著者
梶原 基弘 花北 順哉 諏訪 英行 塩川 和彦 佐藤 宰 織田 雅
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.53-58, 2003

正中型の大きな腰椎椎間板ヘルニアに対するtransdural approachにつき, 経験した4症例を呈示しながら, その利点, 欠点につき論じた.高位腰椎の大きな正中型ヘルニアの症例に対してはtransdural approachは有用な手術オプションになると思われた.
著者
臼井 光昭
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.710-717, 2003-11-25
被引用文献数
1

近年,コンビニで使われるPOSシステムはコンビニの顧客サービスの高度化に伴いマルチメディア対応機能や高度な通信機能が必要になると同時に,24時間・365日,絶え間なく顧客サービスを提供する必要があり,極めて高い信頼性が求められている.また,コンビニ店舗でのローコスト・オペレーションやコンビニで働く店員の不足を補う為,パート・アルバイトの活用が不可欠になっており,不慣れな店員であっても間違いのない接客が可能な,容易,且つ簡素な操作や誤操作を未然に防ぐ様々な工夫がコンビニ向けPOSターミナルに求められている.本稿では,コンビニ向けPOSターミナルの信頼性を高める工夫の一部を紹介する.
著者
井浦 陽一郎 田中 琢真 中村 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.480, pp.37-42, 2013-03-06

人は自らの楽しみ・興味や達成感などに基づき行動する.先行研究はこのような行動を内発的動機づけと呼んで,様々な条件や環境が内発的動機づけに影響を与えることを明らかにした.本研究では被験者が目標を自身で決める「自己決定条件」と他者から決められる「他者決定条件」に分け,さらにそれらそれぞれを褒められる条件と既される条件に分け,4条件とした.これらに目標設定をしない条件を加えた5つの条件で内発的動機付けの変化を調べる実験を行った.ストップウォッチ課題を繰り返し行ったあとの待ち時間に自らその課題に何回取り組んだかを指標とし,内発的動機づけを定量的に測定した.その結果,自己決定一褒め条件は他の条件とは待ち時間の課題の取り組み方が有意に異なり,継続して自発的に課題に取り組むことが分かった.
著者
小嶋 美生 丸山 剛生
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
シンポジウム: スポーツ・アンド・ヒューマン・ダイナミクス講演論文集 : symposium on sports and human dynamics
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.122-126, 2011-10-30

The purpose of this study was to investigate the effect on back load during lifting movement by varying lower limb and trunk posture. Seven subjects performed lifting movements with four conditions, using two foot positions (Odeg, 60deg), and two trunk postures (Neutral, Stoop). 3D kinematics and kinetics data were recorded. Significant decreases in peak right bending angle at L4/L5 and T9/T10 joint were found when subjects rotate right hip joint externally. Stoop posture decreases peak joint reaction force for pelvis longitudinal axis but increases peak left bending toque. To perform lifting movement safely, it is recommended that you rotate hip joint externally and keep trunk neutrally.
著者
安部 達也 國本 正雄 鉢呂 芳一
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.247-253, 2008 (Released:2008-10-02)
参考文献数
33
被引用文献数
9 11

高齢化にともない増加が予想される便失禁患者に対応すべく便失禁専門外来を開設した.週1回の外来に2年弱で250名が受診した.女性の割合が高く,女性の方が高齢であった.便失禁症状は切迫性よりも漏出性が多かった.詳細な問診と肛門機能検査などから便失禁の原因を検討した結果,分娩損傷によるものが最多で全体の2割(48例)を占めた.その他,直腸脱(25例),肛門手術後(21例),内括約筋変性症(18例)などが多く,原因を特定できない特発性も44例あった.外科的治療は少なく,多くの症例でバイオフィードバック療法や肛門管電気刺激療法などの保存的治療を行った.高齢などを理由に無治療(31例)や,治療途中で脱落する例(20例)もあった.
著者
遠藤 毅 青木 滋
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.102-103, 1969-02-25
著者
石崎 俊
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.329-334, 1986-04-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
18
著者
高田 みなみ 長江 美代子
出版者
日本赤十字豊田看護大学
雑誌
日本赤十字豊田看護大学紀要 (ISSN:13499556)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.121-131, 2012-03-31

