著者
白木 信彦 植木 陽介
出版者
山口県水産研究センター
巻号頁・発行日
no.8, pp.59-64, 2010 (Released:2014-08-18)
著者
武 仁 広村 桂樹 田村 遵一 楢原 伸裕 沢村 守夫 村上 博和 小林 紀夫 小峰 光博 成清 卓二 岡村 信一
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.501-505, 1991-05-01 (Released:2009-10-21)
参考文献数
11

症例は25歳, 男性.1985年頃より続く頑固な下痢, 全身倦怠感を主訴として1990年3月当科に入院した.身体所見では特に異常を認めなかったが, 低タンパク血症 (5.1g/dl) と正球性正色素性貧血 (11.99/dl) を認めた.小腸造影にてskip lesion, 狭窄, cobblestone appearanceを認め, 臨床的に小腸型クローン病と診断した.1990年4月より液体成分栄養剤を用いた経腸高カロリー療法を開始した.抗炎症剤の投与は行わなかったが, 臨床症状や異常検査所見は4週間以内に軽快した.寛解状態に達した後, 経腸栄養剤をすこしづつ常食に変更していったが, 症状や検査値異常の再出現はみられなかった.経腸栄養療法はクローン病患者に対して有効な治療法と考えられた.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1945年12月01日, 1945-12-01

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年01月22日, 1948-01-22

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1949年03月31日, 1949-03-31

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年01月14日, 1948-01-14
著者
田村 幸嗣 吉田 裕一郎 河野 芳廣 大寺 健一郎
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Db1208, 2012

【はじめに、目的】 一般に肺外科手術の術前評価の一つとして肺機能検査が行われる。最近では一秒量が1000mlを下回る症例でも手術適応となる場合があり、当施設でも低肺機能症例に対して術前理学療法が処方される。これらの症例に対しては術前オリエンテーション、排痰法指導、深呼吸指導等と合わせて効率的な分泌物の除去方法とされているアクティブサイクル呼吸法(以下ACBT)の指導もしている。ACBTは呼吸コントロール、胸郭拡張、ハフィング、強制呼出手技で構成される。一般には吸気筋トレーニングに関してはある程度の効果とする報告が多い一方、EMT(expiratory muscle training:以下EMT)の呼気流速に関連する呼吸機能に関しては変化がなかったとする報告が多い。EMTの具体的な方法としては器具を使用し呼気に抵抗をかける場合がほとんどである。そこで今回は低肺機能症例でも安全でかつ呼気流速を改善する方法として、ハフィングの反復練習が呼吸機能に及ぼす効果を研究目的とした。【方法】 喫煙歴や疾患の既往がない健康な成人18名(男性6名、女性12名)を無作為にトレーニング群(男性3名、女性6名、平均年齢28.1±7.3歳、身長160.5±8.65cm、BMI22.0±4.07)と対象群(男性3名、女性6名、平均年齢26.2±3.88歳、身長163.2±9.19cm、BMI21.8±2.60)に振り分けた。トレーニング群にはスパイロメーター用のマウスピース(直径30mm)を渡し、立位をとり肺機能検査の方法で最大努力の呼気を1日20回ハフィングの反復を指示した。トレーニングは続けて行わず個々のペースで行なうよう指示した。トレーニング期間は2週間とした。測定にはVM1 VENTILOMETERを用いて努力性肺活量(以下FVC)、一秒量(以下FEV1)、peak expiratory flow以下(PEF)を測定した。測定はトレーニング群にはトレーニング開始前と2週間後、対象群には初回測定日と2週間後の2回、初回測定時と同時刻にそれぞれ3回測定し、最高値を測定値とした。統計処理は対象者の属性についてはMann-Whitney U検定を行い、呼吸機能の測定値にはウィルコクソンの符号付順位和検定を行った。統計処理の手段としてはR Ver.2-11を用い、すべての検定において有意水準は5%とした。【説明と同意】 本研究はヘルシンキ宣言に沿って進めた。対象者には研究内容を文書及び口頭で説明した。参加は任意であり、参加に同意しないことをもって不利益な対応を受けないこと、いつでも不利益を受けることなく撤回することができることを説明し参加の同意を得た場合には研究計画書に自筆署名して頂いた。【結果】 1.トレーニング群と対象群の基礎データにおいて、各代表値に有意な差は認めなかった。2.呼吸機能の変化;FVCではトレーニンニング開始前(2.95±1.27L)、トレーニング2週間後(3.39±1.39L)となりトレーニング群において、トレーニング前後の代表値に有意な差を認めた(P<0.05)。FEV1、PEFには有意な差を認めなかったもののトレーニング群においては一定の増加傾向がみられた(但しFEV1;P=0.07、PEF;P=0.05)。3.対象群ではいずれの測定値も有意な差を認めなかった。【考察】 一般には呼吸筋トレーニングの効果として肺機能の指標は変化しないと言われている。今回の結果ではFVCにおいて改善を認めた。FVCは最大吸気位からの最大呼気量である。FVCの改善のためには吸気量が増える事、残気量が減少することで達成される。これらは胸郭の柔軟性の改善と吸気筋および呼気筋の筋力の増強が因子として挙げられる。胸郭の柔軟性に関してはトレーニングの際は最大吸気位からの最大呼出を指示しているため反復することで通常よりも大きな動きを繰り返した結果胸郭の柔軟性が改善した可能性がある。今回は安静位、最大吸気位、最大呼気位の胸郭拡張差の測定を実施しておらず胸郭柔軟性の改善は検討できていないため今後の検討が必要となる。また、筋力としては2週間のトレーニングでは筋の肥大は起こらないとされているが、神経因性の筋力増強のメカニズムとされている大脳の興奮水準の増加(活動参加する運動単位の数や発火頻度の増加)、拮抗筋の抑制、運動プログラムの改善などが関与した可能性がある。また、今回はマウスピースを使用したハフィングトレーニングのため肺機能検査と同様の運動様式となり特異性の法則により効果的に高められた可能性もある。今回の結果では有意な差は認めなかったもののピークフロー値も増加の傾向があることから効率的な運動が可能となった可能性もある。今後は諸因子の検証とともに低肺機能患者についても検討を加え術前トレーニングの有効性を検討する必要があると考える。【理学療法学研究としての意義】 本研究の結果、2週間のマウスピースを使用したハフィングトレーニングは呼吸機能の改善を期待できる。
著者
吉野 眞理子 山鳥 重 高岡 徹
出版者
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
雑誌
失語症研究 (ISSN:02859513)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.136-145, 1999 (Released:2006-04-25)
参考文献数
22
被引用文献数
1

