著者
田中 慎弥 青山 真治
出版者
集英社
雑誌
すばる (ISSN:03876381)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.124-137, 2013-09
著者
大庭 哲治 柄谷 友香 中川 大 青山 吉隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.227-238, 2006-07-20
参考文献数
48
被引用文献数
6

本研究は,京都市都心部の京町家集積による近隣外部効果やその影響範囲の把握を目的に,通常回帰モデルと地理的加重回帰モデルを併用して,ヘドニック法により定量的に計測した.また,得られた計測結果については,GISを利用して空間的な広がりや分布の特徴を把握した.その結果,京町家集積による近隣外部効果の存在が土地の資産価値を高める傾向にあり,近隣外部効果の特に高い町丁目は,東西や南北にはしる通りに沿って連担,あるいは面を形成しているという空間的特徴を明らかにした.また,近隣外部効果の影響範囲は,京町家が隣接する町丁目やその町丁目にさらに隣接する町丁目程度であるのに対し,中高層建築物は学区レベルに相当し,京町家よりも影響範囲が広域であることを明らかにした.
著者
圷 尚武 丸山 通広 大月 和宣 石田 健倫 齋藤 友永 西郷 健一 長谷川 正行 青山 博道 剣持 敬 野口 洋文
出版者
一般社団法人 日本臓器保存生物医学会
雑誌
Organ Biology
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.175-179, 2017

1型糖尿病に対する膵島移植が国内で始まったものの,依然として大きな問題はドナー不足である.その解決手段のひとつとして,心停止下ドナーのような,条件の悪いいわゆるマージナルドナーより採取された膵臓の有効な利用である.LifePort<sup>TM</sup>(LP)はOrgan Recovery Systems社により開発された臓器搬送用の持続冷却灌流装置であり,現在欧米において障害を伴った腎臓の搬送に臨床応用され,その有効性が確認されている.本装置はマージナルドナーから採取された臓器移植,特に虚血再潅流障害を受けやすい膵臓の保存に有用で,膵島移植の安全性や成績の向上に有効であると考えられる.本研究では,ビーグル犬を使用し,障害膵モデルより膵臓を摘出し,LPにより持続冷却灌流保存することにより,膵臓の障害が最小限に抑えられ,従来法であるUW液や2層法による浸漬保存に比べて分離膵島の収量や機能が改善でき,臨床膵島移植に応用し,成績向上に寄与することを目的とした.[方法]ビーグル犬から30分の温阻血時間をおいて全膵を摘出し,LPにて24時間持続冷却灌流保存(LP群),UW液にて24時間冷却浸漬保存(UW群),2層法にて24時間冷却浸漬保存(2層法群)し,膵島分離を行い,その形態・機能を比較検討した.[結果]形態的には,LP群でより大きく,形の良い膵島が分離できた.また,膵島収量については,純化前後でLP群においてUW群や2層法群に比べて良好であった.また,分離膵島のインスリン分泌能を評価するStatic Incubationの結果でも,LP群でUW群や2層法群に比べて良好な結果であった.[結論]心停止下ドナーよりの膵島移植を想定したモデルにおいて,LPによる障害膵の持続冷却灌流保存は,UW液や2層法による冷却浸漬保存に比べて,分離膵島の収量や機能保持に優れていることが示唆された.しかし,臨床応用のためには,さらなる保存条件や膵島分離法の改善が必要であると考えられた.
著者
加賀谷 美幸 青山 裕彦 濱田 穣
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.31, pp.61-61, 2015