統合的文献研究により、非接触文化である日本の看護の臨床場面において、成人患者に対するタッチングが有効に働く要因を探求した。選択基準に合致した20 の文献を分析した結果、タッチングの効果が有効に働く以下の5 つの要因が示唆された:1)人には生来接触欲求があり、自分が所属する社会に受け入れられる方法で満たしている、2)心理的不安が高い人ほどタッチングが有効に働いている、3)生来持っている依存傾向や対人不安が高いと身体接触をポジティブに受け入れる傾向がある、4)タッチングの部位とその効果を高めるための併存行動によって効果に差がある。患者は身体接触のニードを持っており、個々のニードを把握し、目的に合わせたタッチングを実施することがその効果につながる。
著者
日高 一馬 小川 克彦
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.619-620, 2013-08-20

これまで,コンサート中に観客が感じた感動は,観客自身がその場で感じるのみであり,ログとして後に残すことは出来なかった.本研究では,コンサート映像に対して,ペンライト一体型スマートフォンアプリケーションによってリアルタイムにメッセージをメタデータとしてアノテーションすることにより,リアル空間での感動をネット上で共有出来るシステムの構築を行う.観客が持つペンライトの加速度センサデータと,観客がリアルタイムに記録したメッセージデータをメタデータとして取得し,ビデオデータと統合してアノテーション付きビデオデータを作成する.これにより,自身や他の観客の盛り上がりのバロメータを作ることができ,また,コンサートが終わった後でもコンサートの体験を追体験し,リアル空間での感動をネット上で共有することが出来る.本論文では,ペンライトデバイス,スマートフォンアプリケーション,ビデオデータアノテーションシステムの開発を行い,その報告を行う.
著者
熊田 陽子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.193-193, 2009

人間は、ある目的を達成するためだけに生きているのではなく、その過程や行為を楽しむ(「遊ぶ」)ものであると考えたホイジンガは、人間を「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」と呼んだ。様々な性行為も、生殖という目的だけで行われるわけではなく、それ自体の面白さを楽しむ「遊び」である。本発表では、あるSMクラブを事例に、そこで働く女性たちがSMプレイをどのように認識しているのかついて、「遊び」を手がかりに検討する。
著者
横山 桐郎
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.37, no.436, pp.60-68, 1925-03-10

近來樺太島就中南部樺太地方の昆虫相に注目する人士輩出し該島の昆虫相目を追ふて闡明せられつヽあるは寔に喜ぶ可きである。特に蝶類相に至っては可なりな進歩を見せてゐる。然し乍ら他の目の昆虫相となると未だ未だ暗黒の状態を脱し得ない、曾て松村博士の發表された「樺太昆虫相の第一貢獻」なる論文は此暗黒界に向つて投ぜられた暁の第一線であった。然して該島のハネカクシ相に至っては松村博士の報告に發表された十種以外には全く不明である。私が今から記さうとするのは南樺太産ハネカクシの一部で大正十二、十三、兩年、鹿野忠雄君の採集品である。種數僅かに七族十二属二十三種所謂大海の一滴に過ぎないが、珍しい者新しい者も多少含んで居る故該島の昆虫相の知識に對する、一貢獻として茲に發表する事とした。
著者
村尾 忠廣 増井 誠生 長嶋 洋一 田中 能 三輪 眞弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.98, no.96, 1998-10-17

パフォーマンスアートとしてのコンピュータミュージックの意義をとらえる切り口として、「人」と「場」という概念をとりあげる。演奏者や聴衆といった立場を異にする人々が、その時かぎりの表現で「場」であるステージに集うことで、その「場」での演奏がいかに「アート」としての意味をもつことになるか、さらに、その一瞬に表現される「アート」に作曲者はいかに介在できるか?以上のような問題意識から、本研究会では、パフォーマンスを意識した音楽作品を手がけるアーティスト3名によるパネルディスカッションを行う。