著者
梶原 和美 緒方 祐子 中村 典史
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は,口唇口蓋裂(Cleft Lip and/or Palate: CLP)の子どもとその家族に対する有効な心理的援助を実現するための方法論を提示することである。そのため(1)CLP児の母子関係に潜在する心理的問題,(2)CLPによる障碍が子どもの対他者関係,特に家族に及ぼす影響,(3)成人CLP者の回想における母子関係の変容過程を検討した。結果は,(1) 関係性構築の阻害要因と促進要因,(2) 構音障害への対処の重要性,(3) CLP者の人生岐路におけるレジリエンス(回復力)という観点から考察された。
著者
藤田 秋一
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

私たちは急速凍結・凍結割断レプリカ標識法(quick-freezing and freeze fracture replica labeling method:QF-FRL法)を用いて脂質の微細局在を明らかにしてきた。当初のQF-FRL法では、細胞膜における脂質の微細局在の解析に限られていたが、本研究では解析技術酵母および哺乳類細胞の細胞内の各種オルガネラの膜上の脂質についても解析が可能となった。また新規のプローブの開発によりPtdIns4Pの微細局在についても解析が可能となり、現在、細胞膜および各種細胞内オルガネラにおける微細分布の解析を行っている。
著者
今井 健彦
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学水産学部紀要 (ISSN:0453087X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.p1-9, 1994-12
被引用文献数
1

This paper deals with flow-profiles around an enlarged solid model of netting which was set into an experimental flume tank on every half angle of Θ, (range from 0 to 3Θ of setting angles), to clarify flow distribution around the model. In this case Θ means the angle of attack when mesh-hall faded out from the projective plane. A thin film flow-meter with corn shaped probe was used in the experiment. Measurements were carried out on 110 fixed points, 24 points around mesh, and 5 points inside mesh-halls at every attack angles on a horizontal plane. The flow-speed was maintained at 10 cm/s, and Reynolds number at 1.9×10^3. From the resultant profiles, the fluid-dynamical force acting on each leg was similar with the case larger than 3Θ of attack angles.
著者
横大道 聡
出版者
鹿児島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、裁判所「以外」の政治部門の憲法解釈の現状把握とそのあり方について、比較憲法的な見地から検討を行うものである。本研究により、(1)アメリカ大統領の憲法解釈の表明方法として、法案に署名する際に声明を出すという「署名声明(signing statements)」の近年の利用例とその含意、(2)アメリカにおける執行府の憲法解釈補佐機関である司法省法律顧問局(Office of Legal Counsel)の憲法解釈の実態把握とそのあり方、(3)日本における執行府の憲法解釈補佐機関である内閣法制局の憲法解釈のあり方、(4)国会論議や答弁書で示された日本の政府の憲法解釈の論理構造、を明らかにした。また並行して、比較の見地から政治部門のみならず、裁判所の憲法解釈についての研究を行い、(5)近年の憲法判例の動向の総合的調査、(6)違憲審査基準の使われ方についての研究も行った。
著者
佐原 寿史 山田 和彦 長嶋 比呂志 伊達 洋至 清水 章
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

ブタをドナーとする異種移植は、ドナー臓器不足に対する有力な解決策となる。腎臓や心臓では2か月超える異種臓器の生着が得られる一方、異種肺移植の生着は数時間から数日に留まる。本研究では、ブタ肺をヒト血液で灌流するex-vivoモデルやカニクイザルへ同所性左肺移植を行うモデルによって、GalT-KOブタ肺が超急性期の肺機能不全を回避しうること、ドナーへの一酸化炭素投与による血管内皮保護効果を介して、術後微小血管障害軽減が得られた。しかし異種移植肺は術後3日以内に血栓性微小血管障害による機能不全を呈したことから、長期効果を得るためには新たな遺伝子改変ブタを用いた治療方針の開発が望まれる結果となった。
著者
駒崎 慎一 足立 吉隆
出版者
鹿児島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究課題では,BWR模擬環境中での低炭素オーステナイト系ステンレス鋼の水素誘起加速酸化(HAO)のメカニズムを明らかにすることを目的とした.その結果,鋼中への水素添加によって,内層酸化皮膜中のCr濃度が減少し,空孔濃度が増加することを改めて確認した.加えて,BWR模擬環境中にてスモールパンチ試験を行ったところ,水素添加材のみで応力腐食割れ(SCC)が発生し,またき裂先端で酸化が加速されていたため,SCC初期き裂発生には水素による加速酸化が大きく影響することがはじめて明らかとなった.
著者
梅林 郁子 ウメバヤシ イクコ UMEBAYASHI Ikuko
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.55-68, 2012

