1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1949年02月05日, 1949-02-05
著者
津田 祐輔
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.10-25, 2017
被引用文献数
7

長鎖アルキル基,不飽和長鎖アルキル基,&gamma;-オリザノールなどの天然物骨格,<i>t</i>-Boc基などの光反応性基を有する各種の芳香族ジアミンモノマーを新規に合成し,市販のテトラカルボン酸二無水物モノマーと重合させ,成膜性に優れ,耐熱性も十分な可溶性ポリイミドを合成した.得られたポリイミドの薄膜に紫外線(&lambda;<sub>max</sub>;254 nmもしくは365 nm)を照射すると,水に対する接触角は照射した紫外線エネルギーに応じ,100&deg;付近から最小20&deg;付近まで大きく低下し,疎水性から親水性に制御可能であることが判明した.接触角測定の結果および各種表面分析の結果より,紫外線照射によるポリイミド表面の長鎖アルキル基などの疎水基が減少しヒドロキシ基などの親水基が生成していることが確認された.本技術は,紫外線照射により,ポリイミド表面を容易に疎水部と親水部にパターニングする手法として,プリンテッドエレクトロニクスの分野での応用が期待される.
著者
山岸 美穂 松本 孝 池田 啓一 山倉 文幸 Miho YAMAGISHI Takashi MATSUMOTO Keiichi IKEDA Fumiyuki YAMAKURA
出版者
昭和女子大学近代文化研究所
雑誌
学苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
no.782, pp.53-56, 2005-12

トリプトファンとペルオキシナイトライトを反応させてからすぐに逆相HPLCで分離させ,ニトロソ化物,ニトロシル化物等不安定な物質を同定することや,前報でトリプトファンの方がチロシンよりも未確認の生成物が多く検出されたということから,これらの未確認生成物を同定することを目的として,実験を進めた。その結果,キヌレニン,7-ニトロトリプトファン,6-ニトロトリプトファン,4-ニトロトリプトファン,5-ニトロトリプトファンが確認された。また,反応直後と数日後の比較から,報告にあるニトロソ化物,ニトロシル化物以外の,不安定な生成物が確認された。
著者
石橋 亮太
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.973, pp.54-57, 2018-09-13

カメラ700台に決済機能付き買い物カートと、店舗のIT武装に突き進む。率いるのはシステム子会社から転じた異色の社長だ。ITを強みにデータを駆使して効率と成長を追求、ECと競合に挑む。——700台のカメラを店舗に設置するなどITを積極活用していますね。
著者
櫛田 宏幸 中内 崇夫 矢倉 裕輝 渡邊 大 上平 朝子 白阪 琢磨
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.319-323, 2021-05-20 (Released:2021-11-26)
参考文献数
15

Tenofovir disoproxil fumarate(TDF)is a prodrug of tenofovir(TFV), used in the treatment of hepatitis B(HBV)and HIV-1. TFV is a renally excreted drug;a weekly dose of 300mg is recommended for patients suffering from HIV/HBV co-infection and undergoing hemodialysis(HD)for renal failure. The pharmacokinetics of TFV in Japanese patients undergoing HD has not yet been thoroughly explored. Herein, we report a case of HD in which the plasma concentrations of TFV were measured serially after the start of treatment with TDF. An 80-year-old Japanese man with HIV-1 was undergoing HD thrice weekly for end-stage renal failure. Concomitantly, the patient was receiving treatment with darunavir ethanolate, ritonavir, and raltegravir potassium for HIV-1 infection. With the treatment, the blood HIV-RNA levels had decreased to below 20 copies/mL. However, the patient developed acute HBV while under follow-up as an outpatient. He was started on treatment with TDF/emtricitabine, administered once weekly after HD, as treatment for HBV. The 7-day TFV trough concentrations measured in two consecutive weeks were 54 and 45ng/mL. The values were comparable with those in the general Japanese population(non-HD subjects)and to other previous reports. The treatment resulted in suppression of both HIV-1 and HBV. However, based on the combination of drugs and HD conditions, the dialysis clearance and removal rates vary. In conclusion, measurement of the plasma drug concentrations is useful for appropriate and definitive treatment of HIV-1 and HBV in patients undergoing HD.
著者
堀内 弘司 佐々木 裕明 宮田 順之 吉村 幸浩 原田 壮平 立川 夏夫
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.324-327, 2021-05-20 (Released:2021-11-26)
参考文献数
7

