出版者
明石書店
巻号頁・発行日
2000
著者
加来 耕三
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.199, pp.98-101, 2001-04

「今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって、世界中の猫が大分(だいぶん)へる。そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぶりおる。
著者
伊東 清枝 石川 由里子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.497-501, 1989-06-05 (Released:2010-03-10)
参考文献数
12

精製オボアルブミンとコンアルブミンを単独あるいは混合して用いてメレンゲおよび焼きメレンゲを調製し, 両タンパク質の調理機能特性について検討した結果, 以下のことが明らかとなった.1) メレンゲの状態では, オボアルブミンは, 卵白の場合と同様に, 空気泡の混入状態に優れたかたいメレンゲとなったが, コンアルブミンは, 柔らかなメレンゲとなった.またこれらを 焙焼した場合, オボアルブミンにはスポンジケーキの組織と同様に小気泡の分散が認められたが, コンアルブミンには中心部にシュー皮状の大きな空洞が認められた.2) 焼きメレンゲの体積を比較した結果, 製品の体積が大きい順にオボアルブミン50%とコンアルブミン50%の混合物>卵白>オボアルブミン100%>コンアルブミン100%となった.しかし, 膨化率では, コンアルブミンが高い値を示した.3) オボアルブミンは単独に用いた場合でも膨化状態のよい焼きメレンゲとなるが, コンアルブミンと混合した場合には, コンアルブミンのもつ膨化力により, 製品の膨化状態はさらに向上することが明らかとなった.
著者
大山 吉幸 古河 俊哉 森 利枝 中村 匠吾 田熊 翔 池田 政輝 草ヶ谷 英樹
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.151-156, 2020

<p><b>背景.</b>有瘻性膿胸は内科的治療のみでは治癒が期待しがたく,手術も考慮されるが,年齢や合併症などにより手術が困難な症例もしばしば経験される.<b>症例.</b>85歳男性.右膿胸のために入院となり,胸腔ドレナージと抗菌薬治療を開始した.第5病日より気瘻が出現したため,CTを再検したところ右肺上葉に瘻孔が確認された.ドレナージを継続するも気瘻は持続した.高齢かつ全身状態不良で手術も困難であったことから,EWS(Endobronchial Watanabe Spigot)により右上葉支を充填したところ,気瘻は減少した.しかしそれでも気瘻が持続していたため,感染制御後に自己血癒着を追加したところ気瘻は消失した.<b>結語.</b>本症例のように手術が困難な有瘻性膿胸の症例において,EWSと自己血癒着の併用は有用である可能性があり,文献的考察を加えて報告する.</p>
著者
林 塩
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.22-26, 1955-05-15

完全ということはどんな場合でも,容易にはあり得えないものであり,完全という言葉はうっかり用いられないものと思うが,現在使われている完全看護なるもの程不安定なものはないと思う。この完全看護という言葉があるために,病院の看護婦達は想像以上に心身の苦労をし,入院患者達は必要以上に不満を感じているし,又病院管理上にも割り切れない問題となつている。 もともと,この完全看護というのは,終戦後に出来た言葉で,病院の入院患者に附添をつけないで,病院自体の看護力を持つて療養上の世話をし始めた時にできた言葉である。戦前には一部の病院を除くと,日本国中の殆んどすべての病院では,家族附添又は職業的附添婦がついていなければ患者は入院ができない状態であつた。病院に雇われている看護婦は,入院患者の1入1人の看護には当らないで,病院の医師の助手であり,患者と附添者の着視或いは管理者であり,病室のハウスキーパーであり,又事務員でもあつた,随つて病院経営上からすれば誠に便利な存在であつたが,真の意味の看護をしていなかつたから,患者にとつては,病気の快復上にさほど価値はなかつたわけである。「1に看護2に藥」とは昔からの日本の諺であり,「病気が癒るのは,95%が看護の力で,後の5%が藥による。」
著者
藤池 遼 藤川 真樹 安部 芳絵
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.625-626, 2018-03-13

スマートフォンの普及により,SNSの利用率が小中学生の間で急上昇している.彼らは,SNSがもつ機能を享受しているが,SNSがもつ危険性を十分に理解していないことが多い.本研究では,スマートフォンを持ち始める年代である小学校高学年をターゲットとし,SNSの適切な使用を教育するゲーム型学習コンテンツを開発する.当該コンテンツは,児童が興味を持ちやすいゲームの1つであり,ゲームの主人公を育成することができるRPGをベースとする.信頼度というパラメータを主人公に持たせることでSNS上での適切な振る舞いの重要さを習得させるとともに,心理学的な効果を取り入れることで学習意欲の維持向上を図る.
著者
花岡 啓子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.51, no.11, pp.1011-1017, 2011-11-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
9