樹上性の強い霊長類ほど前肢の運動範囲が広く、前肢帯の可動性も高いとされる。前肢帯を構成する肩甲骨や鎖骨の立体配置やその位置変化の種間の違いを明らかにするため、京都大学霊長類研究所に飼育されるヒヒ、ニホンザル、オマキザル、クモザルの成体を対象として計測を行った。獣医師の協力のもと、麻酔下、接触型三次元デジタイザを用い、前肢や前肢帯骨格の位置を示す座標を、肢位を変えて取得した。また、X線CT撮影を行い、各個体の骨格要素の形状を抽出し、先に計測した三次元データに重ねあわせることにより、前肢や前肢帯の骨格の位置関係をソフトウェア上で復元した。ヒヒやニホンザルでは、上腕骨は矢状面上の投影角にして180度程度(体幹軸の延長ライン)までしか前方挙上されないが、オマキザルでは180度以上、クモザルはおよそ270度に達し、樹上性の強い新世界ザルでは頭背側への上腕の可動性が大きいことが明らかとなった。これら最大前方挙上位においては、肩甲骨が背側へ移動し、オマキザルやクモザルでは肩甲骨関節窩が頭外側を向くが、ニホンザルやヒヒでは関節窩が頭外側かつ腹側に向いており、肩甲骨棘上窩が長いために脊柱の棘突起と肩甲骨内側縁が干渉していた。とくにヒヒでは、前肢挙上時に鎖骨が胸郭上口をまたぐように胸骨から直線的に背側に向いていた。ヒヒの肩甲骨は内外側に長く鎖骨が相対的に短いことが知られており、これらの骨格形態の特徴が肩甲骨関節窩のとり得る位置や向きの自由度を低めているようであった。また、クモザルの鎖骨は弓状に大きな湾曲を示すことが知られていたが、前肢挙上時には胸郭上口の縁のカーブに鎖骨の湾曲が沿う配置となり、これによって体幹部との干渉を避けつつ肩甲上腕関節を保持できていることが観察された。このように、前肢帯骨の立体配置は種によって異なり、それが前肢の運動機能の種差をもたらしているようすが明らかとなった。
著者
畑江 美佳 石濱 博之 ジェラード マーシェソ 長倉 若 ダルコーティボ ナンシー 溝口 愛 青山 祥子 段本 みのり
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

平成32年度より開始される小学校外国語の教科化を想定し,「文字」に特化した小・中接続シラバスモデルを提案する研究を行った。平成26年度から,鳴門教育大学附属小学校の5・6年生で「大文字・小文字の認識」「アルファベットの音への気づき」「サイト・ワード・リーディング」の指導を行い,平成27年度も継続して行い,文字認知の検証をした。同時に,附属中学校の1年生の初期の授業にて,小学校での文字の学習との接続を意識したリーディングに重点を置いた多読授業を試行した。さらに,平成28年度は,附属小学校での試みを,公立の小学校で実践してもらい,附属小学校と共に,公立小学校での「文字」の扱いの有効性を測定した。
著者
廣垣 俊樹 青山 栄一 山下 竜弥 岸本 昌大 河添 佑矢
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.17-00052-17-00052, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

Recently, the miniaturization and multi-functionalization of electronic equipment have been demanded due to developments in IT. Therefore, the miniaturization and densification of the semiconductor package printed wiring boards (PWBs) have been more demanded. For the realization, the miniaturization of PWBs and fabrication of highly dense electrical circuit layers are also demanded. As a result, problems such as broken drill by the increase in aspect ratio and heat damage around the drilled hole are occurred in micro-drilling process of the PWB. A step feed drilling is considered to be effective as a solution to those problems However, it needs a high-speed reciprocating movement in short stroke to keep a drilling efficiency, and then causes residual vibration on machine tool table. In the present report, we propose a novel machine tool equipped with a counter balance mechanism using a left and right lead ball screw. This mechanism consists of a balance mass that moves in the Z-axis direction corresponding to the spindle movement to cancel a vibration force in linear direction at reciprocating movement. We construct a test stand to estimate the reducing effect of vibration force and to mode it. Moreover, we confirm the improving effect in high speed micro-drilling process with a proposed machine tool.
著者
青山 雅史
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.121, no.2, pp.342-358, 2012-04-25 (Released:2012-05-29)
参考文献数
51
被引用文献数
1 1

