著者
青山 美子 植田 康志 栗田 源彦 大橋 秀法 鳥潟 親雄 前島 一淑
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
Experimental Animals
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.421-435, 1992

高周波電磁界の生体に及ぼす影響を検索することを目的として, 高周波電磁界の発生装置をウサギ耳介に装着し, 赤外線サーモグラフィによる皮膚表面温度, レーザードップラー血流計による皮膚血流量, ビデオマクロスコープによる細動静脈血管径の変化を測定した。周波数9MHzの高周波電磁界15分間照射によって, 局所の細動脈血管の拡張は認められなかったが, 明らかな皮膚表面温度の持続的な上昇, ならびに, 細静脈血管の拡張と血流量の増加傾向が観察され, 微小循環の亢進が確認された。又, モルモットに対する高周波電磁界の有害作用 (周波数9MHz, 1日8時間×30日間照射) は, 一般行動, 飼料摂取量, 体重, 臓器重量, 血液生化学値, 剖検所見, 組織学的所見では認められなかった。

1 0 0 0 OA 国史紀事本末

著者
青山延光
出版者
巻号頁・発行日
vol.[4],
著者
青山 幸造
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.391-393, 1953-10-30 (Released:2010-10-20)
参考文献数
1

ルイサイトの製造に際し副生する第二アルシンはこれに理論量の1.5倍の三塩化砒素を混合し更に2%の栄種油を触媒として加え150℃ に2時間加熱することにより第一アルシンと第二アルシンとの重量比約70: 30の組成のものにすることが可能である。なお此の場合の平衡状態に関し若干の考察を加えた。
著者
青山 幸造
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.11, no.9, pp.347-352, 1953-09-30 (Released:2010-10-20)
参考文献数
16
被引用文献数
2

種々実験の結果最適合成条件は次記の如くであることを知つた。即ち濃度25-30%塩酸600c. c. に塩化第一銅100gを溶解した母液中に三塩化砒素の100gを加え30-60℃に於いて攪拌しつつアセチレンを30-40cc/minにて20l導入した後粗油を分離これを蒸溜することにより85%の牧率でルイサイトを得られる。中規模実験の結果も良好な成果を挙げることが出来た。
著者
吉村 浩太郎 青山 隆夫 岡崎 睦 北野 幸恵
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

メラノサイトのメラニン産生に対するall-trans retinoic acid(atRA)、ハイドロキノン、ハイドロコーチゾンの影響を三次元培養皮膚、単層培養を用いて調べた。三次元培養皮膚における総メラニン量、単層培養における総メラニン量、チロジナーゼ活性などを測定した。細胞数(蛋白量)をもとに相対値で比較した。ハイドロキノンでは強いメラニン産生抑制効果、細胞毒性が見られたが、レチノイン酸では明らかではなかった。ハイドロコーチゾン、ハイドロキノンとの相乗効果は特に観察されなかった。AtRAのケラチノサイトに対するHB-EGFmRNA誘導能を単層培養を用いて調べた。MRNA量はreal-time PCRを用いて、GAPDHとの相対値で比較、検討した。AtRA刺激12時間後で正常にくらべて10-30倍のHB-EGFmRNA増加が見られた。この変化は未分化なケラチノサイトよりも分化誘導されたケラチノサイトでより著明であった。他の天然および合成レチノイドとの比較では、Ch55においてレチノイン酸よりも強い誘導能が観察された。13cisRAおよび9cisRAではatRAとほぼ同程度の誘導能が観察された。他の天然および合成レチノイドではさらに誘導能は弱かったが、濃度を40-100倍にあげることにより、レチノール、レチナールではatRAとほぼ同程度のHB・EGFmRNA誘導能が観察された。
著者
廣瀬 勝己 五十嵐 康人 猪俣 弥生 青山 道夫
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.315, 2008 (Released:2008-09-06)

つくばと榛名山上で月間大気降下物試料を採取した。降下物試料中のプルトニウムとトリウム同位体を測定し、その結果をまとめた。両地点共に、春期にプルトニウム降下量の極大が見られた。同様な季節変化はトリウムにも見られた。降下物中のいづれの核種も土壌粒子の再浮遊に起源が求められる。
著者
河崎 正裕 青山 興司 大倉 隆宏 後藤 隆文 高尾 智也 仲田 惣一 向井 亘 秋山 卓士 浅井 武 岩村 喜信
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.38-42, 2017-02-20 (Released:2017-02-20)
参考文献数
10