交流分析の中で近年発達してきた人格適応論では,パーソナリティのタイプを6つに分類し,それぞれの適応型に応じた治療のアプローチについて詳しく述べている.それぞれのタイプは異なった治療のドアがあり,それを間違えると治療は進まない.人はそれぞれ思考,感情,行動の3つのいずれかの領域が,人間関係を作る入口(治療のドア)になっている.治療のドアには患者と信頼関係を築く最初の入口となるオープンドア,治療により統合が必要なターゲットドア,そして,早期に触れると防衛的になるトラップドアがあり,それぞれ思考,感情,行動のいずれかに当たる.6つの適応型の脚本と課題,治療のドアと治療のアプローチについて,症例を示しながら解説する.
著者
東海 義仁
出版者
富山大学人間発達科学部日本文学会
雑誌
富山大学日本文学研究 (ISSN:24326216)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.33-39, 2018-07-30

短編集『女のいない男たち』には六つの作品が収録されている。斎藤環はそれらに共通するテーマを「性愛の不条理」という謎として捉え、清水良典はこの短編集が「セックスの介入によって理不尽に破壊される人間の弱さへの恐怖」を想起する。本稿では、この短編集の出発点と作者自身に評される「ドライブ・マイ・カー」を中心に分析を行う。都甲幸治は、家福が乗るサーブは「そのまま妻の身体でもある」とした上で、みさきがサーブに乗車できた理由について考察を深めるが、本稿ではサーブの中の座る位置によって視点が転換することを指摘するため、サーブ=妻の身体であるという大枠には則らない。例えば、物語の冒頭で家福が女性ドライバーを二分類するのは運転席以外の席に乗ったとき(視点が転換しているとき)であり、この二分類が家福と高槻にも当てはまるものであることは語りの偏りを指摘するうえで重要である。山本千尋は家福の「生きる姿勢」に注目し、家福のブラインドスポット(盲点)について指摘する。確かに家福は接触事故を機に、緑内障による自身のブラインドスポットに気づかされる。一方で、運転免許証が停止になった原因にはアルコールの検知も含まれており、その原因の大部分を緑内障によるブラインドスポットのせいであると考える家福の考え方には偏りがあるだろう。また、本作品は男性サイドに偏った語りにより構成されており、女性サイドの視点が欠如している。加えて、中性的なみさきという人物にその語りを肯定させることで語りの偏りが隠蔽されていることも指摘する。家福が行う評価の枠組みに家福自身も含まれていることは、語りの偏りが隠蔽されることで気づきにくくなる。作品内に存在する要素で、これまでとは異なる観点に着目して語りの偏りを指摘し、その効果についても考えたい。
著者
福島 秀晃 三浦 雄一郎 布谷 美樹 鈴木 俊明 森原 徹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.A0600, 2007

【目的】肩関節疾患患者が肩甲骨挙上筋群の過剰収縮と前鋸筋の収縮不全によって、肩関節屈曲初期より肩甲骨の不安定性を呈することを頻繁に経験する。そのため理学療法では前鋸筋の筋力強化や筋再教育、肩甲骨挙上筋群の抑制が必要となる。前鋸筋の筋力強化は諸家の報告により様々な方法が紹介されているが、これらの方法を有疾患患者に適応した場合、肩甲骨挙上筋群の過剰収縮を招きやすく本来の目的を達成しているかは疑問を感じる。本研究目的は、肩関節屈曲運動にて運動肢位を変化させた時の僧帽筋上部・下部線維、前鋸筋下部線維の筋活動を筋電図学的に分析し、肩甲胸郭関節の安定化に対する運動療法を再考することである。<BR>【方法】対象は健常男性5名両側10肢(平均年齢30.2±4.3歳、平均身長177.8±8.7cm、平均体重76.2±8.5kg)。対象者には事前に本研究の目的・方法を説明し、了解を得た。測定筋は僧帽筋上部線維、下部線維、前鋸筋下部線維、三角筋前部線維とし、筋電計myosystem1200(Noraxon社製)を用いて測定した。具体的な運動課題は座位、背臥位の各肢位にてそれぞれ肩関節を0°、30°、60°、90°、120°、150°屈曲位を5秒間保持させ、それを3回施行した。分析方法は座位での肩関節屈曲0°位の筋電図積分値を算出し、これを基準に各肢位、各角度での筋電図積分値相対値(以下、相対値)を算出した。各筋の相対値を各角度にて座位と背臥位間で対応のあるt検定を行った。<BR>【結果】僧帽筋上部線維の相対値は屈曲60°~150°間にて座位と比べ背臥位にて有意に減少した。僧帽筋下部線維および前鋸筋下部線維の相対値は屈曲30°では座位と比べ背臥位にて増加傾向を示したが、90°~150°間では有意に減少した。三角筋前部線維の相対値は屈曲30°では座位と比べ背臥位にて有意に増加し、60°~150°間では有意に減少した。<BR>【考察】背臥位での肩甲帯は胸郭に対し平面位となり、僧帽筋上部線維の活動は重力の影響が軽減される肢位である。肩関節屈曲60°より肩甲骨は上方回旋することから、屈曲60°以上での活動減少は、背臥位という運動肢位が僧帽筋上部線維の活動を発揮させにくい肢位であることが示唆された。三角筋前部線維の相対値は背臥位での屈曲30°にて有意に増加した。これは肩関節屈曲30°で生じる肩関節への力学的な伸展モーメントは背臥位の方が増大することから、これに抗するための筋活動増加であると考える。三角筋前部線維の活動は、肩甲骨と上腕骨の連結を行い、その伝達された力は浮遊骨である肩甲骨に不安定性を生じさせる。背臥位での屈曲30°で僧帽筋下部線維、前鋸筋下部線維の相対値が増加傾向を示したのは、肩甲骨の不安定性に対する制動の役割が座位よりも大きいことが示唆された。
著者
須郷 義広 酒井 智之 寺尾 真美 鵜川 貞二 落合 亮一
出版者
一般社団法人日本医療機器学会
雑誌
医療機器学 (ISSN:18824978)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.273-282, 2013-06-01 (Released:2013-07-17)
参考文献数
26