Klebsiella pneumoniae independently causing necrotizing fasciitis in patients with Klebsiella pneumoniae bacteremia is known and has mainly been reported from East Asia, especially Taiwan and Korea. The clinical course of necrotizing fasciitis developing in association with K. pneumoniae bacteremia has not yet been clearly described. We report a case of lower leg K. pneumoniae necrotizing fasciitis in a patient with following K. pneumoniae bacteremia, which was unrecognized on day 1 of admission. The necrotizing fasciitis, which necessitated surgical treatment, became clinically evident only after the bacteremia diagnosis. A 65- year-old Korean woman who presented with a history of fever and malaise developed septic shock of unknown origin. Although effective antimicrobial therapy was initiated soon after she was admitted to us, purpura and pain in the left lower leg appeared on day 6 of admission, and necrotizing fasciitis was suspected. The patient recovered after surgical treatment and was discharged on day 25 of hospitalization. The isolated K. pneumoniae showed a positive string test, and genetic analysis identified it as the K1-ST23 strain, which is known to be a hypervirulent K. pneumoniae (hvKp) strain. It has been suggested that hvKp bacteremia can cause necrotizing fasciitis even during effective antimicrobial therapy, and because of the need for immediate surgical treatment, clinicians should be very attentive to the appearance of a new skin or soft tissue lesion in patients with K. pneumoniae bacteremia. The index of suspicion should be even higher in patients from East Asia and for K. pneumoniae strains that are string test-positive.
著者
濱田 博史 林 雅
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.301-306, 2021-05-20 (Released:2021-11-26)
参考文献数
16

グラム陰性ブドウ糖非発酵性のアシネトバクターは,自然環境や,健常人および免役能低下患者の皮膚や腸管などから分離され,免疫不全となるような基礎疾患を有する患者で肺炎やカテーテル感染症を起こす場合がある.またアシネトバクターは複数の抗菌薬に耐性を示すことが多いため,経験的治療として選択された初期治療薬に耐性を示す場合には予後が悪化する可能性がある.一方,担癌患者や終末期など状態が悪い患者での感染が多いこと,日本においては,海外に比較して多剤耐性菌のリスクが低いことなどの点も存在する.今まで初期治療とその予後に関しての研究は限られており今回は自施設での2009 年1 月から2018 年 7 月までのアシネトバクター菌血症68 症例を後ろ向きに解析し,初期治療の選択と予後への影響について検討した.患者の平均年齢は69 歳.感染巣は腸管感染症(34%),カテーテル感染(25%)が多かった.初期治療の抗菌薬が適切と判断された症例は43 例(63%),不適切と判断された症例は25 例(37%)だった. 2 群間の30 日死亡率において差は認めず9 名(21%)及び6 名(24%)(P 値=0.90)であった.現在の日本において,アシネトバクター菌血症では初期治療の選択は重要でなく,予後の規定因子として初期治療の選択には左右されず,背景疾患や年齢が予後を規定する因子である可能性がある.必ずしも初期から広域に加療する必要はなく,培養結果に応じて適切に選択することが重要であることが示唆された.
著者
金森 久幸 森本 一義 木苗 直秀 富田 勲
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.101, no.7, pp.596-604, 1981
被引用文献数
1 2

