著者
藤本 典幸 萩原 兼一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.68, pp.659-664, 2005-07-15

個人ユーザを対象に,数Mbps程度のインターネット回線1本とコモディティPC1台のみを用いて,ウェブページ上に掲載されているマルチメディアデータをキーワード検索するシステムの設計と実装,および評価結果について述べる.サポートされるデータ形式は,画像(JPEG GIF PNG),動画(MPEG FLASH RealMediaなど) 音声(MP3 wave MIDIなど) PDFファイルなど,HTMLのIMGタグ,Aタグ,OBJECTタグ,EMBEDタグで記述できるもの全てである.本システムはユーザがクエリーと収集時間を入力した後に,Google Web APIを用いて取得したウェブページ群を種ページとして,指定された時間の間,トピック主導型クローリングを行い,収集したHTMLのテキストベースの解析を行う(マルチメディアデータの内容解析は行わない).クローリングアルゴリズム,スコアリングアルゴリズムを工夫し,マルチスレッドプログラミングを行うことにより,本システムは,各ウェブサイトにかかる負荷を考慮しつつ,ユーザのクエリー入力後 30秒間で150ページ前後のウェブページをクローリング,解析し,300個程度のマルティメディアデータ(多くは画像)をスコア順に出力することができる.This paper describes the design, implementation, and evaluation of a novel Web multimedia search engine software. The hardware resources required by our engine are only one commodity personal computer (PC for short) and only one Internet connection with a few Mbps. For a given query and a given time interval,our engine retrieves Web pages relevant to the query during the time interval. Then, our engine analyzes the collected Web pages and finally enumerates multimedia data in the Web pages in the descending order of score for the query. We evaluated our engine on 2.4GHz Intel Pentium 4 PC with 512MB RAM and 16.66Mbps effective bandwidth to the Internet. Our experiments show that,due to our sophisticated Web crawling algorithm, multimedia data discard algorithm, and multimedia data scoring algorithm, our engine can typically select 273 multimedia data of 395 multimedia data in 206 Web pages in 33.92 seconds.
著者
安藤司文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.52, pp.51-58, 1995-05-26

人間は,質問と応答,知識の獲得,物語の理解などの知的な活動を,頭の中にある概念構造を用いて行っている.人間の頭の中にある概念構造を記号化したものを普遍言語と名付け,その普遍言語をベースにして,日本語と英語の普遍的な言語構造と個別言語固有の言語構造を検討し,次の点を明らかにした.()日本語や英語などの自然言語の文はいづれも"?がある","?である","?をする"という3種類の基本単文(基本意味単位)で構成されている.()どのような複雑な意味を表現する文でもいくつかの単文が結合されたものである.()日本語や英語の単文の語順は,基本単文内での語順によって決定される.()多様に表現される文でも,意味が同じであれば,同じ意味構造を持っている.Human beings seem to evolve intellectual activities. such as questioning and answering. acquisition of knowledge. comprehension of stories, etc, utilizing conceptual structures in their human brains. If these intra-cerebral conceptual structures can be extracted as symbolized in some particular concrete ways. we designate them UNIVERSAL LANGUAGE. We have studied universal linguistic structures and individual linguistic structures as they are inherent in Japanese and English, based upon the UNIVERSAL LANGUAGE. This has bought about the results as follows: (1) Natural sentences in Japanese and English are composed of three kinds of primitive sentences (basic meaning units), that is, (縲鰀 ga aru), (縲鰀 de aru), (縲鰀 wo suru) (2) Sentences, which even express complicated meanings, are unifications of simple sentences. (3) The word order in simple sentences in Japanese and English has been determined by that of the primitive sentences. (4) Sentences, expressed in various ways with the same meaning inherent in them, have the same conceptual structures.
著者
藤井 聖 中尾 嘉宏 中村 豊 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.118, pp.103-108, 2003-11-26
被引用文献数
4

