著者
長谷川 恵一 安藤 清 北出 正司 坂本 光正 福島 幸夫 沖田 耕一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.61, no.588, pp.1713-1718, 1995-08-25
参考文献数
8
被引用文献数
2

The LE-7 rocket engine main injector has undergone a few occurrences of welded joint structural failure because it is subjected to high thermal stress during the engine start and stop sequence. The low-cycle fatigue test and high-strain fatigue test which were conducted as part of failure analysis revealed that the welded joint has a considerably shorter fatigue life than expected. To improve the ductility and toughness of the welded joint, high-temperature-solution heat treatment was applied after welding. The low-cycle fatigue life of a welded joint subjected to this solution heat treatment became three times longer than that without it. A design criterion was established for low-cycle fatigue life estimation, and the life requirement was found to be satisfied.
著者
石橋 卓也 岩田 英三郎 釜中 博樹 長谷川 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.8, pp.J171-J177, 2016 (Released:2016-07-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

3Dプリンタにより3次元CGを実際に造形することが可能となったが,その多くは3Dプリンタで出力された実物を手にし,形状を確認する程度の応用に留まっている.本稿では,さらなる応用を目指して,ディジタルペンで3次元立体に筆記,筆跡を電子化する方法について検討する.3次元CGで記述されている3次元立体のポリゴンを削減し,削減された細かなポリゴンを法線マッピングによって再現する.ポリゴンを展開,ペーパクラフト用の型紙を生成し,アノトドットとともに印刷する.型紙を切断,組み立て,ペーパクラフトを生成,アノトペンで筆記する.ペン先のカメラでアノトドットを撮影,点のならびから筆跡を算出して3次元CGに表示させる.実証実験によりポリゴン数の考察,隣接ポリゴンにおける筆記検証,他の方法と比較し,心臓の模型に筆記する実例を示す.
著者
柳屋 光俊 続木 一夫 渡辺 隆啓 中島 康之 松田 冬彦 長谷川 和夫 松本 毅
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.22, pp.635-641, 1979-09-20

Pederin, a potent insect poison isolated from paedrus fuscipes, exhibits various interesting physiological activities, such as inhibition of mitosis in HeLa cell and blocking of protein synthesis at concentrations of 1-10 ng/me. We describe here the first total synthesis of pederin. Asymmetric Synthesis of Pedaldehyde Derivatives. Asymmetric reduction of ketone 14 was examined under various conditions. The desired alcohol 13R was obtained by reduction with LiAlH_4 in ether-toluene (54: 46) at -123°in 74% e.e. The alcohol 13R was converted stereoselectively to pedamide 28 (Fig. 4,5). Synthesis of N-acyl aminoacetals. A new general method for the synthesis of N-acyl aminoacetals was developed and the method was applied to the synthesis of pederin, starting from (+)-pederic acid and (+)-pedamide.
著者
長谷川 順二
出版者
学習院大学人文科学研究所
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.14, pp.7-31, 2015

『水経注』は、北魏当時の河川位置が詳細に記されている地理書である。特に変動著しい黄河においては北魏期および前代の前漢黄河の2 本の河道が記されているため、黄河変遷研究における最も重要な文献とされる。この時期を含む後漢から唐代にかけての黄河は800 年間に渡って大規模な変動が発生せず、黄河の「安流期」とされてきた。しかし近年は文献記述や環境史に基づく考察から、この時期においても黄河は氾濫や決壊を繰り返してきたという説が登場し、「安流期」の有無を巡って多くの専門家による議論が行われている。本稿では後漢から南北朝を経て唐宋に至る各時期の正史や『元和郡県志』などの地理書をはじめとした文献記述に加えてRS データおよび現地調査の成果を活用して、『水経注』に多く見られる記述の錯綜箇所を整理した上での北魏期黄河の河道復元を目指し、その第一歩として河南省濮陽市から山東省高唐県にかけての古河道復元を試みる。In the current changes in research on the course of the Yellow River, there is a theory thathas gained a lot of support over the years that there was no big change in the Yellow River for over 800 years from the time of the Eastern Han (後漢) dynasty to the Tang (唐) Dynasty. In recent years, however, this has been refuted, as it appears that, at that time, the Yellow River had experienced repeated flooding and collapse. Many experts have discussed this subject, but no definitive conclusions have been found.Using the results of remote sensing data analysis and field surveys, I reconstructed the course of the Yellow River during the Western Han (前漢) period. In this paper, which presents research not only based on the conventional literature, it is possible to re-consider the subject by taking into account new information, such as analysis of remote sensing data and the results of field surveys, to reveal the actual situation of the Yellow River during the Northern Wei (北魏) period. As a first step, I reconstruct the river channel of the Yellow River course in the Northern Wei (北魏) period from Henan Puyang City (河南省濮陽市) to Shandong Gao-Tang County (山東省高唐県), based on the description found in "Shui-jing-zhu" (水経注).
著者
福田 敏男 湧田 雄基 長谷川 泰久 新井 史人 川口 三夫 野田 明子
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.43-49, 2005 (Released:2005-04-01)
参考文献数
45
被引用文献数
1 9

