著者
丹羽 千晴
出版者
三重大学
巻号頁・発行日
2007-01-01

三重大学大学院生物資源学研究科博士前期課程共生環境学専攻
著者
後藤 博俊
出版者
中央労働災害防止協会
雑誌
安全と健康 (ISSN:18810462)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.576-579, 2015-06
著者
出澤 真理
出版者
南江堂
巻号頁・発行日
pp.1311-1314, 2019-06-01

Summary▪Muse細胞は腫瘍性をもたない生体内多能性修復幹細胞であり,骨髄,末梢血,各臓器の結合組織に分布し,組織恒常性に関わっている.▪点滴投与で傷害部位に集積するので,外科的手術による投与は不要である.▪傷害組織に集積すると,同時多発的に組織を構成する複数の細胞種に分化することで修復する.「場の論理」に応じて分化するので,投与前の分化誘導を必要としない.▪他家Muse細胞の利用においてヒト白血球抗原(HLA)適合や長期間にわたる免疫抑制薬投与を必要としない.脳梗塞,心筋梗塞,表皮水疱症で「他家Muse細胞の点滴による治験」が進められている.
著者
松村 憲太郎 澳本 定一 井下 謙司
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.1256-1265, 2016-11-15 (Released:2017-11-15)
参考文献数
32

目的:高尿酸血症における血管内皮機能障害と高ホモシステイン血症との関連性について検討した. 対象と方法:血清尿酸と血漿総ホモシステイン(tHcy)を同時測定した1396例(尿酸降下薬非服用1209例,服用187例)中,非服用例(男性493例,女性716例,平均72±14歳)を対象にした.血清尿酸値7.0 mg/dL<を高尿酸血症とした.血清尿酸値8.0 mg/dL以上で尿酸降下薬を投与した174例で治療前後6カ月の諸指標の変化を検討した.検査項目は血液生化学検査,血清脂質,血漿tHcy(nmol/mL),上腕動脈FMD(flow-mediated dilation:%). 結果:高尿酸血症は9.2%(男性14.0%,女性5.9%,p=0.000)にみられた.尿酸降下薬服用例を含めた高尿酸血症発生頻度は21.4%(男性31.6%,女性13.1%,p=0.000)であった.血清尿酸を従属変数とする重回帰分析でBMI,eGFR,中性脂肪,血漿tHcyが有意独立変数であった.血漿tHcyは高尿酸血症群16.4±8.8,非高尿酸血症群12.6±7.9(p=0.000),高感度CRPは高尿酸血症群で有意に高かった.FMDは高尿酸血症群4.2±2.9%,非高尿酸血症群5.7±2.9%(p=0.000).治療前後で血漿tHcyは13.5±7.1→11.7±6.3(p=0.005),高感度CRPは0.296±0.345→0.172±0.177 mg/dL(p=0.000),FMDは4.3±2.4→6.0±2.5(p=0.000)へ変化した. 結論:高尿酸血症では血漿tHcyとCRPが増加しており,慢性炎症による血管内皮機能障害がみられた.尿酸降下薬で血漿tHcyが低下し,血管内皮機能が改善した.
著者
宮河 昭夫
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科学会雑誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.15, no.14, 1963-12

