著者
赤穂 昭太郎 速水 悟 長谷川 修 吉村 隆 麻生 英樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.1546-1553, 1997-09-25
被引用文献数
28

画像や音声といった複数の情報源をもつマルチモーダルなシステムがそれらの情報を統合して概念を学習するための枠組みについて考察する. 画像に対する複数の属性のうちの一つを音声で教えて, 属性の種類と分類を自動的に獲得する. これを隠れ変数を含む統計的な学習法であるEM法を用いて行う. 特徴抽出レベルでは, YIQ画像に対する多重解像度相関特徴を提案し, 概念獲得のために必要な特徴を抽出するための正準相関分析を行い, 最終段でEM法を用いた多値回帰による概念獲得を行うモデルを提案し, 実際の画像と音声を用いた学習実験の結果を紹介する.
著者
長谷川 由美子
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (学術) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6276号)
著者
田中 愛治 河野 勝 清水 和巳 山田 真裕 渡部 幹 西澤 由隆 栗山 浩一 久米 郁男 西澤 由隆 長谷川 真理子 船木 由喜彦 品田 裕 栗山 浩一 福元 健太郎 今井 亮佑 日野 愛郎 飯田 健
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究では、全国の有権者から無作為抽出した対象者(サンプル)に対し、ノート・パソコンを用いた世論調査(CASI方式)を日本で初めて実施した。さらに、ノート・パソコンによるCASI調査に、認知心理学的視点を加えた政治経済学実験の要素を組み込み、実験を導入した世界初のCASI方式全国世論調査に成功した。これにより、政治変動をもたらす日本人の意志決定のメカニズムの解明を可能にし得る新たな研究を踏み出した。
著者
長谷川 貞雄 川尻 矗大
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1688-1706, 1964-02

1961年8月11日,昭和基地北方洋上に生じた金環食の際,基地において電離層観測を実施したので,その結果を報告する.この日食時には太陽高度が非常に低く,しかも若干電離層擾乱を伴っていたために,電離層の下部領域即ちE層,F_1層は観測し得なかったが,F_2領域については明らかに日食の影響が認められた.この領域について得られた主な結果を次に示す.1.F_2領域の電子消滅は主に付着作用によって行なわれ,その付着係数Bは高度300km付近において,1.5〜2.0×10^<-4>sec^<-1>の値が得られた.2.この付着係数Bの値を用いて求めた理論計算曲線は,食甚時まで観測値とよく一致するが,復円時には異常な電子密度増加が認められて,理論曲線とは一致しなかった.この原因として,荷電微粒子群の進入による電離を考え,日食期間のその電子生成率q'を求めると,平均70cm^<-3>sec^<-1>の値が得られた.3.付着係数Bの値を各高度に対して求め,それによりscale heightを求めた結果,高度300km付近におけるF_2領域においては,酸素分子0_2に対する電子付着作用を仮定して,約30kmであった.
著者
長谷川 元洋
出版者
金城学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

学校の個人情報保護への対策の実態調査を行い、社会的に個人情報保護に関する意識が高まった後も学校の個人情報保護対策が十分ではないことを指摘した。また、児童・生徒の個人情報を適切に扱うことは、児童・生徒に対し、自分の個人情報を悪用されないための教育を行うためや、児童・生徒、保護者、学校教育への協力者と真の信頼関係を作るために必要であることを指摘した。また、ネット上の問題事例を取り上げ、それに対する学校の対応を法的側面と教育的側面から検討した。
著者
長谷川 珠代
出版者
宮崎大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

日頃、誰かをケアし、ケアされている人が、お互いにアートを通して身体的・精神的なストレスを軽減することを目的としたヘルスケア・アートプログラムを実施した。平成19年度は『吹き矢』をプログラムに取り入れ、『呼吸』という生命活動をより効果的に行うことに加えて、アートの視覚的な楽しさ、身体的な爽快感を体験することを目的に行った。ボランティア16名を含めた62人の参加があった。吹き抜けの空間いっぱいに垂らした大きな布に絵の具の入った風船をぶら下げ、吹き矢の的にし、参加者が吹き矢を放つと風船が割れ、中の絵の具がはじけて布に様々な色彩や形が描かれたアート作品ができるようにし、視覚や聴覚を刺激しながら楽しめるよう工夫した。吹き矢は単純な動きではあるがゲーム性が強く、子どもから大人まで夢中になっていた。また障害の有無に関わらず、子どもから高齢者と幅広く楽しめ、プログラムによる開放感を高め、参加者からは「日常では経験できないような大きな作品を創り出すことで楽しさと爽快感が得られた」という意見が得られた。また、対象者同士の世代を超えた交流みられ、「他の家族とゆっくり話す時間が出来た」、「次も交流をしながら楽しみたい」等、人と人とがつながりを求める原動力になる効果も示された。また第11回日本在宅ケア学会にて、ケアする人へのヘルスケア・アートプログラム(HCAP)の実践報告を行い、参加者との意見交換などを通してケアする人へのケアやアートプログラムについて知見を得ることができた。平成18年度は最終年度にあたるため、平成16年度から平成18年度の科学研究費補助金にて行った『ケアする人を支えるヘルスケア・アートプログラムの開発と地域ケアシステムの構築』研究活動をまとめた報告書を作成し、関係者に配布した。
著者
倉 真一 長谷川 司
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.41-61, 2010-03-05