単語レベルで逐字読みではなく単語を全体として読むことを促すことを目ざした訓練としてフラッシュカード法に改良を加え,軽症の純粋失読症例に適用して読みの回復過程を検討した。症例は 28歳右利き男性で,左後頭葉AVM 摘出術後 2ヵ月~1年7ヵ月。MRI にて左後頭葉切除および左脳梁膨大・頭頂葉後部・側頭葉内側面の梗塞巣を認めた。神経学的には右同名性半盲,神経心理学的には,軽度の失読 (純粋失読),ごく軽度の漢字の失書,失算,言語性短期記憶障害が認められた。この訓練の結果,単語の音読時間は仮名 2~3文字語では改善を示し音読時間の短縮が非訓練語へも般化したが,4~5文字語では訓練語は改善したものの非訓練語への般化が乏しかった。一方,MOR法導入後,文章レベルの音読・読解能力の改善がなお続いた。この結果をふまえ,訓練の意義と純粋失読の回復機序について考察した。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1883年11月21日, 1883-11-21
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.986, pp.36-39, 1999-04-12

「君は1300人の退職者リストに入っている」。ゼネコン準大手、東急建設の技術系社員、佐藤道夫さん(仮名、47歳)は、上司にこう告げられた。2月に東急建設が全社員を対象に実施した希望退職者募集のための面接でのことだ。佐藤さんは、会社が生き残りをかけて26歳以上を対象に全社員の3分の1にあたる1300人の希望退職者を募ることは知っていた。
著者
竹野 克己
出版者
法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会
雑誌
公共政策志林 = Public policy and social governance (ISSN:21875790)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.125-138, 2015-03-24

戦後日本における国土政策は,主に「全国総合開発計画(全総)」に結実されたが,その経済成長に寄与した役割は大きい。だがその本来の目的は経済成長のみならず,都市部と地域間との経済的格差を縮小し,風土や文化面,精神面の上でも,豊かな生活を目指すものであった。その意味で,この「全総」は失敗したとの評もあり,その結果,都市部と地方間の格差は一層増し,集落・コミュニティの崩壊の予兆すら現れはじめている。一般的に,国土政策の策定過程中,中央官庁の外縁部,例えば政治家のリーダーシップや学者,市民等に開かれた形で策定される機会は実際には多くなく,そのような外縁から「国土政策」を語ろうとした人物の例として,大平正芳があげられる。大平は青年期からの思想体験を,政治家となってからも自らの理想国家・社会像の中に位置づけ,政権獲得時には学者陣を動員して,国土・地域政策分野については「田園都市構想研究グループ」を立ち上げ,その成果は「田園都市国家の構想」という報告書となった。本報告書は計画論上の欠点も散見されるが,開かれつつも人々が地方で完結して生活できる都市の構想,伝統・文化への深い視点,新しい共同体像にまで目配りされた,ある種特異なものであり,今後の理想社会像,モデルとなり得る可能性を持っていた。本稿では戦後国土政策の歴史の概略を辿りつつ,大平の「同構想」の策定にあたり,重要な要素と思われる大平自身の人生上のエポック等について触れつつ,今後の国土政策上必要な要素,策定手法等を筆者なりに考察した。
著者
堀江 興
出版者
新潟工科大学
雑誌
新潟工科大学研究紀要 (ISSN:1342792X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.31-47, 2001-12

