著者
田中 康裕 鈴木 毅
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.632, pp.2107-2115, 2008-10-30
被引用文献数
1 5

It is important that we associate with those who are not intimate with us. To clarify where contacts with these people take place, we paid attention to acquaintances of different generation for children and youth. The purpose of this article is to clarify where children and youth contact with acquaintances of different generation. The survey of this article is questionnaire to university students. This article clarified following things. Many people whom children and youth contact are considered to be "hosts of the place", who are always at the place, who cherish the place, and who play some role there. Because "hosts of the place" are always at particular place, if children and youth want to meet them, they can go there. And even if children and youth don't intend to meet them, they meet them inevitably when they go there. And many contacts with acquaintances of different generation take place not at public places but at semi-public places.
著者
鈴木 覚 後藤 義明 北村 兼三 高梨 聡 岡野 通明 野口 宏典 大谷 義一 坂本 知己
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.32-36, 2013

平成24年5月6日に茨城県常総市からつくば市にかけて竜巻が発生した。つくば市山木地区と平沢地区の森林被害を調査した。平沢地区の標高50∼130 mの斜面に, 直径250∼300 mの円形の被害発生領域がみられ, この円形領域で竜巻が消滅したと考えられた。この竜巻が消滅した地点を除き, 次の特徴がみられた。 (1) 壊滅的な被害は100 m前後の幅で発生し, これは竜巻のスケールを反映していると考えられた。 (2) 広葉樹を主体とした森林や強風被害を受けにくい条件を備えた森林とも壊滅的な被害を受けたことから, ひとたび竜巻の経路にあたれば, 林況にかかわらず壊滅的な被害が生じると考えられた。 (3) 倒木は竜巻経路の中心に向かって倒れる傾向がみられた。これは竜巻による強風の特徴である風の収束を反映していると考えられた。
著者
鈴木 裕美
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.335, pp.68-72, 2003-11

東京の下町、江東区森下。近くを隅田川が流れ、馬肉料理店やうなぎ店など、昔ながらの飲食店がひしめく地域だ。地下鉄森下駅から数分のところには大相撲の三保ケ関部屋があり、髷(まげ)を結った力士が時折、自転車に乗って駅前の交差点を渡って行く。 「山利喜」は、その交差点の一角にある。
著者
鈴木 悟 藤森 師雄 岡本 途也 木村 通彦
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.77-80, 1981-02-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
10

突発性難聴の診断は比較的容易であるが, 我々は突発性難聴と診断し治療を行った後に, 心因性難聴に気付いた2症例を経験したので報告する.症例 (1) は23歳女性, 症例 (2) は17歳女性である.症例 (1) は左耳難聴, 症例 (2) は両耳難聴を訴えて当科を受診した.共に突然発症しており, 難聴耳は両例共ろうの状態であった.突発性難聴と診断し, 直ちに治療を開始したが, 両例とも特異な経過をたどって治癒した.
著者
岡島 純子 谷 晋二 鈴木 伸一
出版者
一般社団法人日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.201-211, 2014-09-30

本研究では、通常学級に在籍し、仲間との関係がうまくもてない自閉症スペクトラム障害(ASD)児に対して社会的スキル訓練(SST)を実施し、般化効果、維持効果について検討した。その際、(1)機能的アセスメントの実施、(2)標的とされた社会的スキルに関する概念的理解を深めるために、ASDの特性に合わせた教示の実施、(3)標的とした社会的スキルを行動リハーサルする機会を十分に設定するために保護者とリハーサルをするためのホームワークを行った。機能的アセスメントから特定された標的スキルは、働きかけに反応するスキル、エントリースキル、主張性スキル、感情のコントロールスキル、問題解決スキルであり、10セッションからなる個別SSTが行われた。その結果、社会的スキル得点が向上し、放課後に友達と遊びに行く割合が増え、1ヵ月後も維持していた。
著者
剱田 侑希 門田 佳子 鈴木 小夜 青森 達 小林 典子 高木 彰紀 手塚 淑人 大谷 壽一 中村 智徳
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.117-123, 2014-02-10 (Released:2015-02-10)
参考文献数
23
被引用文献数
1 2

