著者
上石 圭一 Ageishi Keiichi アゲイシ ケイイチ
出版者
大阪大学法学会
雑誌
阪大法学 (ISSN:04384997)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.1059-1080, 2002-11

田中茂樹教授松岡博教授退官記念号
著者
金子 大二郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学環境リモートセンシング研究センター年報
巻号頁・発行日
vol.9, pp.28-31, 2004-08

中国・インドの巨大な人口増問題と新たな水資源制約時代を背景に,現代における穀物需給の体制上の問題点と水資源不足の視点から,穀物生産量について新たな光合成型のモニタリング法が必要である。人口の巨大な両国における水制約の条件下では,従来からの有効積算気温や植生現存量ばかりでなく,日射と作物の水ストレスをも考慮した穀物生産指標を新たに開発することが重要となる。本研究は,世界気象データと衛星による植生指標を用い,日射・有効気温・植生現存量・気孔開度を考慮した光合成型の穀物生産指標をモデル化し,水資源不足時代における穀物生産量を早期に監視する方法を提案した。小麦・米・トウモロコシ等の穀物生産量の中で水稲を最も重視した。水稲は食糧問題の中で単位面積当たりの収穫量が小麦より高いことから人口扶養力が大きい。また,水資源を最も多く必要とし,水配分の視点から重要な作物となっているからである。
著者
川崎 一朗
出版者
富山市科学文化センター
雑誌
とやまと自然
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.2-6, 1995-03-31
著者
有吉 慶介 松澤 暢 矢部 康男 加藤 尚之 日野 亮太 長谷川 昭 金田 義行
出版者
国立研究開発法人海洋研究開発機構
雑誌
JAMSTEC Report of Research and Development (ISSN:18801153)
巻号頁・発行日
no.13, pp.17-33, 2011

  同じプレート境界面上にある複数の断層セグメントが連動して地震が発生した場合,一般にはスケーリング則に従うと考えられている.しかし,スマトラ島沖地震のような超巨大地震となると,走行方向に長い形状となり,アスペクト比一定の前提条件が破綻するため,活断層調査などからは諸説に分かれているのが現状である.そこで本稿では,摩擦構成則に基づく地震サイクルの数値シミュレーション結果について,単独地震と連動型地震のすべり量を比較するという新たな観点から,特徴を見出すことにした.その結果分かったことは以下の通りである.断層セグメント間の距離と破壊遅れの時間差が共に短い場合には,地震時すべりが断層サイズに比例して大きくなるが,プレスリップは単独地震とほぼ変わらない.一方,断層セグメント間の距離と破壊遅れの時間差が共に長い場合には,地震時すべりは数割程度しか増幅しないため,マグニチュードに換算するとほぼ変わらないが,プレスリップは単独地震に比べて数倍程度増幅することが分かった.これらの知見を活かして,スマトラ島地震でみられた短期的・長期的の連動型地震を考察し,東北地方太平洋沖地震に伴う長期的な時間遅れを伴う連動型地震の可能性について調べた.その結果,東北地方太平洋沖地震の周辺で後続する大規模地震の発生可能性を判断・予測するためには,三陸はるか沖地震・十勝沖地震の震源域や,太平洋沖でのフィリピン海プレート北限に沿った房総半島沖において,海底観測をする必要があることを指摘した.
著者
加賀美 英雄 満塩 大洸 大和 雄一
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.271-283, 1992-12-30 (Released:2009-08-21)
参考文献数
52

