサイトに埋め込むクロスサイトスクリプティング(Cross Site Scripting:XSS)と呼ばれる攻撃手法により,Webサイトが改ざんされ,閲覧者がマルウェアをダウンロードさせられる事件が増加している.また近年では,難読化されたJavaScriptをWebサイト内の入力フォームに送信する事で脆弱性をつく攻撃も発見されている.この論文ではウェブアプリケーションファイヤーウォール(Web Application Firewall:WAF)を構築し,Webサーバへのリクエスト内の難読化されたJavaScriptを自動的に判別する事で,攻撃の検出及び遮断を可能にした.
著者
近藤 健次郎 平山 英夫 平 雅文 松村 宏 岩瀬 広 佐々木 慎一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
pp.J14.034, (Released:2015-06-30)
参考文献数
16

Strontium-90/Y-90 are major radionuclides observed in the water samples tested recently at the site of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station of Tokyo Electric Power Company. A simple method of evaluating Sr-90 concentration in these water samples by measuring β rays from Y-90 with a GM-detector setup was developed. By applying the precipitation method, Sr-90 and Y-90 were separated and quantitatively collected with a filter. β rays from Y-90 in the filter were measured two times at appropriate intervals by inserting a polyethylene plate of 2 mm thickness as a β-ray absorber. The contribution of γ rays from Cs-134 and Cs-137 to the Y-90 count rates was quantitatively evaluated using a 10-mm-thick acrylic resin plate. From the parent-daughter relationship between Sr-90 and Y-90, the Sr-90 concentration was evaluated using the conversion coefficient of Y-90 count rate (cps) to Sr-90 concentration (Bq/cm3). It was verified that Sr-90 concentration of below 0.01 Bq/cm3 in water samples can be correctly measured by this simple method.
著者
近藤 和弘 チャールズ ヘンプヒル
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.257-267, 1998-02-25
参考文献数
16
被引用文献数
13

不特定話者連続音性認識を用いて, 音声でWorld Wide Web(WWW)ブラウザが制御可能なシステムを試作した.このシステムでは現在ブラウズしているページ中のアンカー名を読むことにより, そのリンク先のページに進むことができる.また, 音声を用いて, ブラウザを制御することも可能である.新しいWWWページに移行するたびにブラウズ中のページからアンカー名を抽出し, これを音素列に変換し, 文法を作成し, 音声認識システムに与えて語いをダイナミックに切り換える.このとき, 日付, 年齢などの例外的な読み方に対応する必要がある.簡単な音素列変換テストの結果, 最も正答に近い候補中に97%の正しい音素列が含まれていることが確認された.更に, 日本語ページには英文アンカー名も多く含まれるため, 限定語いの英語も認識できるようにした.簡単なユーザテストの結果, 91.5%のタスク達成率を得た.エラーの原因は音声認識精度によるものよりむしろユーザの誤読, 音声検出ミスなどの方が多いことがわかった.不慣れなために起こるユーザ誤操作を除いたタスク達成率は94.1%である.
著者
近藤 雅之
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.91, no.7, pp.14-16, 1992-07-01
著者
森嶋 彌重 伊藤 哲夫 古賀 妙子 近藤 宗平
出版者
近畿大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1987

チェルノブイリ原発事故が発災災生し、3年を経過した。日本本土のほぼ中央に位置する琵琶湖生態圏における放射性核種の動向および経時変化について観察した。(1)琵琶湖水については、表層水1m^3を採取し、検出された放射性核種は半年後以降Cs-137のみとなり、ほぼ1/10以下で平衡行状態を示し、現在は事故以前の濃度0.2mBq/1に減少した。(2)湖泥のCs-137の深度分布は表層土より10〜20cmで最高値を示し、その濃度は粘土成分の多い所で高く、場所により2倍の変動を示した。このCs-137は、チェルノブイリ原発事故以前の放射性降下物による影響が大きいと思われる。これはチェルノブイリ事故の降下物中のCs-134/Cs-137比が1/2であるが、Cs-134の沈着が少ないことより推測される。(3)琵琶湖に生育している生物には、3年後でもCs-137が検出され、その濃度はブラックバスの肉部で0.5Bq/kgとなり、半年後の最高値2.0Bq/kgに比べ、約25%と経時的に減少している。(4)水草中のCs-137濃度は、夏に低く、冬に高い傾向を示しながら徐々に減少していく。これは冬季は枯れて芽体で越冬し、夏には生長して生物学的希釈を生じるものと思われる。(5)湖水中のCs-137濃度に対する生物中の濃度比を濃縮係数とすると、ブラックバス、モロコ、ブル-ギルは1000〜4000コイ、フナは200〜1000、貝は100〜170と低かった。原発事故などにより放出される核分裂生成物の生態圏への影響を知る上で指標生物としては濃縮係数の大きい生物が望まれるが、ブラックバスなどが有効であると思われる。
著者
福嶋 祐介 早川 典生 近藤 敏
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
長岡技術科学大学研究報告 (ISSN:03885631)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.67-74, 1995
被引用文献数
1

In order to investigate the dynamics of powder snow avalanches, the experiment on fronts of gravity currents on the inclined wall is carried out. Experiments concerned are inclined thermals using saline water and turbid water into fresh water. The saline gravity current is conservative and turbid one is non-conservative. The speed and the maximum height of the front of gravity currents are measured for all cases. The salinity concentration profits are measured for the case of saline gravity currents. The non-dimensional speed of saline inclined wall plumes and thermals are nearly constant in the flow direction. On the contrary, the non- dimensional speed of turbid inclined thermal decreases in the flow direction.
著者
寺尾 瞳 近藤 景子 園田 楽人 鶴崎 俊哉
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.459-464, 2015 (Released:2015-07-07)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

〔目的〕乳幼児のハイハイ動作をレパートリー数の変化に着目し日齢やハイハイ実施期間(ハイハイ歴)との関係を検証した.〔対象〕子育て支援センターを利用する神経学的・整形外科学的問題のない乳幼児8名(月齢:5~18ヵ月).〔方法〕複数の床条件でのハイハイ動作をビデオ録画し,頭部と体幹,四肢の状態,重心の移動,推進力の点から研究者3名が動作分析を行い,合議により判定しカウントされるレパートリー数の変化を横断的に分析した.〔結果〕ハイハイ歴に伴いレパートリー数は一端増加しその後減少した.〔結語〕乳幼児のハイハイにおける運動学習は,無作為的な運動から合理的な運動へと進行しその過程を繰り返しながら発達していくことが示唆される.
著者
中村 正広 野々村 祝夫 並木 幹夫 奥山 明彦 高 栄哲 近藤 宣幸 竹山 政美 清原 久和 藤岡 秀樹
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.1362-1366, 1989-09-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
23
被引用文献数
1

ヒト精巣におけるDNA合成, RNA合成, 蛋白合成の至適温度を検討するために, 培養ヒト精巣組織への3H-チミジン, 14C-ウリジン, 14C-ロイシンの取り込みを28℃~43℃の温度条件で観察した. その結果, RNA合成, 蛋白合成は温度依存性に増加し, 37~40℃で最大になると考えられたが, DNA合成は31℃で最大となり, 微妙な温度感受性を示すと判断された. 従って, 精巣温度上昇による造精障害の根本原因の1つとして精巣DNA合成の障害が推察された.