著者
佐藤 里江子 界 義久 関根 聡 東盛 裕一 井上 靖之 首藤 啓三 柳澤 雅弘 山田 泰文 鈴木 安弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス
巻号頁・発行日
vol.97, no.232, pp.31-36, 1997-08-22

波長変換回路は、将来の光波ネットワークにおける光クロスコネクトや光処理回路等への適用が期待されている。今回、我々はパッシブアライメント技術を用いて、スポットサイズ変換付き半導体アンプ(SS-SOA)アレイをプレーナ光波回路(PLC)プラットフォーム上に搭載し、ハイブリッド集積波長変換モジュールを実現した。パッシブアライメントにおいては、マーカの赤外反射像を多値画像認識処理し自動位置調整を行う。本方法では、赤外反射光を用いることによって観測するマーカのコントラストが向上し、搭載精度の向上が可能である。作製したモジュールでは、低損失(4.2dB)、低駆動電流(<15mA)の波長変換特性を実現した。また、622Mb/sへの信号入出力特性においても良好なアイパターンを確認した。
著者
佐藤 里江子 界 義久 関根 聡 東盛 裕一 井上 靖之 首藤 啓三 柳澤 雅弘 山田 泰文 鈴木 安弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料
巻号頁・発行日
vol.97, no.234, pp.31-36, 1997-08-22

波長変換回路は、将来の光波ネットワークにおける光クロスコネクトや光処理回路等への適用が期待されている。今回、我々はパッシブアライメント技術を用いて、スポットサイズ変換付き半導体アンプ(SS-SOA)アレイをプレーナ光波回路(PLC)プラットフォーム上に搭載し、ハイブリッド集積波長変換モジュールを実現した。パッシブアライメントにおいては、マーカの赤外反射像を多値画像認識処理し自動位置調整を行う。本方法では、赤外反射光を用いることによって観測するマーカのコントラストが向上し、搭載精度の向上が可能である。作製したモジュールでは、低損失(4.2dB)、低駆動電流(<15mA)の波長変換特性を実現した。また、622Mb/sへの信号入出力特性においても良好なアイパターンを確認した。
著者
津川 龍三 江原 孝 池田 龍介 下 在和 鈴木 孝治
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.1111-1117, 1991-07-20
被引用文献数
2

1978年,透析歴7年の24歳男子に両腎に多発した嚢胞と,さらに右側に腎癌を発生した例を経験し,調査の結果Dunnillの報告したacquired cystic diseaseと判明した。以後現在までに計8例を経験した。平均年齢は1例を除き32歳と若く,透析歴は8年,男女比は7:1である。うち2例は両腎摘除後に腎移植を行い,1例は生着生存中であり,1例は拒絶反応により再透析となり,子宮体癌+卵巣癌による癌性腹膜炎で死亡した。また1例は腎移植後良好な機能を有しつつ8年後に固有腎に腎癌が発見され摘除した。これらの症例を病理学的にみると,病変は1〜3cmの球形で腎内に限局し,Robson-I(わが国の腎癌取扱い規約T-1)に相当し,組織学的に多くは淡明細胞癌であった。興味深い所見は,癌病変以外の同側,さらには他側の嚢胞壁上皮に多層化,乳頭状増殖をみることである。治療としては,腎摘除を行った。2例を除いて6例は腰部斜切開とした。副腎は含めず,いわゆる単純摘除とした。全例再発転移はない。acquired cystic diseaseと腎癌の合併の原因は不明であるが,1) ある種の代謝物の蓄積による発癌性,2) 免疫監視能の低下が考えられ,いずれも透析例に該当する考え方であり,免疫抑制剤が使用される移植は,2)が該当しよう。慢性腎不全患者については透析,移植を問わず,固有腎にも常に注目し,定期的にCT,超音波検査を実施し,早期発見,早期摘除が重要である。
著者
杉村 崇明 津田 知幸 鈴木 敏仁 村上 洋介
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.599-601, 1996-06-25
被引用文献数
1

口蹄疫不活化ワクチンからVirus-Infection-Associated(VIA)抗原の精製を試みた. アジュバントに吸着しているVIA抗原は, pH.7.6, 塩濃度0.3Mのリン酸緩衝液中で撹拌することによって回収できた. 牛での感染実験を行い, 感染細胞由来とワクチン由来の2種のVIA抗原を用いて抗VIA抗原抗体を測定し比較した. ワクチン由来のVIA抗原は, 抗原性, 抗体の力価および持続期間が, 感染細胞由来のVIA抗原とほぼ同一であり, ロ蹄疫清浄国で生産し得る診断用抗原として有用であった.
著者
鈴木 惇也 板垣 秀星 境田 慎一 井口 和久 甲藤二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.125, pp.51-56, 2007-12-13
被引用文献数
4