従来行われて来た生物学的妊娠反応は多数の実験動物を必要とし, 且つ長時間を要し, その煩雑性は日常誰もが痛感して来た所である. HCGを免疫反応によって定性, 定量せんとする試みは1931年以降, 多数の研究者によって検討されて来たが, Bioassayに代る程の良好な成績はえられなかった. 近年, Wideら, Robbinsらは方法論的に更に進んだ免疫反応によって単時間に, 特異的に尿中HCGのImmunoassayが可能であると報告した. そこで私は従来漠然としていたAntihormoneの性状をしらべると共に, Immunoassayの特異性及び感度を検討し, 臨床応用を行った. Antihormoneの性状を検討するためにOuchterlonyのGel拡散法によって抗原, 抗体分析を行った. 免疫学的妊娠反応はRobbinsらのLatexagllutination Inhibition Reactionによって行った. 成績は次の如くである. 1)抗原として使用したCommercial HCGは抗原分析の結果, 血清, 尿蛋白成分のContaminationがあり, 家兎抗血清にはそれらと反応する非特異性抗体の産生が起こることを明らかとした. 2)家兎抗血清を血清, 尿蛋白成分によって吸収を行うとHCGを含む試料に対して特異的であり, Antihormoneの確認が可能であった. 3)免疫学的妊娠反応は吸収抗血清を使用することによって特異性反応を示し, 感度8~10iu/ccでもって臨床応用出来た. 4)即ち正常妊婦223例では妊娠初期98.9%, 中期94.8%, 後期85.1%の陽性率であり, 後期に於てやゝ成績の低下をみたが, 全体として93.3%の陽性率であった. 5)外妊の疑, 胞状奇胎, 絨毛上皮腫患者では100%の定性率であった. 6)筋腫, 頚癌患者などの非妊婦人に於ては99.1%の陰性率であった. 7)Friedman反応と平行して行った35例は全例共一致した. 8)以上363例に行った免疫学的妊娠反応の定性率は95.6%であった. 9)正常妊婦の尿中HCGの定量を行い, 妊娠初期に一峰性のある定量曲線かえられ, 妊娠初期115555iu/1, 中期35333iu/1, 後期26666iu/1の定量値をえた. 胞状奇胎, 絨毛上皮腫患者に於ても治療処置後のHormone定量が可能であった. Antihormoneの性状をしらべることによって特異性のある抗血清がえられ, Robbinsらの方法を検討し, 臨床試料に於て95.6%の定性率があり, 定量への応用の可能であることを明らかにした. 本法の臨床的意義は極めて大であると考えられる.
著者
金子 正徳
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.1-20, 2007

本論文は、インドネシア共和国ランプン州に位置するプビアン人社会の婚姻儀礼の事例を中心として、新秩序体制期とそれ以後数年の間にみられた社会文化動態を分析する。今日のインドネシアでは、婚姻儀礼は二つの側面から解釈される。一つはアダット(慣習/慣習法)の側面、もう一つはクブダヤアン(文化)の側面である。アダットの側面からいえば、婚姻儀礼はそのエスニック集団のアダットに従い、正しく行われねばならない行為である。村落を活動基盤とするアダット知識人がその中心にいる。クブダヤアンの側面からいえば、婚姻儀礼は意味や象徴性という観点から解釈される対象である。都市を活動基盤としているローカルな知識人によって、各エスニック集団のアダットはインドネシア国民文化にとって必要不可欠な地方文化の一部分として解釈される。同じ対象を扱いながらも、アダットとクブダヤアンは異なる知の体系なのである。K村で行われたある婚姻儀礼は、アダット儀礼というだけではなくて、文化イベントとしても位置づけられていた。ここでは、アダット知識人とローカルな知識人が同時に行為者となるという特異な状況がみられた。この婚姻儀礼のクライマックスでは、プビアン人社会外部からやってきた来賓へ儀礼行為の意味や象徴性を説明する役割を負っていたローカルな知識人に対して、儀礼進行の主導権を奪おうとしたアダット知識人が仕掛けた小競り合いがみられた。小競り合い自体は儀礼の出資者によってすぐに収められ、以後は何事もなく進められたが、これはアダットとクブダヤアンの関係を如実に示している。アダットとクブダヤアンは単に並存しているのではなく、両方を一度に選択できない二つの選択肢として、一つの解釈装置を構成している。二つの概念の近接が生みだしたこの解釈装置を介して、現代の地方エリートは地方社会内部での上昇を図っているのである。
著者
木下 良
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-32, 1971-02-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
80
被引用文献数
1