南海前弧スリバーはフィリピン海プレートの北の境界に発達するマイクロプレートである. これは, 百万年前頃から南海トラフに沿ってフィリピン海プレートが斜めに沈み込むことによって形成されたのである. この新しい沈み込みサイクルは四国の海岸地域を隆起させ, 四国山地を形成した. 四国山地の麓と高知海岸平野の間にある城山層の層序と堆積岩相の研究から, 本層の下部はアルプス造山における赤色モラッセと類似の赤色礫岩相の河成堆積物よりなり, 中部は大規模な扇状地堆積物よりなり, 上部は高位段丘堆積物よりなることを示した.大陸棚盆地と土佐前弧海盆に分布する竜王層は, 500mの厚さと四国山地に匹敵する分布範囲を示すが, この堆積物は隆起した四国山地のみからきたものである. 本層は南海トラフの底にある海溝埋積タービダイトも含めて, シーケンス層序学の低位堆積体を代表している. それゆえ, 本層は四国山地の初期曲隆にともなう海成モラッセといえる. 南海前弧スリバーは繰り返し隆起し, その各サイクルはフィリピン海プレートの新規沈み込みに対応した. 海岸山脈の隆起の機構は付加体の深部における延性変形流動か, 付加体の断層変形または脆性変形であろう. 南海トラフや四国山地における野外観察は, 付加体深部での活褶曲のような延性変形を支持している.
著者
佐護 浩一
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, 2015

自然災害は毎年発生し、地質と深く関わりがある。 地質調査の仕事の基本型は、対象構造物が位置する場所の地質を調べることである。その成果は建設計画や保守点検に反映される。また、調査の対象がものではなく、町や人々の場合もある。そのような調査の一つとして、活断層調査がある。<br> 調査の目的は、活断層の活動履歴を明らかにすることである。最新の活動や活動間隔が明らかとなれば、対象とする活断層の将来起こりうる大地震の可能性を評価することができる。この調査には必要とされる地理的感覚が2つある。 1つは調査地の選定の際、地表のどこに活断層が位置しているのかなどを見極める感覚である。 1つは、地層の解釈の際、掘削地とその周辺はどのような地形なのかを理解することで、壁面だけでなく周囲を見渡して考える感覚である。<br> 自然災害に対峙する時、「なにが起きたのか」の分析は,多角的な視点(分野)による検討が必要である。地質調査の中で地理はその一翼を担える視点を持っている。地理の得意とするところは,地図が読めることで、先に挙げた、「周辺を見渡し、読み解くことができる」という力につながると考える。周辺を見渡し、場の条件を読み解く作業は分野を問わず、仕事をする上で必要であるとともに大切な要素と感じる。
著者
寺澤 捷年 土佐 寛順 檜山 幸孝 三浦 圭子 今田屋 章
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1-10, 1987-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
11
被引用文献数
3 2

奔豚気病と考えられた5症例を報告した。第1例は19歳女性, 発作性の胸内苦悶感と動悸を主訴とし, 苓桂甘棗湯が著効を奏した。第2例は30歳主婦。交通事故を契機に発症した発作性の身体の熱感と動悸である。桂枝加竜骨牡蠣湯と苓桂朮甘本湯のエキス剤で完治した。第3例は63歳男性。息切れ, めまい感を主訴に来院した。苓桂味甘湯に加味逍遥散を兼用して好結果を得た。第4例は35歳主婦。右半身のシビレと筋肉のヒキツリを主訴に来院。良枳湯が一時奏効したが, 再発し, 小品奔豚湯により寛解している。第5例は47歳主婦で, 動悸発作を主訴に来院。苓桂甘棗湯で主要な症状は改善したが, 心下の痞鞭と熱候があり金匱奔豚湯で良好な経過である。文献的にみると奔豚湯は金匱, 肘後, 小品, 広済など数多く, その方意も異なっている。治験としては苓桂甘棗湯がもっとも多く, 良枳湯, 桂枝加竜骨牡蠣湯, 金匱奔豚湯, 肘後奔豚湯も数例ずつみられる。しかし苓桂味甘湯と小品奔豚湯の報告はなく, 本報告が近年においてははじめての記載である。浅田宗伯は奔豚気病の認識と関心が深く,「独嘯庵, 奔豚気必ずしも奔豚湯を用ひずと言はれたれど, 余の門にては, 奔豚湯必ずしも奔豚を治するのみならずとして, 活用するなり」と貴重な口訣を残している。
著者
Aydan Omer
出版者
東海大学海洋学部
雑誌
海-自然と文化 = Journal of the School of Marine Science and Technology : 東海大学紀要海洋学部 (ISSN:13487620)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.19-38, 2008
被引用文献数
1