本稿では、デコーダに付加情報を与えて復号画像の画質改善を行う動画像符号化方式に関する検討を行なう。はじめに、一枚の静止画像を互いに独立に符号化し、その復号画像を重ね合わせることによる量子化誤差の低減効果を示し、次に、その効果の動画像符号化への応用として、デコーダに補助情報として符号化規格を超える精度の動きベクトルを与えることによる符号化画質改善手法を提案する。さらに、エンコーダでのベクトル検出条件と動き補償・合成の参照画像について改善を加えた動画像符号化方式を提案し、画質改善効果と圧縮効率の向上を ITE 標準動画像を用いた実験によって示す。This paper presents a new video coding method which improves PSNR of decoded pictures by using additional information. Firstly, we show a pixel shift effect which brings PSNR improvement by composing multiple compressed images extracted from an original image and, as an application of the pixel shift effect, we then propose a video coding method which sends higher precision motion vectors to a decoder as additional information. We especially focus on how to select effective motion vectors at an encoder and how to decide mixture of decoded pictures for improving PSNR. Finally, we show experimental results that present improving R-D characteristics of H.263+.
著者
鈴木 喜久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.385, pp.11-14, 2007-12-07

地球温暖化対策の一つとして、太陽光発電があるが、経済的には投資額が大きく回収期間が長すぎて普及を妨げている。ここで、オール電化にすると、夜間の電気代が安く、昼間の余剰電力の売電価格が高いので、経済性が出てくる可能性が考えられるので、昨年から、オール電化の設備を導入して、経済性を確認してみた。1年間のデータが纏まったので、報告としてみた。1例に過ぎないが、新しく導入される方の参考になると思う。
著者
鈴木 一臣 中井 宏之
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.34-44, 1993-01-25
被引用文献数
19

歯質と修復用レジンの接着性の改良を目的に, 象牙質の表面処理効果と作用機序について検討した.コラーゲンおよび酸処理象牙質を2-Hydroxyethyl methacrylate(HEMA)水溶液によって表面処理を行い, FT-IR分析, SEM観察および接着試験の結果から次のような結果を得た.即ち, コラーゲン線維へHEMAが吸着するためには水が必要である.コラーゲンの処理に用いた処理液のHEMA濃度とHEMA吸着量の関係においてHEMAが6〜60%の範囲でコラーゲンにHEMAがもっとも多く吸着した.HEMAの吸着したコラーゲンは, 形態変化(SEM写真)から推定して硬直化していた.接着強さは, リン酸-30%HEMA水溶液処理12.07MPa, クエン酸-30%HEMA処理10.09MPaおよびEDTA-30%HEMA処理7.04MPaであった.
著者
柏木 朋也 桜井 智野風 南 和広 鈴木 健太 樫村 修生
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.285-294, 2009-04-01
被引用文献数
1

The present study was to evaluate endothelial nitric oxide synthase (eNOS) protein expression and hemodynamics of pulmonary circulation in rats of "Living high and Training low" (LH+TL). The Sprague Dawley strain of male rats were used at the age of 9 weeks. They were divided according to four conditions of a living low (LL) group, living low and training low (LL+TL) group, living high (LH) group and LH+TL group, for 10 days. We assessed the effects of LH+TL on exercise-induced pulmonary arterial pressure and blood lactic acids under sea-level altitude in catheter-implanted conscious rats. Also, we measured the pulmonary artery under anesthesia and analyzed eNOS protein expression by western blot analysis. The blood lactate levels in the LH+TL rats decreased after maximal treadmill running compared to LL, LL+TL and LH rats (p<0.05). The increase in pulmonary arterial blood pressure with exercise was significantly lower in the LH+TL group than in the LL group (p<0.05). The eNOS protein expressions of pulmonary artery were higher in the LH+TL group than in the LL group (p<0.05). This study indicates that LH+TL reduced the increase of pulmonary arterial blood pressure with exercise at below sea-level altitude. In addition, eNOS protein expressions were enhanced in the pulmonary arteries of LH+TL rats. Thus, we conclude that the high altitude training of LH+TL was a useful method for improvement of endurance exercise ability and this improvement may be associated with pulmonary arterial response.
著者
鈴木 敏正
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
no.104, pp.249-280, 2008

