著者
高木 優也 綱川 孝俊
出版者
[栃木県水産試験場]
巻号頁・発行日
no.61, pp.44-45, 2018 (Released:2018-07-18)

ニジマスのC and R漁場において,大型ニジマスが釣れることがどれくらい釣り人の満足度を高めるか調査しました。アンケート調査により,釣り人の満足度とその日の釣獲状況の関係について検証したところ,大型ニジマス1尾の釣獲は釣り人の満足度を7%上昇させると推定されました。
著者
中村 智幸
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.214-220, 2020-05-15 (Released:2020-05-29)
参考文献数
15
被引用文献数
1 5

インターネットアンケート調査により,2017年の日本の潜在釣り人数を推定した。潜在釣り人数は海面219.5万人,内水面119.0万人,釣り堀・管理釣り場58.3万人であった。釣り堀・管理釣り場を除く自然水面についてみると,潜在釣り人の割合は海面64.8%,内水面35.2%であった。内水面の上位8魚種の潜在釣り人数はアユ26.2万人,バス類24.6万人,ヤマメ・アマゴ16.6万人,フナ類13.2万人,イワナ9.9万人,ニジマス9.6万人,コイ5.9万人,ウグイ2.9万人であった。
著者
Fehrenbach Franz
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1575, pp.32-34, 2011-01-24

昨年、こんな痛烈な金融業界批判が、欧州の経済界で話題を呼んだ。発言の主は、ボッシュのフランツ・フェーレンバッハ取締役会会長兼CEO(最高経営責任者)である。アンゲラ・メルケル独首相に頻繁に助言する大物だけに、その言葉は物議を醸した。「資本主義や金融業界を根本的に非難するつもりはありません。
著者
大場 健吉 杉山 豊樹 三浦 千明 森崎 やよい
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.1001-1008, 1977
被引用文献数
5 4

In case of evaluating possible effects on fish of lower levels of anionic surfactants present in the natural aquatic environment, the authors thought that it wax necessary to examine the effect of LAS on Japanese killifish, <i>Oryzias latipes</i>, in a dynamic system taking account of molecular change caused by biodegradation.<br> Considering the decrease in surfactant molecules and the changes in the distribution of the homologues and isomers of LAS (linear alkylbenzene sulfonate), the influence of LAS in the course of biodegradation on the mortality and hatchability of Japanese killifish was determined using a continuous flow river model. And there results was compared with the case of intact LAS in a static bioassay system.<br> It was shown that biodegraded LAS was less toxic for every stage of killifish in the river model than was intact LAS in the static bioassay. The longer alkyl chain homogues and external phenyl isomers, although more toxic for fish, were more rapidly biodegraded. To evaluate the effects of easily biodegradable chemicals such as LAS present in the natural aquatic the effects of easily biodegradable chemicals such as LAS present in the natural aquatic environment on aquatic organisms, the use of river models appears to be a promising new technique for the study of various environmental factors, e.g., biodegradation.
著者
渡辺 義明 渡辺 健次 江藤博文 只木 進一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.2802-2809, 2001-12-15
参考文献数
12
被引用文献数
19

大学の教育と研究を支援するため、キャンパス全域に公開端末や情報コンセント、無線LAN等の配備が進んでいる。我々は、このような不特定多数が多様な端末を接続して利用するネットワーク環境に適用可能な、利用者認証と利用記録を行うためのゲートウェイシステムOpengateを開発した。本システムは、閉鎖状態の端末からゲートウェイを通過するWebアクセスと行うと認証画面が表示される平易なインタフェースを持つ。認証にはPOPやFTPサーバが利用できる。認証後には端末へJava Appletを送って利用終了を監視する。このような方法により、ゲートウェイシステムの設定だけで、個人持参のPCから固定設置のWeb専用端末まで、多様な端末群を利用者の事前設定なしに制御できる。本システムはすでに、学内において約9ヶ月にわたり支障なく稼働している。To Support educational and research activities,a lot of "terminals for public use,""network sockets" and "wireless LAN" are implemented in the whole area of the campus. We have developed a gateway system named "Opegate" to authenticate and record users in such an open network environment.When an user accesses from a terminal in closed state to any web site through the gateway system,the system returns the page for authentication.To authenticate the user,POP and FTP servers are applicable.After the authentication,the system sends Java Applet to the terminal and watchs the usage.The setup procedure is needed only for gateway System.Without any setup of each terminal, the system controls wide variety of terminals,from web specific terminals for public use to personal PCs connected to network socket or wireless LAN.The system has been working for 9 months in our campus.
著者
時任 宣博 武田 亘弘
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.618-622, 1999-09-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
5

熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂は, フェノールとホルムアルデヒドから酸触媒または塩基触媒を用いて付加反応と縮合反応を繰り返すことにより合成される。酸触媒では, 付加反応よりも縮合反応が優先してまず直鎖構造のノボラックが生成し, さらに硬化剤と反応させることによりフェノール樹脂が得られる。これに対し塩基触媒では, 縮合反応は遅く付加反応が優先してまずレゾールが生成し, さらに加圧, 加熱することによりフェノール樹脂が合成される。酸触媒を用いた反応と塩基触媒を用いた反応の違いについてその反応機構を解説した。
著者
曽我 とも子
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100028, 2011 (Released:2011-11-22)

厳島神社は広島県廿日市市宮島町の海上に造営された珍しい神社である。厳島神社には、厳島の中心となる神の山と崇められてきた弥山を源流とする御手洗川と白糸川の両河川が流れ込んでいる。厳島神社本殿の裏の森である後苑は、祭神が紅葉谷(御手洗川)を通路とし、弥山から本殿へ出現するという信仰に裏付けられ、神聖な場所として人の出入りを禁じ、不明門は神の通る門であって絶対に開いてはならないとされている。 厳島神社において、最も盛大な祭りのひとつが、旧暦6月17日の夕刻から深夜にかけて船上にて管絃を奏する管絃祭である。この日の日没後、北斗七星は厳島神社本殿の前方(西北)に、南斗六星は社殿後方(南東)にくる。西北は八卦の乾(☰)にあたり乾は陽の気の集まった最も純粋な「陽」である。ゆえに西北は万物を生み出す光の元でもある天を象徴する方角とされる。さらに旧暦6月は、北斗七星の柄(剣先)は十二支の未を指している。未とは万物が実り豊かに滋味をもたらすさまをいい、易(後天八卦)では坤(☷)であり、坤は純陰で地を表す。この日、弥山の祖神は紅葉谷を通り不明門から厳島神社本殿へと入る。では、その時に管絃を伴うのはなぜか。 厳島の管絃は、雅楽と呼ばれる伝統的な古典音楽で、舞を伴わない合奏である。『史記』「楽書」には、楽の和は天地間の和の気を受けたものであり、和を合する作用があるため万物が生まれ、節序があるため四季における陰陽の気が1年12ヶ月の順序を決める。楽は天の道理によって作られ、陰と陽の和合は、五行を順当におこない季節をなめらかにすることで五穀豊穣となすとしている。 管絃祭のすべての神事の終る23時頃には、社殿背後(南東)から十七夜月が顔を見せる。満月に合わせた管絃祭が十五夜(15日)でなく十七夜(17日)としたのは、北斗七星にちなんだものと思われる。北斗七星は、農耕の基準である季節を指し示し、海上生活の方角見にとっても重要視されていた。 旧暦6月17日の夜は、山の神(陽)と水の神(陰)が出合い、天(陽)と地(陰)が楽(管絃)によって和合する日であり、厳島管絃祭は、五穀豊穣と航海安全を願う祭りと考える。
著者
為近磨巨登著
出版者
木耳社
巻号頁・発行日
2003
著者
永島 福太郎
出版者
社会経済史学会
雑誌
社会経済史学 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.8, no.9, pp.1018-1048, 1938-12-15 (Released:2017-12-28)
著者
吉本隆二
雑誌
プレホスピタル ケア
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.63-67, 2009
被引用文献数
1
著者
私市 和俊
出版者
Japan Society for Atmospheric Environment
雑誌
大気汚染学会誌 (ISSN:03867064)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5-6, pp.347-352, 1982-12-20 (Released:2011-11-08)
参考文献数
6

