著者
水野 昇治 水野 暁子 鈴木 隆宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06
被引用文献数
1

手話辞典にはぺーパーべース 1),2) のものとパソコンベース 3) のものがすでに発刊されている。「写真手話辞典」1) は、1単語当たり最大4コマの写真を利用し, 動きを矢印で表示し、単語によっては、ズームインしたり、複数の方向から撮影したりしているが、動きが速い、単語に関しては、動きの感覚が掴みにくくわかりにくい。「イラスト手話辞典」2) は1単語2コマであるが、コマの抽出が適切で、単語によっては、正面以外からのイラスト、あるいは部分的に拡大したイラストを用い、かなりわかりやすいが、2コマであるためわかりにくい単語があるのはやむをえない。CD-ROM 単語集 3) は、パソコンで動画表示していので、写真やイラストよりわかりやすいときは多いが、照明、モデル衣服の色、背景色が不適切なためわかりにくい単語がある。まだフレームレートが低いときも多く、かつ一方向だけからの撮影に限っているため、少し動きが複雑で速い単語は極めてわかりにくい。
著者
鈴木 雅一
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.115-125, 1985-04-25
被引用文献数
18

長期間にわたって水収支観測がなされている日本各地の森林流域の記録をもとに, 短期水収支法を用いて流域の蒸発散量とその季節変化を求めた。検討には桐生, 川向, 竜の口山, 釜淵, 去川の5試験地, 9流域のそれぞれ10年から40年間の日雨量, 日流出量記録が用いられた。短期水収支法では, 渇水による蒸発散低下は水収支期間内の最小流量に対応して生じ, 蒸発散低下をもたらす限界流量が流域ごとに定められた。渇水による蒸発低下の例を除外して求めた蒸発散量季節変化は, 植生が著しく変わらないとき集計期間が異なってもほぼ同様の結果となった。森林の伐採や山火事によって蒸発散量が減少する傾向は各流域とも同様であるが, その変化が通年にわたり生じた流域とおもに夏期に生じた流域があった。求められた蒸発散量とその季節変化は各流域の気象, 植生を反映する値として, 森林流域の蒸発散量推定式作成の基礎資料になるといえる。
著者
安部 徹良 山谷 義博 鈴木 雅洲 森塚 威次郎
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.607-614, 1979-05-01
被引用文献数
15

更年期不定愁訴症候群の病態生理および病因は未だ仮説の域を脱していない.著者らはこれらを解明するための1つの接近法として症候による本症候群の型分類を試みた.まず,更年期障害婦人194名を対象として,17種類の症状の重症度を調査し,これに因子分析法を適用し,本症候群の状態像について検討した。すなわち,内在する因子数を,Akaikeの最小情報量基準により6個とし,その時の因子負荷行列を推定し,さらに,これをVarimax法により直交回転し,求められた因子負荷行列に基づいて内在因子の医学的解釈を行なった.その結果,第1因子を心機能障害様因子,第2因子を神経症様因子,第3因子を血管運動神経障害様因子,第5因子を知覚障害様因子,第6因子を自立神経失調様因子と命名した.次に個々の対象婦人について,上述の因子評点を算出し,因子評定上で対象婦人のクラスターを求め,本症候群を7型類別した.これらの各型の特徴および類別された人数は以下の如くである.すなわち第1型は睡眠障害を伴う神経症型(30名),第2型は心機能障害様症状と睡眠障害を伴う神経症型(19名),第3型は血管運動神経障害様症状,心機能障害様症状および自立神経失調症様症状を伴う神経症型(23名),第4型は血管運動神経障害型(17名),第5型は比較的単純な神経症型(51名),第6型は知覚障害様症状および欝症状を伴う神経症型(19名),第7型は重傷度の高い特徴的症状を持たない軽症型(35名)である.これらの型の中で第4,5,6型は,それぞれ,単独の高因子評点を持つ代表的因子,血管運動神経障害様因子,神経症様因子および知覚障害様因子を所有し,症候論的に比較的単純な型であると考えられたが,その他の型は複数の代表的因子を包含し,今後,さらに単純な型に分類できる可能性が否定できない.
著者
山崎 潔 鈴木 一幸 佐藤 公彦 大内 健 吉成 仁 磯崎 一太 中舘 一郎 班目 健夫 吉田 俊巳 柏原 紀文 佐藤 俊一 村上 晶彦
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.724-729, 1991
被引用文献数
15 6