2006年末の教育基本法改定以来,教育をめぐるヘゲモニーの重要な焦点が「教育振興基本計画」となり,カウンター・ヘゲモニーとしての「地域生涯教育計画」を展開することが実践上の重要課題となっている。このように見る時,まずグラムシのヘゲモニー論から教育計画論が学ぶべきことを整理しておく必要があるであろう。 しかし,これまでのグラムシ研究の限界もあり,旧来の教育計画論がグラムシを十分にふまえて理論展開をはかったとは言えない。現段階においては,グラムシ研究の今日的発展の成果もふまえて,教育計画論がグラムシから何を学び,何を発展させる必要があるかが検討されなければならない。そこでの大きな問題は,第1に,そもそも教育学の立場からグラムシをどう理解するかという研究がきわめて希薄であるということである。第2に,教育学のどの領域(論理レベル)において(したがって,グラムシのどのような理論とのかかわりで)「教育計画」を語るかが明確でないということである。 本稿では,まずIで,「グラムシと教育計画論」というテーマがいかにして成り立つかについて簡単にふれてみる。次いでIIにおいて,グラムシ理論をふまえて教育計画論へアプローチするにあたっての基本的視点を述べる。そしてIIIからVにおいて,筆者が考える教育学=「主体形成の教育学」の立場から,原論・本質論・実践論の3つの領域において,グラムシの思想を教育学としてどのように読み取ることが可能であるかについて述べ,教育学が「グラムシとともにグラムシを超えて」いく方向を考えてみる。 IIIでは,とくに人格の構造的把握と教育基本形態とくに教育労働論にかかわる議論をグラムシ理論との関連において取り上げる。IVでは,現代教育構造の把握と,それを前提にした政治的国家の諸形態と構造,現代的人格の社会的形成過程,さらにグラムシのサバルタン論とのかかわりにおける社会的排除問題について述べる。Vでは,グラムシの教育・文化活動論を現代的人格の自己教育過程として捉え直した上で,教育実践展開の論理とグラムシの知識人論との関係を論じる。 これらをふまえて,VIにおいては,グラムシの「実践の哲学」を発展させていく方向において,現代教育計画論の課題を考えてみたい。すなわち,教育計画の基本的理解,教育計画論におけるグラムシの位置,教育計画化への「別の道」とくにアソシエーションの役割を提起する。VIIでは,グラムシ的視点から教育計画論を発展させていく課題と,それまでふれられなかったグローバル・ヘゲモニー論などとの論点かかわりで,「グラムシを超えてグラムシとともに進む」課題を述べる。
著者
鈴木 成一郎 本郷 裕子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.96, no.437, pp.31-37, 1996-12-20
被引用文献数
2

ダクト開口部からの放射音の能動制御において長手軸方向のモードだけを考慮するときの制御音源の設置位置と放射特性について考察する. 波長を考えると点音源とみなせる制御音源から放射される音響波の波面がダクト断面で平面波となる条件をシミュレーションで求め, 実験と比較する. シミュレーションでは制御音源位置に湧き出し点を仮定して, ダクト壁面に沿ってポテンシャル流が存在するようにダクト壁面に垂直な軸上に無限個の湧き出し点を想定して, ポテンシャル流を求める. そして湧き出し流が平面波状になる位置を求めて実験で求めた断面方向の音圧分布の軸方向分布と比較する. さらに制御音源として通常用いられる動電型のスピーカの音響特性である伝達関数を電気系も含めてモデル化して実験と比較する. これにより本手法の有効性を確認し, 制御要素を含めた能動騒音制御の制御効果の予想が可能となるようにする.
著者
鈴木 征男 崎原 盛造 秋坂 真史 柏木 繁男 芳賀 博 兪 今 當銘 貴世美 林 聡子
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.525-532, 2000-10-01
被引用文献数
2

長寿県である沖縄の高齢者の心理的特性を把握するために, 性格5因子モデル(FFM:Five Factor Model)に基づく形容詞評定尺度を作成し, 全国の65歳以上の高齢者609名と沖縄の高齢者を比較検討した.その結果, 沖縄県高齢者の心理的特性として, OpennessとExtraversionで対照群より低く, Agreeablenessで高い結果が得られた.Agreeablenessが高いことは, 沖縄の高齢者が地域社会と強い結びつきを表していることと一致している.また, Conscientiousnessに関しては沖縄の得点は対照群よりも低かったが, これはおうようで, のんびりしているといわれている沖縄人の性格と一致している.なお, NeuroticismおよびOpennessに関しては, 両群に有意な差はみられなかった.
著者
稲垣 幸司 大島 康成 鈴木 秀人 藤城 治義 柳楽 たまき 吉成 伸夫 橋本 雅範 瀧川 融 小澤 晃 野口 俊英
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.220-225, 1996-06-28
被引用文献数
13 4

骨粗鬆症と歯周病の関係を把握する一助として,閉経後女性骨粗鬆症患者の口腔内所見,特に歯周病所見を調査した。対象は,骨粗鬆症のために通院中の女性患者35名(以下O群,腰椎骨密度測定者18名,橈骨骨密度測定者17名,63.0±1.5歳,以下平均±標準誤差)である。また,愛知学院大学歯学部附属病院歯周病科でランダムに選択した平成7年来院の骨粗鬆症を有さない60歳代歯周病女性患者20名(以下P群,63.6±0.6歳)の口腔内所見と比較した。骨密度は,二重エネルギーX線吸収法により測定した。O群の身体所見は正常であったが,骨密度は,平均で若年期標準値の60.5±1.3%に低下していた。しかし,両群の骨密度と歯周病所見との間に有意な相関は認められなかった。現在歯数と処置歯率の平均は,それぞれO群23.0±1.3歳,60.0±4.1%,P群22.6±1.5歯,53.2±6.2%で,ほぼ同一であった。一方,歯周病罹患歯率(4mm以上のPDをもつ歯の割合)とプロービング時の歯肉出血率(BOP率)は,それぞれO群46.2±6.3%,37.5±4.2%,P群39.6±6.3%,24.6±4.4%で,O群がやや悪化傾向を示した。従って,高度な骨粗鬆症患者では,歯周病が進行していることが示唆されたが,今後さらに対象症例を増やして詳細に検討する必要がある。