Air and ground temperatures on a periglacial smooth slope at Mt. Minamidake (3,033 m a.s.l.), northern Japanese Alps, were observed and used to compare periglacial conditions between alpine areas in Japan and Switzerland. These temperature data were combined with morphometric parameters to discuss periglacial processes forming a bouldery lobe and a pebbly lobe on the smooth slope. Freezing indices at the study site are smaller than indices in permafrost areas of Mt. Fuji and of the Daisetsu Mountains, Hokkaido. Mean annual air temperatures at the study site were within the boundary values for the presence of mountain permafrost. Mean annual ground surface temperatures on the studied slope are comparable to or colder than those at the lower limit of permafrost in the Swiss Alps. Thus, ground surface temperatures on the studied slope indicate the presence of permafrost, unless an advective heat flow such as rainwater infiltration disturbs subsurface temperatures. The bouldery lobe has a smaller riser height than a typical rock glacier, but a larger one than a typical solifluction lobe. The morphometric parameters of the pebbly lobe are comparable to typical solifluction lobes, which originate from annual frost creep and gelifluction. The surface of the bouldery lobe lacks interstitial fine materials, and that of the pebbly lobe is partly composed of a fine debris layer. These conditions suggest that permafrost creep is responsible for the development of the bouldery lobe, while the pebbly lobe originates from annual frost creep and gelifluction.
著者
橋本 三奈子 桑畑 和佳子 青山 文啓 村田 賢一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.139-140, 1994-09-20
被引用文献数
1

「あの人は本の虫だ」の「虫」や「先日の講演会では講師が壇上で涙ぐむ一幕があった」の「一幕」のように、ある名詞がその指されたものの性質・特徴とよく似た.性質。特徴を持つ別のものを表わすことがある。これらは、比喩として使用されたと推測されるが、現代語ではかなり一般的に使われ、一つの用法として定着していると判断してもよいものである。IPAL名詞辞書では、このような名詞の表現を見出し語の持つ一つの用法として認め、項としての用法、連体被修飾語としての用法、述語としての用法などに分けて,情報を記載している。本論文では、このような比喩的な表現について、名詞辞書で記述する際に留意すべき統語的特徴について論じる。
著者
奥野 裕佳子 冨田 和秀 関本 道治 青山 敏之 滝澤 恵美 橘 香織 大橋 ゆかり 佐藤 斉 二宮 治彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2016, 2017

