74 0 0 0 OA 天帝奇勲 : 絵本

著者
石川惟安 (奇散人) 著
出版者
常磐屋
巻号頁・発行日
vol.初編, 1886
著者
甲斐山久三郎 著
出版者
中村浅吉
巻号頁・発行日
vol.下, 1918
著者
大須賀 穣 秋山 紗弥子 村田 達教 木戸口 結子
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.295-311, 2019-08-30 (Released:2019-09-11)
参考文献数
38
被引用文献数
3

【目的・背景】予定外妊娠とは妊娠の希望の有無にかかわらず予期せず妊娠することであり,その後の社会生活に影響を及ぼす可能性がある。本研究では予定外妊娠数および予定外妊娠によって生じる医療経済的影響について推計を行った。【方法】先行研究において用いられた分析モデルを利用し,予定外妊娠数および予定外妊娠によって生じる医療経済的負担について推計を行った。また,経口避妊薬および子宮内避妊用具が避妊法として選択される機会が増加した場合の影響についても各避妊法の避妊失敗率から算出した予定外妊娠数の変化量から,増加前後を比較することで評価した。【結果】年間推定予定外妊娠数は約61万件となり,年間予定外妊娠費用および年間避妊費用はそれぞれ約2,520億円,373億円となった。経口避妊薬および子宮内避妊用具が選択される機会が増加した場合における予定外妊娠への影響を推計した結果,年間避妊費用は増加したが,年間予定外妊娠数が減少したことによる予定外妊娠費用が大きく削減されたため,予定外妊娠関連費用の総額は増加前より削減された。【考察】避妊失敗率の低い避妊法の利用が増加することにより経済的な効果が期待されるが,若年層にとっては継続的に服用する必要のある経口避妊薬の費用は大きな負担となるため,避妊薬等の利用について何らかの補助が実施されれば,予定外妊娠による経済的および社会的負担は大きく軽減されると考えられる。
著者
岡野 多門 安本 幹
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会論文誌 (ISSN:18835856)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.97-104, 2013 (Released:2013-10-10)
参考文献数
20

海岸に漂着する医療や衛生用品ごみは感染の危険だけでなく,見た人に強い嫌悪感を与える。その投棄実態を知るために,アジア地域の海流の下流に位置する鳥取県で毎月の漂着数を調べた。医療用瓶と注射器の年間平均漂着数は24.5個/(hm・y) で,中国由来が大半で,日本と朝鮮半島由来は少ない。しかし浣腸や痔薬容器,タンポンアプリケーターの大半は日本由来で,合計は2.5個/(hm・y) で,これは日本文字のあるライターの値と大きく相違しない。漂着数/消費数を漂着からみた投棄率とするなら,浣腸とタンポンの投棄率はペットボトルや栄養ドリンク瓶の投棄率と同程度である。これは屋内消費の医療衛生用品ごみが,あえて屋外に持ち出されて投棄されていることを示す。これは投棄者の責任であるが,在宅医療廃棄物と一般家庭の衛生用品ごみの収集体制の相違にも起因する。このように漂着量や投棄率は隠れた投棄の防止策を考える上で重要である。
著者
小野 道之 竹内 薫 北村 豊 森川 一也 保富 康宏
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

Human Hepatitis E Virus (HEV)のカプシドタンパク質が自己会合したVirus-like particle (VLP)は、消化耐性と腸管免疫誘導活性を持つ、食べるワクチンとして注目されている。インフルエンザの共通抗原であるM2エピトープを融合したHEVのカプシドを、果実特異的なE8プロモーターの制御下で発現する遺伝子組換え栽培トマト(Solanum lycopersicum cv. マイクロトム x 愛知ファースト)を作出した。遺伝子組換え植物用の特定網室で栽培することにより、各種の動物実験に資するに十分量の果実を収穫した。
著者
吉川 徹
出版者
一般社団法人 日本児童青年精神医学会
雑誌
児童青年精神医学とその近接領域 (ISSN:02890968)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.359-369, 2017-06-01 (Released:2019-08-21)
参考文献数
16

我が国では2006年の国連で採択された障害者の権利に関する条約を念頭に,障害児者に対する合理的配慮に基づく支援についての検討や国内法の整備が進められ,2014年に同条約の批准に至った。本稿では我が国の合理的配慮をめぐる状況を概観するとともに,限局性学習症をもつ人に対する合理的配慮の内容について,検討を行った。また限局性学習症を持つ人が合理的配慮を得るために,医療機関が果たすべき役割について,診断の際の留意事項,疾患教育や環境整備のための提言などについて,検討を行った。
著者
保武 雄真 三毛門 佳彦 衛藤 英一 多賀 聡 矢野 公一
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.919-922, 2016-07-31 (Released:2016-12-28)
参考文献数
10

