著者
鈴木 章
出版者
社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.105-108, 2005-02-10 (Released:2010-08-10)
参考文献数
2

症例の概要: 本症例は咀嚼・審美障害を主訴とする51歳男性に対して, 支台歯への負担軽減, 清掃性の向上, 審美性などの点から, コーヌス義歯治療を選択した. しかし, 食事が味気ない, 温度感覚がないなどの口腔機能感覚のさらなる改善を求められたため, 上顎臼歯部にインプラント補綴治療を行った. 前歯部についてはコーヌス義歯の内外冠を利用した可撤性ブリッジに改良した.考察: 本症例を通じて, 患者の要望に応じた適切な治療計画を選択することの難しさが痛感された.結論: 治療計画を変更したことにより, 口腔内不快感は消失し患者のQOLは改善された. 定期的にメインテナンスを行い装着後3年経過するが, 良好に推移しており患者も大変満足している.
著者
片平 和俊 鈴木 秀人 岡田 昌巳 友田 陽 岩野 利彦
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.64, no.622, pp.1475-1480, 1998-06-25
被引用文献数
7 1

To improve the fatigue reliability for SMn 435 steel by an environmentally sound surface modification, the influence of the modification on fracture mechanism was studied experimentally. The fatigue properties of SMn 435 are found to be obviously improved by gas soft-nitriding, so that they can no longer be estimated by using a concept of "S-N Globe"which has successfully been applied to many surface-treated materials. The detailed observations have revealed that fatigue crack initiation in a gas soft-nitrided SMn 435 specimen occurs in a hardened region near surface not in a subsurface region with virgin microstructure. The crack initiation is attributable to cyclic plastic deformation in the subsurface region. Such a crack initiation mechanism is different from that previously observed in other surface treated materials, explaining the reason why the S-N Globe concept can not be applied to the present case.
著者
丸尾 はるみ 橋本 景子 下田 恵子 島貫 金男 中山 徹 山口 博明 椎貝 典子 内村 公昭 三ツ林 隆志 赤坂 徹 前田 和一 岡田 文寿 鈴木 五男
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.621-630, 1990
被引用文献数
7

1988年, 小児気管支喘息の長期予後と予後に影響する因子を明らかにするため, 1,592名(男1,038, 女554)を対象としてアンケート調査を行った.調査時の年齢は平均20歳(観察期間は平均12年)であり, 長期予後は緩解が75.6%, 軽快が18.2%, 不変が4.0%, 悪化が0.9%, 死亡が1.3%であった.発症年齢は平均2.7歳であり, 20年前の報告と比べて約1歳低年齢化していた.治癒年齢は男子が平均13.0歳, 女子が12.3歳であった.発症年齢が2歳以下, 発症から初診までの期間が10年以上, 初診時の重症例, 入院歴のある者, 食物アレルギーの有る者の緩解率は不良であった.食物アレルギーが有る者は喘息発症年齢が約1歳低く, 初診時の重症例, 乳児期湿疹のある例, 喘息以外のアレルギー疾患を2つ以上合併している例が多かった.このような乳児喘息例を難治性喘息のハイリスク児としてとらえ、綿密な指導と経過観察が必要であると考えられた.
著者
鈴木 武敏
雑誌
神経眼科 = Neuro-ophthalmology Japan (ISSN:02897024)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.138-141, 2001-06-25
被引用文献数
4
著者
小此木 克友 近藤 悦子 鈴木 浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.63, pp.1-6, 1992-10-16
被引用文献数
4

We have been studying computer graphics for television programs of sport for several years. And, we developed some systems of creating graphics for several sport programs. One is for displaying the names of racers on a race, one is for doing official time records connecting our system with official result systems, and so on. This time, we happily integrated these graphics systems, and developed new sub-systems. Computers in new sub-systems cooperated with each other, automatically measured necessary data and created graphics for television program of 45th FUKUOKA International Marathon.
著者
小窪 浩明 匂坂 芳典 鈴木 紀子 岡田 美智男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.96, no.93, pp.81-88, 1996-06-14
被引用文献数
1

自然な発話における多様な挙動をとらえるために,有機的な振る舞いに基づいたパージングアーキテクチャ,Situated Parserを提案Lた.このSituated Parserは,局所的な制約間での協調/競合作用の中から有機的に創発される秩序によって,次にとる動作が動的に決定されるという特徴をもつ.したがって,従来のパーザのように言語の多様性に合わせた手続き的な記述を必要とせず,より柔軟なパージングを行うことが可能となる.本稿では,このSituated Parserの動作メカニズムを説明するとともに,この特徴として,局所的な制約に基づく有機的な振る舞いと多重ゴールについて述べる.また,実験による動作例を検証し,局所的な制約による自律的な振る舞いによって,複数の仮説の中からいちばん尤もらしい仮説が優先的に生成され,手続き的な制御なしにパージングが行われることを示す.
著者
鈴木 睦
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.102-104, 2009-06-25