高機能なエッジルータでは、トラフィックをフローと呼ばれる単位で集約し、そのサマリ情報を出力する機能が提供されている。提供されたサマリ情報を蓄積し、分析することにより、トラフィックに関する様々な情報を得ることが可能であり、ネットワーク運用への貢献が期待されている。我々の研究グループでは、そうした情報を利用することで、ワームやDoS攻撃、P2Pなど、様々な特徴を持ったトラフィックを検出可能なシステムを提案し、運用している。本稿では、提案システムの概要および構成について述べる。また、8月に奈良先端科学技術大学院大学において、本システムによりW32/MSBlaster、W32/Welchiワームの検出が行われた事例について報告する。High-performance edge routers have a function to observe packets as flows and to export summary information of the flows. By storing and analyzing the summary information, we can get various kinds of traffic information, which is expected to contribute to the network management. We proposed a system, which can detect specified traffics, such as worm activities, DoS attacks, and P2P traffics by using the information, and we also have been managing our system. In this paper, we describe a structure of our system. In addition, we also discuss how our system was applied to detect W32/MSBlaster and W32/Welch worms in August, 2003 in our campus.
著者
山田 悠 鈴木 英之進 横井 英人 高林 克日己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.30, pp.141-146, 2003-03-13

本論では,時系列属性を含むデータから決定木を学習する新しい方式を提案する.時系列属性は,値と時刻のペアについてのシーケンスとして表される時系列データを値にとる属性であり,種々の実応用問題に頻出するために重要であると考えられる.われわれが提案する時系列決定木は,内部ノードに時系列データを持ち,時系列データに関する距離に基づいて例集合を分割する.最初に動的時間伸縮法に基づく基準例分割テストを定義し,次にこれを用いた決定木学習法を示す.実験の結果,提案手法は他の手法に比較して理解しやすく正確な決定木を学習でき,ることが分かった.さらに医療問題への適用の結果,時系列決定僕は知識発見に有望であることが分かった.This paper proposes a novel approach for learning a decision tree from a data set with time-series attributes. A time^series attribute takes, as its value, a sequence of values each of which is associated with a time atamp, and can be considered as important since it fruquantly in real-world applications. Our time-series tree has a time sequence in its internal node, and splits examples based on similarities between a pair of time sequences. We first define our standard example split test based on dynamic time warping, then propose a decision tree induction procedure for the split test. Experimental results confirm that our induction method, unlike other methods, constructs comprehensive and accurate trees. Moreover, a medical application shows that our time-series tree is promising in knowledge discovery.
著者
岸田 義勝 木原 民雄 平野 泰宏 岩渕 明 寺中 勝美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.40, pp.55-60, 1996-05-16
被引用文献数
6

筆者らは,インタラクティブなマルチメディアシステムを構築するために,ビデオハイパーメディア(ideo Hypermedia : VH)技術を提案してきた.今回,VHM技術を適用したアプリケーションとして観光案内システム「TakeMe」を構築した.「TakeMe」は,実写映像を断片化し構造的にデータベース化することで,ユーザのインタクラティブな要求に応じた多様な観光案内情報を提供する.実写映像によるウォークスルーを実現することで,あたかも観光地を散策しているような仮想旅行感覚を与えることが可能になった.「TakeMe」の実現を通してVHM技術の有用性を考察した.We have proposed Video Hypermedia (VHM) technology for constructing interactive multimedia systems. Now, we constructed a virtual travel system, "TakeMe". This system provides various travel information which meet ones interactive demands. We realized a video walk through system, and you can travel virtually with this system. "TakeMe" constructed based on VHM shows effectiveness of VHM technology.
著者
柴原 一友 但馬 康宏 小谷 善行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.3328-3342, 2006-12-15

本論文では将棋を解く研究への布石として,引き分けを効率的に証明するためのGHI 問題回避法を提案し,3x4 の将棋の解を求めた.オセロや囲碁に比べ,将棋は小さな盤面に対する解を求める研究は少ない.将棋は局面がループするため,引き分けを含めた解を得ることが困難である.そこで,詰将棋で効果をあげたPDS 探索を用いて,効率的に引き分けを証明する方法を提案する.実験の結果,3x4 将棋のすべての解を得た.We obtained all the solutions of 3x4 Shogi by using a new proof number search method to deal with GHI problem in terms of proving draw effectively. It is a stepping stone to solve Shogi. There are few researches about solution of small Shogi compared with othello and Go. It has difficulty to obtain solutions, especially draw, because search trees of Shogi have many cycles. We propose the method that efficiently prove the draw by using PDS search which has beneficial effects in tsume Shogi. As a result, it solved all initial positions of 3x4 Shogi.
著者
野田 真樹子 園部 博崇 高木 佐恵子 吉本 富士市
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.9-14, 2001-11-15
被引用文献数
1

