著者
小口 和海 佐藤 浩司 向井 宏明 横谷 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.450, pp.103-108, 2007-01-04

近年、キャリアクラスEthernetの実現が重要となっており、ITU-TにおいてEthernet回線の保守、運用、監視を行うEthernet OAM (Operation, Administration and Maintenance)と、2地点間に冗長経路を設定し、障害検出時に切替を行うリニアプロテクション切替メカニズムが勧告化された。これらの標準に準拠することで、Ethernetを用いて高信頼なサービスを提供できるようになってきている。また、メトロエリアのサービス提供を考えた場合、多地点接続可能なリング接続が適しており、リングにおける障害発生時の切替方式がITU-T等で検討されている。本稿では、Ethernetでマルチリングを構成した場合の障害発生時の切替方法について、Ethernet OAMを用いて切替える方法を提案し、その制御方式について述べる。
著者
田中 孝 加藤 智弘
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.487-489, 1999-08-25
被引用文献数
3

We investigated the distribution of Kouyawarabi plants (Onoclea sensibilis L.) infested with Pseudomonas plantarii in Yamagata prefecture and confirmed survival activity of the overwintered bacterium in the plants. Of 239 samples collected from 19 locations in the prefecture, 77 leaf samples were infested with the bacterium. The leaf samples collected from Mogami-machi were highly infested with P. plantarii. High infestation rate of bacterial seedling blight of rice was also observed in Mogami-machi area. The plants were artificially inoculated with the organism and exposed outdoors in summer. In the following spring, the bacteria were re-isolated from the leaves, stems and rhizomes of the plants. The pathogenic bacteria were successfully re-isolated from the overwintered whole plants at the level of 1.2×10^4-3.4×10^6cfu/g. Because the organism appears to survive in Kouyawarabi plants under natural conditions in Yamagata prefecture, the plants are considered to be an important infection source of the disease.
著者
広中 一成
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1-16, 2008-12-25

本稿は1937年12月,北京に成立した中華民国臨時政府について,日本軍がなぜ政権指導者に王克敏を選んだのかという問題を,日本の華北経済開発と浙江財閥との関係に着目しながら考察したものである。Iでは政権樹立を指導した喜多誠一北支那方面軍特務部長が浙江財閥を利用して華北経済開発を進める構想を作り上げた経緯を検討した。IIでは喜多が浙江財閥の分断を模索する中で,王克敏ら経済的実力者を政権樹立に利用しようとしていたことを明らかにした。IIIでは喜多ら特務部による華北経済開発案が浙江財閥を華北に取り込む意図のもとに作成されたことを指摘するとともに,その計画を実現するために王克敏が迎え入れられたことを明らかにした。
著者
高瀬 昇 坂田 公男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.18, pp.23-24, 1962-05-01

従来,甘藷の栽培で窒素は澱粉歩留りに無関係,燐酸独歩留りを高め,加里は歩留りを低下させるといわれている。これらの関係を甘藷品種および肥料の組合わ背に.おいて検討する。
著者
濱谷 亮子 大津 美紀
出版者
国際学院埼玉短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02896850)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.57-61, 2007-03

腎臓疾患における栄養食事療法は薬物療法とともに治療方法として確立されており,保存期慢性腎不全成人期症例においてはたんぱく質制限食による腎機能低下抑制効果が報告されている。乳幼児,小児保存期慢性腎不全においては,成長発育段階にあることを考慮し,腎機能低下の抑制,かつ成長発育を促す栄養管理が必須であると考えられる。本研究では保存期慢性腎不全離乳期症例の栄養管理を行い,エネルギー,たんぱく質摂取量ならびにエネルギー・たんぱく質摂取比率と腎機能の推移を検討した。BUNの年間推移より指示栄養量に相応するエネルギー摂取量の確保ならびに適正なエネルギー.たんぱく質摂取比率の維持が腎機能低下抑制に対して有効であると認めた。
著者
長部 悦弘 Osabe Yoshihiro
出版者
琉球大学法文学部
雑誌
人間科学 (ISSN:13434896)
巻号頁・発行日
no.23, pp.167-190, 2009-03

北魏孝明帝代に勃発した六鎮の乱により混乱に陥った政局の中で、爾朱氏軍閥集団は山西地域(太行山脈以西)の中部に并州(晋陽)及び肆州を中核として覇府地区を建設し、これを根拠地とした上で、孝明帝の没後南下して孝荘帝を擁立した上で河陰の変を引き起こして王都洛陽を占拠し、孝荘帝代には中央政府を支配した。王都洛陽の中央政府を支配した方法は、尚書省・門下省の要職に人員を配置して行政を握るとともに、王都内外の軍事を掌管する、近衛軍をはじめとする高級武官の多くを占めて、洛陽の軍事を牛耳った。そして、首領である爾朱栄が代表する并州(晋陽)設置の覇府と連絡しながら、爾朱氏軍閥集団の下に王都洛陽の中央政府を置く、王都-覇府体制を構築した。北魏国家の領域内部の交通路線でみると、爾朱氏軍閥集団の王都-覇府体制を支えた中軸線は、覇府地区と王都洛陽を結ぶ太行山脈西麓東方線である。同路線を基軸に、太行山脈西麓西方線、太行山脈東麓線をはじめ、各地に構成員を送り、北魏国家の領域支配体制を建てようと試みた。