著者
森田 健太郎
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.180-183, 2020-05-15 (Released:2020-05-29)
参考文献数
21
被引用文献数
2 2
著者
中尾 央
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.1-8, 2012-09-30 (Released:2017-08-01)
参考文献数
46

This paper analyzes modularity in biological and cultural evolution. Evolutionarily modularized or quasi-independent biological traits can vary relatively independently from other traits and have higher variability, and developmentally modularized biological traits have robust developmental processes and higher variability and heritability. First, I point out that these two concepts should not be confused. Second, by focusing on the concept of evolutionary modularity, I argue that it can increase (and actually have increased at least in some cases) evolvability also in the context of cultural evolution if cultures are modularized through looking at some specific examples of cultural evolution.
著者
西薗 良太
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.912-913, 2020-08-15
著者
伊藤 史斗 長谷 和徳 内田 和男
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.19-00191, (Released:2019-09-11)
参考文献数
15

The frame stiffness in a racing bicycle might influence not only toughness as the frame structure but also performance of an athlete. The purpose of this study is to clarify biodynamic relations between the frame stiffness in a racing bicycle and the physical loads of an athlete by using a forward dynamics simulation model. The human body structure was represented by the 13-rigid-links and 23-degrees-of-freedom model. Based on the theory of multibody dynamics, the frame structure was expressed by combination of 12 rigid pipes, and the frame stiffness was modeled by rotational springs at the connecting joint between the rigid pipes. Spring coefficients were changed according to the thickness of the frame pipes. The pedaling load from the crank was computed by the angular velocity and angular acceleration of the crank. Moreover, the driving force in the bicycle was additionally defined to consider the influence of the frame weight on the human joint load. The human body model was driven by the joint toques to minimize the cost function consisting of the joint loads in the human body and the driving force in the bicycle, and also to keep desired angular velocity of the crank. Validity of the simulation was evaluated by comparing the joint angles and torques with the measured ones. As for the result, the larger stiffness of the frame resulted in smaller the joint loads in the human body, and optimal stiffness would be determined by the balance between the joint loads in the human body and the driving force in the bicycle.
著者
菊地 研
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.517-522, 2015-07-15 (Released:2015-09-18)
参考文献数
12
被引用文献数
1

「医療安全」では医療従事者は緊急事態に備えてBLS/ACLS(一次および二次救命処置)を修得しておくべきで,チームで行うシミュレーションでのBLS/ACLSトレーニングが有用である.蘇生では専門知識や専門技能の熟達に加えて,有効なコミュニケーションとチームワークが重要で,有効なコミュニケーションはエラーを最小限にし,良好なチームワークは蘇生の質を確保してくれる.そのようなチームで行う蘇生は救命の可能性を高めてくれる.この有効なコミュニケーションと良好なチームワークは,まさに「医療安全」での最重要事項である.このため,BLS/ACLSトレーニングは「緊急事態への備え」であると同時に,「医療安全」の推進に重要である.
著者
池田 貴裕
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.43, pp.35, 2010

近年、高輝度LEDが実用化され新しい固体光源として注目されている。一方、建造物や樹木等を特長的に明るく浮かび上がらせる従来のライトアップは、周辺に対する光害、高い消費電力とメンテナンスによる維持管理費の増大、発熱などによる安全性の確保などの問題がある。本論文では、高輝度LED本来の特長である高い指向特性を活用した高指向性LED照明装置「ホロライト」(英語表記HOLORER-it!)の新しい応用研究として、多数のホロライトを用いた遠隔ライトアップ実験を行った。本実験は、静岡県浜松市舘山寺町にある県立森林公園大草山の景観照明の一環で行われた。実施期間は、平成21年9月19日から11月23日の金土日祝の計34日間である。大草山は静岡県県営林であり、人工物を設置することが禁じられている。そこで、大草山から500m離れた対岸にホロライトを設置し、大草山を遠隔からライトアップする実験を試みた。結果して、500m遠方にある大草山を部分的にライトアップすることに成功した。高い安全性と環境性能、低消費電力、メンテナンスフリーのために維持管理費の低減、従来に無い新しいライトアップ方法として期待される。
著者
前田 巌 松島 裕康 坂地 泰紀 和泉 潔 ディグロー デビッド 加藤 惇雄 北野 道春
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.2L4GS1304, 2020 (Released:2020-06-19)