<p>【はじめに,目的】平成26年度文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」採択事業である多職種連携医療専門職養成プログラム(Coordinated,Continuing,Medical Staff Education Program:CoMSEP)には,筑波大学医学医療系(臨床検査),本学放射線技術科学科・理学療法学科およびその関連病院が参加している。学部課程から卒後までの継続的なプログラムを通して,チーム医療の教育を進めるとともに広い視野を有する臨床実習指導者の養成を目的としている。今回は,プログラム内容の紹介および履修生を対象としたアンケート結果および取り組み状況を含めて報告する。</p><p></p><p>【方法】プログラムは,1)卒前教育にあたる「学部教育プログラム」と2)卒後教育にあたる「履修証明プログラム」より成る。学部教育プログラムでは「生体機能診断ワークショップ」と称し,3年生を対象に2学科ずつの合同演習を年に4回実施している。理学療法学科は医学医療系との合同演習を行い計65名が参加した。履修証明プログラムは,e-learningの履修と集中開講によるスクーリング,合同公開講座より成る。e-learningは3学科の教員による授業科目で,全60時間である。スクーリングは,60時間を年12回に分けて休日を中心に開講し,さらに年1回の合同公開講座への出席を含め,計1年のプログラムとなる。履修生は,臨床検査技師,診療放射線技師,理学療法士であり,卒業大学および勤務病院の制限は設けていない。なお,平成27年度の履修生は理学療法士9名を含む計29名であった。今回,履修生を対象に1)学部教育プログラムと2)履修証明プログラムに関するアンケートを各プログラム後に実施した。</p><p></p><p>【結果】1)学部教育プログラムでは,他分野への興味・関心について「高まった」「ある程度高まった」との回答が9割を超えていた。また,ワークショップの将来性の意義について,意義があると「感じた」「ある程度感じた」との回答が8割を超えていた。ワークショップの満足感についても「満足できた」「ある程度満足できた」との回答が9割以上であった。2)履修証明プログラムでは,9割以上の履修生から「非常に効果的な内容であった」との評価を受けた。しかし,e-learningの講義および課題の提出については,履修生全員より「難しかった」との回答がみられた。特に専門外の講義では難解な説明が多かったこと,課題が難解で時間を要したことが主な理由であった。また,スクーリングの出席率は平均49%であった。欠席理由として勤務,学会,私用によるものが大半であった。</p><p></p><p>【結論】本プログラムでは履修生より高い満足度を得られ,理学療法学生・理学療法士においても専門性の向上と他職種連携への理解を推し進めることが可能と考える。一方,履修証明プログラムのスクーリングでは,履修状況の改善に向けて日程調整に配慮した運営を行っていく。なお,履修による効果について,追加調査等さらなる検討が必要と考える。</p>
著者
臼田 滋 内山 靖 原田 和宏 松葉 好子 青山 誠 永冨 史子 半田 一登
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【目的】日本理学療法士協会は平成24年度厚生労働省老人保健健康増進等国庫補助金事業として「病期・職種を問わず使用できるリハビリテーション評価指標作成事業」を実施した。本演題では,本事業のデルファイ法を用いた評価指標項目の精選と試作したリハビリテーション評価指標を報告する。【活動報告】病期・職種・疾患の違いに関わらず,患者・利用者の状態像を縦断的に評価するために必要な評価指標項目を精選するために,3回の調査で構成されるデルファイ法を用いた。対象は,臨床経験年数が10~20年の理学療法士120名,作業療法士60名,言語聴覚療法士20名の計200名で,関与する病期と勤務地域に偏りが生じないように配慮した。round1では事前に提示した評価指標120項目に対する必要度(5段階Likert scale)と追加項目を調査した。round2とround3では前回の調査結果を提示した上で,必要度を調査した。それぞれ対象の70%,80%以上が必要と回答した項目を精選した。3回の有効回答率は91.5%,84.5%,81.0%であった。round1にて92項目が追加され,round2で50項目,round3で最終的に22項目が精選された。10分以内に評価でき,結果を多職種で共有できること目指し,最終的に活動・参加の8項目(実行状況と能力),心身機能の7項目の計15項目から構成される評価指標を試作した。各項目について0~4点の5段階評定を採用した。【考察】評価指標項目を科学的な手続きを経て精選し,評価指標を試作することができた。多角的な検証を踏まえ,簡便に患者・利用者の状態像を把握でき,病期や疾患を問わず多職種間で共有しやすい指標となった。今後は,病期別,疾患別の検証や,縦断的な検証が必要である。【結論】デルファイ法を用いて病期・職種を問わず使用できるリハビリテーション評価指標を試作した。
著者
鈴木 尊丸 丸山 優馬 廣垣 俊樹 青山 栄一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00518-16-00518, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
7
被引用文献数
5

Recently, a novel manufacturing technology has spread out with a five-axis machining center, which is controlled by three linear axes and two rotary axes, because the synchronous control technologies make it feasible agilely to create a three-dimensional and complicated surface such as propellers and hypoid gears using it. By making use of the characteristics, a method to maintain a machined surface quality of a curved surface shape by synchronous motion between two linear axes and a rotary axis with the five-axis machining center was suggested because it is difficult for a three-axis machining center to accomplish that. Moreover, it was demonstrated that a proposed method made it feasible to prevent a machined error due to the quadrant glitch caused by friction of the ball screw and linear guide of feed drive system. However, we have not discussed the influence of servo characteristic difference between linear axis and rotary axis on the machined shape error by this method. In the present report, we aimed at maintaining feed speed vector at milling point by controlling two linear axes and a rotary axis with a five-axis machining center, to improve machined surface quality and suggested a method to reduce shape error of machined workpiece considering differences of three axes's servo characteristics with an advanced control. As the results, it could be seen that shape error greatly decreased based on the proposed method.
著者
中川 正夫 西田 大 廣垣 俊樹 青山 栄一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00360-16-00360, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
19
被引用文献数
2

The planetary gear train (PGT) is one of the most important components of the new hybrid and electric vehicles due to its high torque-to-weight ratio and to its compact geometry. However, this system generates a lot of vibrations which increase the noise into the vehicles due to its complex geometry and to its various mesh coupled motion. The aim of this study is to construct a novel torsional coupled vibration model based on bond graph method and to understand the planetary gear train motional and modal behavior with a focus on the damping effect of the meshing while taking into account the damping effect of the bearings that connects the system to the shaft. The result from bond graph is in good agreement with observed result, and it can be seen that bond graph is proper enough to simulate dynamic behavior of PGT compared with the results by a traditional equation of motion.
著者
川西 直 川原 圭博 坂生 知子 森川 博之 青山 友紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.115, pp.73-78, 2003-11-18
被引用文献数
2