Several amino acids and ammonia were allowed to react with L-ascorbic acid or D-glucose in 0.1 M phosphate buffer (pH 7.0) at 37&deg;C for 2 months. The reaction mixtures were submitted to mutagenic assay and structural analysis. The browning products from L-tryptophan (0.25M) and L-ascorbic acid (1M) showed a DNA-damaging potency to B. subtilis. They also gave a mutagenic activity to S. typhimurium TA 100 but not TA 98. By extracting the reaction products with benzene and ethyl acetate, followed by purifying them through silica-gel column and thin layer chromatographies (Kiesel-gel 60), 6 &beta;-carbolyl and 4 furyl derivatives were identified. Among them, 1-(2-furyl)-9H-pyrido-[3, 4-b] indole exhibited a mutagenic activity to S. typhimurium TA 100 with or without S-9 mixture and 1-(2-furyl)-9H-pyrido [3, 4-b] indole-3-carboxylic acid showed the activity to S. typhimurium TA 100 only in the absence of S-9 mixture.
著者
赤澤 淳子 井ノ崎 敦子 上野 淳子 松並 知子 青野 篤子
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要. 人間学部篇 (ISSN:21853355)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.11-23, 2011-12-30

本研究では,デートDVを当事者間の親密性や関係性などの関係的変数から検討することを目的とした.具体的には,衡平性の認知による,恋愛スタイルやデートDV被害・加害経験の差異,また,衡平性に関する各変数および恋愛スタイルが,デートDVの被害加害経験に及ぼす影響について分析した.調査への参加者は,大学および短期大学の学生329名であった.分析の結果,過小利得者は,衡平利得者や過大利得者より関係満足度が低かった.また,過小利得者では,パートナーとの関係性に没頭する狂気的な愛のスタイルや,パートナーとの間に距離を保とうとする遊び半分のゲーム感覚的な愛のスタイルという対称的な感情が高いという特徴が示され,アンビバレントな感情をパートナーに対して抱きやすいことが示唆された.さらに,自己投入がManiaを経由して,DV被害加害経験を生起させることが明らかとなった.つまり,関係のアンバランスさが,嫉妬,不安,抑うつのような強い感情を高め,デートDVの加害・被害を引き起こしている可能性が示唆された.
著者
水野 潤二 椹木 勇 江藤 勝磨 日下 尚機 江原 収
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.286-298, 1972

1953年Morrisによって指摘された精巣性女性化症候群testicular feminization syndromeのcomplete formでseminomaを伴ったまれな1例を経験した. すなわち43才の主婦で下腹部腫瘤感を主訴として来院し, 本症と診断, 開腹により右側性腺は新生児頭大の未分化胚細胞腫(20×10×10cm, 840g)であり, 左側は, 胡桃大の睾丸(精子形成像はなく, Leydig細胞増生)と栂指頭大の嚢胞(輸精管)を認め, これらを摘出した. 両親はいとこ結婚と言われ, 8人の同胞のうち男女各1人は幼時死亡, 他の5人はいずれも女性で, 結婚しているが, 長姉および患者は児を得ていない. 術後尿中17KSは著減し, 腟スメアの各係数にはかなりのエストロゲン効果がみられるなど, 順調に経過している.
著者
青山 浩一郎
出版者
多摩大学経営情報学部
雑誌
経営・情報研究 多摩大学研究紀要 = Tama University Journal of Management and Information Sciences (ISSN:13429507)
巻号頁・発行日
no.7, pp.17-37, 2003-03-01

