著者
古賀 俊作 北野 淳一 関 秋生 中島 強
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.119, no.6, pp.895-900, 1999-06-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
5

In the Yamanashi Maglev Test Line, LSM is controlled with the PI controller of velocity and phase locked loop. This controller includes integrating action and compensates the position steady-state error and velocity steady-state error. Therefore the Maglev train can be controlled according to the velocity pattern accurately and the error of stopping position is within 2.5cm. Power Conversion Substation of South Group converts the power in frequency (0-46.3Hz), current (0-1015A) and in voltage (0-6, 350V). The Maglev train is controlled within these limits. However when the train accelerates and reduces maximally, it needs the power more than the limits. Naturally output power is limited within the limits, the performance of the control system is getting worse. For concrete example, at the transition from acceleration to even speed or from reduction to even speed, the overshoot or undershoot of the speed occurs. If this condition occurs at the stopping, the train moves back. These movement are not so good for the riding comfort.In this paper, we propose the Improvement method of integrating action in case of the saturation of output current. Firstly we report the configuration and basic characteristics of the method, and then we show the experiment results .
著者
野口 高明 三宅 亮 松本 徹
出版者
九州大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2019-10-07

小惑星リュウグウ試料の分析班の,微小粒子の岩石鉱物学的研究を行うサブチームとして,大きさ50ミクロン程度より小さい試料について国際共同研究を行う。九州大学と京都大学において,微小粒子の形状・微細表面組織の観察,および,(S)TEMおよびSTXM-XANES分析を行うための試料加工をおよそ80試料について行う。これらの試料のうち60試料は九州大学と京都大学以外の研究機関での分析に供する。その他機関のおよそ6割は,米国・英国・ドイツ・フランスの研究機関である。本研究では,これらの機関に日本から試料を持って行きリュウグウ試料の国際共同研究を行う。
著者
松野真
出版者
日本教育カウンセリング学会
雑誌
教育カウンセリング研究 (ISSN:21854467)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-11, 2017 (Released:2018-09-25)

本研究は,デートDVの加害経験と被害経験の双方向性の視点から,デートDV加害者の特徴について男 女別に明らかにし,デートDV加害者教育プログラム作成の示唆を得ることを目的とした。男女交際の経験 ある大学生203名(男性94名,女性109名)を実施後の分析対象に,加害・被害経験頻度質問紙,加害認知度 (パートナーを傷つける度合い)質問紙,パートナーとの望ましい付き合い方質問紙,パートナーとの実際 の付き合い質問紙,dating violenceイメージ調査票を実施した。その結果,以下のことがわかった。(1)加害 経験と被害経験が高い群と加害経験が高く被害経験が低い群(加害高2群)では,男女ともに人数割合は同程 度であり,配偶者間のDVとは異なること,(2)加害高2群では,男女共通して同じ特徴がみられたほか,男 性のみの特徴や女性のみの特徴がみられた。上記の結果から,今後のデートDV加害者教育プログラムの作 成に向けた具体的な示唆を得ることができた。
著者
白田 剛 高柳 友子 水上 言 佐藤 江利子 石垣 千秋
出版者
日本身体障害者補助犬学会
雑誌
日本補助犬科学研究 (ISSN:18818978)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.38-45, 2007-07-01 (Released:2007-10-12)
参考文献数
3
被引用文献数
1 3

目的 : 良質な介助犬を安定的に育成するためには、使用者の障害・疾患ごとにどのような費用がどの程度発生するのかの予測は重要である。本研究は、介助犬にかかる費用の使用者の障害・疾患別の推計を目的とする。方法 : 胸腰髄損傷、頚髄損傷、リウマチの3つの障害・疾患について、それぞれモデルケースを設定し、介助犬訓練事業者を対象としたアンケート調査および聞き取り調査をもとに、介助犬の一生にかかる費用項目を積算し、推計した。結果 : 各モデルケースごとの介助犬の一生にかかる費用は、胸腰髄損傷 : 約388万円~458万円、頚髄損傷 : 約411万円~481万円、リウマチ : 約470万円~539万円と推計された (非適性犬にかかった費用を含まない)。考察 : 障害・疾患によって費用が変化する要因としては、訓練期間の長期化、自助具の作成費用、継続指導の頻度の相違などがあげられる。今後、使用者のニーズごとの訓練メニューを整備していくことが重要になると考えられる。
著者
片田 敏孝 木村 秀治 児玉 真
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.498-508, 2007 (Released:2007-12-20)
参考文献数
31
被引用文献数
2 1

