著者
鈴木 哲 栗木 鮎美 石部 豪 元平 智子 高橋 正弘 楢崎 慎二
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.227-233, 2009 (Released:2009-05-28)
参考文献数
28
被引用文献数
2 3

[目的]高齢者に対し腰痛予防を目的に体幹エクササイズを実施し,その効果をバランス能力,健康関連QOLから検討した。[対象]高齢者24名(74 ± 5.1歳)で,エクササイズ群(Exe群)13名とコントロール群(Con群)11名の2群に分けた。[方法]健康関連QOLの評価にはSF-36を使用した。バランス能力は片脚立位時の重心動揺と,不安定面上座位時の保持時間と重心動揺を評価した。[結果]8週後,Exe群においてバランス能力,健康関連QOLの有意な改善がみられたが,Con群ではみられなかった。[結語]実施したエクササイズは,片脚立位バランスや不安定面上座位バランス,健康関連QOLの改善に有用である可能性が示唆された。
著者
中島 篤之助 高橋 正雄 河口 広司
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.22, no.11, pp.564-568, 1958
被引用文献数
1

A method has been developed for the determination of rare earth elements including yttrium in uranium and its compounds. The greater portion of the uranium is separated from the rare earths by ether extraction. The rare earths are then precipitated as fluorides and subsequently purified as hydroxides. Lanthanum was used as the carrier. The efficiency of the above separation procedures was studied by means of the radioactive tracer Eu<SUP>152+154</SUP>. The final determination was carried out spectrographically by the copper-spark method. Five rare earth elements which showed extremely high neutron absorption were investigated, and their limits of detection (sensitivity) and recoveries from U<SUB>3</SUB>O<SUB>8</SUB> are reported.
著者
中島 篤之助 高橋 正雄 森下 益孝
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.104-109, 1961
被引用文献数
2

Two procedures are described for the sensitive spectrographic determination of 0.023 ppm of boron in graphite for nuclear reactor. In the first method, preliminary concentration is carried out by the removal of the graphite by ashing in the presence of La<sub>2</sub>O<sub>3</sub>. Then the contents of boron in La<sub>2</sub>O<sub>3</sub> are determined by the carrier-distillation method. In the second method, the sample in the form of powder is compressed into pellets with the aid of a phenol-formaldehyde resin as binding medium, and these are arced at 7 A (d.c.). By means of display microphotometry, the peak height of B at 2497.73 &Aring; is compared with that of the NO(&gamma;) band component at 2497.14 &Aring;.
著者
高橋 正紘
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.170-181, 2008 (Released:2008-08-01)
参考文献数
33
被引用文献数
5 1

The purpose of this paper is to give an account of the vestibular nuclei from the point of view of phylogeny, behaviors, and neural networks of the vestibular nuclei. In the early vertebrates, the vestibular endorgans developed by isolation of the lateral line organ from the body surface. Although vestibular control based on inertial inputs works ideally under a stationary space, it breaks down in moving spaces. To compensate for the shortcoming, discomfort (motion sickness) was utilized to avoid moving spaces. Along with progress of locomotion, the vestibular cerebellum developed as a supplementary route of the vestibular nuclei to stabilize the gaze and posture; the flocculus for visual-inertial integration, and the uvula-nodulus for gravito-inertial integration. Further, the vestibular cerebellum (vermis) and the somatically arranged lateral vestibular nucleus developed for coordination of posture and four-limb locomotion. The superior vestibular nucleus is distributed centrally by the canal fibers and flocculus fibers of visual origin, and peripherally by the uvula-nodulus fibers of otolith origin. The nucleus carries spatial rotation with gravito-inertial axis to the ocular motor nuclei. Body balance is maintained by a somatic-to-spatial transformation of the coordinates, that is, transfer of contents of the cerebellum-fastigial-and-vestibular nuclues routes to the vestibular nucleus-motor nucleus routes. Thus, gaze and posture are stable when spatial coordinates remain still in space, but they become unstable when the coordinates are moving in space.
著者
高橋 正樹
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.107-124, 2004-09-30
被引用文献数
1 2