19世紀の作曲者フーゴー・ヴォルフ Hugo Wolf(1860–1903)は、歌手のフリーダ・ツェルニー Frieda Zerny(1864–1917)と、一時期恋人として親しい関係にあり、ヴォルフからツェルニーに宛てた書簡は、全51通が残されている。本研究は、この書簡のうち前半31通について考察した梅林2012に引き続き、二人の恋愛関係が終わった1894年7月から1895年8月にかけての、後半20通の簡内容を対象として、二人の音楽的な相互関係を中心に、ヴォルフを取り巻く音楽的環境を考察するものである。ツェルニーとの恋愛が順調だったときには、その関係が互いの演奏活動に影響することはあっても、直接にヴォルフの創作活動に結びつくことはなかった。むしろヴォルフは、恋愛の後、再び創作に気持ちが向くなかで、ツェルニーが歌手として成功していく過程を見、自分も創作の場で成功を収めたいという強い気持ちを抱き、それがオペラ《お代官様 Der Corregidor》(1896)や、そのすぐ後に続く、晩年のリート作曲期へ繋がったと考えるべきである。こうしてツェルニーは、ヴォルフの1895年以降の創作活動において、創作意欲を喚起するという意味で、非常に強い影響を及ぼした人物と捉えられるのである。
著者
伊藤 晶文 木塲 幸乃
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要 自然科学篇 (ISSN:03896692)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.1-8, 2010

鹿児島県本土で執筆された二つの古日記の天気記録を用いて,1830年代から1850年代の夏および冬の寒暖,台風の襲来,および異常天候について検討した。7月の晴天率および冬(12~2月)の降雪率の比較から,現代と比べて当時の夏は大きく変わらないものの,冬は雪が多く寒さが厳しかったと考えられた。対象期間のうち,1837年,1841年,1853年,1855年,1856年,および1859年の夏は暑く,1833年,1840年,1844年,1848年,および1854年の夏は冷涼であり,1840/41年,1851/52年,および1854/55年の冬は多雪で寒さが厳しく,1844/45年および1853/54年の冬は寡雪で温暖であったと推定された。1840年代以降における太平洋側の降水率の増加と,1850年代以降における暑夏の出現頻度の増加は,それぞれ小氷期の終了を示唆する。台風の襲来数が同時期の近畿・東海地方よりも少ないことから,当時の台風の進路は鹿児島県本土から離れていたとみられる。洪水と雨乞の記載日数の比較から,当時は干ばつよりも長雨や大雨などの異常天候が多かったと考えられた。
著者
春山 元寿 下川 悦郎 井上 利昭
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学農学部演習林報告 (ISSN:03899454)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.65-92, 1977-03-31
被引用文献数
1