漢方薬が原因と推定された劇症肝炎の1例を経験した.症例は62歳男性.痔核治療のため漢方薬(金鵄丸)の服用を開始したところ,6週間後に倦怠感と尿濃染が出現した.服用中止により一旦症状の消失をみたが,服薬再開後5週間で上記症状が再出現,黄疸の出現をみ入院となった.凝固能低下が著明で(PT 28%, HPT 19%),種々の治療にもかかわらず,4週間後多臓器不全の状態で死亡した.剖検肝は495gと萎縮著明で,肝組織像は広範性肝壊死を示した.金鵄丸による薬剤性肝炎は本例を含め9例が報告されている.その特徴は,金鵄丸が原因との認識が遅れたため反復服用により肝炎の繰り返しをみる例が多いこと,発疹,好酸球増多がみられないことであった.本例は,漢方薬により劇症肝炎を来した初めての報告である.漢方薬の使用が増加しているおり,漢方薬によっても本例のごとき重症肝障害が惹起されうることに注意すべきである.
著者
高見 誠一 横須賀 俊之 黒川 仁 草谷 友規 鈴木 研 久保 百司 宮本 明 今村 詮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.350, pp.61-63, 2001-10-09

LSIデバイスの極限的な集積化を目指して、シリコン半導体のさらなる微細化・統合化が進められている。我々は、従来の実験やマクロスケールのシミュレーションに加えて、非経験的に薄膜成長機構や電気的特性を予測できる手法の開発が、シリコン半導体のさらなる発展を支えるものと確信している。本発表では、我々の高速化量子分子動力学法の開発、特にその高速化・高精度化への取組みと、本手法をシリコン系材料の単純系から大規模系にまで適用を行ない、シリコン系材料における本手法の有効性を確認した結果について講演する。
著者
鈴木 康人
出版者
沼津工業高等専門学校
雑誌
沼津工業高等専門学校研究報告 (ISSN:02862794)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.105-108, 2002-01-31

For many students, it is hard to understant about C language, especially, its pointer and so on. We will suggest here that simple memory trace model to use in education of C language.
著者
鈴木 裕俊 岸本 章宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.27, pp.109-114, 2009-03-02

A*アルゴリズムとIDA*アルゴリズムは、最適解を保証しながら、パズルを解くことができる探索アルゴリズムである。本論文では、これらのアルゴリズムをスーパーパズに適用し、性能比較を行う。他のパズルにおける先行研究では、IDA*の方がA*よりも優れたアルゴリズムであることが知られている。本論文の実験では、先行研究の結果とは異なり、スーパーパズの探索空間の性質のために、A*の方がIDA*よりも高速に解答できることを示す。The A* and IDA* algorithms are the search techniques that can solve puzzles, while always guaranteeing optimal solutions. This paper adapts these algorithms to Superpuzz and compares their performance. According to previous research on other puzzles, IDA* has been shown to be superior to A*. However, unlike what is obtained in previous research, experi mental results presented in the paper show that A* solves problems more quickly than IDA*,because of a property of the search space of Superpuzz.
著者
鈴木 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.16, pp.227-230, 2007-03-01

近年、インターネットが普及し、企業活動、日常生活の隅々にいたるまで、ネットワークを介した情報収集、伝達が行われている。企業においては、意思決定システム (DSS)、企業情報システム (ERP)、顧客管理システム (CRM) などが積極的に活用され、又、一般家庭では、物品の購入や趣味の世界でも、Web サーフィンをしながら情報を得ている。通信が様々な分野で利用される時、その情報は送り手の意図通りに、相手に確実に届いているのであろうか?正しいと思われる情報は、本当に活用されているのであろうか?次世代ネットワークやユビキタス社会の通信では、情報を単に送受信するだけでなく、その情報が正しく活用されているという観点から捉えなおすことが重要である。本稿では、正しい(必要な)情報を、必要な(正しい)タイミングで、相手に伝達し、相手に提示し、理解させる Right time communication が必要であることを指摘し、次いで、その内容と研究の方向性について概説する。Recently, the progress of Internet enables the user to access the network easily and retrieve valuable information and utilize it. In the business environment, DSS (Decision Support Systems), ERP (Enterprise Resource Planning) and CRM (Customer Relationship Managements) are widely used, and in the personal environment, people can access to their Web site to get necessary information. People are using communication as a means to realize their wishes, however, it is a nice time to re-consider the role of communication and the rightness of conveyed information, and timing of the information delivery to users and so on. Especially in the future of an ubiquitous networking society, the understanding of information seems much more important than just sending information. This paper suggest the necessity of the Right Time Communication, where right data is transferred to the right recipient, and presented to the right person at right time and then describes its architectural concept and future research directions.
著者
佐々木 崇明 鈴木 信之 押味 直人 阿部 孝男 今井 彰男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
埼玉ブロック大会(講演会)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, no.1, pp.139-140, 2005-11-25