林知己夫氏の御存命中, 1990年代より「木曜会」と称する勉強会が開かれていた。初めは渋谷の桜ヶ丘にあった林事務所, 後に参加メンバーが増えると統計数理研究所で, 月一回程度のペースで数名から十数名が集まって, 林氏の数々の研究を若手が勉強したり, 逆に若手の研究発表を林氏を中心に皆で自由にコメントしあったりする会合であった. 本記事は, その中で開かれた公開のインタビューのひとつを採録したものである。特に, 高橋正樹氏(当時, 東京大学大学院総合文化研究科博士課程在学)の発案と司会により, 2001年4月7日に統計数理研究所内で実施したのであるが, この会合では前後全部で3回の公開インタビューを行っている. このインタビューでは, あらかじめ林氏にいくつかの質間事項を提示しておき, それを基に戦後日本の社会調査や統計学の様相とともに, 林氏自身の統計および科学に対する哲学を語っていただいた. なお, このインタビューでのテープを高橋氏が文章に起こしものを, 林氏自身が目を通し, テープの余白部分の追加, 加筆, 録音時に不明だった点や表現, 人名の確認などといった修正, 補足をされている. 今回の採録にあたり, 読者の便宜を図って, 高橋氏が文章化に必要な修正, 補足と小見出しや注釈を付した. さらにその原稿に吉野が目を通して, 必要最低限の修正を加えた. 注釈については, 語られたことの背景事情などを高橋氏が調べたものである. 全体を通して, 本誌の編集委員として吉野が目を通しているが, 不適切もしくは不十分な表現などが見られるとすれば, ご容赦いただきたい.
著者
高橋 正征
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.195-200, 2005 (Released:2013-02-19)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Deep ocean water (DOW), existing below ca 200m from the surface in the ocean, has been characterized with cleanliness and containing a number of minerals, which can be used for various purposes. One of the most significant effects of minerals in seawater is acceleration and completeness of fermentation processes for foods, alcohol and many others. Tastes of foods and drinks can also be improved by adding seawater and/or its salts. A stimulation of the growth of human skin cells and formation of cornified envelope during skin cell maturation opened DOW applications into skin care and subsidiary uses for medical skin treatments. Seawater is also applied for soil improvement by adding minerals and for improving tastes of vegetables, crop and fruits by spraying onto leaves. Although many of these effects can be made by surface seawater, DOW has a great advantage for foods, drinks and skin cares because these require high cleanliness.
著者
高橋 正志 福田 芳生
出版者
The Association for the Geological Collaboration in Japan
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.259-274, 1991-07-25 (Released:2017-06-06)

Fossil fish otoliths from the Upper Pleistocene Kioroshi Formation in Sakurai, Kisarazu City, Chiba Prefecture, are described. Following 16 species are first reported from the Kioroshi Formation: Trachinocephalus myops (Schneider), Neoscopelus sp., Rhynchocymba sp., Uroconger sp., Trachurus Japonicus (Temminck et Schlegel), Argyrosomus argentatus (Houttuyn), Sillago japonica Temminck et Schlegel, S. paruisquamis Gill, Evynnis sp., Calliurichthys sp., Callionymus sp. cf. C. richardsoni Bleeker, Chaeturichthys sp., Sagamia genionema (Hilgendorf), Hypodytes rubripinnis (Temminck et Schlegel), Cociella sp., Engyprosopon sp.. Though deep-sea (36%) and shallow-sea (64%) fish otoliths co-occurred from the Kioroshi Formation, the sedimentary environment of this formation is presumed to have been the sandy and muddy bottom of the sea, of which the depth was 5-50m, and the temperature was the same as that of the Recent Bay of Tokyo or somewhat warmer. A predatory, Cociella sp., and a preyed, Callionymus sp. cf. C. richardsoni Bleeker, co-occurred.
著者
鈴木 哲 平田 淳也 栗木 鮎美 富山 農 稙田 一輝 小田 佳奈枝 高橋 正弘 渡邉 進
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.103-107, 2009-02-20
参考文献数
14
被引用文献数
2 4