【目的】成人では上腹壁ヘルニアはまれとされているが,小児ではよくみかける疾患である.この違いが何に起因するのかそれぞれの臨床像に焦点をあて検証した.【方法】2005 年4 月から2015 年3 月まで関連小児外科6 施設および同施設の成人外科6 施設で手術された上腹壁ヘルニア症例を対象とし,カルテ記載から比較した.【結果】今回小児76 例,成人11 例の87 例が集計された.症例は全年齢に分布していたが,幼児期が圧倒的に多かった.性別はともに女性が多かった.症状は小児では上腹部腫瘤以外ではほとんど無症状であったが,成人では11 例のうち8 例に腹痛を認めた.多くの例が診断後1,2 年以内に手術が施行されていた.ヘルニア門径は小児では10 mm 以下,成人では20 mm 以上が多かった.ヘルニア内容は小児では腹膜前脂肪,成人では大網が多数を占めた.術式は全例単純縫合閉鎖が行われ,再発例はなかった.【結論】上腹壁ヘルニアの小児と成人の報告数の差は手術適応に起因すると考えられた.小児では整容及び将来の嵌頓リスク,成人では腹痛などの嵌頓症状である.成人の有症状例の少なさを考えると,小児において将来の嵌頓リスクを高く見積もり過ぎている可能性がある.幼児期の上腹壁ヘルニアの手術適応には議論の余地があると考える.
著者
廣垣 俊樹 青山 栄一 杉浦 義久 小林 飛翔
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.855, pp.17-00132-17-00132, 2017 (Released:2017-11-25)
参考文献数
14
被引用文献数
3

The purpose of this study is to construct the automation technology based on the hammering task and its sound feedback with an industrial humanoid robot equipped with an integrated system of vision, sound and dual arm motion. First, we discuss a suitable flexible rubber stick to achieve the hammering task and developed the acoustic recognition system based on its hit sounds. Second, we confirm that the developed system is sufficient to investigate the task playing the glockenspiel, and also discuss the characteristics of motion based on dual arm motion. Third, we attempt to cooperate with hammering the bottle and pouring liquid into it based on estimating its hit sound. As a result, it can be seen that the proposed system using an industrial humanoid robot achieves sufficient motion accuracy. Therefore it is demonstrated that the proposed approach is found to be effective to construct the automation technology based on the hammering task and its sound feedback with an industrial humanoid robot.
著者
萬 礼応 青山 朋樹 福本 貴彦 森口 智規 高橋 正樹
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.855, pp.17-00223-17-00223, 2017 (Released:2017-11-25)
参考文献数
17

Gait measurements and physical fitness tests are carried out in the community health activities for health promotion and care prevention services in the growing elderly population. In particular, the timed up and go test (TUG) is the clinical test most often used to evaluate functional mobility in many clinical institutions or local communities. To evaluate the functional mobility during the TUG, a gait measurement system (Laser-TUG system) using a laser range sensor (LRS) has been proposed. The system tracks both legs and measures the foot contact positions to obtain walking parameters such as stride length and step length. To reduce the false tracking and improve the measurement accuracy during the turning phase of the TUG, a data association considering gait phase and a spline-based interpolation have been proposed. However, the false tracking is likely to be occurred in the elderly and the measurement accuracy during the turning phase is still deteriorated because of occlusion and inaccurate observation of legs. Therefore, this paper presents a high-accuracy gait measurement system using multiple LRSs. Using multiple LRSs is able to reduce the situation of leg occlusion. However, the measurement accuracy of leg position depends on the distance from the LRS. To improve the measurement accuracy, an integrated leg detection method by a weighted mean of the observation candidates from each LRS data based on the distance from the LRS is proposed. We confirm that the proposed leg detection method can improve the success rate of leg tracking in the elderly and measurement accuracy of the leg trajectory and walking parameters.
著者
木下 俊 呉 魏 廣垣 俊樹 青山 栄一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.81, no.822, pp.14-00486-14-00486, 2015 (Released:2015-02-25)
参考文献数
13

