著者
綿貫 啓一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演資料集
巻号頁・発行日
vol.2004, no.8, pp.211-212, 2004-09-04

The environment where Japanese industry has been paid with respect is changing tremendously due to the globalization of economics, where Asian countries are undergoing economical and technical development as well as advancing in information technology. With acceleration of manufacturing bases relocating abroad, industrial hollowing out is happening; hence effort to transfer the technology and the design knowledge of machine design in a company is becoming an important subject. For example, in the design of custom casting product, a designer who is lack of casting knowledge may not be able to produce a good design. In order to obtain a good design and manufacturing, it is necessary to equip the designer and manufacturer with a support system related to casting process or so called, knowledge transfer and creation system. This paper proposes a new knowledge transfer and creation system for manufacturing technology; where machine design, which requires added values such as advanced technology, high quality, short delivery time, is taken as an example and both its explicit and tacit knowledge are cooperated by using synchronized multimedia and immersive virtual environment.
著者
手塚 祐一 三上 範賢 梶原 清彦 米村 俊一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.536, pp.1-6, 2001-01-05

IT技術の進展に伴い, 企業内イントラネットの整備, その中での情報共有を支援するWebグループウェアが普及し始めている.さらに, 企業間でインターネットを利用した協調作業が進む中で, 複数の組織間で情報を共有する方法が要請されている.従来, データ連携を考慮しない上記システムの場合はデータ授受・特定に問題があった.本稿ではWebブラウザとWebグループウェアで通信されるデータを分析し, それに基づいてデータ仲介を行なうサーバを提供することで操作対象となったデータを監視, 抽出する方式を提案する.その結果, 複数のWebグループウェア間で共通に定義されるスケジュールデータに対するデータ共有を実現した.
著者
乃村 能成 花田 泰紀 牛島 和夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.2518-2525, 2001-10-15
被引用文献数
2

複数の人間がネットワークを通じて自分達の予定情報を交換する機会は,日増しに増大している.そのような場合,通常グループウェアと呼ばれるソフトウェアを利用する.しかし,インターネットを通じて複数組織にまたがる複数人の間で日程調整や予定情報の交換をする場合は,各個人の環境や利用するツールを強要することは事実上できない.そこで,電子メールやWebを使い,調整や通知を行うことが通例である.本研究では,周囲の人間が電子メールとWebしか使えない場合でも,周囲が自分と同じグループウェアを使用しているのと変わらない利便性を得る手法について考察し,それを実現するためのシステムとして,MHC(Message Harmonized Calendaring system)を設計・実装した.Recently, computer networks such as the Internet become more popular.We have more opportunities of exchanging schedule information or arranging schedules on a network. In the past, we were able to use ``groupware'' for this purpose.But nowadays, computer network is not as like the groupware demands for.This makes the situation more difficult.In this paper,we describe what kind of problems would happen when we use schedule information on a network.Then we describe their solutions.And finally, we describe how the schedule management system,MHC (Message Harmonized Calendaring system) which we are developing,works to solve their problems.
著者
市村 哲 紙田剛 岡田 謙一 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.12, pp.149-156, 1994-01-27

個人用アプリケーションの場合は,随時そのアプリケーションを起動できることが望ましいが,在席会議システムの様なグループウェアを起動する場合は,あらかじめ協同作業者間で作業開始時刻の了解ができているのが普通である.他の人の見ているスクリーン上に突然アプリケーション画面が出現し,その人に仕事を押し付けることになるのを避けるためには,作業開始時刻を情報ならびにアプリケーションと関連づけて管理しなければならない.この視点から,ファイル管理システムとスケジュール管理システムを融合するグループウェアプラットフォームTeamDeskを開発した.TeamDeskは,作業,情報,時間の関係を一括管理できる.We are not permitted to work together impolitely; nevertheless, the windows of a multi-user application suddenly appear on collaborators' screens in an intrusive way. There have been few discussions about how we should start real-time groupware applications. Obviously we all know how to initiate a collaborative session. We have to make an appointment with collaborators before we work with them. In this paper, a groupware platform named TeamDesk is proposed. The system integrates a group-data management function with a group-schedule management function in a seamless way.
著者
松田 晃一
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, 2005-01-01