大正時代、宮崎県そして青島が鉄道網の伸張にともない全国的な鉄道網に統合されていくなか、「日向青島絵はがき」は誕生した。当初、「日向青島絵はがき」の二大ジャンルは、「風景絵はがき」と「植物絵はがき」であった。これらの絵はがきを構成したのは、皇族や学者ら中央からの来訪者が「日向青島」にむける「統治のまなざし」や「科学のまなざし」であり、同時にローカルな生活世界における地元の人々による意味づけであった。その後、昭和に入ると「日向青島絵はがき」は大きく変容していくことになる。その変容過程の背景にあったのは、「統治のまなざし」や「科学のまなざし」にかわる「観光のまなざし」の優越化であり、「日向青島」とそのイメージが、ローカルな生活世界から「脱埋め込み化」されていくという二つの大きな変化であった。その結果、「日向青島絵はがき」における青島とそのイメージは「南国化」し、「白砂青松」にかわって「ビロー樹」をシンボルとする、「ビロー樹絵はがき」という新ジャンルが形成されていったのである。
著者
平山 敏弘 長谷川 長一 やすだ なお 大西 荘一 井上 紀明 井上 善勝 三木 啓一郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.3-10, 2011-07-04

NPO日本ネットワークセキュリティ協会教育部会では,良質かつ社会のニーズに適合したセキュリティ人材育成のための実証を行い,会員ならび社会に還元することを目的とした活動を行っている.その中で,情報セキュリティ基本教育実証WGは,情報セキュリティ基本教育の普及と社会貢献への意識向上,および地域格差是正への取り組みを目指し,2006年度に設立された.具体的な活動としては,情報セキュリティ基本教育を実証するモデルケースとして大規模な産学連携では初となる,岡山理科大学と日本ネットワークセキュリティ協会との提携による東京からのリモート授業を平成19年度より実施している.当論文は,その実証を通じて得た経験と分析結果より,今後の講義形態の1モデルであるWeb環境における遠隔講義の方向性を検証するとともに,IT人材育成に向けての教育機関における実践力向上のための産官学連携の重要性と新たな取り組み例について提言するものである.
著者
岡田 将吾 賀 小淵 小島 量 長谷川 修
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会論文誌 = Transactions of the Japanese Society for Artificial Intelligence : AI (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.493-507, 2007-11-01
被引用文献数
1

This paper presents an unsupervised approach of integrating speech and visual information without using any prepared data(training data). The approach enables a humanoid robot, Incremental Knowledge Robot 1 (IKR1), to learn words' meanings. The approach is different from most existing approaches in that the robot learns online from audio-visual input, rather than from stationary data provided in advance. In addition, the robot is capable of incremental learning, which is considered to be indispensable to lifelong learning. A noise-robust self-organized incremental neural network(SOINN) is developed to represent the topological structure of unsupervised online data. We are also developing an active learning mechanism, called ``desire for knowledge'', to let the robot select the object for which it possesses the least information for subsequent learning. Experimental results show that the approach raises the efficiency of the learning process. Based on audio and visual data, we construct a mental model for the robot, which forms a basis for constructing IKR1's inner world and builds a bridge connecting the learned concepts with current and past scenes.
著者
長谷川 裕記 前島 謙宣 森島 繁生
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.20, pp.1-6, 2011-07-20

本研究では動画に付随するアノテーション情報とユーザーが指定した情報に基き、画像に描写されているターゲット要素の特徴を機械学習することによって、データベース内の動画選択を行い音楽にマッチしたダンス動画を自動生成するシステムを構築した。画像内の輪郭特徴を表す特徴量、アノテーション情報を表す動画コンテンツに割り振られたタグ情報を用いて画像内容推定を行っており、先行研究より画像内の構図を考慮したダンス動画生成ができ、ユーザーがシステムを利用する際の自由度を上げる事が可能となった。This paper presents a system that automatically generates a dance video clip appropriate to music by segmenting and concatenating existing dance video clips. This system is based on machine learning for annotation and features of image. We create system can consider what object draw in the image, so user can control system more flexible than prior study. Because we use features express shape of object in image, and annotation attended videos in internet to guess what draw in the image.
著者
長谷川 琢哉 西川 公一郎 小林 隆 丸山 和純 石井 孝信 中平 武 坂下 健 荻津 透 木村 誠宏
出版者
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