In this paper, we propose an algorithm to estimate sleep quality based on a heart rate variability using chaos analysis. Polysomnography(PSG) is a conventional and reliable system to diagnose sleep disorder and to evaluate its severity and therapeatic effect, by estimating sleep quality based on multiple channels. However, a recording process requires a lot of time and a controlled environment for measurement and then an analyzing process of PSG data is hard work because the huge sensed data should be manually evaluated. On the other hand, it is focused that some people make a mistake or cause an accident due to lost of regular sleep and of homeostasis these days. Therefore a simple home system for checking own sleep is required and then the estimation algorithm for the system should be developed. Therefore we propose an algorithm to estimate sleep quality based only on a heart rate variability which can be measured by a simple sensor such as a pressure sensor and an infrared sensor in an uncontrolled environment, by experimentally finding the relationship between chaos indices and sleep quality. The system including the estimation algorithm can inform patterns and quality of own daily sleep to a user, and then the user can previously arranges his life schedule, pays more attention based on sleep results and consult with a doctor.
著者
長谷川 徳之輔 大町 順二 吉永 茂
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.250, pp.42-43, 2000-02-25

「CMを活用することで工事費が2割ダウンした」といった記事を目にすることが多くなった。人間関係重視の我が国の精神風土も,徐々にではあるが透明性,合理性を重視する欧米型へ変化しているようだ。 CMが新しいビジネスとして成り立つためには,発注者が安心して利用できるための次の二つの条件の整備が不可欠と思われる。
著者
藤田 修 平石 久美子 藤埜 三千代 杉信 義人 竹内 正保 楢林 勇 長谷川 秀夫
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.1709-1715, 1994-10-01
被引用文献数
2

1)MRI用経口造影剤として具備しなければならない条件は第一にT_1強調画像, T_2強調画像双方に対し適正な信号強度の造影効果を有し, しかもその効果が安定して得られる事, 第二に異なる静磁場強度のMR装置に対して適正な造影効果が得られる事, 第三に経口毒性がなく安全で飲みやすい事などが揚げられるが, B・Jは本研究の範囲内においてこれらの条件をすべて満たしていた.2)T_1強調画像で理想的な陽性造影効果を示し, T_2強調画像で濃度の選択によっては, 陽性造影効果から陰性造影効果までの巾広い造影効果が得られる事が確認された.3)B・Jは天然果汁を用いているため美味しく, 香りもあり飲みやすく, 食品を用いたこれまでにない全く新しいタイプの造影剤として有用であると思われた.
著者
山岡 勝 長谷川 淳
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.114, no.11, pp.1091-1098, 1994-10-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
10

Theoreticl study and phenomenal examination have been done for a long time, but some electric power company even today has instataneou power failure due to the galloping. Our study differs from other ones on the point that non-linear three dimentional simultaneous equations of conductor movement can be solved directly using numerical calculation. Foundamental characteristcs of galloping can be made clear by that calculation changing parameters variously. This time, we used the method that bundle conductor are changed equivalently to single conductor. We could also make it clear that instable domain becomes wider when rotational movement of conductor occurs.
著者
早瀬 清 吉田 裕 亀井 達也 芝原 真一 西井 修 服部 俊洋 長谷川 淳 高田 雅士 入江 直彦 内山 邦男 小高 俊彦 高田 究 木村 啓二 笠原 博徳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.76, pp.31-35, 2007-05-24