現在, 多くの画像検索システムがあるが, それらをモバイル環境で利用することは難しい.そこで, 本稿では, モバイル環境で利用できる花の画像検索システムを提案する.提案システムは, デジタルカメラで撮影した花の画像と, 利用者が指定した簡単な特徴情報を, モバイル機器を用いて画像検索サーバに送信し, サーバで検索を行った結果をモバイル機器で確認するというシステムである.サーバでの検索の際には, 利用者が指定した特徴と, デジタルカメラで撮影した花の画像から抽出した形状や, 色の特徴を使用する.本システムで検索実験を行った結果, 目的とする画像が検索結果の第1位から第3位に入ったものが約92%であり, その結果は満足できる時間内に取得できた.
著者
赤石 美奈 田中 譲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.1916-1925, 1995-08-15
被引用文献数
3

あいまいな位置に関する情報をもとに、必要なものを探し出す手法について述べる。著者らは、単純な機能を特っ部品(メディア)を合成し、それらの機能連携により複雑な機能を実現することを可能とするシステムをシンセティック・メディア・システムと呼ぶ。ここで扱うメディアを統合管理するためのデータベースでは、ユーザが必要とするものの自由な検索を支援する機能が必要である。本論では、部品の種類と位置に関する検索について述べる。種々雑多なものから、定型な書類や右下に挿絵が入っているぺ一ジ等、デザインの一部が印象に残っているものを探す場合には、その位置を指定し検索を行うことが育効である。しかし、人間の位置に関する記憶はあいまいであるため、厳密な位置を指定することはできない。そこで、本論では、部品の位置に関する情報を抽出し、あいまい性を含んだコード化によりシグニチャを生成し、それらを集めたシグニチャ・ファイルを用いて検索を行う方法を提案している。また、検索時に、ユーザが、あいまい領域を拡張指定することも可能である。さらに、シグニチャ・ファイルの検索においては、本論で用いるシグニチャ・ファイルの特性に基づき、検索の高速化を図る方法について述べる。
著者
中島耕太 佐藤充 久門 耕一 谷口 秀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.48, no.18, pp.69-82, 2007-12-15
被引用文献数
1

本論文では,10Gb Ethernet上のRDMA転送機能による仮想マシン移動の設計と評価について述べる.転送時間の削減のために,RDMA転送機能の適用と,NICによる通信処理とCPUによるページのマップ/アンマップ処理のオーバラップ化を図る.また,転送処理が消費するCPU時間の削減のためには,1ページ転送あたりのCPU時間と総転送ページ数を削減する必要がある.仮想マシン上でアプリケーションを動作させたまま転送する場合は,転送処理の間,アプリケーションがページを更新するため,更新ページの再送が生じる.そこで,転送時間の削減により,再送ページ数を削減する.そして,RDMA転送機能の適用により,1ページ転送あたりのCPU時間を削減する.RDMA転送を適用した結果,TCP/IPによる転送時と比較して,アプリケーションが動作している2GBの仮想マシンの転送時間を40.7%削減し6.40 s(336MB/s相当)を達成した.また,転送処理が消費するCPU時間を最大73.6%削減し,仮想マシン上で動作するアプリケーション性能を最大2.68倍に改善した.さらに,オーバラップ化を適用した結果,オーバラップ化非適用時と比較して,転送時間を50.8%削減し3.15s(681MB/s相当)を達成した.また,転送処理が消費するCPU時間を最大11.7%削減し,仮想マシン上で動作するアプリケーション性能を最大6.4%改善した.This paper describes design and evaluation of a virtual machine (VM) migration using RDMA data transfer mechanism over 10Gb Ethernet. In order to reduce elapsed time, we apply RDMA data transfer mechanism and overlap data transfer processing by NIC and page map/unmap processing by CPU. In order to reduce CPU time of VM migration, it is necessary that reduction of CPU time per a page transfer and total number of transfer pages. We apply RDMA to reduce CPU time per a page transfer. And in running application on VM, the reduction of elapsed time reduces total number of transfer pages. By using RDMA data transfer, the migration time of the 2GB VM on which application was running was shorter in 40.7% than using TCP/IP data transfer, and 6.40s (suitable to 336MB/s) was achieved. Moreover, CPU time of VM migration was reduced in 73.6% and the performance of application on VM is improved 2.68 times. In addition, the migration time applied the overlap method was shorter in 50.8% than applied only RDMA, and 3.15s (suitable to 681MB/s) was achieved. CPU time of VM migration was reduced in 11.7% and the performance of application on VM is improved 6.4%.
著者
笠井 裕之 高屋 和幸 児玉 明 富永 英義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.118, pp.31-38, 1997-12-05
被引用文献数
3

