著者
川上 誠 水口 大三 高畑 祐太
出版者
沼津工業高等専門学校
雑誌
沼津工業高等専門学校研究報告 (ISSN:02862794)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.187-196, 2006-01-31

「ふじのくにゆうゆうクラブ」は、静岡県生涯学習振興財団が県の委託を受けて行う事業であり、土曜日を中心とした学校休業日に、県内の学校や公共施設、山や川などの屋外を会場として自分の趣味や興味のあることを、遊びをとおして体験する講座である。本稿では、我々が今年度実施したLEGO MINDSTORMSを用いたロボット教室について、準備段階から実施に至る過程を中心に詳しく報告する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.932, pp.57-60, 2006-08-14

元・東芝の技術者で,NANDフラッシュ・メモリの開発に携わった東北大学 教授の舛岡富士雄氏。その舛岡氏が東芝に対して同メモリの発明に対する対価を求めていた訴訟が2006年7月27日,和解という形で決着した。舛岡氏が単独または共同発明者となっている東芝在職中のすべての職務発明を対象とし,東芝が同氏に8700万円の和解金を支払うという内容だ。
著者
平良 勉 音野 敬子 Taira Tsutomu Otono Keiko
出版者
琉球大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
琉球大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 (ISSN:13425951)
巻号頁・発行日
no.7, pp.67-82, 1999-12

The purpose of the current study was to examine the relationship between ratings of perceived exertion (RPE) and physiological responses during wheelchair running. Thirteen adult subjects with paraplegia performed fixed wheelchair ergometer tests to exhaustion. Oxygen uptake and heart rate were determined using electronic gas analyzer and heart rate monitor. RPE were determined by pointing out RPE scale during wheelchair running.The findings were as follows:1)There was high correlation between RPE and physiological responses in the laboratory tests.2)RPE during marathon running were correlated heart rate, and were the same as those of the laboratory tests.3)The OBLA level corresponded to RPE13, which is appropriate exercise intensity level for improving cardio-vascular functions.本研究では,Borgによって開発,作成されたRPEが,肢体不自由者のHR,VO_2,客観的運動強度と相関があり,全身持久力を向上させるための有効な指標となりうるか,その妥当性について検討することを第1の目的とした。また,この指標は健常者用であるため,障害者にも適用できるのかを調べ,その有用性を明らかにし今後の障害者スポーツの運動処方に関する基礎資料を得ることを第2の目的とした。被験者は,車椅子マラソンチーム(チーム名:タートルズ)の男性12名(健常者1名を含む),女性1名のポリオ,脊髄損傷,頸椎損傷等の障害を持つ肢体不自由者であった。トレーニング用車椅子エルゴメーター走行における漸増運動負荷テストを行い,RPE,生理学的応答について測定した。OBLA時のRPEを推定し,それをもとに運動処方を行い,トレーニング効果の有無を検討した。また,フル・ハーフマラソン走行時のHR,RPEを調べ,漸増運動時の値と比較と比較し,対応性があるかどうか調査を行った。本研究の結果,以下のことが明らかとなった。1)RPEは,肢体不自由者の生理学的応答間と高い相関がみられた。2)フル・ハーフマラソン走行時のRPEに対するHRは,漸増運動時のRPE,HRの関係と同様な結果となった。3)個人差はあるもののOBLA時のRPE(平均RPE13)を基に運動処方を行った結果,被験者6名の持久力が向上し,1名が現状維持,1名が低下の傾向がみられた。この持久力の低下した被験者は,トレーニングの望ましい頻度条件を満たしておらず,そのため持久力の向上が見られなかったと考えられる。4)本研究の肢体不自由者のVO_2maxは,他の研究報告と同様な非常に優れた値を示した。本研究の結果より,健常者用RPEは,肢体不自由者(ポリオ・脊髄損傷者)がトレーニングを行う際の有効な指標として使用できることが示唆された。このことによって,肢体不自由者がトレーニングの効果を容易に認識することが可能になったということは,大変意義あるものであると考えられる。しかし,全身持久力向上のための健常者に望ましいRPEが肢体不自由者にも当てはまるかどうかについては今後さらにデータの蓄積を行い,検討していく必要があると考えられる。また,他の障害者におけるRPEの妥当性についても今後の研究課題としたい。本研究を踏まえ,スポーツや運動に親しみ持久力を向上させることによって,障害者のあらゆる可能性をひろげ,生活習慣病の予防,健康の維持増進に寄与でき,より一層の障害者スポーツの普及とその発展に貴重な資料が得られたものと考える。本論文は1998年度琉球大学教育学研究科修士論文の一部である。
著者
三隅 一人
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.716-733, 2009-03-31 (Released:2010-04-01)
参考文献数
35
被引用文献数
1