弊社は、金属加工材の各種めっき処理及び熱処理を行う表面処理加工業の総合メーカーです。近年、環境問題がクローズアップされており、環境負荷物質低減の見地より脱クロムめっき技術の関心が高まっています。当社では、ニッケルを基調としためっき処理と熱処理を組合せた新技術を開発することが出来ましたので、以下概要を紹介します。
著者
成橋 和正 野村 政明 亀井 浩行 小野 俊介 松下 良 清水 栄 横川 弘一 山田 清文 鈴木 永雄 宮本 謙一 木村 和子
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.123, no.11, pp.973-980, 2003-11-01
被引用文献数
13 16

従来の薬学教育における臨床教育の不足から,多くの薬学系大学院博士前期課程(修士課程)に薬剤師免許取得後の大学院生を対象とした臨床系の専攻やコースが設立されてきている.金沢大学でも,薬学研究科(現:自然科学研究科)に臨床薬学教育を主眼に置いた医療薬学専攻が平成8年に設立され,国立大学としては早期であった.本学医療薬学専攻では,薬剤師免許取得者を対象とし,臨床現場で指導的役割を果たす高度な薬剤師の養成および次世代の医療薬学教育研究に携わる人材の育成を教育理念としている.このため,医療薬学専攻の学生に対して医療現場の実習を通じて医療を担うものとしての自覚を深めさせるとともに,自然科学の素養を身に付けることを求めている.具体的な教育目標は,医療人としての倫理観の醸成,医療の専門家として健康と疾病に関する知識獲得,薬物治療に起因する問題の同定・評価・解決,ならびに,コミュニケーションに関する知識・技術の習得,さらには,関連分野における高い研究・開発能力を発展させることである.このため,発足当初は,入学初期の集中講義,1か月の市内保険薬局での薬局実習,6か月の本学医学部附属病院薬剤部での実務実習を行い,1年間を課題研究期間としていた.講義は学部教育に引き続き,基礎自然科学系科目が大半であり,臨床現場での実習との非関連性が学生からも指摘されていた.また,半年間の実習後に修士の学位論文の一部として病院実務実習篇の作成や口頭発表が要求されていたために,実質的な実務実習は,時間的に極めて限られていた.実務実習を終えたあとの課題研究は,医療薬学専攻ならびに生命薬学専攻に属する各研究室で行っていたことから,必ずしも臨床に近いものではなかった.さらに,学生が就職するのは実習終了後1年を経過した後であり,就職直前の学生から実務に対する不安がでたり,就職直後に修了生や雇用者から実習経験が薬剤師として十分に活かせていないとの声が聞かれた.このような問題点を踏まえて,平成13年度に医療薬学専攻のカリキュラムの改善を図った.医療薬学に対する幅広い知識を深めさせるため,臨床系講義科目を充実させた.この変更では,薬物治療の科学的基礎とともに,看護,倫理,心理,国際など,医療に関連する人文・社会系分野も開講し,受講する学生の講義科目数が増加した.また,実習に関しては,継続性や充実性を考慮し,実務実習期間を1年に延長した.最初の2か月間は薬剤師業務全般の集中的な導入実習として,6人ずつ4グループに分かれ,調剤部門(一般調剤・注射薬調剤,2週間),製剤部門(一般製剤・無菌調剤,1週間),薬剤管理指導部門(医薬品情報・医薬品管理・TDM,1週間:病棟業務,4週間)を行う.その後は学生1人に対し指導薬剤師1人というマンツーマン形式の個別指導とし,薬剤師職能の病棟の薬剤管理指導を中心の実習としている.これに対し,医療薬学専攻の各教官も3名程度の学生を担当し,面接などにより実習の進捗状況を把握するとともに,専門分野に応じた指導も担当している.しかしながら,実習(実務)の大部分は指導薬剤師により行われており,個別指導であるため学生全体としての質の評価や,問題点の抽出は行いにくい.そこで,この新カリキュラムによる講義の理解度や実習の達成度について,visual analog scale(VAS)を用いて,学生と指導薬剤師による評価を試みた.また,この評価結果から,新カリキュラムの問題点などについて考察することとした.
著者
鈴木 順 局 博一 菅野 茂
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.779-787, 1991-10-15
被引用文献数
1

代表的な抗不整脈薬, procainamide (PA)(class Ia), lidocaine (LC)(class Ib), propranolol (PN)(class II)およびverapamil (VP)(class IV)を成熟ラットに投与したときの心電図変化の特徴についての検討を行った. 同時に心筋細胞膜電位についても1-5 Hzの刺激頻度で測定を行った. いずれの薬物においても高用量においては洞房ブロックあるいは房室ブロックが見られ, またverapamilを除く3種の薬物ではQRS持続時間の延長とQRS波形状の変化が観察された. これらの薬物の心電図への影響を人やイヌに対するものと比較すると, ラットでの特徴は(1)LCとPNでQT間隔の延長が明瞭に認められ, それは用量依存性であったこと, (2)VP0.6mg/kg以下の投与量でRR間隔の短縮がみられたことであった. LCとPNとも胸部単極誘導心電図では右心室側のQT間隔を延長したこと, および心筋細胞膜電位の実験ではO相の脱分極速度(Vmax)が減少しながら, 活動電位持続時間にこれらの薬物がほとんど影響を及ばさなかったことから, これら2つの薬物のQT間隔延長には右心室側の局所的な電気的興奮時間の遅延が関与しているものと考えられた. 一方, VPによるRR間隔の短縮はPNの前処置により消失したことから, ラットにおけるこの反応は主にVPの末梢血管拡張作用による交感神経反射が関与しているものと考えられた.
著者
鈴木 道哉 岡 建雄 岡田 圭史 矢野 謙禎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.60, no.476, pp.37-43, 1995
被引用文献数
16 3

