- 著者
-
髙橋 秀子
- 出版者
- The Japan Society of Home Economics
- 雑誌
- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
- 巻号頁・発行日
- pp.176, 2015 (Released:2015-07-15)
目的 2004年に一関市内の保育所の給食とおやつの実施状況に関する調査を行なった.その調査から10年経過しており,その後乳幼児の給食とおやつの嗜好は変化したのか,食育指導はどのように行われているのかをアンケート調査した.一関市内の保育所の10年後の状況を報告する.方法 調査へのご協力のお願い,協力同意書,アンケート項目を作成した.事前に許可を得た保育所2014年10月中旬に,書類を郵送または訪問で渡した.回答の期限を10月中,返信方法は郵送とした.回答を,Ⅰ保育園の全体に関すること,Ⅱ給食,Ⅲおやつ,Ⅳ食育に関する4つの項目に集計をした.結果 20ヶ所でアンケートを実施し,18ヶ所から返信があった.各年齢で最も好まれた給食献立はカレーあった.0,1歳児は味噌汁,2歳児以上は唐揚げやハンバーグなどの肉を使用した献立であった.手作りするおやつはおにぎり,蒸しパン,がんづきなどで好まれるおやつはゼリー,せんべいがあげられた.おやつと給食に関しては,10年前の調査とほぼ同じ結果であった.保育士が主となって毎日食育指導をしている保育所が多かった.その内容は,箸や食器の持ち方,食べ物についての紙芝居や絵本の読み聞かせ,クッキング,3色食品群など食べ物の栄養,さつまいもとトマトの野菜作りがあった.乳幼児は食材に興味を持ち,意識し,好んで食べるようになったと報告された.