筆者らは,利用者の利用面,機能面に沿って構造化されたマルチメディアパッケージ情報によりサービス提供する,"マルチメディアプロシーディング()" を提案している.MPへの要求条件としてパッケージ情報(P)の柔軟な編集・加工機能が挙げられる.本稿では,コンテント情報が内容的階層構造をもつMPPを対象とした,コンテント情報単位での編集処理手法について検討した.特にMPP再編集・加工を実現するためのデータとして論理構造データを導入し,論理構造データを編集することにより,一括してMPPビットストリーム変換を実現する手法について述べた.最後に処理量の観点から変換処理について考察し,変換処理時間がMPPビットストリーム内におけるデータ検索のためのスキャニング処理に大きく依存することを明らかにした.In this paper, we study the Multimedia Proceedings(MP) bitstream transformation method for re-edition of Multimedia Proceedings Package(MPP). At first, we summarize the requirement for re-editing function in MP, and show the logical structure data for re-edition. Next the re-editing processing for the logical structure data is showed, and MPP bitstream transformation method using this data is explained. In particular, we indicate the function of each transformation processors, which are MPP Parser, Decoder, Encoder and Controller, and transformation processing order. At last, we realize the transformation, and estimated the transformation from the viewpoint of processing times.
著者
秋藤 俊介 徳田 圭世 広瀬 正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.100, pp.15-21, 1993-11-11
被引用文献数
3

利用者の動作を認識し、操作入力インタフェースに利用することを目的として画像処理を用いた手形状認識手法を開発している。開発手法は、まずテレビカメラから入力した画像を色の割合の差を用いて手部分だけ抽出し、これと慣性2次モーメントが等価な楕円を使って手首位置を求める。次に手首周りの画素の距離分布を求め、分布曲線の極大点のなかでしきい値を超えた点の個数を計測し、指本数とする。しきい値は手の形状モデルに従って設定した。また、入力画素を2次元空間で等間隔に離散的に選択することにより処理時間の短縮を図った。This paper describes a new hand shape recognition method for man-machine interface using image processing. The number of the fingers is gotten as follow; (1) extracts a user's hand from a background picture used a hue of the skin color, (2) estimates the wrist position from an ellipse which is the equivalent to the hand in two dimensional inertia moment, (3) calculates the distribution curve of distance around the wrist. The number of the fingers is that of relative maximum of the curves over the thresholds, which set based on handshape model. The method also uses only the pixels at intervals to reduce processing time.
著者
大竹清敬 岡本 大吾 児玉 充 増山 繁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.37-47, 2002-03-15
被引用文献数
9

日本語の新聞記事を対象とした新聞記事要約システムYELLOW について報告する.YELLOWは,「重要な情報を洩れなく抽出する」ことに重点をおいて作成した.本システムは,二重修飾に着目した削除を中心とした文内要約と,重要度付与による文選択の2 つの部分より構成される.文内要約では,構文解析結果を積極的に利用する.ある名詞に対し,複数の修飾部がある場合,名詞を限定する働きが弱い修飾部を削除する新たな手法を提案する.また,換言処理,例示の削除などの要約手法も用いる.重要度付与では,主要語,高頻度の名詞,位置情報,見解文であるか否かなど,従来,文の重要度を決定するにあたって重要であるといわれてきた種々の情報を,複合的に用いる.情報検索と自動要約の評価のためのワークショップ,NTCIR-2 の要約タスクTSC-1 に参加した結果,YELLOW は平均値で良好な結果を得た.We propose a new automatic summarization system, YELLOW, for Japanese newspaper articles. YELLOW is designed to avoid omission of important information. The system was composed of two components, an abstract-type summarizer and an extract-type summarizer. The abstract-type summarizer summarizes sentences by deleting one of multiple modifiers for nouns and illustrations and by paraphrasing, etc. In the extract-type summarizer, features such as main terms, high frequency words, location information in a paragraph, are used to decide the weight of each sentence. We participated in tasks A-1 and A-2 of TSC-1 in NTCIR-2 and the evaluation results showed that YELLOW outperformed all other partici-pants in average precision.
著者
アハドアテイクルラハマン 緒方 健人 タンジュークイ 金亨蔓 石川 聖二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.96, pp.55-60, 2007-09-26