Nowadays, industrial dual-arm robots have gained attention as novel tools in the factory automation field for anext generation. We therefore focus on them to flexibly control both the linear motion and the rotational motion of a working plate. However, there has been one problem that it is difficult to measure the synchronous accuracy of two rotary axes without high accuracy gyro sensor. Thus, we proposed a novel method to measure the synchronous accuracy of two rotary axes of working plate with a ball, which keeps a ball rolling around a circular path on it by dual-arm cooperative control and demonstrated that a proposed method is effective to estimate its motion of frequency response. In present report, for widening the range of applications, we tried to keep a ball rolling around rhomboid path which is one of polygonal path on working plate by dual-arm cooperative control and to investigate its characteristic.
著者
大石 紗佑里 若見 俊介 加藤 史朋 青山 忍 濱千代 善規
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成29年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.41, 2017 (Released:2017-08-31)

【目的】マヨネーズを肉(冷しゃぶ)の下ごしらえに使用することで、食感及び食味を改善する効果があることはすでに報告した。今回は、調理によって硬くパサつきやすい鶏ムネ肉を、マヨネーズでもみ込んだ場合の食感(やわらかさ)及び食味改良効果を明らかにすることを目的とし、検証を行った。 【方法】鶏ムネ肉にマヨネーズを加えてもみ込み、一定時間放置した後、家庭用オーブンで焼成した。対照品は、マヨネーズの代わりに、マヨネーズに含まれるのと同じ量の食塩を加えた。評価は「硬さ」、「ジューシー感」、「しっとり感」、「おいしさ」の四項目に関する官能試験(一対比較試験)で行った。更に「硬さ」については、機器測定も行った。 【結果】官能試験において、試験品は対照品と比べ、やわらかい、ジューシー、しっとり、おいしいという結果が得られた(有意差あり)。また、機器測定における結果もこれを裏付けるものとなった。以上より、鶏ムネ肉にマヨネーズを加えてもみ込むことで、鶏ムネ肉の食感及び食味が改良されることが明らかとなった。
著者
和泉 雄一 青山 典生
出版者
The Japan Stroke Society
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.374-377, 2014

要旨:歯周病は,歯肉,歯根膜,セメント質および歯槽骨で構成される歯周組織の破壊を伴う炎症性疾患である.日本人の約70%に何らかの歯周病の症状が認められている.従来,血液疾患,発育異常,代謝異常や感染症などの全身疾患が歯周組織の状態を悪化させると考えられていた.しかし近年,口腔と全身との関連性が科学的に追求されたことにより,歯周病が循環器疾患,糖尿病,呼吸器疾患,早産・低体重児出産などに深く関わっていることも報告されている.特に,歯周病患者は健康な人と比較して,冠動脈疾患による死亡,心筋梗塞,脳卒中のリスクが高いことが報告されている.歯周病により血中のCRP 増加やアテローム形成の亢進が認められていることから,これらが歯周病と脳卒中などの循環器疾患を結びつけている可能性がある.
著者
青山 廉平
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.287-303, 2003-03-20
被引用文献数
1

『医断』は吉益東洞の医説を,門人の鶴田元逸が集録したが,その刊行を見ずに死亡したので,同門の中西深斎が改補し,「虚実」の編を追加して,宝歴九年(1759)刊行されたものである。東洞の独創的医説を強烈にアピールした,センセーショナルな著述で,「司命」「死生」以下「元気」「脈候」「腹候」「臓腑」「經絡」「引経報使」「鍼灸」「栄衛」「陰陽」「五行」「運気」「理」「医意」「痼疾」「素難」「本草」「修治」「相異相反」「毒薬」「薬能」「薬産」「人〓」「古方」「名方」「仲景書」「傷寒六経」「病因」「治方」「禁宜」「〓数」「産褥」「初誕」「痘疹」「攻補」「虚実」の37論よりなり,東洞の思想を端的に記載している。この書が刊行されて三年後に,畑黄山が『斥医断』を著して,「鶴氏の編する所,吉益子の医断を読むに書を廃して歎ず。大意す可きもの三,流悌を為す可き者の二,其の佗理に背き道を傷りし者,〓ねく挙ぐること難し。云々」と概歎し,全編43章にわたって,『医断』の各論をとりあげ,東洞の説にはげしい論駁を加えた。以後,『医断』の「死生」論における天命説を中心として,賛否両論にわかれ,はげしい論戦が展開された。堀江道元『弁医断』田中栄信『弁斥医断』,小幡伯英『弁医断評説』,加屋恭安『続医断』などの書物も出版されて,江戸時代最大の医説論争が長く尾を引くこととなった。いま,『医断』・『斥医断』の二書の一端をとりあげて,江戸時代に行われた医説論争の一面を窮うこととする。

1 0 0 0 OA 國史料

著者
[青山延于] [著]
巻号頁・発行日
vol.[8], 1800