近年のコンピュータとネットワーク技術の発達により,これまでの1対1のコミュニケーションだけでなく,遠隔地にいる多人数の人間が同時に同じ仮想環境(共有仮想環境)を介してコミュニケーションしたり,同じ経験を共有することが可能になってきた.このような環境は,従来のCSCWシステムとは異なり,ネットワーク上にユーザが留まれる「場」の創出を可能とし,その環境に都市や街のメタファを導入することで新しい社会性をもつ環境(仮想社会)の構築を可能とする.このような環境の中では,従来のCSCWシステムにおける特定の目的を達成するための単なる作業支援だけではなく,ユーザ間の自律的な社会的インタラクション,コミュニティ形成,創造的な知的活動など社会的活動の支援までもが可能になる.著者らは,従来の共有仮想環境に,その環境内で個人を支援する,自然言語でインタラクション可能な自律型パーソナルエージェントと社会的・環境的インフラストラクチャを導入することで社会性をもつ共有仮想環境(PAW^2)を構築し,インターネット上に公開し大規模仮想社会実験を行い,さまざまな側面から評価した.本研究は,このような仮想社会の構築に必要な基盤システムの設計とアーキテクチャ,それを用いて開発された仮想社会の設計とアーキテクチャ,インターネット上で数千人のユーザを用いた仮想社会PAW^2の評価に関するものである.最後に,今後の本研究領域における新しい研究分野となる,次世代の仮想社会「自己充足型仮想社会」の提言を行い,本研究の結果からその可能性について議論した.
著者
西本 一志 角 康之 間瀬 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語
巻号頁・発行日
vol.96, no.361, pp.1-12, 1996-11-15
被引用文献数
5

本稿では, 現在構築中の対話支援環境AIDEの特長の一つである対話活性化エージェントについて説明する. AIDEは特に日常的対話の創造的側面の支援を目指しているが, 日常対話は制約を嫌うため, 既存の多くの発想/議論支援システムの支援手法は馴染まない. そこで我々は, 通常の参加者として対話に参加し, 発言を通して対話を活性化する対話活性化エージェントを提案する. このエージェントは対話中の各発話を統計処理して新たな話題の展開が可能な方向を見出し, 話題膠着時にその方向にある情報を新たな話題の種として提供して対話の新展開を促す. 試用実験の結果, エージェントの提供する情報が新たな話題を導入する可能性があることがわかった.
著者
西本 一志 安部 伸治 宮里 勉 岸野 文郎
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.896-904, 1996-11-01
被引用文献数
8

In this paper, we discuss an effective method to retrieve pieces of information from a different viewpoint. The main purpose of retrieving such information is to support human divergent thinking. Brainstorming is a well-known method for supporting human divergent thinking and experience tells us that it is effective that an outsider attends a brainstorming session being held by only experts of the same domain. The goal of our research is to construct a virtual outsider system. The method of information retrieval discussed in this paper is one of the important elements to realize the system. We proposed "An outsider model" to retrieve such information and constructed a prototype system based on the model. Moreover, we discussed what kind of information effectively stimulates human divergent thinking and proposed an subjective evaluation method whether a piece of information is effective for supporting human divergent thinking or not. Using the prototype system, we conducted subjective experiments and evaluated results based on the evaluation method. By these experiments, we got the following results : Using the outsider model, (1) medium relevant as well as medium unexpected information can effectively be gotten, (2) Furthermore, there is possibility to obtain highly relevant as well as highly unexpected information, too. Such information is expected to effectively stimulate human divergent thinking and is hard to be gotten without any mechanism like the outsider model to obtain hidden relevance along with relevance.
著者
澤田 善彦
出版者
印刷学会出版部
雑誌
印刷雑誌 (ISSN:00201758)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.4-9, 1999-07-15
著者
湯本 誠
出版者
札幌学院大学
雑誌
札幌学院大学人文学会紀要 (ISSN:09163166)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.67-99, 2005-11-18

本稿はトヨタ自動車における長期勤続者の企業内キャリアの新たな動向に関する事例研究である。1990年代における技能系人事制度改革によって,主にスタッフ機能を担う専門技能職が新設されると同時に,労働組織はライン型組織からライン・スタッフ型組織に切り替えられていった。この一連の改革によって,より上位の管理・監督職へと登りつめていく従来型の「役職昇進型キャリア」に加えて,専門職として技能を深めていく「専門技能職型キャリア」が新たに誕生した。ここでは,50代で勤続30年以上の長期勤続者が大多数を占める16ケースの職場経歴を考察することによって,キャリアの複線化が彼らの職場経歴に及ぼした影響と個人の主体選択について検討している。「新しい職業能力と職業経歴」という視点からみて重要なことは,役職昇進型キャリアを拒否して,専門技能職型キャリアを主体的に選択するケースが複数,存在していることである。熟練職場において高度な専門技能を発揮する新しい働き方が誕生している。
著者
梅田 勇一 沢村 一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.1518-1527, 2002-05-15
被引用文献数
4