硫黄酸化物日平均値濃度の累積度数分布に近似される分布モデルについて考察した。候補としたモデルは, 適用が容易で2母数を含む, 正規, 対数正規, Weibullの各分布であり, 測定値との適合度を次の3種類の方法で検討した。すなわち, 確率紙による方法, AICによる方法, 各パーセント値における測定値と計算値の差の標準偏差に注目する方法を利用した。その結果, ここで取り上げた3分布の中では, 一部の解析を除いて, 対数正規分布が良いことが分かった。また,日本全国で測定されたデータの解析により, 対数正規, Weibull分布の母数の推定量が取る範囲および経年変化が明らかにされた。これらの値は, 大気汚染制御上の要素として利用できるであろう。
著者
羽渕 琢哉 橋本 隆志 中野 聡 古屋 繁
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

本研究は,1960年から2013年までに発売された国産乗用車(軽自動車・商用車を除く)の車体形状の変化を時系列で追うことで,変化の主要な傾向をマクロ的な視点で把握するとともに,その要因について考察した。 327台の車種(3BOXのみ)の諸元や基本寸法をもとに,それらを22の比で表したものをデータとして,主成分分析を行い,変化の主たる因子を7つ抽出した。 因子は大きく ①キャビンの大きさ、形、位置などつまり室内空間を空力などとどう折り合いをつけていくかを考えるもの ②前後のオーバーハング、つまりFFとFRという駆動方式の関係を示すもの ③空力特性の向上 の3つに分類できた。 またクラスター分析を行い得られた樹形図からは,一時は車体形状の多様化が見られたが,近年は車体形状の収束が見られる。現状の車体形状は,①大きなキャビンをもつFFのスモールカー,②中サイズのFF,③スモールキャビンのFRの大型車の大きく3つのグループがある。
著者
安宅 和人
出版者
応用統計学会
雑誌
応用統計学 (ISSN:02850370)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.71-87, 2015 (Released:2016-06-29)
参考文献数
6

多くの人がコンピュータを持ち歩くようになり,帯域が爆増した結果,コミュニケーション,調べ物,調達・物流,犯罪対応など世の中のほぼすべてが質的に変容した.富の創出もICT(情報通信技術)分野とその利活用に中心が移った上,現在の利益レベル以上に未来への期待を生み出すことが重要になった.今後この流れは止め難く,ほぼ全ての産業がICT化していく.ビッグデータの出現,計算能力の爆増,情報科学の進化が同時に起きている現在は「人間を退屈な数字入力,情報処理作業から開放」する情報産業革命のさなかにある.この革命的な変化の中で日本のビジネスが勝ち抜くためには,デバイス・領域を超えたマルチビッグデータ,強力なデータ計算力と情報処理技術,質と量で世界レベルのICT人材の3つが不可欠であるが,現状はいずれも国力に見合ったものとはいいがたい.特に人材は新卒層,専門家層のみならず,マネジメント層に至るまで深刻な状況.このような高スキル人材を,大きなスケールで生み出せ,再教育できるのは高等教育機関をおいて他に無い.アカデミアへの期待は大きい.
著者
湯淺 啓温
出版者
東京昆蟲學會
雑誌
昆蟲
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.37-42, 1938
著者
志賀 文哉
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.137-140, 2015

2013年12月生活困窮者自立支援法が公布され,2015年4月から施行されることになっている。本法は子どもの貧困対策法および生活保護法改正と合わせ,日本における現代の貧困状況の深刻さを示すものである。「自立相談支援事業」と「住居確保給付金の支給」を必須事業としながら,就労準備支援や子どもへの学習支援を任意事業として含めるなど,生活保護法や子どもの貧困対策法から求められる支援に関連する設計が示されている。このような骨子部分が定められるためには,これまで法律が定められる前から取り組まれてきた国や自治体の取り組み等を振り返り,「生活困窮者」にとって必要な支援のあり方を模索してきた経緯がある。本稿では,来年度の施行に向けて準備が進められる生活困窮者支援の現状と課題について,これまでの取り組みとの関連にも触れながら述べる。