The world famous beautiful small town named Letchworth is located in the outskirts of Capital London. This town was formulated by the proposal of Ebenezer Howard in 1898. He hoped to create the new middle town near London. He had always an interest in urban problems in London. Because London had much public nuisance sity caused by the over population, many poor inhabitants, narrow streets, traffic congestion, low-level housing estates and various diseases under the Industrial Revolution. He worked in the samll village of Nebraska and Chicago in the US. He was moved by the environmental residential district of Chicago. After return to London, He published his own book titled Tomorrow : A Peaceful Path to Real Reform in 1898. He established "the Garden Association" in 1899, he re-published a book named "Garden City of Tomorrow" in 1902. He bought the rural village Letchworth, and he appointed two architects Barry Parker and Raymond Unwin. Many peoples co-operated the construction and establishment of new town Letchworth. This Letchworth "Garden City" was realished and is under the management of Letchworth Garden City Heritage Foundation. We can now see many small or middle new town developed under the idea of Garden City of Howard in England, Japan, France, United-States and another countries.
著者
関根 康正
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.387-412, 2020

<p>本論文は、『社会人類学年報』45巻掲載論文を引き継ぐ形で、現代社会を席巻するネオリベラリズムという思潮を人類学の立場から根底的に批判する一連の研究の中に位置づけられる。アガンベンが指摘するように、生政治が実践される現代社会では代理民主主義という形で「例外状態の常態化」が進行している。現に、世界中で大多数の国民が「ホモ・サケル」状態に置かれるような格差どころか棄民される社会を生き始めている。この20年にわたる私の「ストリート人類学」研究は、現代の苦境で苦しむ被抑圧者、犠牲者の側の視点に立つことを明確に宣言している。それは、このネオリベラリズムという浅薄な進歩の歴史から見れば、「敗者」とされる人々の歴史を「下からのまなざし」で掘り起こし、そこに希望と救済の場所を構築していく作業に傾注する人類学である。故に、周辺化され「ストリート・エッジ」にある人たちが、それでも、生きられる場をどのように構築しているのかを、その同じ社会空間を共有する者として、注目してきた。その立場から、勝者の側の純化した「高貴な」まなざし=「往路のまなざし」のみではなく、他者性と共にある不純で汚れた雑多な敗者のまなざし=「復路のまなざし」を含みこんだ二重化=交差のまなざしが生きられる場には不可欠であることを見出してきた。その延長上で、本論文では、「ストリート人類学」のより確かな理論化に向けて、特に、ストリート・エッジの理解に有益なアガンベンの「例外状態」論を批判的に検討することを通じて、現代社会を生き抜く極限の様式として「往路と復路の二重化のまなざし」を持つ構えが現代人一般に要求されていることを明らかにする。その意味で、基本的にアガンベンの「新たな政治」の実現という目標を共有しているが、『ストリート人類学』のみならずむしろ私の研究の起点になった『ケガレの人類学』にまで遡って行われる独自の思考によって、その目標を真に実現していくための補完として本研究はある。ここでの議論を通じて、『ストリート人類学』が、その発想の基礎において『ケガレの人類学』の到達点をふまえていることが明確に自覚され、その結果、フーコー、メルロ・ポンティ、ベンヤミン、岩田慶治、アガンベンらの諸理論との新たな出会いがもたらされた。そうした先人との対話の総合的な結果としてストリート人類学の基本構造理論がここに提出されている。</p>
著者
久保 加織 尾川 由香里 團 愛 堀越 昌子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成16年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.45, 2004 (Released:2004-09-09)