桜島火山地域における土砂害発生のメカニズを究明するうえで, 基礎的資料となる降灰および渓床滞積土の物理的性質を検討した。その結果は次のように要約される。(1)試料降灰のうち細粒子部分を火山灰と呼び, 粗粒子部分が多いものを火山砂と呼ぶことにする。試料としては火山灰, 火山砂, および渓床滞積土を用いた。とくに火山灰は各種の試験に供した。(2)試験行なわれた試験は, 土粒子の比重試験, 粒度試験, 現場密度など, 透水試験, 不飽和透水試験, 排水・乾燥試験, スレーキング試験, 膨張・収縮試験, 三軸圧縮試験, および最小密度試験である。(3)土粒子の比重これは, 火山灰, 火山砂ともに2.66,渓床滞積土は2.62である。(4)粒度組成火山灰は粘土分9%, シルト分24%, 砂分67%のシルト質砂, 火山砂はシルト分以下が7%, 砂分59%, レキ分34%の細粒分まじり砂である。渓床滞積土の粒度は場所によって大きく変化し, レキ質土, 砂質土, 細粒分まじり砂などとして分類される。(5)乱さない渓床滞積土の状態地獄河原では, 含水比15.4〜24.6%, 湿潤密度1.53〜1.69g/cm^3,乾燥密度1.22〜1.46g/cm^3,間ゲキ比0・80〜1.14,軽石が多い古河良川では, 含水比25.4〜36.6%, 湿潤密度1.22〜1.26g/cm^3,乾燥密度0.89〜1.00g/cm^3,間ゲキ比1.61〜1.93である。(6)火山灰の最小密度降雨などの影響を受けていない降灰の滞積密度を知るために, 火山灰の最小密度を測定した。その値は, 滞積状況で異なるが, 乾燥密度の最小値という点から決定すると1.31g/cm^3程度である。そのときの間ゲキ比は1.030である。(7)透水性火山灰と火山砂について透水試験を行なった。火山灰の透水係数は時間とともに増加する傾向を持ち, 間ゲキ比と透水係数の対数の間に直線関係が認められ, さらに10^<-4>〜10^<-5>(cm/sec)のオーダーの範囲にある。火山砂の透水係数は, ゆるい状態では時間とともに減少し, 密な状態ではわずかながら増加する傾向がみられる。また, 間ゲキ比の平方と透水係数の間に直線関係を認めることができる。透水係数は10^<-2>〜10^<-3>(cm/sec)の間にある。(8)不飽和時の透水性これは火山灰についてだけ試験した。不飽和火山灰の透水係数は飽和したものに比べて小さく, (4.5〜8.5)×10^<-5>(cm/sec)である。(9)重力排水・蒸発乾燥特性試料として火山灰と火山砂を用いた。重力排水は火山灰, 火山砂とも24時間以内でほとんど終了する。重力排水後の含水比は, 間ゲキ比によって異なり, 火山灰で13〜18%, 火山砂で10〜12%である。空気乾燥状態での含水比は0.38%程度である。火山砂は火山灰より水分消失速度が速い。含水比の時間的変化は, w=at^bによって表わされる(w=含水比, t=経過時間)。(10)スレーキング崩壊火山灰についてスレーキング試験を行なった。供試体の乾燥とともにスレーキング崩壊の時間は短かくなる。崩壊所要時間tと含水比wの間には, logt=m1ogw+hの関係があり, 含水比が低いほど崩壊時間は小となる(m, h=定数)。(11)吸水膨張・収縮特性火山灰に吸水させて体積変化状況を試験した。間ゲキ比が0.6〜0.7では吸水によって収縮も膨張も生じなく, それよりゆるい状態では収縮し, 密な状態では膨張(膨潤)する。収縮・膨張は吸水開始後5〜10分でほとんど全量を終了する。吸水による供試体高さの変化率Rと経過時間tとの間には, R=αlogt^2+βlogt+γの関係がある。収縮のときα>0,膨張のときα<0,体積変化を生じないときα=β=0となる。(12)セン断抵抗角火山灰, 火山砂について, 供試体の密度をいろいろかえて, 拘束圧が0.5および1.Okg/cm^2のもとで圧密排水三軸圧縮試験を行なった。火山砂はセン断を受けると膨張傾向が強く, 火山灰は収縮傾向が強い材料である。したがって外力を受けたとき, 火山灰は火山砂に比較して不安定になりやすい。火山灰のセン断抵抗角φ_dは30〜36度, 火山砂のφ_dは40〜50度であり, いずれも間ゲキ比eが小さいほどφ_dは大きい。φ_dとeの間には, φ_d=ne+lの関係があり, eを知ることによってφ_dを推定できる。粒子のかみ合いの補正を行ったときの摩擦角は34度内外である(n, l, =定数)。
著者
池田 龍二
出版者
鹿児島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

