著者
大山 宏 齋藤 真哉 佐治 真由子
出版者
日本公民館学会
雑誌
日本公民館学会年報 (ISSN:1880439X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.45-54, 2019-11-30 (Released:2019-12-29)

The purpose of this paper is to uncover the historical processes that have led to the formation and development of social education facilities in large metropolitan areas, using Itabashi City in Tokyo as a case study.The introduction of social education facilities in Tokyo came later than the national trend because of its policy of focusing on people rather than buildings. At first, facilities that catered to youth were turned into social education facilities for residents of all generations. After that, they became lifelong-learning centers. Since the 1990s, however, social education facilities have been in retreat. The location of classes or other learning activities have been moved from social education facilities to community centers near to where the people who participate actually live. Moreover, the role of social educator has also changed and has taken on that of a facilitator of the independent activities of the citizens in local communities.Taking these circumstances into consideration and by looking at the relationship between social education facilities and a proactive citizenry, we reached three findings. First, the connections between citizens, based on an awareness of the issues in their daily lives, have come to provide a consistent base of support for social education. Second, mutual learning initiatives have provided a foundation for bringing citizens together. Third, with social educators moving into local areas, policies that cover a wide geographical area are now being positioned within a local context. These three findings reveal the possibility that social education can be deployed and developed beyond the restrictions of the placement of administrative facilities.
著者
齋藤 真哉
出版者
横浜経営学会
雑誌
横浜経営研究 (ISSN:03891712)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.23(23)-37(37), 2015-06
著者
齋藤 真哉
出版者
横浜経営学会
雑誌
横浜経営研究 (ISSN:03891712)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.39(39)-48(48), 2012-06
著者
齋藤 真麻理
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 文学研究篇 (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.37, pp.93-119, 2011-03

『鼠の草子』は異類婚姻譚という伝統的な主題を軸とし、民間伝承「鼠の浄土」「見るなの座敷」などとも通じ合う世界を内包する物語である。この室町物語は、人間が留まり得ない異郷への訪問譚として捉えることができる。一方、『鼠の草子』後半に記された「形見の和歌」には、『源氏物語』をめぐる作者の教養が盛り込まれている。本稿では、『鼠の草子』の物語世界と、そこに見られる当時の学芸について考察してみたい。"Nezumi no Soshi" is a work centering on a traditional theme of the marriage and its failure between man and the animal. This work involves folklore as "Nezumi no Jodo" and "Miruna no Zashiki" and could be considered as a story of the visit to the strange land where man cannot stay.On the other hand, author's knowledge of "Tale of Genji" is impressed in the Japanese poems on keepsakes quoted in the latter half of this work. In this paper, I would like to examine the narrative sphere of this work and the literary arts of those days found in it.
著者
齋藤 真麻理
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要. 文学研究篇 = The bulletin of the National Institute of Japanese Literature. Japanese literature (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.36, pp.29-64, 2010-03

西尾市岩瀬文庫に所蔵される御伽草子『岩竹』については、酒呑童子や土蜘蛛など、先行の武勇伝をはじめ、『塵滴問答』との密接な関連が指摘されている。従来、これら以外に類似する説話は報告されていないが、『岩竹』と酷似する怪異謹が那須地方に語り伝えられている。本稿では、この新たな岩竹説話の存在を指摘するとともに、両者の成立した背景と物語世界について考察する。Iwatake is "Otogizoshi" possessed at lwase Bunko Library as the only known text in the past studies. As already mentioned by Teiji Ichiko, this work has close relation to Shuten Doji, Tsuchigumo and Jinteki Mondo. However, I recently found a strange tale resembling Iwatake every much in the tales handed down to Nasu district of Tochigi. In this study, I examine this variation of Iwatake tale, consider the background of the formation of both texts and analyze the world of each story.
著者
高橋 絢也 山門 誠 横山 篤 齋藤 真二郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.195-200, 2010 (Released:2010-06-16)
参考文献数
8
被引用文献数
4

G-Vectoring制御による横加加速度に応じた減速度指令と,車両の横滑り情報からのヨーモーメント指令によりブレーキ制御を行う車両を構築し,圧雪路での性能試験を行った.横滑り情報からアンダーステアを検出し,旋回促進のモーメントを加える従来の制御に比べ,明らかな性能向上が確認できたので報告する.
著者
齋藤 真由 白岩 祐子 唐沢 かおり
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究
巻号頁・発行日
2018
被引用文献数
3