〔目的〕本研究の目的は,片脚立位時の体幹筋活動の特徴を明らかにした上で,片脚立位時の体幹筋活動と重心動揺の関係を検討することである。〔方法〕健常者10名(25.1±4.4歳)を対象に,両脚立位,片脚立位時の体幹筋活動と重心動揺を測定した。〔結果〕片脚立位では,両脚立位と比べて,挙上側胸腰部脊柱起立と外腹斜筋活動増加率が有意に高かった。立脚側腰部多裂筋と内腹斜筋の筋活動増加率が高い傾向にあった。また挙上側体幹筋活動と重心動揺との間に有意な相関がみられた。〔結語〕片脚立位バランスには体幹筋活動が関与する可能性が示唆された。<br>
著者
松元 俊 久保 智英 井澤 修平 池田 大樹 高橋 正也 甲田 茂樹
出版者
独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
雑誌
労働安全衛生研究 (ISSN:18826822)
巻号頁・発行日
pp.JOSH-2019-0021-GE, (Released:2019-12-06)
参考文献数
23
被引用文献数
1

本研究は,脳・心臓疾患による過労死の多発職種であるトラックドライバーにおいて,労災認定要件であ る過重負荷と過労の関連について質問紙調査を行った.1911人の男性トラックドライバーから,属性,健康状態, 過重負荷(労働条件:運行形態,時間外労働時間,夜間・早朝勤務回数,休息条件:睡眠取得状況,休日数),疲労感に関する回答を得た.運行形態別には,地場夜間・早朝運行で他運行に比して一か月間の時間外労働が 101時間を超す割合が多く,深夜・早朝勤務回数が多く,勤務日の睡眠時間が短く,1日の疲労を持ち越す割合 が多かった.長距離運行では地場昼間運行に比して夜勤・早朝勤務回数が多く,休日数が少なかったものの, 睡眠時間は勤務日も休日も長く,過労トラックドライバーの割合は変わらなかった.過労状態は,1日の疲労の持ち越しに対して勤務日と休日の5時間未満の睡眠との間に関連が見られた.週の疲労の持ち越しに対しては,一か月間の101時間以上の時間外労働,休日の7時間未満の睡眠,4日未満の休日の影響が見られた。運行形態間で労働・休息条件が異なること,また1日と週の過労に関連する労働・休息条件が異なること,過労に影響 を与えたのは主に睡眠時間と休日数の休息条件であったことから,トラックドライバーの過労対策には運行形態にあわせた休日配置と睡眠管理の重要性が示唆された.
著者
山崎 久道 高橋 正美 原田 智子 藤田 節子 横山 亮一 吉野 敬子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.824-842, 1993-09-01 (Released:2017-05-30)

シソーラスの評価をおもに,利用者の観点から行うための評価基準を開発した。これまでの,評価の試みや作成のガイドラインが,語の取扱いや表示に重点をおいているのに対して,情報源(おもにデータベース)と利用者との結節点としてシソーラスが機能しているかどうかの評価項目に重点をおいた。評価基準は,52項目からなり,1.シソーラスの作成方針と作成方法,2.シソーラスの仕様,3.語および語間の関係,4.シソーラスの表示,の4部分に大別される。評価基準を用いた評価の試行も行った。
著者
高橋 正好
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.83, no.7, pp.636-640, 2017-07-05 (Released:2017-07-05)
参考文献数
7
被引用文献数
3
著者
高橋 正通 柴崎 一樹 仲摩 栄一郎 石塚 森吉 太田 誠一
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.100, no.6, pp.229-236, 2018-12-01 (Released:2019-02-01)
参考文献数
72
被引用文献数
3 2

