著者
近藤 智靖 高橋 健夫 岡出 美則
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.533-543, 2005-09-10 (Released:2017-09-27)

Die "Laborschule" als ein Gesamtschulmodell in Bielefeld wurde 1974 gegrundet. Der Reformpadagoge Hartmut von Hentig leitete diese Schule und legte den Schwerpunkt auf eine "Erziehung zur Politik" und eine "Erziehung zur Verantwortung". Um diese Ziele zu erreichen, wurde die Laborschule zu einer "Curriculum-Werkstatt" weiterentwickelt. Weiterhin wurde groβer Wert auf die Idee von "Schule als Erfahrungsraum" und das gemeinsame Lernen von Schulern unterschiedlicher sozialer Herkunft gelegt. Von Hentig kritisierte die uberkommenen Bildungsprivi-legien und forderte eine gemeinsame und allgemeine Bildung fur alle Schuler. Hinter dieser Idee stand die Bildungsreform der 1960er und 70er Jahre in Deutschland. Der ursprungliche, von Reformpadagogen unterstutzte Gedanke dieser Reform war, dass die traditionellen sozialen Schichten sich verandern und alle Burger gleiche Bildungschancen haben sollten. Dieses Konzept hatte auch Einfluss auf den Bereich Sport in der Laborschule. Im Sportunterricht wurde darauf geachtet, dass die Schuler durch korperliche Erfahrung ihren eigenen Korper oder den anderer erfahren und an-nehmen. Um dieses Ziel zu erreichen, wurden nicht nur traditionelle Sportarten, sondern auch an-dere korperliche Aktivitaten in den Unterricht aufgenommen. Dadurch entstanden die Orientierung auf nicht-traditionelle Sportarten und die Korperorientierung im Sportunterricht. In dieser Arbeit geht es um das Verhaltnis von Bildungsreform, Laborschule und dem Bereich Sport in der Laborschule. Es wird analysiert, wie die reformorientierte Idee der Laborschule den Bereich Sport beeinflusste.
著者
金子 栄 山口 道也 日野 亮介 澤田 雄宇 中村 元信 大山 文悟 大畑 千佳 米倉 健太郎 林 宏明 柳瀬 哲至 松阪 由紀 鶴田 紀子 杉田 和成 菊池 智子 三苫 千景 中原 剛士 古江 増隆 岡崎 布佐子 小池 雄太 今福 信一 西日本炎症性皮膚疾患研究会 伊藤 宏太郎 山口 和記 宮城 拓也 高橋 健造 東 裕子 森実 真 野村 隼人
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.6, pp.1525-1532, 2021

<p>乾癬治療における生物学的製剤使用時の結核スクリーニングの現状について西日本の18施設を調査した.事前の検査ではinterferon gamma release assay(IGRA)が全施設で行われ,画像検査はCTが15施設,胸部レントゲンが3施設であった.フォローアップでは検査の結果や画像所見により頻度が異なっていた.全患者1,117例のうち,IGRA陽性で抗結核薬を投与されていた例は64例,IGRA陰性で抗結核薬を投与されていた例は103例であり,副作用を認めた患者は23例15%であった.これらの適切な検査と治療により,結核の発生頻度が低く抑えられていると考えられた.</p>
著者
山城 充士 山口 さやか 大嶺 卓也 内海 大介 山本 雄一 高橋 健造
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.127, no.12, pp.2641-2645, 2017

<p>14歳,男性.スキーをした翌日に眼瞼,頬部,手背に疼痛を伴う発赤や腫脹を生じた.血中プロトポルフィリン高値,光溶血現象及び蛍光赤血球陽性,肝障害があり骨髄性プロトポルフィリン症と診断した.フェロケラターゼ遺伝子にナンセンス変異(c.361C>T,p.R121<sup>*</sup>)と低発現アレル(IVS3-48C)の複合ヘテロ接合を同定した.父方の祖母,従姉妹らも同様の複合へテロ接合を有していた.一方,無症候の父親と叔母は,ナンセンス変異をヘテロ接合で保持していたが,対側アレルは正常アレル(IVS3-48T)であった.</p>
著者
岩元 凜々子 佐久川 裕行 宮城 拓也 山口 さやか 山本 雄一 高橋 健造
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.22-25, 2021