2004年12月26日のスマトラ沖大地震以来大きな災害をもたらした6つの大地震がインドネシアに発生した.2004年アチェー地震 (スマトラ沖地震) はこの世紀の強大地震の一つであり, その地震に伴って発生した強大津波によって20万人以上の犠牲が出た.インドネシアは3つのプレートが存在する地域に位置している.インドネシアを含む東南アジアの各国はGPS 観測網を設置している.リアルタイムGPS 観測は地震ハザード評価に関して大変重要であるが, これらのGPS観測網の大半はリアルタイムに地殻の変形を観測していない.著者はトルコ, 台湾や日本におけるGPS 観測網よりの観測データを用いて地震の危険性の高い地域とその時期の推定などについての研究を進めてきている.GPS 観測結果の評価と解釈について開発した手法を用いて地震が発生する地域の同定と発生時期の推定が可能であることを明らかにしている.本論文で開発した手法を用いてスマトラ島に重点を置きながらインドネシアにおける地殻のひずみ・応力変化を求め, その地震活動との関係や地震発生の危険性が高い地域について検討を行っている.また, スマトラ島沖およびスマトラ島内の内陸型地震の可能性を検討し, 近い将来発生する可能性が高いM8.7クラスの発生地域とその地震動を推定している.さらに, 地震とその津波災害を低減するため予防防災の観点から構造物の耐震補強と津波対策について提言している.
著者
蔵冨 恵 吉崎 一人
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.536-542, 2013-12-25 (Released:2014-03-01)
参考文献数
22

We used a global/local processing task with hierarchically structured visual stimuli to investigate whether each hemisphere independently modulates visual selectivity depending on conflict frequency. In both of the present experiments, a hierarchical pattern consisting of large (global) letter made up of small (local) letters was briefly presented to unilateral visual-field (LVF/RVF) and the congruency between the local and global levels was manipulated. An important manipulation was that the congruency ratio in a given block differed between the two visual-fields (80% and 20%). We required right-handed participants to identify the global (Experiment 1) and local level (Experiment 2) of the hierarchical stimulus. The results showed that when the stimuli were projected to the nondominant hemisphere for the task demand (left hemisphere in the global task and right hemisphere in the local task) the size of the interference (local interference in Experiment 1 and global interference in Experiment 2) was larger in the 80% congruent condition than in the 20% congruent condition, whereas it was invariant when the stimuli were projected to the dominant hemisphere. These results demonstrate that each hemisphere independently works cognitive control.
著者
青山 庄 樋上 義伸 高橋 洋一 吉光 裕 草島 義徳 広野 禎介 高柳 尹立 赤尾 信明 近藤 力王至
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.93, no.5, pp.312-321, 1996-05-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
16
被引用文献数
2

1994年春,ホタルイカを内臓ごと生食後に旋尾線虫幼虫type Xによると思われる急性腹症を呈した10例を経験した.症状では,全例に腹痛,9例に嘔気・嘔吐,4例に下痢,6例に腹水を伴った腸閉塞と1例に皮膚爬行疹を認めた.検査所見では,経過中において,全例に末梢血の好酸球増多,9例に血清IgE値増加が認められた.ホタルイカ内臓の約3%に旋尾線虫幼虫type Xが寄生しているとの報告から,その抗体価を測定したところ,9例中7例で陽性を示した.1例では,腹膜炎の診断で回腸部分切除術が行われ,組織学的に,局所的なびらんと粘膜下層内に著明な好酸球とリンパ球浸潤を伴う炎症所見が認められたが,9例は保存的治療で軽快した.
著者
八木 浩司
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.83-91, 1993
被引用文献数
5 1

真昼山地・和賀岳東側斜面には最大傾斜方向にほぼ直交あるいはやや斜交し, 山稜側に相対する比高5~6mの逆向き小急崖と線状凹地が直線的に発達する。それら小急崖 (小崖地形) の走行は節理系の卓越走行と調和的で, 小崖地形周辺の基盤岩の前倒が認められた。また線状凹地内の堆積物は小崖地形よりも上部の斜面の沈下によってもたらされたような変形を示している。観察結果から小崖地形は, 山腹斜面が基盤岩の前倒により谷方向への反り返り, さらに山頂部が下部斜面に寄りかかるように沈下したことによって発達したものと考えられる。<br>和賀岳東面における基盤岩の前倒による小崖地形形成の引金として斜面に加速度的な振動をもたらす地震が考えられる。さらに小崖地形内で, 本来水平堆積すべき土壌・斜面物質が急斜し, その土壌・斜面物質の中部層準に約1000年前降下の十和田-a火山灰が挾在することから小崖地形の発達にかかわった最後の地変は1896年の陸羽地震の可能性がある。
著者
中山 満子
出版者
科学・技術研究会
雑誌
科学・技術研究 (ISSN:21864942)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.127-132, 2018