わが国が発行している国債の現状に関して、次のことを指摘できる。1)国債の発行残高は絶対額でも、相対的にも巨額である。2)いまの国債価格は、これ以上は上昇しにくい高い水準にある。3)国債の保有構造は異常である。資金余剰主体である家計の直接保有がすくない。今後、数年を展望して次のようなことを主張したい。1)国債の発行残高は、数年以内に600 兆円を超えるであろう。2)国債の価格は現在をピークとして、下落する可能性しかない。3)国債の保有構造は、ここ数年間では大きくはかわらない。こうしたなかで、国債問題を総合的に、冷静にかんがえることが重要である。そのためには、いま利用できる情報は乏しいし、事態はまいにち進行しているが、本稿での主張をつぎのように要約しておきたい。1)国債の発行残高が、巨額であることを認識したうえで、無用な誤解や混乱があるとすれば、それは払拭されなければならない。日本国債がデフオールトする、家計が国債の購入を強制される、郵便貯金がもどってこない、などの妄言は、政府の責任において打ち消さなければならない。これまでのところ、政府は巨額な債務者としての説明責任を、自覚しているとはおもえない。2)国債の価格は下落するが、正常な長期金利の上昇なら影響はそれほど大きくはない。民間銀行の国債保有期間は平均5年以下で、小幅な長期金利の上昇なら、国債価格の値下がり幅は大きくはない。また、正常な金利の上昇なら、同時におこる株価の上昇や、貸出し収益の改善などで吸収できる。問題は、インフレにともなう大幅な金利の上昇である。これは、国債価格の暴落をもたらす。インフレは回避すべきである。3)国債の保有構造を正常化させるよう、官民の尽力が必要である。公的機関が家計にかわって国債を保有している現在、運用の実態を開示すると同時に、このような現状の改革をすすめなければいけない。郵便貯金からの家計資金の解放が、民間金融機関とのバランスから不可欠である。家計がすすんで有価証券で金融資産を運用する国、これを早く実現させなければならない。いま、わが国で最大の課題である国債、この小論でとりあつかうには大きすぎるテーマではあるが、問題の理解に関して、ここにアプローチの視点を提示したつもりである。
著者
青山 浩一郎
出版者
多摩大学
雑誌
経営・情報研究 : 多摩大学研究紀要 (ISSN:13429507)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-21, 2004

日本の長期金利は0.4%を底にして上昇の可能性しかない。長期金利が3.5%になったとしたら、日本国債の保有者と政府にどんな影響があるだろうか。1)15 年度末の国債発行残高は450 兆円である。これをもとにすると評価損は53 兆円となる。2)国債発行残高は、18 年度末には600 兆円に近づくだろう。3)国債の利払い額は年間9 兆円である。それは18 年度には20 兆円に増大する。 国債問題は分析すればするほど、危機の大きさを痛感する。解決には長い年月がかかるだろう。論者は妙案をもっていないが、小泉内閣も国債問題の解決に何の策もない。それどころか、政府は巨大な債務者としての説明責任を自覚しているとは思えない。
著者
松久 威史 津久井 拓
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.31-36, 2006
被引用文献数
1

<i>Helicobacter pylori</i>(<i>H. pylori</i>)除菌治療後の血清抗<i>H. pylori</i> IgG抗体価低下率,抗体価陰性化までの期間とその頻度を観察した。対象は一次除菌治療に成功した519例である。血清抗体価の測定は,スマイテストELISA[ヘリコバクター]'栄研'を使用し,<i>H. pylori</i>除菌前,除菌治療開始2カ月後,6カ月後,1年後の内視鏡検査時に行い,その後は年に1度の内視鏡検査時に実施した。除菌開始2カ月後の血清抗体価は32.0%低下し,3,6カ月ではそれぞれ61.4%,65.4%低下していた。<i>H. pylori</i>再陽性化例の存在,有意差の観点より,除菌判定には除菌6カ月後の抗体価測定が有用であることが示された。これを除菌前抗体価別にみると,400U/mL以下では60.1%,400U/mL以上800U/mL未満では67.4%,800U/mL以上では69.7%低下していた。対象症例中,抗体価陰性化例の平均期間は17.9カ月,判定保留例のそれは12.6カ月であった。両群とも抗体価の高い例(400U/mL以上)で抗体価低下率が大きかったが,抗体消失,低下には時間を要した。抗体価の累積陰性,判定保留率は除菌開始2カ月後で3.3%,除菌12,24,36,48,60,72カ月後,最長観察の77カ月後でそれぞれ14.1%,19.7%,22.0%,22.7%,23.1%,23.3%,23.5%であった。除菌成功後抗体陰性化には長期間を要した。血清抗体測定法を除菌直後の除菌判定に用いることは出来ないが,除菌成功後の経過観察に用いるのは有用と思われた。血清抗体法の長所,短所を熟知し,本法を使用すべきである。
著者
西元 勝也 戸田 義郎 山本 武彦
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.99-105, 1975 (Released:2008-11-21)
参考文献数
13