ポリアクリル酸等を材料とする高吸水性高分子(SAP)は1970年代後半から土壌保水材として利用されている。乾燥地・半乾燥地における農林業や緑化へのSAP利用に関する研究報告や実証試験をレビューした。SAPは自重の数百倍の純水を吸収できるが,塩分を含む水では吸水能が数分の1に低下し,土壌中では粒子間での膨潤に限られる。SAPの利用は,1)裸苗の根の乾燥防止や活着促進,2)土壌の保水性と苗木の乾燥耐性の向上,3)植栽穴への施用による活着や成長促進,4)種子の発芽促進,を期待した研究が多い。ポット試験の結果からは,土壌の保水量はSAP添加量に比例して増加するが,粘土質より砂質土壌で土壌有効水量が増加し,樹木の耐乾性も向上する。実証試験からは,SAP施用で活着や成長が概ね良くなるが,土質や樹種によって反応が異なり,過剰な添加はしばしば苗木の成長を低下させる。SAPの課題として,肥料との併用による保水効果の低下,持続性の短い保水効果,現場コストの未検討等を指摘できる。今後は,体系的な実証研究によるSAPの施用方法の確立,有効な樹種の選別,製品性能の改良が望まれる。
著者
岩切 一幸 高橋 正也 外山 みどり 劉 欣欣 甲田 茂樹
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.130-142, 2016-07-20 (Released:2016-07-29)
参考文献数
24
被引用文献数
3 8

目的:本研究は,腰痛予防に有用な福祉用具を導入しても残る介護者の腰痛発生要因をアンケート調査により明らかにすることを目的とした.対象と方法:対象施設は,福祉用具を積極的に導入し,様々な安全衛生活動に取り組んでいる8つの高齢者介護施設とした.対象介護者は,それらの施設に勤務する介護者全員とした.調査票は,本調査用に作成した施設管理者記載の施設用アンケートと介護者記載の介護者用アンケートを用いた.施設用アンケートでは,施設の基本情報と安全衛生活動について調査した.介護者用アンケートでは,介護者の基本情報,取り組んでいる安全衛生活動,移乗介助方法,入浴介助方法,腰痛の症状,職業性ストレスの程度を調査した.結果:施設用アンケートの配布数は8部,回答数は8部,回収率は100%であった.介護者用アンケートの配布数は404部,回答数は373部,回収率は92.3%,そのうち性別・年齢の記載のない者を除いた367名を解析対象者とした.介護施設では,種々の安全衛生活動に取り組んでおり,多くの介護者がそれらの活動に参加していた.また,施設ではリフトをはじめとした種々の福祉用具を導入し,多くの介護者が移乗介助や入浴介助において福祉用具を使用していた.過去の調査に比べると重度の腰痛者割合は少ないことが伺われたが,それでもなお,10.1%の介護者が仕事に支障をきたすほどの腰痛(重度の腰痛)をかかえていた.その原因を探るために,得られたデータをロジスティック回帰分析にて解析したところ,入居者ごとの介助方法を実施していない,同僚間にて介助方法に関する話し合いをしていない,福祉用具の使用を指導されていない,作業ローテーションを工夫していないことが,重度の腰痛との間で関連性が認められた.また,移乗介助および入浴介助において無理な作業姿勢をとっている,人力での入居者の持ち上げを行っている,移乗介助において作業時間に余裕がない,入浴介助において作業人数が不足していることも,重度の腰痛との間で関連性が認められた.考察:今回,腰痛要因として抽出された安全衛生活動は,ほとんどの施設において介護者に指導されている内容であった.しかしながら,介護者によっては入居者ごとの介助方法を実施しなくなり,それにともなって同僚間での話し合いや福祉用具の使用,作業ローテーションの工夫がおろそかになり,適切な作業姿勢や動作が行われなくなることで,仕事に支障をきたすほどの重度な腰痛になっていたと示唆された.これらのことから,福祉用具を導入しても残る介護者の腰痛発生要因は,適切な介助方法が十分に徹底されなくなることと考えられた.それを防ぐためには,介護者の意識改善,介助方法を定期的に再確認する体制の構築,入居者一人一人の作業標準を介護者間で議論・検討した上で徹底させていくといったリスクアセスメントと労働安全衛生マネジメントシステムの実施が必要と思われた.
著者
坪井 直 佐藤 昌枝 高橋 正幸 佐伯 和人
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 = Journal of the Remote Sensing Society of Japan (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.340-354, 2003-12-25
参考文献数
13