<p>本研究の目的は,市民の司法参加に対する認知構造を,広瀬(1994)の要因関連モデルなどで提出されている3つの評価の枠組みから把握するとともに,それらが参加意欲に与える影響を明らかにすることである。本研究が着目した3つの評価とは,市民における知識や経験の有無に関する「実行可能性評価」,負担感についての「コスト評価」,市民による司法参加の効用についての「ベネフィット評価」である。都内の大学生74名を対象とする予備調査で得られた自由回答をもとに,司法参加に対するさまざまな認知を収集し,上記3つの評価に分類した。本調査は都内の大学生を中心とする206名を対象に実施した。因子分析の結果,実行可能性評価とベネフィット評価に関する因子はそれぞれ4つ,コスト評価に関する因子は1つが得られた。その中でもベネフィット評価に含まれる「親和性の向上」と「透明性の向上」が参加意欲を高め,実行可能性評価に関する「知識・経験の欠如」とコスト評価に関する「責任の重さ」が参加意欲を低下させていることが明らかになった。これらの結果にもとづき,今後研究が進むべき方向性について議論した。</p>
著者
齋藤 真由美 土屋 直樹 中嶋 宏 江森 泰子 大坪 豊 金澤 亜依 金岡 秀信
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第30回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.67-70, 2014 (Released:2015-04-01)

基礎体温は排卵日や妊孕性を推定でき、かつ家庭での測定が簡便なことから、長きに亘り女性の妊娠を支援する生体指標として活用されてきた。近年では、ICTの進化により、簡便に測定し、その記録をネットワークに蓄積できる環境が普及したことで、その活用方法が広がりつつある。我々も月経開始日と基礎体温の記録に基づき、個々の女性の日常生活における健康管理を支援するアプリケーションを開発した。本稿ではこのアプリケーションが提供する、月経開始日および排卵日を予測する技術を示す。この予測技術は、複数の過去の月経周期日数、各々の基礎体温変動から推定された排卵日の実績を用い、次回の月経開始日、排卵日を予測するものである。加えて、本稿はこのアプリケーションで蓄積された膨大な月経周期と基礎体温の記録を用い、月経周期日数と年齢やBMIなどとの関係を示す。今後、このように蓄積されたデータから得る知見を活用することで、予測性能を向上させるだけではなく、女性の健康管理を支援するライフスタイルの提案といった新たな機能の実現が期待される。
著者
齋藤 真樹
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1028-1029, 2015-09-15
著者
佐藤 淳一 今井 恭平 大西 愛美 岩田 嘉光 齋藤 真結子 星野 光紀 小出 奈津子
出版者
上越教育大学
雑誌
上越教育大学研究紀要 (ISSN:09158162)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.123-132, 2011-02-28

本研究は、不登校の児童生徒への臨床心理学的援助の基礎的研究として、国内におけるこれまでの学校恐怖症、登校拒否、不登校に関する文献を整理し概観し、それを通して不登校問題の理解と対応を深めることを目的とした。関連文献は膨大な量にのぼるため、今回は国内における70年代までの文献を対象とし、当時の不登校を指す名称である「学校恐怖症・登校拒否」の時期とした。具体的には、データベースCiNiiを用いて、「学校恐怖症・登校拒否」に関する臨床心理学の学術論文を検索ならびに収集した。そして、入手した学術論文を「事例研究」と「調査研究」にわけ、さらに前者については「来談者中心療法/力動的心理療法」、「行動療法」など、後者については「心理査定」、「心理面接・治療過程」、「要因・類型化」、「予後」にわけ、それぞれの分類ごとに内容を検討した。
著者
岡谷貴之 齋藤真樹
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2013-CVIM-185, no.18, pp.1-17, 2013-01-16