プラネットCは,衛星バス及び搭載機器のフライトモデルが完成し,組み立ての第一段階として噛み合わせ試験(一噛み)が2008年11〜12月末に実施された.ここではプラネットCの開発フェーズの中での「一噛み」の位置づけと打ち上げまでの試験について紹介する.
著者
鈴木 貞夫 徳留 信寛
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

メタボリックシンドローム(MS)について,その成因の肥満とインスリン抵抗性が,MS関連疾患の脂肪肝とどう関連しているかなどを検討した.その結果,(1)肥満がなくともそれ以外のMS要素が多いと脂肪肝は増加し,現在のMS診断基準に問題があること,(2)肥満情報があればインスリン抵抗性はMS診断に大きな情報を付加しないこと,(3)BMIと腹囲は肥満の質の判別能力は低く,いずれをMSの診断基準にしても有病者の違いはほとんど認められないことが判明した.
著者
新井 正 鈴木 啓助 深石 一夫 水越 允治
出版者
立正大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1988

日本の冬の気候は,アジア大陸東部の影響を強く受けていることはいうまでもない。ところが,アジア大陸の地表面,水面などに関する情報は非常に不足しており,日本と大陸との水文気候の比較は充分にできない状況にある。これは,事情を異にする5か国が接するこの地域の特殊性を反影している。そこで,第一に日本・中国・韓国・ソ連の気候図より,最大積雪深,積雪期間の分布図を作成した。積雪時間は緯度と高度に支配されているが,最大積雪深は収束線の位置も関係するために、必ずしも緯度的な分布になるわけではない。隆雪域は「ひまわり」の赤外・可視画像の分析により推定し,上記の編集図の裏付けを行なった。河川の結氷は水面の熱収支より推定したほか,日平均最低最気温と実際の結氷分布とを対応させ、ともによい結果を得た。第二に水文気候の重要課題である融雪出水について,雪と河川水の水質分析により特性を把握した。融雪出水には直接融雪水が流出するのではなく,地中あるいは雪層中の古い水を押し出す,いわゆる押し出し型であることが分った。しかし,雪の化学成分から大陸諸国の工業活動などを推定する迄には至らなかった。水文気候の比較で特に注目されるのは、過去の記録である。日本,中国ともに古い記録があり,気候の復元が試みられている。本研究では19世紀を中心として気候の復元を行なった。その結果,小氷期においても温暖な期間を狭んでいたことが分った。しかし,中国との対応はまだ完全ではない。
著者
三浦 龍 井上 真杉 浜口 清 大和田 泰伯 滝沢 賢一 小野 文枝 鈴木 幹雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.406, pp.51-56, 2013-01-17

災害に強い情報通信ネットワークの研究開発促進に寄与するため,分散メッシュ型アーキテクチャをベースとした自営系ワイヤレスネットワークテストベッドを東北大学キャンパス内に構築している.このネットワークは,各ノードが互いに同期して利用者情報や経路情報を保持するデータベース機能を備えた5.6GHz帯無線LANによるメッシュネットワーク,およびそれに付随した利用者端末収容のための2.4GHz帯無線LANアクセスポイントを中心に構成され,基幹網やインターネットへの接続を失われてもローカルに災害時用を中心とした通信サービスを維持する機能とそのアプリケーション群を有する.また,距離の離れたノード間や道路や回線の被災により孤立した地域との通信を確保するための地域WiMAX回線や車載ITS回線,さらに小型無人航空機や衛星回線による中継経路も提供する.利用者端末としては市販のICカード読み取り機能付き無線LAN対応タブレット端末の他,920MHz帯アクティブ無線タグを活用したGPS受信機内蔵小型端末,屋外に設置可能な小型サイネージ端末等を用意している.各ノードへ電力供給が可能なソーラー蓄電池も提供しており,停電時における運用性などの評価も可能である.
著者
井上 真杉 大和田 泰伯 浜口 清 滝沢 賢一 小野 文枝 鈴木 幹雄 三浦 龍
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.37, pp.25-30, 2013-05-09

災害に強い情報通信ネットワークの研究開発促進に寄与するため,分散メッシュ型アーキテクチャをベースとした自営系ワイヤレスネットワークテストベッドを東北大学キャンパス内に構築した.このネットワークは,各ノードが互いに同期して利用者情報や経路情報を保持するデータベース機能を備えた5.6GHz帯無線LANによるメッシュネットワーク,およびそれに付随した利用者端末収容のための2.4GHz帯無線LANアクセスポイントを中心に構成され,基幹網やインターネットへの接続を失われてもローカルに災害時用を中心とした通信サービスを維持する機能とそのアプリケーション群を有する.また、距離の離れたノード間や道路や回線の被災により孤立した地域との通信を確保するための地域WiMAX回線や車載ITS回線,さらに小型無人航空機や衛星回線による中継経路も提供する.利用者端末としては市販のICカード読み取り機能付き無線LAN対応タブレット端末の他,920MHz帯アクティブ無線タグを活用したGPS受信機内蔵小型端末,屋外に設置可能な小型サイネージ端末等を用意している.各ノードへ電力供給が可能なソーラー蓄電池も提供しており,停電時における運用性などの評価も可能である.