近年,ハード対策のみによる防災施策の限界が認識されるようになり,住民の自発的な対応行動による被害軽減のあり方が重要視されるなか,住民の意識啓発の重要なツールとしてハザードマップが位置づけられるようになった.しかし現状は,公表されたハザードマップが住民に認知され,かつそこに表示される災害リスク情報が適切に理解されているとはいえない状況にある.本稿では,洪水ハザードマップを事例に,現状における洪水ハザードマップの運用に係る課題を,住民,行政それぞれの観点から整理した.また,地域防災力の向上には行政と住民とのリスク · コミュニケーションが必要不可欠との認識から,洪水ハザードマップをそのコミュニケーションのためのツールとして活用することの重要性と効果的な運用のあり方について提示した.
著者
Gilka Rocha Vasconcelos da Silva Vinicius Henrique De Oliveira Mark Tibbett
出版者
The Mycological Society of Japan
雑誌
Mycoscience (ISSN:13403540)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.132-136, 2021-03-20 (Released:2021-03-20)
参考文献数
43

We hypothesised that cadmium exposure would hinder growth and secretion of carbon-degrading enzymes by mycorrhizal fungi, and that this would vary according to their tolerance to cadmium stress. The enzymes measured were β-Glucosidase, β-Xylosidase, β-D-cellubiosidase, N-acetyl-β-Glucosaminidase in three strains of ectomycorrhizal fungi Hebeloma subsaponaceum, Scleroderma sp., Hebeloma sp. and a feremycorrhizal fungus Austroboletus occidentalis. Fungi were subjected to cadmium stress for 28 d (in modified Melin-Norkrans liquid medium). The results showed unanticipated differential response of enzyme activities among the fungal species, including potential hormesis effects. Austroboletus occidentalis showed an increase in enzyme activity under cadmium stress.
著者
押見 善久
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
2004-12-24

北海道大学. 博士(法学)
著者
薄田 学 坂田 祐輔 山平 征二 春日 繁孝 森 三佳 廣瀬 裕 加藤 剛久 田中 毅
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.12 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.17-20, 2016-03-04 (Released:2017-09-22)

微弱な光により発生する光電子をアバランシェ増倍して出力する,電荷増倍型のCMOSイメージセンサを開発した.本イメージセンサは,低欠陥のシリコン基板内部に光電変換部と電荷蓄積部を分離して配置し,その間にp-n接合からなるアバランシェ増倍部を設けることで,光電子のみを10^5倍に増倍して読出し回路へ出力する構造を実現している.これにより,照度0.01luxの薄暗い環境下で自然なカラー撮像を実現した.また,印加電圧を制御して増倍率を調整することで,明るい環境でも暗い環境でも撮像を可能にし,ダイナミックレンジ100dBを達成した.本センサは,アバランシェフォトダイオード(APD)とトランジスタとを同一基板内に積層しており,APD搭載で世界最小3.8μm画素サイズのメガピクセルCMOSイメージセンサを実現している.
著者
ムハンド ピーター 柳 哲雄 福間 利英 中澤 秀介 神原 廣二
出版者
長崎大学熱帯医学研究所
雑誌
熱帯医学 Tropical medicine (ISSN:03855643)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.27-36, 1987-03-31

Trypanosoma brucei gambiense (Tg) Wellcome株の培養に,侍養細胞としてICRマウス新生仔由来細胞を用いると,新しく分離された脳及び筋由来細胞はTgの増殖をたすけるが,分離後40日を経過し,増殖が確立した脳及び筋由来細胞は侍養細胞としての能力を失う.新しく分離された細胞でも腎由来細胞はTgの増殖をたすけない.Tgを侍養するか否かに関して増殖因子の有無について検討した.Tgを侍養する細胞を培養皿の半面に,他の半面に侍養しない細胞を播いて,その上でTgを培養したところ,前者の側でのみTgは増殖した.増殖速度の速い細胞はトリパノソーマの侍養細胞として適してないという報告があるので,上記の細胞に,その増殖を抑制するに足る最少量のX線を照射してから,侍養細胞として用いてみたが,Tgの増殖をたすけることに関して変化は認められなかった.Tgが高率に増殖する系では,Tgは侍養細胞の上に,あるいは細胞間にはいって,極めて密に接触した状態で増殖する.以上のことにより,侍養細胞から増殖因子が出ているのではない(出ているとしても限局された近傍でのみ有効)と考えられ,ただ細胞の増殖速度が遅いことだけでなく,細胞とTgとの間に密な接触をもたらすことがTgの増殖を推進するのに必要であると考えられる.
著者
永田 拓治 ながた たくじ
雑誌
阪南論集. 社会科学編
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.31-45, 2013-03