本稿は,社会関係資本のSSM的な階層研究への導入に際して突きあたる原理問題を,機会の平等に照らして考察する.まず,社会関係資本を導入した階層研究の展開をおさえつつ,その導入が改めて問いかける労働市場と社会構造との関係に関わる原理問題を確認する.機能主義階層論のコトバでいえば,それは社会関係資本が抱え込む機会の平等(それが指標する労働市場の機能性)に照らした両義性の問題である.階層研究に求められるのはその両義性をそれとして分析し,社会関係にもとづく機会の平等を語るためのコトバである.本稿ではこの問題にアプローチする例解を思考実験的に示す.それは,当該の社会が初職入職をもっぱら社会関係資本に依存すると仮定した場合,そこでの機会の平等はいかなるものか,そしてそれはどういう階層性を帯びて表れるのか,という思考実験である.また,この思考実験を比較階層文化論の準拠枠に展開する目論見から,国際比較を試みる.2005年SSMの日本・韓国・台湾の調査データでみると,友人先輩関係資本および台湾における家族親戚関係資本は,それへの依存が必ずしも機会の平等を損なうものではないことが示される.また,そこでの移動パターンは,そもそもの学歴バイアスや産業構造の成熟度を反映して国ごとに違いを呈しつつも,それぞれに一定のホワイトカラー階層を生成する力を秘めている.
著者
塩見 英久 岡村 康行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.432, pp.305-308, 2015-01-22

コンピュータプログラムの総合開発コストを低減するにはPythonに代表されるスクリプト言語を用いるとよい。これまで、スクリプト言語はアルゴリズムの試験実装や比較的簡潔な式の計算などに好んで利用される傾向にあったが、スクリプト言語によるプログラムを高速に実行する技術が進展しつつあり、計算コストにおいてもコンパイラ型の計算言語と遜色ない程度に実行することが可能となりつつある。ここでは、代表的なスクリプト言語Pythonによる数値解析とその高速化に関して調査した結果を述べる。Python言語の3次元FDTDをモデルとした計算式への適用を例題として、各種の高速化手法を実際に適用して比較検討した結果を報告する。
著者
Shin-ichi MAKINO Naoki AMANO Masashi SUZUKI
出版者
日本学士院
雑誌
Proceedings of the Japan Academy, Series B (ISSN:03862208)
巻号頁・発行日
vol.75, no.10, pp.311-316, 1999 (Released:2006-10-17)
参考文献数
5
被引用文献数
3 4

A new method is described for printing nucleotide sequences by assembling square microcells, representing nucleotides, into blocks, and by differentiating micro-cells following a color code, a gray scale, etc., corresponding to the four types of nucleotides. By printing micro-cells, whose sides are close to 250μm, using a laser printer, the complete sequence of a genome of the size close to 1M bases can be printed in the space of full size of A4, without loosing any original information. By enlarging the print using a magnifying glass or a photo-copy machine, the original sequence can be reconstituted, visually or mechanically. Overall and regional characteristics of genomes (e.g. distribution of gene-coding regions) can be analyzed using a plot of this type. The scheme for classifying micro-cells can be modified, in order to present different types of information such as distribution of purines and pyrimidines or that of different types of dinucleotide combinations through the genome.
著者
塚田 学
巻号頁・発行日
2013-11-25

欧州電気通信標準化機構(ETSI)での標準化活動を始めるための手引と、東京大学の申請手続きのメモ
著者
日本教育音楽協会 編
出版者
音楽教育書出版協会
巻号頁・発行日
vol.第5學年用, 1936

2 0 0 0 OA 牛若丸

著者
笹間良彦 著
出版者
トモブック社
巻号頁・発行日
1954
著者
石橋 聰
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.127, 2016

森林を管理していくうえでその成立過程を知ることは重要であるが、北海道の針広混交林の場合少なからず火山の爆発による噴出物等の影響を受けており、その林分推移を調べることで施業への貴重な知見を得ることができると考えられる。そこで本研究では、北海道中部の十勝岳の爆発による泥流跡に成立した森林において61年間観察を続けたデータを用いて、その林分推移を解析した。調査地は十勝岳山麓標高700mの美瑛川左岸にあり、安政年間(1854~1860)の十勝岳爆発による泥流跡に成立した林分内にある。設定は1954(昭和29)年で、調査区面積は1ha(100m×100m)である。 その結果、立木本数は61年間減少傾向を示し、調査開始時のほぼ半分の本数となった。一方、林分材積は増加し続けていたが、10年前をピークに減少に転じた。これはこの10年間にエゾマツ、トドマツ大径木の枯死が多く発生したためであり、二次林が成熟林に移行しつつあるとみられる。また、林型については下層に広葉樹の更新木が見られることから、今後は単層林型から複層林型へ変化していくと予想される。
著者
芦田 昭充 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1277, pp.102-105, 2005-01-31