<p>特に既往症のない 79 歳,男性。四肢に環状の紅斑が出現し,その後,胸痛,多発関節炎,有痛性皮下結節,発熱,リンパ節腫脹,上強膜炎が次々に生じ,最終的に,初発の皮膚症状の 4 カ月後に生じた耳介腫脹により,再発性多発軟骨炎の診断に至った。気道や心病変は合併しておらず全身状態は良好であるが,ステロイド内服と免疫抑制剤の併用では,いまだ病勢はコントロールできていない。<br>再発性多発軟骨炎は,軟骨組織を主体に多彩な全身性の自己免疫性の臨床症状を呈し,寛解再燃を繰り返す。半数以下の症例に皮疹を伴うが,皮疹自体も多様で特異的なものはない。自験例の様に,軟骨炎や鼻軟骨炎などの典型的な症状がない病期での診断は非常に困難である。</p>
著者
高橋 健一
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.61-72, 2012-06-30 (Released:2017-05-22)

Felsina Pittrice, written by C.C. Malvasia, contains a chapter that mainly discusses the life of Lippo di Dalmasio. In addition, this chapter briefly mentions the lives of Lippo's "disciples" such as Marco Zoppo and "others who flourished from 1400 to 1500". This chapter can be found between the section on the lives of "Franco Bolognese", Vitale da Bologna, and other artists and the biography of Francesco Francia. This paper considers how this idea of Malvasia was born, principally from the next points of view: (1) Guido Reni's taste, (2) the anti-Vasari context, and (3) the history of the reception of Lippo. Malvasia states that not only Lippo but also Francia was among the "ancient authors" loved by Reni. Recognizing Zoppo, Francia's master, as Lippo's pupil, Malvasia must have emphasized the genealogy of the maniera devota painters, from Lippo to Francia, which he had constructed on the basis of Reni. This understanding of Lippo may seem strange. But in the Bologna Renaissance there were more than a few Lippo-like images updated to the contemporary manner. It will be concluded that this range of impressions about Lippo's works also influenced the structure and accounts presented in Felsina.
著者
小松 恒太郎 山口 さやか 内海 大介 大嶺 卓也 砂川 文 粟澤 剛 大城 健哉 高橋 健造
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.455-459, 2020

<p>壊死性軟部組織感染症は比較的まれな疾患である。我々は 6 カ月間で 4 例を経験し,3 例を救命できた。4 例の初診時主訴は多彩であり,明らかな感染徴候がない例,発熱・嘔吐・下痢など急性胃腸炎様症状を呈した例など,発症初期には軟部組織感染症を疑うことができなかった症例が存在した。1 例は搬送時に全身状態が悪くデブリードマンを行えず死亡,3 例は緊急デブリードマンを行い救命できた。診断には A 群 β 溶血性連鎖球菌抗原キット検査が全例陽性であり非常に有用であった。血液検査では好酸球数の著明な低下と CRP 高値が 4 例に共通していた。A 群 β 溶血性連鎖球菌による壊死性軟部組織症は,初期診断が困難な症例があるが,治療が遅れると致死率が高く,早期診断が重要である。</p>
著者
高橋健二著
出版者
河出書房
巻号頁・発行日
1940
著者
森田 章 高橋 健二
出版者
物性研究・電子版 編集委員会
雑誌
物性論研究 2集 (ISSN:18837816)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.726-742, 1957-11-25 (Released:2009-11-26)
参考文献数
11