In advanced pharmacy practice experiences (APPE) in community pharmacies in Japan, students are not always satisfied with over-the-counter (OTC) counseling practice. Aiming to improve the quality of such practice, we conducted a questionnaire survey of 167 students after their APPE to assess student satisfaction and the current status and problems they experienced with OTC counseling practice. The results revealed that opportunities for practice differed among sites. While 27.8% of students had experienced selling OTC drugs to patients, 11.4% of students carried out no selling, shadowing or role play (RP). The difference arose also in student satisfaction. As expected, most students who experienced selling OTC drugs to patients rated the practice most favorably, especially students who had experienced consultation sales obtained higher satisfaction. On the other hand, most students who experienced both shadowing and RP but not the opportunity to sell OTC drugs also rated the practice quite positively; in particular, students who had more than six opportunities for shadowing and RP rated the practice favorably. In conclusion, although OTC counseling is not well practiced during APPE, mainly because of limited opportunities to sell OTC drugs, student satisfaction may be improved by introducing and increasing opportunities for shadowing and RP.
著者
鈴木 由美
出版者
桐生短期大学
雑誌
桐生短期大学紀要 (ISSN:13424076)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.137-140, 2007-12

助産学の科目として,医学英語を7回の講義で組み入れている.この講座はそもそも「助産学英語表現法」として,外部講師による講義で会話や読解が中心であったが,講師が変更してからは学生それぞれの学力差なども考え,目標や講義の水準を変更した.学生にとっては専門科目の名称でありながら,助産学での英語は一般教養と同様,気の張らない科目としての位置づけがあると思われる. 7回の講義で得られることは読解力などよりも,実習にてカルテが解読できることが最低限の目標である.今回の学生の半数は「英語が受験科目にはない助産師学校」を受験している.その一方で4分の3以上が英語検定など何らかの受験暦もあった.英語にまったく関心がない訳ではない一方で,半数はできれば専門課程では英語を勉強したくないという傾向も示唆された.過密な助産学のカリキュラムの中に7回も英語の講義を組み入れるからには,学生のニーズを把握し,それに見合った内容の講義を組む必要がある.今回は昨年度,今年度の学生に同様の事前アンケート調査をおこない,それをもとに今後の講義の内容を検討するための資料にしたいと考え, 2年間の学生のニーズをまとめてみた.
著者
鈴木 洋 山縣 弘忠
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.161-169, 1980-06-01
被引用文献数
1

育種上の観点より,アイリス種子にみられる難発芽性の原因を明らかにし,発芽促進の方法を知るため,キショウブの成熟種子を供試し,発芽環境条件の制御たらびに種皮の除去,溶脱あるいは胚乳の一部切除などの予措を行なって発芽試験を実施した。その結果,内種皮ないし内種皮と胚乳の問に存在する油脂様物質による胚のガス交換の阻害が難発芽性の主要因であること,外種皮除去後クレンザーやキシレンで洗浄すると著しく発芽が促進されることなどが明らかにされた。
著者
鈴木 偵之 石塚 昭彦 中本 和宏 小野 健太 渡邉 誠
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.4_77-4_86, 2013-11-30 (Released:2014-01-25)
参考文献数
20

本研究では子供向けデジタルサイネージのGUIデザインの指標を明らかにした。デジタルサイネージが持つ特徴のうち、大画面を有し、タッチ等によるインタラクションがある点、設置して利用される点を中心に調査を行った。子供の行動把握にはエスノグラフィ(行動観察調査)法を使い、子供特有の特徴を抽出するため、PCリテラシのある年齢(大人)についての比較調査を行った。結果の分析には、行動比較マップを用いた。これは子供と大人の行動を比較するために、子供と大人がとった行動の頻度をそれぞれ集計し、その結果をプロットしたマップである。このマップをもとに子供と大人の行動の共通部分と子供特有の部分について考察を行った。これらの結果、子供特有のデジタルサイネージの利用に関する特徴として、「目標設定」「ボタン等の操作部」「操作に対する満足」に関係する3つの観点にまとめられることが分かった。
著者
成田 拓也 鈴木 良平 石渡 利奈 井上 剛伸 鎌田 実 矢尾板 仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.398, 2008 (Released:2009-07-31)