来るべきユビキタスコンピューティング環境では,センサや無線通信技術により実空間と仮想空間とが密に相互接続されることにより、実空間情報を利用したエンターテインメントアプリケーションを提供することが可能になると考えられている.我々は,このようなアプリケーションがユビキタスコンピューティング環境におけるキラーアプリケーションの一つになりうると考え,実空間情報を元に動的に構築される仮想空間上に自律分散的に生息するモンスターを,実空間を移動して収集するゲームとして,実空間指向エンターテインメントアプリケーション「ユビキタスモンスター(Ubiquitous Monster)」を提案し,適応型サービスプラットフォーム「Jack-in-the-Net(Ja-Net)」上への試作を進めている.本稿では,ユビキタスモンスターのモンスターをJa-Netの自律分散コンポーネントであるCyber-Entity(CE)として設計し,実空間情報を元に自律分散動作させる機構について述べる.Ubiquitous computing environment will converge real and virtual worlds and serve as a platform for real-world oriented, entertainment applications that use various sensor data.With this vision, we propose a new monster-collection game called "Ubiquitous Monster" where many autonomous entities called monsters live in networked computer-nodes, autonomously migrate among nodes, and interact with other monsters. Mobile users collect monsters that appear at each environment as they travel among these environments. Different monsters may appear in different environments depending on local sensor data. We have been developing Ubiquitous Monster using an adaptive networking service platform called Ja-Net where monsters are implemented as Ja Net's autonomous service components called "cyber-entities". In this paper, we describe a mechanism to achieve autonomous and distributed behavior control of monsters based on real-world sensor data.
著者
矢野 育子 井関 健 東海林 徹 青山 隆夫 木津 純子 中村 均 藤井 俊志 渡邊 美智留 野田 幸裕 脇屋 義文 森田 邦彦 手嶋 大輔 二神 幸次郎
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.43-49, 2009 (Released:2010-02-07)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

With the introduction of 6-year pharmacy educational program in 2006,a provision was made to assign pharmacist faculties having working experience as pharmacists in pharmacy schools.In October 2007,we conducted a survey to investigate the situation of pharmacist faculties.We sent a questionnaire to 247 pharmacist faculties in 66 pharmacy schools and the response rate was 84.9%.The faculties consisted of professors (43%),associate professors (23%) and lecturers (23%),and 77% of them had a Ph.D.degree.In a typical week,the major activities they engaged in were educational activities (20.6 hrs),research (12.2 hrs) and management (9.6 hrs).While the average time they were occupied by clinical practice was 3.5 hrs,67% of them did not do any.Half of the faculties did not conduct any research with students or graduate students in their own schools,and in 2007 only 55% applied for Grant-in-aid for Scientific Research from the Ministry of Education,Culture,Sports,Science and Technology of Japan.Twenty-six percent said they were very satisfied or satisfied with their work on a five-point scale,and 44% rated their degree of satisfaction as fair.In conclusion,our survey showed that most pharmacy faculties are not sufficiently engaged in clinical practice and do not spend much time in clinical research.We hope that its results will promote discussions among pharmacy personnel concerning the role of pharmacist faculties so that even better clinical pharmacy education may be provided to students in pharmacy schools.
著者
岩田 太 川口 誠 佐々木 彰 勝又 章 青山 尚之
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.150-154, 1996-01-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
17

This paper describes a new scanning probe microscope which is able to measure the shearing stress generated by the interaction between the STM tip and the sample surface under STM controlled. The method of measurement is utilized the quartz crystal microbalance technique. The sample is deposited on the AT-cut quartz crystal resonator surface, and the shearing stress which is generated in the sample causes the resonance frequency shift of the quartz crystal resonator. By detecting this signal, we can obtain the shearing stress distribution. The gold thin films have been observed for the STM surface topography and the distribution of subsurface shearing stress simultaneously. In the experiment, the sensitivity of the shearing stress is as high as 0.12 N/m for a 0.05 Hz frequency shift of the quartz crystal resonance frequency.