チミジンホスホリラーゼ(TP)は、血管新生因子である血小板由来血管内皮細胞増殖因子(PD-ECGF)と同一で、血管内皮細胞の遊走刺激活性を有し、低酸素で誘導されるアポトーシスに対し抵抗性を賦与する。これまでに我々は、TPおよびその基質であるチミジンの分解産物の2-デオキシ-D-リボースが、低酸素下でhypoxia-inducible factor 1 alpha(HIF-1α)のユビキチン化を促進することにより発現レベルを低下させることを見出している。本研究では、低酸素下での2-デオキシ-D-リボースによるHIF-1αの分解促進反応の分子機構を明らかにすることを目的として実験を行った。HIF-1αとvon-Hippel Lindau癌抑制遺伝子(pVHL)の結合に2-デオキシ-D-リボースが与える影響を調べるために細胞にHIF-1αとpVHLを強制発現させた後、細胞抽出液を採取し、pVHLの抗体で免疫沈降後、HIF-1αの抗体でイムノブロット解析を行ったところ、2-デオキシ-D-リボースは、低酸素下でのHIF-1αとpVHLの結合を強めていることが判明した。さらに、プロリン水酸化酵素(PHD)は、主に3種類(PHD1/2/3)存在しており、2-デオキシ-D-リボースがPHD1/2/3の発現に与える影響をRT-PCR法で検討したところ、PHD1/2/3の発現には影響を与えていなかった。次に、HIF-1αとPHD2の結合に2-デオキシ-D-リボースが与える影響を調べるために、HL-60細胞を2-デオキシ-D-リボースで処理し、正常酸素下および低酸素下で培養し、HIF-1αの抗体で免疫沈降後、PHD2の抗体でイムノブロット解析を行ったところ、2-デオキシ-D-リボースは、低酸素下でのHIF-1αとPHD2のタンパク質の結合を強めていることが判明した。HIF-1αとpVHL、HIF-1αとPHD2との結合を2-デオキシ-D-リボースがどのような分子機序で亢進するのか、さらなる探求が必要である。
著者
新田 栄治 西谷 大 井上 和人 渡辺 芳郎 BUI Chi Hoan CHAIKANCHIT CHALIT Chaik
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

メコン流域の先史時代から初期国家成立にいたる文明化現象について、ベトナム南部、タイ東北部、ラオス南部、カンボジアのメコン流域とその近隣地域で考古学的調査と研究を行った。ベトナム南部においては、メコン・デルタおよびドンナイ川流域の調査を行い、各地で前3世紀以降、河川毎に地域的統一化現象が起きていることを確認した。タイ東北では首長の威信財であったと考えられる銅鼓資料の収集を行い、合わせてメコンおよび支流のムン川、チー川、ソンクラーム川の流域と各河川の合流点が、メコンと支流の河川交通とコーラート高原内陸部とメコン本流およびベトナム沿岸地域との交通の重要な地域であったことを確認した。ラオス南部チャンパサック県の調査では,メコンの河川交通遮断地であるコーン瀑布上流域の河川交通上での経済的、政治的意義を調査した。カンボジアではプノンペン一帯での河川交通の意味を調べるため、メコン、トンレサップ等4つの河川の合流点を考古学的に調査し、博物館資料として保存してあるカンボジアの青銅器、特に銅鼓を中心に資料収集を行った。現地調査の結果、メコン流域とその支流域には、東北タイに代表される鉄や塩、森林産物などの内陸産物を集荷また出荷するセンターが前3世紀ころから誕生したこと、これらのセンターの首長の威信財として東南アジアの代表的青銅器であるヘーガー1式銅鼓が受容されたこと、このような経済的、政治的拠点は、メコン本流とその支流の交通と運輸の拠点、つまり合流点、遮断点、島などに形成されたことが明らかとなった。これらの拠点的地域の中から後1世紀以降の都市の成立さらには国家形成へと進むものがあった。
著者
坂口 勝義 宮脇 正一 永田 順子 山崎 要一 岩崎 智憲 松根 彰志 黒野 祐一
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