認知症者は,短期記憶障害のために予定を覚えておくことができず,同じ質問を頻回に繰り返す場合がある.本研究では,グループホームでの参与観察により,スケジュールに関わる記憶の問題を分析し,支援機器開発の課題(ニーズ,理解・注意の制約)を抽出した.機器のプロトタイプを作成し,発話・行動分析から,記憶を補うスケジュール呈示手法を探索した結果,提案手法により,頻回な質問が減少し,行動決定が可能になった.
著者
鈴木 美枝
出版者
釧路短期大学
雑誌
釧路短期大学紀要 (ISSN:03858456)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.13-25, 1994-12

北海道のフィギュアスケート選手について,栄養摂取状況・身体状況・生活リズム調査,食生活およびトレーニング等に関するアンケート調査を行った。これらの調査から,以下に示すような結果を得た。1)栄養摂取状況調査におけるトレーニング期の食事は個人差があるが,全体の平均値ではエネルギー・カルシウム・鉄が不足傾向にあった。栄養素等比率では脂肪エネルギー比・動物性脂肪比が高く,穀類エネルギー比・緑黄色野菜比がかなり低かった。また,各食のエネルギー比は男子について朝食比が低く夕食比が高かった。食品品目数は目標の30品目に達した者が1/3もいなかった。2)身体状況は,男女ともに身長・体重が全国平均を下回っていた。安静時血圧については全国平均とはぼ同値であった。3)トレーニング期の平均トレーニング時間は119.5±52.8分,平均睡眠時間は462.5±59.3分であった。4)アンケート調査から朝食の欠食者はほとんどみられず,牛乳摂取頻度は高いが緑黄色・淡色野菜の摂取頻度は低かった。間食でよく食ベる物としてスナック菓子類,キャラメル・あめ・チョコレート類が多くあげられ改善が必要である。栄養補助食品の利用や試合前・当日に常食する食品がある者はあまりみられなかった。果物の摂取頻度が比較的高く,好きな食べ物のトップに果物があげられた。5)氷上トレーニングは週3回以上実施している者が約8割で所有級が高いほど練習量が多かった。陸上トレーニングは実施頻度が低かった。6)減量については,約3割の選手が経験しており,方法は間食・夜食を控える,痩せることを目的に運動をする等であった。怪我については約1/4の選手が経験しており,部位は足首・膝等の下肢が多く,年齢・所有級が高くなるにつれて多かった。7)起床時刻は7時,就寝時刻は22時・23時が多かった。健康に対する自信があまりない者が約2割であり,不定愁訴は約3割の選手にみられた。内容は疲れやすい・風邪をひきやすい等であり,特に中学生に目立っていた。8)勝つための食事管理の必要性を感じている選手は約半数であり,栄養・コンディショニングに対する関心度の低さが伺えた。
著者
網野 真理 吉岡 公一郎 鈴木 陽介 上村 春良 福嶋 友一 櫻井 馨士 守田 誠司 大塚 洋幸 中川 儀英 山本 五十年 児玉 逸雄 猪口 貞樹 田邉 晃久
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.SUPPL.3, pp.S3_138-S3_138, 2009 (Released:2015-01-23)