本論文は,人動作認識法を提案する.提案法は,従来のモーションヒストリーイメージ法に対し,動作を複数方向に分割して複数のモーションヒストリーイメージを生成することにより動作認識を行う.このため,本法の特徴として,従来法では難しかった複雑な動作の認識が可能である.提案法をラジオ体操の認識に適用した.実験では複数の被験者にラジオ体操を行ってもらい,そのビデオデータから体操の種類を認識した.提案法によれば,演技者の巧拙にかかわらずよい認識率が得られた.提案法をさらに機能強化して知能ロボットに実装すれば,人の生活上のさまざまな動作・活動の認識が可能になり,荷物を持つ,転びそうになったら手を貸すなど,知能ロボットによる人の行動・活動支援も将来可能になる.Motion separation and recognition within a video sequence is one of the most challenging problems. This paper describes a new method of separating simple human motion by employing four-directional motion history images, called DMHI. It also covers human motion recognition utilizing DMHI technique. Four partial motion history images are created by exploiting the concept of Efros et.al.'s motion descriptors. The optical flow is separated into four components based on the four directions, namely, up, down, left and right. Based on this separation, four motion history images are developed and the corresponding brightness-levels are simultaneously integrated to decide the motion separation based on the four direction. The implementation results show that this new approach can separate motion promptly and properly.
著者
富田 文明 高橋 裕信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.p650-659, 1990-05-15
被引用文献数
8

すべてのステレオシステムは,正しいカメラパラメータが得られていると仮定している.実際,これらのパラメータは既知のテストパターンを用いて事前に計算することができ,これをカメラキャリブレーションという.しかし,事前にキャリブレーションを行ったとしても,距離測定精度の観点からはまだ不十分であるこれは,キャリブレーションには必ず誤差が存在するし,また,キャリブレーション後にいくつかのパラメータが変化してしまうからである.たとえその誤差が微小であったとしても,対応点を求める場合にも,また距離を計算する場合にも,その影響は大きいのである.かと言って,検測するたびにテストパターンを撮影し,キャリブレーションをやり直すことは,特に,偏咳運動によって注視点を変えるステレオカメラや移動ロボットに搭載されるステレオカメラにとっては非現実的である.したがって,未知の観測データから現在のカメラパラメータを自律的に計算するセルフキャリブレーションは,現実のステレオシステムには必要不可欠のものである.本論文では,ステレオ画像の境界線表現に基づいてセルフキャリブレーションを行う方法を提案し,その実験結果を報告する.
著者
峯松 信明 片岡 嘉孝 中川 聖一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.100, pp.39-46, 1995-10-20
被引用文献数
23

本研究では講演調の話し言葉に対して,音響的/言語的,更には知覚的観点から分析を行なった。特に,講演調の話し言葉に対して人間が感じる「ポーズ(間,区切り)」が音響的(物理的)なポーズとどの程度対応がとれるのか,そして,知覚的ポーズの周辺にはどのような言語表現(間投詞,つなぎ語,終助詞)が頻出するのか,の2点に焦点を置いた分析を行なった。その結果,音響的ポーズと知覚的ポーズとの相関には発話速度が関与していることが示された。また,知覚的ポーズをほぼ確実に引き起こす言語表現として「え[?]」「え[?]と」「で」が観測された。なお本報告では,50年代より言語学者らによって行なわれてきた話し言葉に村する研究例のサーベイも行なっている。これらの研究例を考察することは工学的応用と言う観点から考えた場合においても,非常に有益なことである。Analysis of spoken language in lecture style was carried out from acoustic, linguistic and perceptual viewpoints. Especially, the correlation was investigated between pauses which human listeners perceive in lecture-style speech and those which were detected semi-automatically using some acoustic methods. Linguistic expressions(interjections and filled pauses) around the perceptual pauses were also analyzed. As a result, it was found that the correlation between the two types of pauses was influenced by speech rate and that "e[e]", "e[e]to" and "de" were observed as the linguistic expressions which caused perceptual pauses in quite high probability. And in this paper, some of the traditional researches for spoken language conducted not by engineers but by linguists were also surveyed. It is very beneficial to look into these researches in terms of technological application.
著者
諸岡 孟 西本 卓也 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.12, pp.77-82, 2008-02-09
被引用文献数
1