In Fukushima, Miyagi and Iwate prefectures, so far as the author knows, there are 17 places named ‘Ho Hatcho’ which means eight cho square. The area covering these three prefectures used to be called Mutsu in ancient Japan as an eastern frontier of the country. In Yamagata and Akita prefectures which correspond to Dewa, a northern frontier of the same period, we do not find any ‘Ho Hatcho, ’ but quite a few sites named ‘Hatcho, ’ several of which are villages of the type similar to ‘Ho Hatcho.’ Neither ‘Ho Hatcho’ nor ‘Hatcho, ’ however, is to be seen in the most northern prefecture Aomori.Of the seventeen villages of the ‘Ho Hatcho’ type, eleven lie on the low land, three on the river terrace and three on the gently-sloping low upland. The basic form of the first eleven villages is described by their enclosures such as mounds, fences and trenches. The arable lands inside or outside these enclosures are considered to have been allotted on the grid pattern at intervals of one cho.I would regard the villages on the low land, therefore, as farm villages intentionally built for the purpose of cultivating the land. I also regard those on the upland as stations because they are scattered along traffic roads, and those on the river terrace as having had the function of a river port.From the later seventh century to the early ninth century, the Government sent many settlers to the frontiers from every part of the country.To cite the example of Izawa ‘gun’ which holds larger number of ‘Ho Hatcho’s than any other region, many of the ‘go’ names appearing within this ‘gun’ coincide with those of ‘kuni’ originally given to other parts of Japan, like Shinano ‘go’ corresponding to Shinano ‘kuni.’ The inhabitants of Izawa ‘gun’ are thus considered to have consisted of colonists from outside.The law enforced in the eighth century says, “Keep the people living on the frontier in a fort.” I think, for this reason, that it was in conformity with this law that the ‘Ho Hatcho’ plan was laid down.But the present Iwate prefecture, where villages of the ‘Ho Hatcho’ type are most found, is known to have come under Government control at the beginning of the ninth century. So it is my opinion that the villages of ‘Ho Hatcho’ type were actually established around that time.
著者
篠塚 勝正
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.474, pp.79-81, 2006-11-15

11月から世界に目を向けた新ブランド・スローガン「Open up your dreams」を掲げた沖電気工業。10月に開発体制を刷新し,次世代ネットワーク「NGN」への取り組みを加速させた。国内のNGN市場は通信事業者向けで2008年度に7800億円と予想。その中で売り上げ1000億円を目指す。1998年の就任当初からコンピュータと通信の融合を標ぼうしてきた篠塚社長に戦略を聞いた。
著者
椙村 春彦 志賀 淳治 森 亘
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.171-180, 1987

ほぼ半年以上にわたり,臨床的に慢性肝疾患が存在したことが推定或いは病理学的に確認されている症例で,末期に劇症肝炎様の経過をたどり死亡し,剖検にふされた症例を病理学的に検討した.背景となる慢性肝疾患にはB型肝炎ウイルスキャリアー,慢性肝炎,肝硬変,バンチ病,ルポイド肝炎,アルコール性肝障害,トロトラスト沈着症があり,手術・輸血・アルコール多飲,重篤な感染症などを契機に劇症化していた.B型肝炎ウイルス陽性例の劇症化例で調べた範囲では組織中のデルタ抗原はみとめられなかった.病理学的には広汎性或いは亜広汎性の肝細胞の脱落が主たる変化であったが,循環障害性の要因が重要かと思われる地図状壊死,小葉中心静脈周囲のつよい壊死,血栓などが散見された.ステロイド長期投与,他臓器の血栓性病変,エンドトキシン血症などを勘案すると,肝における臓器型シュワルツマン反応として説明し得る症例もあった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1579, pp.42-47, 2011-02-21

矢野経済研究所によると、2009年度に338億円だった市場規模は2011年度には1171億円まで拡大する見込み。昨年末時点で1000億円を超えたという調査もある。どちらが正確かはさておき、猛烈な勢いで拡大している数少ない成長分野であるのは間違いない。 もっとも、見方を変えれば、極めて過酷な市場だ。
著者
七條 彰啓 中尾 茂 松島 健 大倉 敬宏
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学理学部紀要 = Reports of the Faculty of Science, Kagoshima University (ISSN:13456938)
巻号頁・発行日
no.52, pp.15-22, 2019-12-31

Position of block boundary around Kagoshima – Miyazaki/Kumamoto prefecture's border is investigated by using Block-Fault Model. Displacement velocity at each continuous GNSS site are estimated by least squares method. 37 block-fault models are made. Block rotation and fault deficit's rate are estimated using displacement velocities and ????2 are calculated. The boundary line from Akune, Kagoshima prefecture to Uchiumi of Miyazaki City, Miyazaki prefecture is the best model. The boundary plane is sloping to the south direction.