エージェント指向コンピューティングの世界では,それぞれのエージェントが各自の持つ情報を生かしながら協調・合意して問題解決にあたることが求められている.本論文では,議論の導入がこの問題に有効であるとの考えのもとで,次のような機能を持つエージェントシステムを提案し,実際にネットワーク上で現実の問題に適用して有効性を示す.(1)複数のエージェントが各自の知識ベースをもとに議論・反論を行う.(2)反論に行き詰まったら,相手の議論への補強を考えることによって協調を試みる.(3)この2つを行っても結果が定まらないとき,弁証法的な合意形成を行う.In the upcomming networked society, it is desired that several computers on network can resolve conflicting problems or make better solutions through argumentation. In this paper, we propose a novel approach to agent systems where several agents communicate, argue with each other, reinforce other arguments for cooperation and finally make a dialectical agreement through argumentation from distributed knowledge bases. By applying it to a variety of application, we show the potential and practical usefulness of the system.
著者
唐澤 信司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.10, pp.5-10, 2007-04-13
被引用文献数
1

本文では網膜及び第1次視角野(V1)のしくみを次のように説明する.網膜では双極細胞が脱分極型と過分極型があり,光によってインパルスを出さず電位を変化しており,その電位にアマクリン細胞が間隙接合するので時間遅延したインパルスが加わり,動いた物体の像と静止物体の映像データを別にして送り出す.網膜の神経細胞と第1次視角野V1の神経細胞を接続する線路を視床で制御する.V1の眼球優位のカラムでは映された映像データの活動を短期記憶ループ群で集積し,上位の領域や他の活動領域に転送しており,他の領域に転送する際には元の短期記憶の活動を消去し,更新する状態に混入するのを防止する.脳の回路網に映された活動が解読され,海馬に集められてチェックを通り抜けた活動が実行に移される.
著者
柴田 随道 山口 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

ここ数年間にマイクロ波,ミリ波受動回路解析技術は2次元から3次元問題に大きく進展し,その成果を生かしたソフトウエアが市販され始めている.その結果,回路設計者は各々の問題に適した解析手段を容易に入手できるようになった.そこで,その選択基準を具体化するため,汎用3次元電磁界解析法の内でCADツール化に有望視されている有限要素法(FEM)と差分時間領域法(FDTD法)の二つのプログラムを用いて同一の回路構造を解析し比較した.
著者
今門 政記
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.47-54, 1998

近年の情報通信技術の発展やマルチメディア技術の向上に伴い、図書館システムも従来のような目録などの二次情報にとどまらず、全文情報をコアにした一次情報も電子化し、提供するサービスが求められている。「infocom OpenLibrary」は、こうしたニーズに対応、WWWブラウザを利用したオープンな環境と、SGML/XMLを高度に活用したテキスト情報やイメージ情報など、さまざまなデータの検索・閲覧環境を提供する「電子図書館システム」である。
著者
加藤 陽子 姫野 龍太郎
出版者
社団法人日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.115-121, 2003-06-10
被引用文献数
2

MRI angiography is useful for the diagnosis of blood vessels and blood flow. The phase contrast method is suitable for quantitatively evaluating blood flow velocity because it is reflected in the phase. However, the velocity is low near the vessel wall, and the effect of the dephasing cannot be ignored in this region. On the other hand, the vessel wall is static and the effect of dephasing could be weak. The maximum velocity in the blood vessel also seems to be an accurate parameter because of the weak effect of dephasing. The static and maximum velocity regions therefore seem helpful for extraction of the vessel region, although the influence of the relaxation times and sequence parameters on dephasing have not yet been clarified. In this study we investigate the effects of these parameters on the measurement accuracy of the velocity and design a simple method for the regional extraction of blood vessels. The relaxation times, T_R, T_E and VENC, influenced the accuracy of velocity measurement. Although no dominant parameter was found among them, several combinations of parameters resulted in a significant difference in accuracy. The standard deviation of the phase in the static region increased with increasing relaxation time. We also extracted the popliteal artery region by growing the region until the phase reached a threshold value. This threshold value was set based on the standard deviation of the area in a static region. This method was found to be suitable for extracting the blood vessels from MR images obtained when using the phase contrast method.
著者
片山 淳 中村 高雄 山室 雅司 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.1035-1046, 2005-06-01
被引用文献数
15

我々はカメラ付き携帯電話により種々の媒体から電子透かしをリアルタイムに検出し, 検出した情報に関連するWebページ, 動画, 音楽をユーザに提示するシステムを構築した. 撮影画像はオリジナル画像に回転, スケーリング, あおり変換を統合した平面射影変換が加わっているため, 電子透かし検出の前処理として逆変換を行いオリジナル画像と同じ幾何形状に戻す必要がある. 逆変換パラメータを求めるための特徴点として画像外形コーナを検出する場合, ハフ変換による外形直線検出やコーナパターンマッチングなどの一般的な画像処理アルゴリズム利用では携帯電話端末内のiアプリ処理系で数十秒〜数十分を要し実用的ではない. 本論文では, ハフ変換やパターンマッチングに比べてiアプリ上の処理時間が1/100以下で画像外形コーナを探索可能なSide Trace Algorithm(STA)を提案し, 携帯電話端末実機を用いた評価実験によりその性能を実証した.