成長発育期の小児における睡眠障害の実態を解明し、顎関節症状、消化器症状、社会心理学的な問題行動などの種々の関連因子との相互関係を明らかにするため、小学校児童を対象に、消化器症状、日中の活動中の眠気、睡眠状態、問題行動について質問紙を用いた調査を行った。睡眠に異常を示す群(睡眠障害群)と正常群に分けたところ、小学校児童の一般集団において睡眠障害を訴える者は30%弱にのぼった。睡眠障害群では、授業中に眠くなる、日中にしっかりと起きていない、日中に疲れたと思うこと、イライラなどの行動的特徴、睡眠時にいびきをかく等に加え、食後におなかのあたりが気持ち悪い、げっぷなどの胃食道酸逆流の症状を示唆する項目、不安や攻撃性などの問題行動が見られた。また、問題行動に関する質問紙調査の結果から分けた問題行動群と正常群について、睡眠障害、胃食道逆流症状を比べたところ、問題行動群では正常群に比べて、睡眠障害と胃食道逆流症状が有意に多く認められた。
著者
桜井 芳生 大山 小夜 新 睦人 片岡 栄美 加藤 源太 藤山 英樹 石川 洋明
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

延10回程度、ネットワークデータを収集できた。まずは、ネット形成の要因を分析した。就活意識、使える金、階層意識、化粧代の類似が、友人が形成されるさいに、大きな影響をもっていることが確認された。ネット構築後分析に関しても、Christakisらと同様、われわれは、「ネットワーク指標」以外の具体的タイ関係を重視して分析を継承した。当初の予想と異なって、いわゆるネットワーク指標、とくにボナチッチ中心性が大きな影響をもっていることが確認できた。また、恋愛、髪の色、幸福感、英語学習意識の伝播が確認できた。
著者
山崎 要一 岩崎 智憲 早崎 治明 齊藤 一誠 稲田 絵美 武元 嘉彦 嘉ノ海 龍三
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

流体シミュレーション技法は、3次元管腔気道の通気機能を詳細に評価できた。具体的には、上気道の通気障害部位の検出に効果的であることが示された。さらに、本方法は上気道の部分的な通気状態の評価も可能で、上顎骨急速拡大による鼻腔通気状態の改善状況も確認できた。また、本方法でClass IIのdolichofacial typeとbrachyfaicial typeの通気状態を評価し、上気道通気障害が顎顔面の垂直的成長と関連が深いことを示すことができた。
著者
小原 聡司 赤坂 裕 黒木 荘一郎
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学工学部研究報告 (ISSN:0451212X)
巻号頁・発行日
no.32, pp.p155-161, 1990-09

In a previous paper, we reported the characteristics of transient heat conduction of slabs with natural convective voids. In the present paper, we analyzed the characteristics of the slabs withforced convective voids. This analysis simulates the practical case that they are used as air conditioning duct spaces.The simulations were carried out for two cases : i. e., the all day air-conditioningmode and the intermittent air-conditioning mode, in which the voids are used as the ducts for 10 hours continuously a day. In addition, the heating and cooling modes were considered for both air-conditioning modes.To study the effects of the heat transfer at the surface of the void on the overall heat conduction, we changed void air velocity into five values and the void surface emissivity into two values.The calculations of the heat flux, mean surface temperature and void air temperature in the different cases were compared.