イオン結晶の共有結合状態の効果を取扱う方法として局在結晶軌導 (SLCO) の方法が提案され, 計算をLiH結晶について行う. その結果, Lundgvist によって求められた凝集エネルギーの理論値と実験地との喰い違いは, 共有結合状態を考慮する事によって説明される事が示される. 更にSLCOとエネルギーバンド構造との関係が論ぜられる. エネルギーバンドが縮退していない時には, SLCOはWannier函数の良い近似になっている事が示される.
著者
砂川 文 山口 さやか 深井 恭子 山本 雄一 粟澤 剛 内原 潤之介 高橋 健造
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.130, no.12, pp.2567-2571, 2020

<p>症例1は35歳男性,5年前より好酸球増多症に対してプレドニゾロンやシクロスポリンで加療していたが,誘因なく四肢に紫斑と腫脹が出現した.症例2は36歳女性,誘因なく左下腿と足関節部に紫斑が出現した.2例ともAPTT延長,第VIII因子活性低下,第VIII因子インヒビター力価上昇があり,後天性血友病Aと診断し,プレドニゾロン内服を開始した.いずれの症例も治療に反応し,第VIII因子インヒビターは陰性化した.後天性血友病Aは出血による死亡例もあり,誘因なく突然出現した斑状出血の場合,本症を念頭に入れる必要がある.</p>
著者
深井 恭子 山口 さやか 大嶺 卓也 山城 充士 眞鳥 繁隆 高橋 健造
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.393-396, 2017-05-01

要約 27歳,女性.オコゼ刺傷による右下腿皮膚潰瘍に対して,ゲーベン®クリームを外用していたが難治のため当科を紹介受診した.潰瘍周囲に紅斑,丘疹が広がり,ゲーベン®クリームの外用を中止したところ,潰瘍部の肉芽形成が良好となり植皮術を行った.術後,顔や植皮部にヒルドイド®ソフト軟膏を外用し,瘙痒が出現していたが不定期に外用を続けていた.約1年後に全身に紅斑が拡大し,再度当科を受診した.パッチテストでは,ゲーベン®クリーム,ヒルドイド®ソフト軟膏,これらに共通した添加物であるパラベンが陽性だった.自験例では,最初の接触皮膚炎の診断時に原因成分までは特定しなかったため,パラベン含有薬剤の外用を継続し経過が長期化した.パラベンは身近な医薬品,化粧品に数多く含まれており,難治性の皮膚炎や皮膚潰瘍では,パラベン類へのアレルギーも念頭に置きたい.
著者
高橋 健夫 長谷川 悦示 刈谷 三郎
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.29-37, 1994-05-10 (Released:2017-09-27)
被引用文献数
12 10

The present study is on a method of the evaluation of physical education classes by students. Some efficient instruments for the summative evaluation have already been developed. However, the reliable instrument for the formative evaluation seems to be missing. Therefore, we intended to develop a convenient and effective instrument for formative evaluation of physical education class which can be used in each teaching unit. The subjects were 1428 pupils from 42 classes in 6 elementary schools. They were asked to answer a questionnaire which contained 28 items on the instructional objectives and the ways of learning after each physical education class in the middle part of the teaching units. Four factors were extracted by means of factor analysis. Those were 1) motivation, 2) outcome, 3) ways of learning, and 4) cooperation. These factors were almost consistent with the standards of evaluation in the guidelines issued by the Japanese Ministry of Education and also with those of the instrument for summative evaluation developed in our previous research. Four factor scores showed significant and positive relationships with those of the comprehensive evaluation items concerning good or effective instruction. Thus, the factors were interpreted as effective standards for formative evaluation. A simplified questionnaire which consisted of 12 items from the 4 factors was constructed as a practical instrument of formative evaluation in elementary school physical education classes.
著者
高橋 健一郎
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.40-51, 2003-07-31 (Released:2017-04-29)