ディープラーニングは,多層のニューラルネットワーク(以下NN)を用いる機械学習の方法論である.最近,これに基づく方法群が,画像認識のベンチマークテストで従来の記録を次々に塗り替えた他,音声認識やその他の学習・認識の問題に応用されて同様に高い性能を示すに至り,幅広い関心を集めつつある.本稿では,このディープラーニングについて,画像認識への応用を念頭に,現時点で知られている様々な方法をなるべく網羅的に説明する.具体的には,NNの基本構成から,Convolutional NN,プーリング,局所コントラスト正規化,教師なし学習であるプレトレーニング,オートエンコーダ,スパースな特徴表現を可能にする複数の方法,Restricted Boltzmann MachineやDeep Belief Networkなどの生成モデルに基づくディープラーニングの各手法を,それぞれ説明する.またディープラーニングのためのソフトウェアライブラリにも触れる.
著者
水口 雅 山内 秀雄 伊藤 雅之 高嶋 幸男 岡 明 齋藤 真木子
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

急性壊死性脳症(ANE)と痙攣重積型急性脳症(AESD)の病因を解明するため、遺伝子解析を行った。全国的な共同研究により日本人患者の末梢血検体を集積し、候補遺伝子の変異・多型を調べた。AESD の発症にミトコンドリア酵素 CPT2 多型とアデノシン受容体 ADORA2A 多型、ANE の発症に HLA 型が関与することが明らかになり、病態の鍵となる分子が同定された。日本人の孤発性 ANE は、欧米の家族性 ANE と異なり、RANBP2 遺伝子変異が病因でないことが判った。
著者
齋藤 真木子 久保田 雅也 岩森 正男 榊原 洋一 市堰 浩 柳澤 正義
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

Zellweger症候群(ZS)をはじめとするペルオキシゾーム病ではペルオキシゾームが形成されないために様々な生化学的異常を呈するが、病態との関連は未だ解明されていない。病因遺伝子としてペルオキシゾーム形成に関わるPex遣伝子群が少なくとも13種同定されており、同じ遺伝子群の変異でも重症度の異なる病型-Infantile Refsum Disease(IRD), neonatal adrenoleukodystrophy(NALD)-が混在する。今回Pex2群に変異を有するZS, IRD患者由来線維芽細胞について脂質を抽出し正常対照線維芽細胞と組成を比較検討した。患者由来線維芽細胞ではa系列のガングリオシドの増加が著明であり、ガングリオシドGM3の増加や正常細胞に含まれないGM1やGDlaが免疫染色TLCによって検出された。また、モノクローナル抗体によるGM3組織免疫染色では患者由来細胞で細胞膜や細胞内に顆粒状にガングリオシドGM3が発現していた。これらの結果とこれまでPex2欠損CHO変異株Z65で解析した結果から、ペルオキシゾーム欠損が糖脂質代謝に影響を及ぼすことが明らかとなった。近年、糖脂質は細胞間情報伝達や細胞の増殖・分化誘導に関与することが知られており、ペルオキシゾーム欠損による糖脂質代謝変化と各臓器の形成障害との関連を明らかにすることが今後の課題である。
著者
齋藤 真里 大村 和典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.9-16, 1996-11-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

目標が不明確な情報探索行動をモデル化するために, 情報探索の課題を用いた心理実験を Thinking Aloud 法で行った. この実験の課題で得られた発話を分析し, 目標が不明確な情報探索行動には,「情報の取捨選択を行うプロセス」と「目標を明確化するプロセス」が存在することがわかった. また, 探索目標が構造化されていくパターンが見いだされた. ここでは, この二つのプロセスが探索行動でどのように機能しているかを表すモデルを提案する, また, この二つのプロセスと, 情報探索行動における動機付けの要因である「達成感」と「目標の明確化」との関連性が示唆された.
著者
小林 健二 齋藤 真麻理 山下 則子 鈴木 淳 武井 協三 寺島 恒世 大友 一雄 江戸 英雄 恋田 知子 小峯 和明 石川 透 徳田 和夫 福原 敏男 藤原 重雄 高岸 輝 恋田 知子 浅野 秀剛 キャンベル ロバート
出版者
国文学研究資料館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究はニューヨーク公共図書館スペンサーコレクションに所蔵される絵入り本の全容をつかむために、絵入り本解題目録の作成を目指して絵巻・絵本など絵入り写本類の調査研究を実施した。所蔵者の都合により悉皆調査は叶わなかったが、貴重な資料の調査と研究を進めることができ、その成果を『絵が物語る日本―ニューヨーク スペンサー・コレクションを訪ねて』と『アメリカに渡った物語絵―絵巻・屏風・絵本』、その英語版の報告書『Japanese Visual Culture― Performance,Media,and Text』の三冊の論文集にまとめて刊行した。