本研究では、高校生の友人関係とSNS利用に伴うネガティブ経験(以下、SNSネガティブ経験)との関連を検討した。近年の日本の高校生の友人関係にはいくつかの類型があると言われる。本研究では、高校一年生(175名)を対象として質問紙調査を実施し、高校生の友人関係を類型化したうえで、友人関係がSNSネガティブ経験の程度にどのような影響を持つのかを検討した。また、SNSネガティブ経験は利用しているSNSに影響されることも想定されるので、本研究では、LINE、Twitter、Instagramの3種類のSNSに着目して、友人関係の類型とSNS利用パターン及びSNSネガティブ経験との関連について分析した。友人関係の類型としては先行研究と類似の関係回避群、気づかい・群れ群、内面関係群の3群を得た。SNSネガティブ経験のうち閲覧強迫、情報拡散不安、社会的比較は、内面関係群に比べて気づかい・群れ群で多いことが示された。また友人関係類型とSNS利用パターンの分析から、内面関係群では複数のSNSを並行利用する傾向にあり、LINE利用時間は3群中もっとも長いこと、関係回避群は他のSNSを利用せずLINEのみを利用する者が多いことが示された。これらの結果から、SNS利用の多寡それ自体よりも友人関係のあり方がSNSネガティブ経験に影響することが示唆され、先行研究で示されている友人関係類型と心理的適応との議論を踏まえて考察された。
著者
橋本 聖子 宮岡 佳子 鈴木 眞理 加茂 登志子
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 = Journal of Atomi University, Faculty of Literature (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
no.53, pp.265-276, 2018-03

[目的]摂食障害は、拒食、過食など摂食行動の異常を呈する精神疾患である。摂食行動の異常のみならず、肥満恐怖、ボディイメージの障害を生じる。患者は若い女性に多いが、発症には、やせを礼賛するマスメディアの影響が人きい。このような社会文化的要因に、個人のもつ生物学的脆弱性、性格傾向、ストレスフルな環境、家族関係などの要因がからんで発症する。近年、新しいメディアのツールとして、ソーシヤルネットワーキングサービス(social networking service : SNS)が急速に普及している。 SNSでは気軽に他者の写真を見ることができるため、摂食障害を引き起こす誘因のひとつになる可能性がある。そこで本研究では、SNSの使用状況、食行動異常、ボディイメージとの関連について調べることにした。[方法]調査対象は、20~30代の女性摂食障害患者42名(患者群、平均年齢25.3歳)および、一般女子大学生143名(一般群、平均年齢20.4歳)に質問紙調査を行い比較検討した。[結果](1)一般群のほうが患者群よりもSNSを利用する傾向があり、SNSの写真をコーディネートの参考にしていた。一方、患者群のほうがSNSで他人の写真の体型が気になると回答した。(2)自分の体型についてどう認知しているかによって、患者群、一般群それぞれ3群に分けた(「自分が実際よりも太っているという認知が患者または一般群内で高い群(1群)」、「中間群(2群)」、「自分が実際よりも太っているという認知が患者または一般群内で低い群(3群)」)。患者群の「自分が実際よりも太っているという認知が高い群」は、摂食障害の中でもボティイメージの障害が強い群と考えられる。この群は他の患者群よりも、ダイエット(体重を減らすこと)に関心があり、SNSではブログをより使っていた。[考察]ブログは、他のSNSと比較すると長い文章を記載することができる。やせや体型へのこだわりの強い摂食障害患者ほど、食生活やダイエットに関する記事、摂食障害患者の日記や闘病記などを読んでいる可能性が示唆された。
著者
元濱 奈穂子
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.269-277, 2019-03-29