物質優勢宇宙創成の謎に迫るべく必須の液体アルゴン三次元飛跡検出装置について、試作機を構築し特性を把握した。今回の性能評価により、同測定装置は、T2K前置ニュートリノ測定装置に必要とされる能力を有することが結論付けられた。20ktから70ktの液体アルゴン三次元飛跡検出装置を、ニュートリノ源から2300kmの超長基線長かつ大深度地下(3000m水密度相当以上)に設置して研究を行えば、ニュートリノ質量階層性、レプトンのCP対称性の研究に関して、他の計画の追随を許さないものとなることが示された。又、大深度地下に測定装置を設置することが、陽子崩壊探索の感度向上に重要であるということが確認された。
著者
長谷川 隆明 高木 伸一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.1, pp.73-80, 1998-01-19
被引用文献数
15

一度に多数の人に情報を伝達できる電子メールは、送信する側にとって都合が良い。しかし受信する側では、人手を介さずに情報を抽出して再利用することができないという問題がある。本稿では、電子メールを介したコミュニケーションにおいて用いられる言語の特徴を分析し、それに基いて構成したパターンを用いたパターンマッチングによって、電子メールからイベントの開催日時や開催場所、期限付きの返信依頼等のスケジュール情報を抽出する方法を提案する。任意の電子メールを対象として、スケジュール情報の抽出を行った実験の結果、十分に実用に耐え得る程度の高い精度が得られたことを報告する。E-mail is convenient because senders can communicate information to many people at one time. A problem is that receivers cannot extract and process the information within the e-mail automatically. We analyze the characteristics of the language used in e-mails and propose a way to extract schedule information, such as event date, event location, and RSVP date, from the text of e-mails by using pattern matching. Experiments using actual e-mails confirm the accuracy of our proposal; schedule information can be extracted from any e-mail with practical levels of performance.
著者
野口 祐子 宗田 好史 野田 浩資 浅井 学 ラリー ウォーカー 青地 伯水 赤瀬 信吾 藤原 英城 長谷川 雅世 加藤 丈雄 加藤 丈雄 長谷川 雅世
出版者
京都府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

10名のチームからなる本研究では、文学・歴史地理学・社会学・都市保存学の観点から、京都とヨーロッパ主要首都のイメージに関して、1)国民のアイデンティティを強化するための歴史的空間としてのみやこ、2)古都としての保存と近代的都市開発の理念の葛藤、3)美意識の変化とみやこの姿との影響関係を中心テーマとして共同研究をおこなった。2006年11月には公開シンポジウムを開催し、2008年度には研究成果報告書を作成して、近隣の研究機関と公共図書館に配付した。
著者
藤野 吉世 的場 輝佳 長谷川 喜代三
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.193-197, 1991-08-20

1.大豆もやしを0〜30分沸騰加熱し,加熱後HPLCによりn-ヘキサナール量を測定した。胚軸部,子葉部ともに1分加熱で生の95%程度減少した。n-ヘキサナール量はリポキシゲナーゼ活性の挙動と一致した。このことから大豆もやしの青臭さはもやしの組織中にもともと存在するものよりも,磨砕によりもやし中の酵素が基質と反応して新たに生じたものが大きく寄与することが明らかになった。2.各沸騰加熱後,レオメータにより硬さを測定したところ胚軸部で加熱1分がら10分まで漸次柔らかくなり,それ以後はほぼ一定の硬さであった。子葉部では変化量が小さく硬いことを示していた。3.各沸騰加熱後の大豆もやしの青臭さおよびテクスチャーの官能検査を行なったところ,もやし独特のテクスチャーを失わず新鮮味として青臭さを残すという点から言えば,沸騰加熱3分から5分程度が好ましいと考える。
著者
松田 りえ子 佐々木 久美子 酒井 洋 青柳 由美子 佐伯 政信 長谷川 康行 日高 利夫 石井 敬子 望月 恵美子 山本 敬男 宮部 正樹 田村 征男 堀 伸二郎 池辺 克彦 辻 元宏 小嶋 美穂子 佐伯 清子 松岡 幸恵 西岡 千鶴 藤田 久雄 城間 博正 大城 善昇 豊田 正武
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.18-23, 2001-02-25 (Released:2008-01-11)
参考文献数
7
被引用文献数
8 7

1996年から1998年に, トータルダイエット試料中のアルミニウム濃度を測定しアルミニウムの一日摂取量を推定した. 10か所の機関でトータルダイエット試料の調製及びアルミニウム濃度の測定を行った. アルミニウムの一日摂取量は平均3.5mgであり, 範囲は1.8mgから8.4mgであった. 分析結果の正当性は, 認証標準試料の分析により保証された.