Basic sector classification Input / Output table were applied to analyze the construction, operation and renewal of office buildings to obtain the life cycle energy consumption and carbon dioxide emission. Total energy consumption is approximately 9 GJ per square meter of floor area by construction, 1.2 GJ per square meter per annum for operation and 0.037 GJ per square meter per annum for renewal. Total carbon dioxide emission is approximately 980 kg per square meter of floor area by construction, 90 kg per square meter per annum for operation and 3 kg per square meter per annum for renewal.
著者
鈴木 宏子 スズキ ヒロコ 米田 奈穂 ヨネダ ナホ 岩井 愛子 イワイ アイコ 中村 澄子 ナカムラ スミコ 斎藤 友理 サイトウ ユリ
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.34-40, 2009-01

ポッドキャストは,Web上で音声や画像を配信する仕組みとして企業や教育分野で注目を集めており,携帯音声端末の普及とも併せて今後の伸展が期待されている。千葉大学附属図書館では,このポッドキャストを利用して図書館セルフガイド等のコンテンツの発信を開始した。このことについて企画製作の経験,ブログサイトの構築,コンテンツの製作,その利用の状況について報告する。
著者
大瀧 保明 鈴木 明宏 張 秀敏 佐川 貢一 永富 良一 猪岡 光
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
IIP情報・知能・精密機器部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.341-344, 2005-03-21

Main objective of this study is to evaluate physical activity by means of a portable device utilizing accelerometers and a barometer. A simple and effective algorithm was proposed to classify physical activities including vertical movements such as stair climbing, and estimates its exercise intensities. The propose method performed successful classifications and feasible estimation of the energy consumption in the experimental study comparing with the measured values of the expiratory gas monitoring system. The result suggested that the correct evaluation of vertical movements made an improvement in the estimation of energy consumptions, which provides better assessment in physical therapies.
著者
富里 繁 鈴木 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

マルチメディア移動通信の実現のためには伝送速度が数Mbit/sの高速伝送技術の確立が必要である.この高速伝送方式の1つとして,送信時のピーク電力を抑圧したマルチコード方式について提案した.この方式では各コードのシンボルパターンに応じて抑圧用信号を加えピーク電力を抑圧しているが,送信信号のレベルが小さくなるシンボルパターンでは受信特性が劣化する.この劣化を改善する手法として,全てのコードの受信信号をMLSEにより一括して復調する方法を示した.この方法では受信特性の劣化は改善されるが,一括して復調するため受信機での処理量が増大する.そこで,本検討では,ピーク抑圧による受信特性の劣化をトレリス符号化による誤り訂正効果により改善する手法を提案し,基本特性について述べる.
著者
冨里 繁 鈴木 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, pp.549-550, 1996-09-18

移動通信においてマルチメディア伝送を実現するためには,数Mbit/sの伝送が必要となる.しかしながら,このような高速伝送を行うためには,伝搬路における周波数選択性フェージングの影響を除去する必要がある.そこで,本検討では,高速ディジタル移動通信用マルチキャリヤ伝送方式を提案し,その構成を述べる.
著者
坪井 邦明 松島 俊明 鈴木 孝 田中 多佳子 志村哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.47, pp.29-36, 1998-05-27
被引用文献数
1

音楽学分野での研究を目的としたコンピュータの応用例として,次の4例を紹介する.(1)尺八譜の処理システム(尺八譜の入力・編集などを行なうシステム),(2)楽器データベース(東京藝大音楽学部小泉文夫記念資料室所蔵楽器のデータベース),(3)インド採録曲データベース(インドの宗教歌謡研究のためのフィールドワーク資料のデータベース),(4)尺八研究史料データベース(尺八関係フィールドワーク資料のマルチメディア・データベース).Four experimenting with computers as tools for musicological studies are demonstrated; (1) Information Processing System for Shakuhachi Tablature, (2) Musical Instrument Database, (3) Sound Recording Database of Indian Music, (4) Constructing Multi-media Database of the Research Data Collected in the Field work for the Syakuhati Studies.