Scaling relation of craters indicates that the lunar central peak material can be related to the lower crust of the moon. Craters, ranging in diameter from 40 to 180 km, are believed to have exhumed material from 5-30 km beneath the surface to form the peaks. Therefore, the craters which have central peaks are selected as probable candidates for a landing site in the future Japanese lunar mission. Tompkins and Pieters (1999) investigated the central peaks of 109 impact craters across the Moon and classified lithologies of central peaks into eleven kinds of plutonic rocks using Clementine UVVIS five-color spectra.<BR>In order to verify the estimated lithologies, influences of space weathering, photometric condition, and quenched glass phase on the estimation were examined by detailed spectral data analysis. The relation between crater diameter and central peak lithologies was also examined.<BR>As a result, we conclude that the estimated mafic lithologies at the sunny side of central peaks are probable. Aristillus, Bhabha, Birkeland, Bose, Bullialdus, Finsen, Fizeau, Jackson, King, Maunder, Stevinus, Tsiolkovskiy, Tycho, Vitello, White, and Zucchius are suitable sampling sites for finding lower crust rocks among 109 central-peak craters. Additionally, we searched out olivine bearing lithologies at the central peaks. The central peaks of Jackson and Tsiolkovsky were regarded as suitable sampling sites for finding olivine bearing lithologies among 109 craters. Strange crater walls, which have more mafic lithologies than their central peaks, were found in Aristarchus, Burg, and Plinius. They suggest the existence of an unknown factor which changes the spectral properties to be more mafic.
著者
高橋 正紘
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.213-221, 2008 (Released:2008-08-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1 1

From numerous clinical investigations and questionnaire surveys, I have obtained the following results regarding Meniere's disease. 1. Patients with Meniere's disease, as compared to the control population, differ little in lifestyles or daily anxieties, but possess significantly (p<0.01) stronger self-inhibition and engrossment. Meniere's disease may be caused by discontent with others' expression of gratitude or appraisal. 2. Low-tone sensorineural hearing loss, which resembles Meniere's disease except in not being associated with vertigo, is a milder form of Meniere's disease that occurs when the causative factors, both personal and environmental, are less severe or more transient. 3. Methods for prevention and therapy of Meniere's disease have been provided by our studies. Patients should be instructed (1) to understand the causative factors, (2) to decrease self-inhibition and not be concerned about others' expression of gratitude or appraisal, (3) to sleep well and to perform aerobic exercises, and (4) to enjoy chatting, singing or hobbies. 4. Long-lasting 60-dB hearing loss recovered to normal hearing in a 66-year-old patient with Meniere's disease after he performed aerobic exercises three times a week for several months. The results in this case suggest that the most important aspect in the treatment of Meniere's disease is increase of the local blood flow, which can be achieved by continuous aerobic exercises.
著者
高橋 正紘
出版者
一般社団法人 日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.727-734, 2010 (Released:2012-08-31)
参考文献数
20
被引用文献数
7

めまい専門施設の4年間のメニエール病患者411名(男性162名、女性249名)に対し、ライフスタイル正常化と有酸素運動を実践し(1回1時間以上を週3回以上)、原則無投薬、月一回の受診の治療を実施した。6ヶ月以上観察した83名で、めまい消失55.4%、ほとんどない27.7%、時々ある10.8%、しばしばある6.0%であった。6ヶ月以上観察した102名129耳で、初診時の低音障害からの改善47.7%、高音障害からの改善33.3%、全音域障害からの改善26.6%であった。固定した高音障害、全音域障害の改善には、非日常的な頻度・量の有酸素運動が必要であった。有酸素運動が内耳局所の循環を改善させ、水腫を改善させると推測された。発症誘因の調査結果を考慮すると、メ病は心身の奉仕や頑張りに対する報酬不足が、情動中枢を介し内耳循環不全を招き、内リンパ水腫を生む可能性が示唆された。