【目的】福井県や滋賀県のさば街道筋に古くから伝わるへしこ(魚のぬか漬け)は、塩漬けした魚を米ぬかとともに数ヶ月から1年程度漬けることによって製造される。本研究では、数種類の市販へしこの成分を分析するとともに、官能評価を行い、各成分と官能評価との関連性について明らかにすることを目的とした。【方法】福井県および滋賀県で製造、販売されたさばへしこを試料とし、塩分、遊離アミノ酸、核酸関連物質などの分析を行った。さらに、SPMEファイバーに吸着させた揮発性成分をGCMSにより分析した。官能評価は、大学生30人をパネルとして行った。【結果】へしこの呈味に関わる成分として、塩分と遊離アミノ酸、有機酸が検出されたが、呈味性核酸関連物質はほとんど含まれていなかった。塩分は7.5%から15.5%と試料間の差が大きく、官能評価では塩分濃度の違いを多くのパネルが塩辛さとして感じていた。ヒスチジンを除くすべての遊離アミノ酸は生さばより多く含まれていた。アスパラギン酸やグルタミン酸含量の高いへしこで酸味を強く感じるパネルが多く、甘味や旨味と遊離アミノ酸量との間に関係はみられなかった。揮発性物質としてエタノールや酪酸、酢酸エチル、アセトアルデヒド、2‐エチルフランなど微量でも特徴的なにおいをもつ物質が検出され、これらがへしこのにおいの特徴を示すと考えられた。なれずしから検出される揮発性成分と比較した結果、へしこはなれずしより発酵臭が少なく生魚の臭いに近いと考えられた。試料間では、発酵臭や生ぐさ臭、エステル臭をもつ揮発性成分の検出のされ方に差が見られ、官能検査でも検出された揮発性成分から予想される臭いの特徴を認めることができた。
著者
TAHIR Marghoob Hussain ターヒル マルグーブ フサイン
出版者
大阪大学大学院言語文化研究科
雑誌
Frontier of foreign language education = 外国語教育のフロンティア (ISSN:24339636)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.209-221, 2021

教材研究本稿は、ウルドゥー語を学習する日本人学生を対象とした教材のうち、近代ウルドゥー文学のなかの、特に新体詩の基礎を築く上で大きく貢献したアルターフ・フサイン・ハーリー(Khwāja Alt̤āf Ḥusain Ḥālī, 1837-1914) と、南アジアのムスリムの自立を訴える詩でムスリムの政治・社会運動の思想的基盤を築き、パキスタンでは「大学者 'allāma」として尊敬を集めるムハンマド・イクバール(Muḥammad Iqbāl, 1877-1938)に関する紹介文である。ハーリーは詩作においてはガーリブ(Mirzā Asad Allāh Khān Ghālib, 1797-1869) の弟子であった。このため当初は恋愛やスーフィズムなどを主題とした伝統的なウルドゥー詩を書いていたが、イギリス植民地期の南アジアのムスリムの近代化運動「アリーガル運動」を牽引したサイイド・アフマド・ハーン(Saiyid Aḥmad Khān, 1817-98)に感化されると、ムスリムの近代化を文学面で支えた。詩集の序文でハーリーは恋愛など古典詩における伝統的な主題から、現実社会に目を向けた詩を作るべきであると主張し、この長い序文は『詩序論Muqaddima Shi'r o Shā'irī』 (1893 年) として別途刊行された。ウルドゥー文学史におけるハーリーの評価はその詩よりも、新体詩運動先導的役割にある。ハーリーの活動は、ウルドゥー文学史上重要な意味を持つばかりでなく、南アジアのムスリム、特にウルドゥー語話者の間での近代化の問題と深くかかわることから、理解しておく必要がある。ハーリーの作品としては、ムスリムの盛衰を描いた『ハーリーの六行詩Musaddas-e Ḥālī』の一部を紹介する。これはパキスタンのウルドゥー語教科書にも掲載されている。イクバールはパキスタンにおいて「イクバール学Iqbāliyāt, Iqbal Studies」として学問分野が確立して大学院での授業科目も設置されているほか、その詩想や思想を研究する機関が複数存在されている。また、彼のペルシア詩はイランでよく知られており、イクバールは「ラーホールのイクバールIqbāl Lāhorī」として知られている。青年期にヨーロッパに学んだイクバールは、西洋の文化を体験したことで、ムスリムが辿るべき道を示すべく、哲学的な内容を簡明な語彙で描出した。ここでは、各詩人の生涯の概要と作品の特徴を、文法的に理解しやすい詩句を例示しつつ解説している。分量はそれぞれ1 回の授業で読む程度のものとし、語彙や文体も中級の学生が理解できるよう簡明なものとなるように心がけた。これにより、中級レベルのウルドゥー語運用能力によって、近代ウルドゥー文学の基本的知識と教養である詩人 2 名について理解できることを目指す。