我々は,自動作編曲に向けた音楽の生成モデルの構築を目的とし,人間が和声学を習得して作曲編曲を行うのと同様に,「コンピュータのための和声学」の確立を目指して,確率文脈自由文法に基づく手法を検討中である.本稿では,前挿入音と後挿入音の組み合わせで非和声音を表現した手法の改良の一つとして,非和声音を和音と和声内音との関係性によって分類した結果を利用し,より音楽的な非和声音の扱いが可能となるような確率文脈自由文法に基づく音楽生成モデルおよびその解析手法を考案したので,報告する.今回は音楽生成モデルを自動和声解析問題に適用し,音楽生成モデルから和声と楽譜が同時に生成され,楽譜のみが観測される場合に,隠れている和声を求める逆問題を解く.We are investigating the harmony theory for computers based on PCFG (Probabilistic Context Free Grammar) to model the music generation process toward automatic music composition and arrangement, simulating humans composing and arranging music using knowledge of harmony theory. We pay special attention on non-harmonic notes, and propose a PCFG-based method for musicological treatment of various non-harmonic notes by classifying relations between the chord and non-harmonic notes to improve the former approach to represent non-harmonic notes as inserted notes before and after harmonic tones. We apply the music generation model to automatic harmony analysis by solving the inverse problem to find the hidden chord sequence that has generated the given music score through the music generation model.
著者
浦田 耕二 福井 美佳 藤井 寛子 鈴木 優 酒井 哲也 齋藤 佳美 市村 由美 佐々木 寛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.36, pp.23-29, 2004-03-26
被引用文献数
6

ユーザからの質問に対し、映像・音声・取扱説明(テキスト)などで構成される表現力豊かなマルチモーダルコンテンツの検索技術、および、質問内容を理解しユーザが必要としている情報に対して的確に回答する質問応答技術を融合することにより、より分かりやすい情報提供を実現した質問応答型マルチモーダルヘルプを開発した。このシステムを用いて、オーブンレンジ、デジタルカメラの取扱説明書データ(テキスト160ページ、映像108分)を登録し、質問データ123件による実験を行い、次のような知見が得られた。(1)質問応答技術により取扱説明情報の探索作業が軽減される見込みを得た。(2)映像、音声、取扱説明書の該当ページの表示を併用することにより,取扱説明に関するわかりやすさが向上すること確認した。映像収集、編集について、作業の軽減と質の向上を支援する必要がある。We have developed a user-friendly help system by integrating multimodal content retrieval technology and question answering technology. Multimodal content retrieval enables the user to access contents with a rich power of expression such as those comprising video, speech and textual instructions, while question answering enables pinpoint access to the required information. We conducted a preliminary experiment using the manuals of a microwave oven and a digital camera (160 pages of text and 108 minutes of video) as the knowledge source, with 123 questions. Our findings are: (1) Question answering technology enables efficient access to the desired instructions; and (2) Responses in video/audio accompanied by presentation of a relevant manual page helps the user understand the instructions better. However, we need a mechanism for facilitating gathering/editing of video contents and for improving their quality.
著者
佐藤 究 布川 博士 楠見 孝 野口 正一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.75, pp.41-48, 1993-08-27
被引用文献数
5