高度な複雑系として知られる金融市場は,影響を与える要素の膨大さ,内部構造の非定常性,マーケットインパクトの存在といった要因により,予測が非常に難しい.これは近年目覚ましい発展を遂げた機械学習・深層学習手法を用いた場合でも同様で,金融市場予測は必ず不確かさを含んでしまい,不確かな予測に基づく投資判断は大きな損失や市場の不安定化の原因となる.本研究では,人工市場シミュレーションと深層強化学習の組み合わせにより,学習データの不足を補うとともにマーケットインパクトを考慮した学習を可能とし,上記の問題の解決を図った.基本的な単一市場のシミュレーション環境において実験を行い,提案手法の有効性が確認された.
著者
勝田 聡
出版者
日本質的心理学会
雑誌
質的心理学研究 (ISSN:24357065)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.135-152, 2017 (Released:2020-07-10)

本研究は,日本の性犯罪者が性犯罪に至る過程を具体的に明らかにすることを目的とした。そのために,保護観察付執行猶予の判決を受け,または仮釈放された33人の保護観察中の性犯罪者が,性犯罪に関する専門的処遇プログラムにおいて記入したワークシートの自由記載と発言の内容を,グラウンデッド・セオリーの方法を参考にして,質的に分析した。分析の結果,15のカテゴリからなるモデルが見いだされた。そのモデルには,性犯罪者の生活上のつまずきや認知的要因といった,性犯罪に至る鍵となる要因が含まれていた。本研究の結果,このつまずきが重大なライフイベントであることが少なくなく,複数のつまずきが重なることが希ではないことが見いだされた。さらに,本研究の結果から,つまずきから,つまずきへの対処,不安定な心理状態,つまずきへのネガティブな捉え方のサイクルが誘発され,その後の認知的要因に結びついていることが明らかとなった。加えて,本研究の結果を踏まえ,性犯罪者のアセスメントと処遇の実践上の示唆について論じた。
著者
萩野 浩
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.898-904, 2018-11-16 (Released:2018-12-29)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

わが国の地域在宅高齢者の年間転倒発生率は10~25%で,施設入所者では10~50%程度である.高齢者の転倒による外傷発生頻度は54~70%程度で,骨折に至る症例は6~12%程度である.転倒の危険因子は身体機能の低下に起因する内的因子と,居住環境などに起因する外的因子とに分けられる.地域在宅高齢者の転倒を防止するためには,まず,対象の高齢者に関して転倒の危険因子を明らかにすることが必要である.単一の転倒防止介入は転倒防止に有効ではなく,個別の危険因子の評価と包括的介入が必要となる.施設入所者の転倒対策では,まず転倒事例の調査とその要因分析を実施する.転倒防止のための介入は在宅高齢者と同様に単一の介入は有効ではなく,個別の危険因子の評価と包括的な介入が必要である.
著者
佐藤 綾
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.103-110, 2008-05-30 (Released:2018-02-09)
参考文献数
65
被引用文献数
4

ハンミョウ(コウチュウ目ハンミョウ科)は、山道や河原などの裸地に見られる肉食性の昆虫である。成虫は、昼間に裸地上を走り回って、アリなど小さな節足動物を捕らえて食べる。一方で幼虫は、地面に縦穴を掘って、入口に頭を出して待ち伏せし、通りかかった小動物を捕らえる。海辺に生息する海浜性ハンミョウは、日本では6種類見られ、同じ海岸に複数種が共存することもある。近年、護岸などの人為的改変によって自然海岸が激減し、それに伴い海浜性ハンミョウの絶滅が危惧されるようになった。一方で、海浜性ハンミョウを自然海岸の指標生物として注目し、天然記念物に指定するなどの保全対策を打ち出す地方自治体が出てきた。本稿では、海浜性ハンミョウについて、その生態、現状、減少をもたらす要因、そしてその保全対策について紹介しつつ、海浜性ハンミョウに注目した自然海岸の保全対策を打ち出すことの意義を強調したい。
著者
江頭 満正
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of informatics for arts, Shobi University (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
no.30, pp.1-16, 2019-03

ミュージックフェスティバルへの参加は、多くの社会の人々にとって重要かつますます一般的な経験となっているが、出席の結果として訪問者が得る利益の種類についてはほとんど知られてない。本研究は、日本の新潟県で開催されるフジロックフェスティバルに参加した人々の特徴と、反応を調べることによって前者の側面に焦点を当て、消費者マーケティングの考察への洞察を提供することを目的としている。音楽フェスティバルへの参加、消費行動、および満足度に影響を与える動機付けの調査を実施した。 調査結果に基づいて、参加者の芸術的、音楽的、社会的および心理的なニーズによりよく応えるために、フェスティバルのデザインを改善し、それによって体験のインパクトと深みを増すために、音楽フェスティバルマネジメントを提案した。