Undergraduate professional education in Japan is now in its big reform, in which all students must accomplish standardized outcome while at the same time they are asked to participate in student-centered learning. This article examine whether standardization is compatible with individualization (student-centeredness) or not. By reviewing literature on “Objectivism versus Constructivism” in the instructional design, we found that there’s no relevant solution to let standardization and individualization coexist so far. Critical studies are needed to question the current situation where both standardization and individualization are encouraged.
著者
伊藤 通子
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.1_62-1_68, 2011 (Released:2011-02-08)
参考文献数
10

Traditionally in student experiments we have taught students technical knowledge and skills which are necessary to accomplish their experiments. In this traditional way of teaching, it has not been essential to develop engineers with communication skills and leadership. But recently such engineers become more and more important to tackle problems in team projects. In addition, ability to determine priorities among various complex subjects by using optimal method is needed for engineers these days. From this point of view, I have designed and implemented alternative student experiment programs based on behavioral, cognitive and situated learning theories to help students develop these skills and abilities. And according to the results of my investigation, I designed new curriculum for integrated education from high school level to university level at Toyama National College of Technology. This paper introduces these experiment programs I have developed and discusses educational effects and necessary improvements of these programs.
著者
竹下 斉
出版者
九州大学機能物質科学研究所
雑誌
九州大学機能物質科学研究所報告 (ISSN:09143793)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1-8, 1996

Organic chemistry has been a wonderland of science; she has been a center of beauty and charm among the rather cool and calm material science. There are full of surprise when ones get into the scene. Herein described are our small shells collected in a seashore when we were in this Institute
著者
堀川 晴央
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.9-19, 1999-03-24
参考文献数
32
被引用文献数
1

地震学的に見た兵庫県南部地震の本震, および, 前震や余震の特徴を概観した。本震は東西方向に圧縮軸を持ち, これは西南日本内帯で発生する内陸型地震の典型である。起震断層は神戸側と淡路島側との2つに大きく分けられると考えられている。そして, 神戸側の断層は, 更に2つの部分に分かれる。淡路島側の断層では浅部ですべりが大きいのに対し, 神戸側の断層では深部で大きく, また, すべりの大きな部分は2箇所ある。破壊はまず神戸側の断層で始まり, 約3秒後に淡路島側の断層へ伝播した。また, その際に多量の高周波が発生した。本震の破壊完了までに要した時間は約12秒と推測されている。前震は本震の破壊開始点近く, 断層の幾何が複雑なところで発生している。余震の発震機構から推定された応力テンソルは本震の断層面に対して高角で最大主圧縮応力を持つと推測される。このような応力状態は, 余震活動の特徴である余震の発震機構がばらつくことを説明できる。
著者
阿久津 毅
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.294-295, 2012

本研究では、学生がインターネット上での個人情報の扱いについて、どのような意識をもって臨んでいるかを明らかにし、インターネット環境における教育の在り方、特に社会にでる前に身につけておきたいネチケット教育への方針を明らかにする目的で行う。mixiなどのSNSでは、従来匿名による登録を認めていた。しかしながら、FaceBookでは実名登録をすることを基本としており、偽名、匿名を認めていない。それに追随する形でその他のSNSも実名による登録を利用者に促すようになってきている。実名登録は旧交を温めたり、就職活動や営業活動などに効果を上げる一方、犯罪などに巻き込まれる可能性も高いと思われる。今回の発表では、このような環境下での個人情報に関する学生の意識を調査し、報告する。
著者
加藤 寛之
出版者
名古屋市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

以前の疫学調査の結果、アレルギー疾患罹患者かつ治療歴の長い患者は膵癌の発生は低いという報告がなされた。この報告から抗アレルギー薬には膵癌発生予防効果があるのではないかと考えハムスター膵発癌モデルを用いて実験を行った所、4種類の抗アレルギー薬からロイコトリエン受容体拮抗薬のみが有意な膵発癌予防効果が有ることが分かった。その機序として、膵星細胞内から分泌される物質を修飾する事により、Smad3経路を介して増殖抑制効果を来している事が推測された。