本邦においては硫化水素による自殺者が2008年の1年間のみで1,007人にものぼり社会的に深刻な問題になっている. 今回われわれは, 重篤な意識障害と呼吸不全に心筋障害を合併した硫化水素中毒患者の救命に成功し, 心筋障害の回復過程を心臓核医学検査により評価し得たので報告する. 症例は32歳, 男性. 自ら硫化水素を発生させて吸入自殺を図り, 救急車で当院救命センターに搬送された. 来院時の身体所見では, 除脳硬直肢位, 口唇のラベンダーブルー斑, 腐卵臭を呈し, 両側肺野では湿性ラ音が聴取された. 硫化水素中毒に伴う意識障害, 呼吸不全, 肺炎, 横紋筋融解症と診断し, 人工呼吸器管理, 高濃度酸素投与にて集中治療室へ入院. 第2病日には肺炎による敗血症性ショックを発症, 第3病日には横紋筋融解症の進行と心筋障害の新規出現が認められた. さらに第5病日には心原性ショック, 肺水腫が出現したが, 第7病日には人工呼吸器からの離脱に成功した. 第14病日は心筋血流イメージとして99mTc-tetrofosmin (TF), 心筋脂肪酸代謝イメージとして123I-BMIPP, 心臓交感神経イメージとして123I-MIBGを施行可能であった. TF, BMIPPでは前壁の一部, 下壁~後壁における集積低下が認められ, MIBGでは高度交感神経障害が示唆された. 同時期に施行した冠動脈CTにおいて冠動脈の有意狭窄はなかった. 心筋障害に対する内服加療としてカルベジロールおよびエナラプリルを投与し, 第38病日に退院となった. 受傷6カ月後の心電図および心臓超音波検査では, 左室壁運動は正常化し心臓核医学検査ではTF, BMIPPにおける前壁, 下壁~後壁の集積低下は改善した. MIBGにおいては, wash out rateは改善した. 以上の臨床経過から, 内因性の急性心筋梗塞, たこつぼ心筋症, 急性心筋炎の可能性は低く, 硫化水素による心筋障害と考えられた. 本症例は重篤な硫化水素中毒からの急性期離脱後, およそ6カ月の経過を経て心筋障害の改善傾向を示した貴重な症例である.
著者
中野 啓史 内藤陽介 鈴木 貴久 小高 剛 石坂 一久 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.80, pp.115-120, 2004-07-31
被引用文献数
2

現在,次世代のマイクロプロセッサアーキテクチャとして,複数のプロセッサコアを1チップ上に集積するチップマルチプロセッサ(CMP)が大きな注目を集めている.これらのCMPアーキテクチャにおいても,従来のマルチプロセッサシステムで大きな課題となっていたキャッシュやローカルメモリ等のプロセッサコア近接メモリの有効利用に関する問題は依然存在する.筆者等はこのメモリウォールの問題に対処し,高い並列性を抽出し効果的な並列処理を実現するために,マルチグレイン並列処理との協調動作により実効性能が高く価格性能比の向上を可能にするOSCAR CMPを提案している.このOSCAR CMPは,集中共有メモリ(CSM)に加え,プロセッサのプライベートデータを格納するローカルデータメモリ(LDM),プロセッサコア間の同期やデータ転送にも使用する2ポートメモリ構成の分散共有メモリ(DSM),プロセッサコアと非同期に動作可能なデータ転送ユニット(DTU)を持つ.本稿では,FORTRAN プログラムをループ・サブルーチン・基本ブロックを粗粒度タスクとする.粗粒度タスク並列処理において,配列の生死解析情報を用いて粗粒度タスクの並び替えを行い,プログラムのデータローカリティを抽出するデータローカライゼーション手法について述べる.データ転送は,コンパイラにより自動生成したDTUによるデータ転送命令を用いてバースト転送を行う.Recently, Chip Multiprocessor (CMP) architecture has attracted much attention as a next-generation microprocessor architecture, and many kinds of CMP have widely developed. However, these CMP architectures still have the problem of effective use of memory system nearby processor cores such as cache and local memory. %This problem has also been one of the most important problems for ordinary %multiprocessors. On the other hand, the authors have proposed OSCAR CMP, which cooperatively works with multigrain parallel processing, to achieve high effective performance and good cost effectiveness. To overcome the problem of effective use of cache and local memory, OSCAR CMP has local data memory (LDM) for processor private data and distributed shared memory (DSM) having two ports for synchronization and data transfer among processor cores, centralized shared memory (CSM) to support dynamic task scheduling, and data transfer unit(DTU) for asynchronous data transfer. The multigrain parallelizing compiler uses such memory architecture of OSCAR CMP with data localization scheme that fully uses compile time information. This paper proposes a coarse grain task static scheduling scheme considering data localization using live variable analysis. Data is transferred in burst mode using automatically generated DTU instructions.