症例は59歳,男性。作業着の清掃に用いるエアコンプレッサーを作業着の上から肛門部に押し当てられた状態で空気を噴射され受傷した。腹部膨満感と腹痛が持続するため当院救急外来を受診。胸腹部単純X線および腹部CT検査にて腹腔内に大量の遊離ガス像を認め,下部消化管穿孔が疑われた。初診時は腹部症状軽度であったため,準緊急的に手術を施行した。腹膜翻転部より約5cm口側の直腸前壁に約3cmの裂創を認め,周囲に便汁の漏出を認めた。Hartmann手術を施行し,損傷範囲の大腸部分切除および人工肛門造設を行った。術後経過は良好で術後14日目に退院となった。圧搾空気による腸管穿孔はS状結腸穿孔の報告が最も多いが多発穿孔や遠隔部位穿孔も報告されている。本症例では直腸に穿孔を認めたが,便や憩室など腸管の状態,圧損傷の好発部位を念頭に下部消化管全域における慎重な穿孔部位検索が重要であると考えられた。
著者
石田 郁貴 中山 侑
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.13-18, 2023-04-05 (Released:2023-06-05)
参考文献数
21

近年,動物園において研究が盛んに行われつつあるが,日本の動物園において園職員による研究の多くは獣医師や飼育係によって行われている。そのため,動物園主体で研究を行おうとするとしばしば直面するのが,①ノウハウがない,②予算が無い,③時間がない,という3つの課題である。これらの課題に対し,千葉市動物公園の取り組みを紹介しながら,課題解決への糸口を探ってゆく。具体的には,①研究専任職員の雇用および園内の研究実績の園全体での共有,②市予算だけでなく助成金や寄附を活用するなどの園内外の資金制度の見直し,③簡易的な行動評価方法の検討である。さらに,園内で解決できない課題を相談できる「かかりつけ研究機関」を持つことで,研究機関との連携を強化している。
著者
鳥海 不二夫 榊 剛史 吉田 光男
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.F-K45_1-7, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)
参考文献数
20
被引用文献数
21

The spread of COVID-19, the so-called new coronavirus, is currently having an enormous social and economic impact on the entire world. Under such a circumstance, the spread of information about the new coronavirus on SNS is having a significant impact on economic losses and social decision-making. In this study, we investigated how the new type of coronavirus has become a social topic in Japan, and how it has been discussed. In order to determine what kind of impact it had on people, we collected and analyzed Japanese tweets containing words related to the new corona on Twitter. First, we analyzed the bias of users who tweeted. As a result, it is clear that the bias of users who tweeted about the new coronavirus almost disappeared after February 28, 2020, when the new coronavirus landed in Japan and a state of emergency was declared in Hokkaido, and the new corona became a popular topic. Second, we analyzed the emotional words included in tweets to analyze how people feel about the new coronavirus. The results show that the occurrence of a particular social event can change the emotions expressed on social media.
著者
伊藤 裕子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.458-468, 2001-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
41
被引用文献数
3 1

本研究の目的は, 第1に, 青年期女子の性同一性を測定する尺度を開発してその発達過程を明らかにし, 第2に, 自尊感情および身体満足度と性同一性との関連を検討することにある。中1, 中3, 高2, 大学に在籍する701名の女子青年に, 性同一性, 自尊感情, 身体満足度を尋ねた。その結果,(1) 女子青年の性同一性は, 父への信頼, 母への同一視, ステレオタイプな性役割への同調, 性的成熟への戸惑い, 性の非受容から構成される,(2) 性同一性は中学1年から3年にかけて低下し, その後上昇するという発達的変化を示す,(3) 身体満足度との関連から, 青年前期には身体的側面において性同一性の危機が経験されている,(4) 青年期における女子の自尊感情は, 両親の良好な関係を認知し, その関係を生み出す源泉としての父親を頼りに思い尊敬できること, および自己の性を受容できることが関係していた。このことより, 性同一性から摂食障害に至る過程において, 母親の存在の背後にある父親の影響が小さくないことが示唆された。なお, 性同一性尺度 (GIIF) の信頼性, 構成概念妥当性, および基準関連妥当性も併せて検証された。