ユーザがコンピュータシステムを道具として使いこなすためには,システムの構造や機能を"理解する"必要がある.しかし,全くの初心者ユーザにとってコンピュータシステムを理解することは非常に困難である.そのため,ユーザがシステムを楽しく容易に"理解"できるように支援するユーザインタフェースとして,メタファーを提供するユーザインタフェースが研究されているが,そのような認知科学的手法がどれだけ有効であるかを評価する手法の確立も非常に重要である.本稿では,我々が作成したメタファーを提供する分散システムのためのUI,メタファーネットワークDoReMiを用いた、メタファー提供の有効性を評価する認知心理学実験について述べる.We propose 'Metaphor-oriented User Interface', which make it possible that unpracticed users understand the systems they work on now. It is almost impossible for ordinary users to make good use of their systems, even if they employ (conventional) Graphical User Interface (GUI). Our 'Metaphor-oriented User Interface : Metaphor-Network DoReMi' present such systems to users through metaphor, which is more familiar to us, for making it easy for non-expert to understand structures, functions and operations of their systems. In this paper, we describe results of cognitive-psychology experiment which use Metaphor Network DoReMi., and evaluate efficiency of 'DoReMi' itself with cognitive-scientific methods.
著者
村上 和彰 岩下 茂信 宮嶋 浩志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.80, pp.155-160, 1996-08-27
被引用文献数
12

本稿は,メモリーマルチプロセッサー体型ASSP 「PPRAM」向けの標準通信規格『PPRAM?Link』Draft 0.0について,その概要を紹介している.PPRAM?LinkはPPRAMノードならびに(PRAMノードを1個以上含む)PPRAMチップを1対1単方向パラレル/シリアル・リンクで接続し,1Gバイト/秒(パラレル・リンク当り)あるいは1Gビット/秒(シリアル・リンク当り)以上の高速データ転送を可能とする.その論理階層の通信プロトコルは,基本的にはSCI (EEE Std 1596?199)に基づいてPPRAM向けに修正を施したもので,トランザクション.フロー制御,エラー検出,初期化の各プロトコルを含む.ただし,SCIと異なりハードウエア・レベルでキャッシュ・コヒーレンスを保証しないので,SCIのキャッシュ・コヒーレンス・プロトコル相当のプロトコルは含まない.PPRAM?Linkの標準化作業は,PPRAMコンソーシアム(仮称)の正式発足(996年10月の予定)を待って開始し,まずは1年間の予定で『PPRAM?Link Standard(仮称)』Draft 1.0を策定する計画である.This paper outlines an unapproved draft standard for PPRAM-Link. The PPRAM-Link provides a high-bandwidth interface needed for communicating among two or more PPRAM chips, or merged-memory/logic LSIs, by using a collection of fast point-to-point unidirectional links. Based on SCI (IEEE Std 1596-1992) signaling technology, the PPRAM-Link would be defined at 1 Gbyte/s (16-bit parallel) and 1 Gbit/s (serial). The PPRAM-Link supports the SCI-like transaction and flow-control protocols, although it does not provide any cache coherence protocols since PPRAM-based system is NCC-NUMA. The standardization will begin soon, and a proposed standard for PPRAM-Link will complete in a year.
著者
細谷 博子 華表 清香 大村 梢 佐藤浩史 河原 正治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.121, pp.19-24, 2003-11-29

従来型のサーバ・クライアントシステムが抱える問題の解決法として注日されているのが,Peer-to-Peer(P2P)型システムである.このシステムを実用化するためには,著作権処理や個人認証などの課題があり,それらを解決する必要がある.将来的には,携帯端末が身分証明の機能や,日常生活の様々な決済機能を担うことが期待されている.将来の携帯端末が持つべき機能を明確にするために,本研究では一つの例として,携帯電話に課金機能を組み込んだシステムを構築した.このシステムを既存のP2P型の画像共有システムに適用させた結果について報告する.The Peer-to-Peer(P2P)type systems attracts a great deal of attention, since this system can solve the various problems existing in the current server-client systems. In order to put the system to practical use, however, it is necessary to settle the problems such as regulation of the Copyright Act and the individual-authentication. In future, it is expected that"mobile device"will be used as a means of personal identiflcation and of the various settlement of accounts in daily life. In this research, as an example to make clear the function of future mobile device, we have constructed a kind of superdistribution system, that is, we have implemented the function of the billing to a cellular phone. Fuether more, we have combined the system and the existing P2P type system of sharing images. In this paper, we report the result of this combined system.