問 業績が好調ですね。2005年3月期の連結経常利益は1600億円で、過去最高益を更新する見通し。通期の利益では2期連続で日本郵船の上を行くことになります。 答 一昨年の秋、今期を初年度とする経営3カ年計画を作りました。その際、「連結で売上高1兆円、経常利益1000億円、時価総額1兆円の達成」という目標を掲げました。
著者
伊藤 文夫
出版者
日本地理教育学会
雑誌
新地理 (ISSN:05598362)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.29-40, 1987-06-25 (Released:2010-04-30)
参考文献数
22

The author intend to consider the characteristics of the local culture in Suwa area from the viewpoints of analyzing Minka (the residences of farmers), traditional events and vegetables in the cold highland.The results of this study are summarized as follows;(1) The climatic characteristics of Suwa area are severe coldness and strong wind in winter because it locates in the cold highland. For these reasons, there are many ideas such as Yukigaki (taxaceous tree fences for windbreak) and Nurume (a ditch for paddy rice fields to warm up irrigational water) to prevent its coldness everywhere in this area. On the other hand, there many localized industries such as producing Kanten (agar-agar) and Kori-tofu and -mochi (frozen and dried tofu and glutinous rice cake) which exploit severe coldness. These industries are developed in the settlements of the upland and of the eastern foot of the mountain slopes where the sun sets very early in the evening.(2) There are some more landscapes peculiar to cold climate like this Suwa area. The structures such as Tategurumi (the way of building Minka: the storehouse is built in the main building), Teppei-seki yane (tiles of the roofs are made of plates of (two-pyroxene-andesite) and Ohnoki-zukuri (the building with long eaves) are rational ways of building the Minka under the climate like Suwa area. Traditional vegetables such as Ueno-daikon (a kind of radish) and Suwa-benikabu (a kind of turnip) have been cropped for making pickles with cold resistance to cross over winter. Traditional festivals and events associated with Suwa-Shinko (the faith in the Suwa Shrine) penetrate into the people's life of this area.(3) It is recognized that are four types of settlements which preserve traditional cultures very well in this area. The first type of the settlements are located in the foot of high mountains; Sasahara and Kami-Tsukinoki, Chino City and Ueno, Suwa City. The second type are located far from the main road; Kami-Futta and Ohsawa, Chino City and Sendatsu, Fujimi Town. The third ones have common forest owned by Zaisan-ku or Buraku-ku (small terrestrial groups); Toyoda, Konan and Shiga, Suwa City, Higashi-Yamada, Shimo-Suwa Town, Oikawa and Misawa, Okaya City, Miyagawa and Tamagawa, Chino City and Okkoto, Fujimi Town. The fourth type of the settlements have the priginal hot spring; Kowata, Suwa City. Peoples in the settlements of last two types have strong solidarity of a rural community to take over their cultures because the groups have comonm properties.The Suwa Culture tends to flow into the Kami-Ina area, where belongs the same drainage of Suwa Lake and Tenryu River. Hewever, it is hard to flow into Yamanashi Prefecture.
著者
鈴木 一良 塚林 功
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.114-115, 2005-08-06

「理科嫌い」を克服しようと多くの試みがなされている.工学部進学者であっても「理科嫌い」は多い.本学で,この数年,基礎物理の履修者,合格者が激減している.この激減傾向は本学だけのものではないであろう.この原因を学生の学力不足などの問題ととらえてしまえば,問題は現代社会の子育て・教育全般に拡散してしまう.確かに,学力不足は問題に違いないが,学力不足が生ずる原因は「理科嫌い」にあるのではないだろうか.というのは,「理科嫌い」の学生には,「量」,あるいは「量」と「量」の関係に対する極めて基本的な認識に欠陥があるように思われるからである.児童・生徒・学生が,驚き,感動し,自ら試し,測定し,データをプロットし,楽しめる素朴な実験セットが提案されている.実験は真空バズーカ砲,空気の重さの測定,自分の呼気で自分をリフトアップするなど一組として行う.本実験は,小中高どの段階で行っても,物理量を体験させるという意味で有効と思われる.