本稿は非協同的なコミュニケーションの一例としての1934年のスターリンとH.G.ウェルズの対談を「イデオロギー闘争」という観点から分析する.スターリンのディスコースの基本的な命題は,「資本主義はアナーキーを生む」(つまり,資本主義は悪である)と「人間は資本家階級と労働者階級に分けられ,両者は闘争をしている」というものであるが,ウェルズがいかにそれを批判し,スターリンがいかに正当化するかを分析する.ウェルズは自分自身を「世界を知り,イデオロギー的制約から自由な一庶民」と提示し,その反対の立場にスターリンを置きながら批判を試みる.それに対して,スターリンは「資本主義」と「資本家階級と労働者階級」に関する基本命題をさまざまな言語形態の《前提》表現によって発話の中に滑り込ませ,ウェルズの批判をかわしていく.そして,上記のウェルズの立場に対立する立場として「豊富な歴史的経験」を持ち出し,ウェルズが批判する「古臭さ」から「豊富な歴史的経験」へと価値評価を逆転させる.
著者
佐久川 裕行 山口 さやか 山城 充士 苅谷 嘉之 新嘉喜 長 山本 雄一 高橋 健造
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.94-98, 2020

<p>31 歳,女性。16 歳頃より自覚していた左足底の黒色斑が,妊娠 25 週頃より急速に増大し,隆起してきたため,妊娠 30 週で当科を紹介された。初診時,左足底に 18×10×2 mm の潰瘍を伴う黒色結節があり,悪性黒色腫を考え 10 mm マージンで全切除生検を行った。病理組織学的には,表皮真皮境界部を主体として,豊富なメラニン顆粒を含有し核小体の目立つ異型細胞が胞巣状に増殖しており,末端黒子型の悪性黒色腫と診断した。Tumor thickness は 3 mm,深部断端,側方断端は陰性であった。pT3bNXMX stage Ⅱb 以上の診断で,早期の全身検索および補助化学療法が必要と判断し,妊娠 32 週 4 日に経膣分娩で早期娩出した。胎盤や出生児に転移所見はなかった。出産後,全身検索,センチネルリンパ節生検を行い,末端黒子型悪性黒色腫 stage Ⅱb(pT3bN0M0)と診断し,術後の補助化学療法として,DAV-Feron 療法を 3 クール行い IFN-<i>β </i>の局注射療法を継続している。術後 4 年が経過しているが,再発,転移はない。</p>
著者
高橋 健夫
出版者
日本ハイパーサーミア学会
雑誌
Thermal Medicine (ISSN:18822576)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.171-179, 2007-12-20 (Released:2008-02-13)
参考文献数
42
被引用文献数
2

温熱療法 (hyperthermia) は以前から癌治療の3本柱である外科治療, 放射線治療ならびに化学療法についで直接的な殺細胞効果を持つ治療に位置づけられてきた. 通常43°C以上の加温が実現できるとin vitro, in vivoのいずれにおいても強い抗腫瘍効果を引き起こす. 43°C以上の加温では, 細胞致死に関与する不活性化エネルギーが異なっていることが知られている. 43°C以下での加温, mild hyperthermia単独では細胞致死効果は軽微であるものの, 抗癌剤 (anti-cancer drug) やサイトカイン (cytokine) ならびに低線量率放射線 (low dose-rate irradiation) との併用効果により顕著な増感効果を示す場合が多い. またmild hyperthermiaは局所的に用いても免疫能を高め, 免疫による細胞致死効果を増強させることが明らかになりつつある. 温熱療法の機構は温熱耐性 (thermoresistance) に関わるとされてきた分子シャペロンであるheat shock protein (HSP) が, 実は免疫能を高める役割を果たしていることも明らかにされつつある. 一時は低迷していた免疫療法ならびに温熱療法が, それぞれの組み合わせにより従来考えられていた以上の効果を発揮する治療へと変貌を遂げる可能性を秘めている. また遺伝子学的にも温熱療法のメカニズムが解明されつつあり, 標的遺伝子をターゲットにした温熱併用の分子標的治療の可能性も模索され始めている. 今回は, これらについての現状を解説する.