著者
周 国龍
雑誌
鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要 人文科学・社会科学編 = Journal of Suzuka University and Suzuka Junior College Humanities and Social Sciences (ISSN:24339180)
巻号頁・発行日
no.1, pp.73-82, 2018-03-15

日本語の動詞の否定過去形は「~なかった」で、中国語の否定過去形は「没~」にあたると一般的に認識される。しかし、「知らなかった」は「没知道」にしたら、間違いになる。必ず「不知道」で対応しなければならない。このずれから誤用が生じている。双方とも瞬間動詞の性格と状態動詞的な性格を有する。本稿はその両面から分析した。その結果、瞬間動詞の性格を有する部分に双方が対応する文法形式が存在するが、状態動詞的な性格を有する部分にずれがあり、そこから誤用が生じていることを突き止め、その原因を明らかにした。
著者
呉 健朗 宇野 広伸 本岡 宏將 樋口 恭佑 宮田 章裕
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.43-44, 2019-02-28

従来のVR車椅子シミュレータは,視覚と動きのフィードバックの両方を同時に提示することが難しかった.この問題を解決するために,我々は,HMD上のVection誘発映像と,電動車椅子の低自由度動作を組み合わせたバリアシミュレータを提案してきたが,対応しているのは坂の上り・下りのシミュレーションのみであった.本稿では,シミュレータを新たに凹凸バリアに対応させたことと,実装したシミュレータにより,ユーザが平地を走行した場合でも,凹凸道を通過したかのような感覚を得ることができるかどうか検証したことについて報告する.
著者
深堀 晋 王 利明 笠井 章次 吉川 大太郎 唐崎 秀則 河野 透 齋藤 博哉 長嶋 和郎
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.66-71, 2018 (Released:2018-08-01)
参考文献数
8

われわれは平成26年1月~平成29年5月までに,病理診断によって4例の分節性動脈中膜融解症(segmental arterial mediolysis:以下SAM)を経験した.年齢は60歳から88歳までで,すべて男性であった.全例に緊急手術を行い,摘出検体より中膜の空胞変性など特徴的な所見からSAMと診断した.3例は生存し,1例のみ術後第36病日に肝梗塞によって死亡したが,死因とSAMとの関連性は不明であった.今回,自験例4例と国内で渉猟しえたSAMの報告107例とを合わせ,疫学や発症部位などの特徴を報告する.
著者
野家 啓一
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.40, pp.1-18, 1990-04-01 (Released:2009-07-23)
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.573, pp.1-7, 2000-09
著者
峯木 眞知子
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.5, pp.346-351, 2014 (Released:2018-03-12)
参考文献数
12
被引用文献数
1

熊本の郷土酒である赤酒は,飲用酒や料理酒として用いられている。料理酒としての効果はこれまでほとんど報告されていないが,調理の現場ではその効果が経験的に認識され,その科学的な解明は大変に興味深いところとなっている。筆者は赤酒の調理効果を本みりんと比較しながら,成分分析及び官能評価の観点からアプローチされている。そこで赤酒の調理効果について魚料理を対象に詳しく解説していただいた。調理関係者はもとより酒類製造関係者にも有益な知見が幅広く提供されている。
著者
芦屋 広太
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.980, pp.92-95, 2018-12-20

第19回既存の商品を横展開して収益を拡大させるには、単純に販路を増やすだけでは不十分だ。これまでとは異なる市場に、商品の特徴を生かした新たな商品を投入する必要がある。「商品横展開分析シート」を使い、有望な商品や市場を可視化する方策を学ぼう。
著者
山本 恭子 安井 久美子 茅野 友宣 鵜飼 和浩
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 = Japanese journal of environmental infections (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.347-352, 2009-09-25
参考文献数
13
被引用文献数
2

&nbsp;&nbsp;手洗いは感染予防策のなかでも,最も重要な手段のひとつである.本研究では,地域における高齢者を対象に手洗いの除菌効果,手洗い方法の特徴を明らかにし,手洗いの指導方法を検討した.<br> &nbsp;&nbsp;石けんと流水による手洗いの除菌効果について調べるために,高齢者(17名)および看護師(15名)の手洗い前後での手指の細菌数を測定したところ高齢者では手洗い前の手指の細菌数が平均620.2 CFUであり看護師の164.1 CFUと比較して多く,高齢者においては17名のうち8名で手洗い後に手洗い前よりも多くの細菌が検出された.手洗いの手技を観察すると,手のひらや手背部,指の間は半数以上の人が擦り合わせていたが,指先や母指,手首については擦り合わせている人が少ないことが分かった.また,すすぎを確実に行っていた人は23.5%,乾燥を確実に行っていた人は29.4%と少なかった.<br> &nbsp;&nbsp;そこで,感染予防のための手洗いの必要性や手洗い方法を指導した後,手洗い手技等について再度観察を行い指導の効果を見たところ,64.7%の人が指先を,76.5%の人が母指を,41.2%の人が手首を擦り合わせており,すすぎを確実に行った人70.0%,乾燥を確実に行った人94.1%と有意な増加が見られ,手洗い手技の改善が示唆された.これらの結果より,手洗いを感染予防に繋げるためには手洗いを奨励するだけでなく,手洗い手技についても指導する必要があると考えられた.<br>
著者
小屋口 剛博
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.S151-S166, 2005
被引用文献数
1

About thirty years ago Walker (1973) proposed a diagram to classify explosive volcanic eruptions producing pyroclastic falls on the basis of extensive field data. This diagram has provided us a framework to quantitatively describe explosive eruptions in terms of the characteristics of fall deposits and has also motivated us to develop theoretical models of explosive eruptions. Some of the universal relationships observed in this diagram, such as the positive correlation between the degree of tephra dispersal and the degree of magma fragmentation from sub-plinian to ultra-plinian eruptions may be useful as criteria to verify existing theoretical models. Recent progress in theoretical models of eruption columns, conduit flow, bubble nucleation and growth and magma fragmentation is reviewed from the viewpoint how these models are verified by field data of pyroclastic fall deposits.