1. 鶏卵黄をRhizopus属糸状菌より得られた酸性proteinase, lipaseを含む酵素剤(“Samprose”)とともにインキュベートすることにより,イソプロパノールにより抽出される脂質の収量は増加した. 2. 酵素処理した卵黄は,酸度,ホルモール滴定値は増加するが,その増加のある時点以後では卵黄は遠心分離のみにより上,中,下の3層に分離することがわかった. 3. 分離した上層は中性脂質と若干のそれの分解物,中層は主としてリン脂質と若干のそれらの分解物,下層は脂質をほとんど含まない卵黄蛋白の分解物であることがわかった.
著者
荒尾 貞一 千葉 昌弘
出版者
学校法人 北里研究所 北里大学一般教育部
雑誌
北里大学一般教育紀要 (ISSN:13450166)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.113-134, 2014-03-31 (Released:2017-07-28)
参考文献数
16

筆者たちは、第2次世界大戦後の大学における教員養成の原理と方法の歴史的変遷と北里大学 における実際の展開について2011年以来検討してきた。その第3報である本論文は教育実習の歴 史的成立過程について検討した。 今日、文部科学省は教員養成の力点を教師の実践的指導力向上に置いている。この目的を達成 するために、教育実習の取得単位数を増やしたが、その一部を事前・事後指導で置き換えること を認めた。 2008年から2011年まで、十和田市にキャンパスがある北里大学獣医学部は、事前指導のゲスト 講師として現職の中・高教員を招聘してきた。2009年以来、筆者たちは、その講義に対する学生 の要望を事前に集め、講義後には感想を集めて、ゲスト講師に送った。ゲスト講師は、要望に基 づいて講義を構成した。 学生の講義要望事項や感想の特徴とゲスト講師による事前指導の効果を検討するために、テキ ストマイニングを用いて、要望事項と感想を分析した。クラスタ分析と対応分析の結果が検討さ れた。それによれば、学生たちには、中・高校生たちとの人間関係や授業計画の作成とその実施 に心配事や不安があり、ゲスト講師による事前指導がその心配事や不安を和らげるのに効果的だ ということが分かった。
著者
鈴木 裕之 Presicce Giorgio A. Yang Xiangzhong
出版者
日本哺乳動物卵子学会
雑誌
Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.49-62, 1998-04-01
参考文献数
62
被引用文献数
4 4

体内ならびに体外成熟中のウシ卵丘細胞-卵母細胞複合体の表面微細構造を走査型電子顕微鏡により比較した.また,卵母細胞の直径の変化についても検討した.体内成熟卵は過剰排卵処理した雌ウシからhCG投与後0,12,24時間後に,超音波ガイド法により2 mm以上のすべての卵胞から回収した(それぞれ85,38,39個).体外成熟卵は屠場卵巣から回収された卵母細胞を0,12,24時間体外培養して得た(それぞれ188,138,228個).未成熟卵は緊密に配列した顆粒層細胞に囲まれていた.体外培養24時間後に,体内成熟卵に比べ(44%),より多くの体外成熟卵(100%)が顆粒層細胞の膨化を示した.しかし,体内成熟卵の顆粒層細胞の膨化の程度は体外成熟卵のそれに比べ顕著であった.透明帯は成熟のステージや成熟方法に関わらず繊維性のメッシュ構造を示した.未成熟卵の細胞膜には,大型の舌状突起の分布が見られ,これらは成熟に伴い徐々に微絨毛の分布パターンに変化した.成熟12時間後では,体内成熟卵に比べ(11%),より多くの体外成熟卵(100%)の細胞表面が舌状突起の分布パターンから微絨毛の分布パターンへ変化していた(p<0.05).卵母細胞の直径は成熟培養中に徐々に減少した.すなわち,0,12ならびに24時間後で,それぞれ127±1,122±1,116±1 <i>&mu;</i>mであった.一方,体内成熟卵ではそれぞれ121±2,129±2,101±1 <i>&mu;</i>mであった.以上の結果から,hCG投与後の体内卵子成熟は体外培養による体外成熟に比べ緩やかに進行する傾向がうかがわれた.しかし,成熟開始24時間後では,体外成熟卵に比べ体内成熟卵において,より顕著で完全な顆粒層細胞の膨化と卵母細胞の直径の劇的な変化が観察された.<br>