低消費電力と高性能を備えた、4320MIPS4プロセッサSOCを90nmプロセスで設計した。それぞれのプロセッサには、32KBのデータキャッシュを内蔵しており、プロセッサ間のデータキャッシュのコヒーレンシを維持するためのモジュールを内蔵する。プロセッサ毎に処理量に応じた周波数制御と、プロセッサ間のデータキャッシュのコヒーレンシを維持するスリープモードの採用により、低電力を実現する。
著者
金子 真由美 後藤 雅広 岩田 聖美 三尋木 健史 長谷川 峯夫
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成17年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.118, 2005 (Released:2005-09-13)

【目的】フライ料理は人気のある献立である。しかし、最近では廃油処理のわずらわしさや環境への配慮から、とくに単身世帯、少数世帯において敬遠されがちな調理方法といえる。本研究では、マヨネーズを使って、揚げ調理の代替となる簡便な調理方法を探究することを目的とした。【方法】殻を取り除き筋切りしたエビ(中)の表面に、小麦粉、一般的な卵黄型マヨネーズ、パン粉(乾燥)を順につけ、オーブンで焼成した。外観と官能評価により適切な加熱条件を調べた。対照として、一般的な家庭での調理方法に従い、エビに小麦粉、卵、パン粉をつけ、揚げ調理したものを調製した。それぞれについて酸分解法による脂質の定量、SD法を用いた官能評価を行った。【結果】マヨネーズの添加量は、エビ1尾につき3gとし、240℃のオーブンで10分間焼成したとき、最も好ましくフライの食味が得られた。脂質の定量結果から、マヨネーズをつけて焼成したものは、揚げ調理した対照に比べ脂質が少なくなる傾向が示された。官能評価から、マヨネーズをつけて焼成したものよりも、揚げ調理をした対照の方がサクサク感があると評価されたが、ジューシー感、かたさ、好ましさでは有意な差はなかった。以上の結果から、マヨネーズを用いたフライの調理方法は、揚げ調理の簡便な代替方法になりうることが示された。
著者
山本 昌宏 辻井 潤一 長谷川 修司 小澤 一仁 岡林 潤 米田 好文
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.15-17, 2010-07

「非整数階の微分方程式」/「テキスト・マイニング」/「表面超構造」/「マグマ」/「放射光」/「フロリゲン遺伝子FT」
著者
東 正剛 三浦 徹 久保 拓弥 伊藤 文紀 辻 瑞樹 尾崎 まみこ 高田 壮則 長谷川 英祐
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本研究プロジェクトにより、スーパーコロニー(SC)を形成するエゾアカヤマアリの感覚子レベルにおける巣仲間認識と行動レベルでの攻撃性の関係が明らかとなった。このアリは、クロオオアリの角で発見されたものと同じ体表炭化水素識別感覚子を持ち、巣仲間であってもパルスを発しており、中枢神経系で識別していると考えられる。しかし、SC外の他コロニーの個体に対する反応よりは遥かに穏やかな反応であり、体表炭化水素を識別する機能は失われていないと考えられる。また、SC内ではこの感覚子の反応強度と巣間距離の間に緩やかな相関関係が見られることから、咬みつき行動が無い場合でも離れた巣間では個体問の緊張関係のあることが示唆された。敵対行動を、咬みつきの有無ではなくグルーミングやアンテネーションなどとの行動連鎖として解析した結果、やはり咬みつきがなくてもSC内の異巣間で緊張関係が検出された。さらに、マイクロサテライトDNAを用いて血縁度を測定したところ、SC内の巣間血縁度は異なるコロニー間の血縁度と同じ程度に低かった。巣内血縁度はやや高い値を示したが、標準偏差はかなり大きく、巣内には血縁者だけでなく非血縁者も多数含まれていることが示唆された。これらの結果から、SCの維持に血縁選択はほとんど無力であり、恐らく、結婚飛行期における陸風の影響(飛行する雌は海で溺死し、地上で交尾後、母巣や近隣巣に侵入する雌が生き残る)、砂地海岸における環境の均一性などが多女王化と敵対性の喪失に大きく関わっていると結論付けられる。