A new technology called estimated continuous cardiac output (esCCO) uses pulse wave transit time (PWTT) obtained from an electrocardiogram and pulse oximeter to measure cardiac output (CO) noninvasively and continuously. This study was performed to evaluate the accuracy of esCCO during exercise testing. We compared esCCO with CO measured by echo Doppler aortic velocity-time integral (VTIao_CO). The correlation coefficient between esCCO and VTIao_CO was r = 0.87 (n = 72). Bias and precision were 0.33 ± 0.95 L/min with a percentage error of 30.2%. And the correlation coefficient between change in esCCO and change in VTIao_CO was r = 0.75 (n = 70). The esCCO could detect change in VTIao_CO larger than 1 L/min with a concordance rate of 88.2%. The areas under ROC curves to detect VTIao_CO changes more than 15% and 30% were 0.81 and 0.91, respectively. Polar plots show that the mean polar angle was 2.2° and radial limits of agreement were ±43.6°. The trending ability of esCCO is comparable with that of currently available arterial waveform analysis methods. In this study, the validity of esCCO during exercise testing was assessed and shown to be acceptable with respect to agreement and trending ability compared with the echo Doppler.
著者
Soichiro Kitamura Takeshi Nakatani Tomoko Kato Masanobu Yanase Junjiro Kobayashi Hiroyuki Nakajima Toshihiro Funatsu Koichi Toda Akiko Kada Hitoshi Ogino Toshikatsu Yagihara
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.73, no.7, pp.1235-1239, 2009 (Released:2009-06-25)
参考文献数
22
被引用文献数
14 19

Background: The purpose of this study was to evaluate the hemodynamic and echocardiographic function of hearts transplanted with the modified bicaval anastomosis technique (mBCAT). Methods and Results: Twenty consecutive patients (14 males, 6 females, age range 14-61 [41.3 ±11.5 years]) were evaluated 3.4 ±2.2 years after heart transplantation using the mBCAT. All patients were in status I on the waiting list, and 18 (90%) had had a left ventricular assist device. The donor age was 39 ±12 years. Triple immunosuppressive regimen and cardiac biopsy were routinely performed. There was no hospital mortality. One death occurred 4.2 years after the operation because of bone marrow dysplasia and infection. The 8-year survival was 89% (95%confidence interval: 0.43-0.98). All the hemodynamic variables returned to the normal range. Low right atrial pressure (3.2 ±1.5 mmHg) and low pulmonary wedge pressure (6.7 ±2.1 mmHg) were associated with an excellent cardiac index (3.9 ±0.7 L · min-1 · m-2). Echocardiography revealed an excellent late peak velocity (52 ±19 cm/s) and an E/A ratio (1.4 ±0.6) of tricuspid flow. The grade (0-4) of tricuspid regurgitation averaged 1.5 ±0.8. Conclusions: Hemodynamic and echocardiographic results for mBCAT were excellent. The 8-year survival was 89% with all surviving patients in New York Heart Association class I. The mBCAT is easy to perform and further facilitates cardiac transplantation. (Circ J 2009; 73: 1235-1239)
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.551, pp.14-16, 2010-02-01

コンシューマ向け機器やサービスの展示会「2010 International CES」が,1月上旬に開催された。今回の展示会を端的に言えば「あらゆる機器が常時接続する世界」の具現化。常時接続を売り物にする機器が多数登場した。一方,先進国での市場成熟を背景に,新興国向けの製品・サービスに注目する動きも加速している。