著者
大河原 章
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.2-8, 1983-02-28 (Released:2011-10-14)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
小林 裕之
出版者
森林利用学会
雑誌
森林利用学会誌 (ISSN:13423134)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.35.159, 2020-07-31 (Released:2020-08-01)
参考文献数
10

富山県立山町の三等三角点「栃津」において,安価な 2 周波 GNSS 受信機 3 機 による 3 時間の静止測位と後処理解析を行った。受信したのは,GPS,GLONASS,QZSS および GALILEO の L1 波と L2 波であり,RTKLIB による後処理を行ったのち,観測開始から 30 分,1 時間,2 時間,3 時間の 4 つの観測時間に分割して fix 率,水平測位誤差,垂直測位誤差を算出した。GPS だけを使 った解析では観測開始直後から fix 解が得られることが多かったが,その水平誤差は大きかった。GPS と QZSS の組み合わせは,他の組み合わせよりも fix 率が高く,AR 比が最大の 999.9 のときの水平誤差は 5 cm 前後となった。GPS と GLONASS,GPS と GLONASS および QZSS,GPS と GLONASS と QZSS およ び GALILEO の組み合わせは,観測時間が短い場合に fix 解が得られないこともあったが,ひとたび fix 解 が得られ,AR 比が 999.9 に達したときの水平誤差は 1〜2 cm 程度となった。垂直誤差は小さい場合でも80 cm 前後と,水平誤差に比べて非常に大きかった。L2 波の効果は明瞭ではなかった。
著者
堂前 亮平
出版者
沖縄国際大学南島文化研究所
雑誌
南島文化 (ISSN:03886484)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.21-30, 1984-03
著者
小坂 浩隆 田邊 宏樹 守田 知代 岡本 悠子 齋藤 大輔 石飛 信 棟居 俊夫 和田 有司 定藤 規弘
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.255-261, 2012

自閉症スペクトラム障害(ASD)の中核症状である社会性障害の脳基盤を解明するために,青年期の高機能ASD群に対して,共同研究機関とともに行ってきたfMRI研究を一部紹介する。自己顔認知課題においては,ASD群は自己顔認知処理がなされる後部帯状回の機能低下と情動処理に関わる右島の賦活異常を認め,認知と情動的評価に解離がみられた。相互模倣課題においては,自己動作実行と他者動作観察の同一性効果を求め,ASD群は左側の extrastriate body area の賦活が不十分で,症状重症度と逆相関を認めた。アイコンタクト・共同注視課題における2 台 MR同時測定(Dual-fMRI)においては,ASD群は視覚野の賦活低下を認めたほか,定型発達者ペアで認められた意図の共有を示す右下前頭葉活動の同調性が認められなかった。これらの脳領域が,ASD の social brain markerになる可能性があると考えられた。
著者
村上 拓彦 篠原 朋恵
出版者
森林計画学会
雑誌
森林計画学会誌 (ISSN:09172017)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.89-93, 2020-05-19 (Released:2020-08-08)
参考文献数
2
著者
教育出版編集局編
出版者
教育出版
巻号頁・発行日
2014
著者
宮崎 光明 加藤 永歳 井上 雅彦
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.19-31, 2014-07-30 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
1

研究の目的 無発語または発声・発語が少なく、音声によるコミュニケーション行動が乏しい自閉症児を対象に、アイコンタクトおよび発声・発語を促進するために、PECSの要求場面において、対象児が絵カードをコミュニケーション・パートナーに渡した後に動作模倣を取り入れた際の介入効果を検討することを目的とした。研究計画 ベースライン期、PECSの訓練、PECSに動作模倣を取り入れた訓練、維持テストからなるABCAデザインを用いた。場面 プレイルームにて実施した。対象児 無発語または発声・発語が少なく、コミュニケーション行動が乏しい自閉症児4名であった。介入 訓練期1ではPECSのフェイズIの訓練を行い、訓練期2では、フェイズIに動作模倣を取り入れた訓練を行った。行動の指標 絵カードを用いた要求行動を構成する行動の正反応率、アイコンタクトおよび発声・発語の生起率、動作模倣の正反応率を行動の指標とした。結果 本研究に参加したすべての自閉症児において、絵カードを用いた要求行動を構成する行動の正反応率、アイコンタクトおよび発声・発語の生起率が増加した。また、3名の動作模倣の正反応率の増加が見られた。結論 PECSの訓練手続きに動作模倣を取り入れることで、アイコンタクトおよび発声・発語が促進されることが示唆された。
著者
村松 學
出版者
社団法人 におい・かおり環境協会
雑誌
におい・かおり環境学会誌 (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.242-250, 2006 (Released:2007-02-20)
参考文献数
11

室内空気汚染の対策として,「学校環境衛生の基準」が平成16年に全面改訂された.このほか飲料水の衛生,排水,プール,衛生害虫などの項目も,さまざまな社会的な指摘を受けて改訂されたものである.社会的に問題となっているシックハウス症候群については,学校建築も同様であり,児童生徒の健康に影響を及ぼす影響が大きく,教室などに使われている建材や,空気質の低下と換気量の著しい不足が問題とされた. 特に学校での汚染源,悪臭原因物質としては,新築時や増改築で使われている新建材や塗料からの化学物質の発生があり,その他,教材として使用されるフェルトペン,ワックスや洗剤など学校で日常的に使われている用品などがある.ここでは,ホルムアルデヒドなど揮発性有機化合物(VOC)と二酸化窒素(NO2)濃度の基準の追加など基準の解説と教室の換気の重要性とアスベスト(石綿)について述べる.
著者
田中 嘉浩
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.41-47, 2013-01-17

選挙, 市場, オークション, 政策等, 異なる選好を持つ人々の間で第三者が集団としての選好を決めなければならないことが多い。本稿では特に2集団マッチング, 中でも1対1マッチングに関して Gale and Shapley (1962) に提案されたDeferred Acceptanceアルゴリズムが導出する安定マッチングの性質や問題点について明らかにする。安定マッチングに関しては, Deferred Acceptanceアルゴリズムは存在の構成的証明になっているが, 束に対するTarskiの不動点定理を用いる存在証明を紹介し, 安定マッチングの線形計画表現を述べる。また, 2集団マッチングに関するDeferred Acceptanceアルゴリズムの(多対1にし, 他の要素を加えた改良版の)適用例や, その周辺の話題, 様々な方向への一般化を概観し, その他の解法の考え方についても触れる。
著者
大澤 潤 中野 冠
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.14-00071, (Released:2015-01-28)
参考文献数
27
被引用文献数
1

Popularity of clean energy vehicles (CEVs) are expected in order to reduce CO2 emissions to mitigate the global warming. However, the popularity provides not only environmental but also economic impacts. An EV requires a battery, but does not require the engine parts any more, which will bring a structural change of the auto parts industry. It is necessary to understand the characteristics of parts used in each CEV type and analyze the economic effects before considering the portfolio for introducing CEVs. In this study, CEV types which have a battery or a fuel cell based powertrain system are considered as well as gasoline, diesel or natural gas engines. This paper proposes an economic ripple effect model using the Input-Output Table. Simulation results show economic impacts in Japan in 2020 and 2030 for the target sales of CEVs assumed by the Ministry of the Environment in 2010. For example, simulation results indicates that production amount in Japan in 2030 is expected to decrease about 1.5 trillion yen compared to 2010.
著者
亀崎豊実
出版者
医薬ジャーナル社
巻号頁・発行日
pp.43-53, 2018-12-30

溶血性貧血は,高齢者でみられる貧血の原因としては比較的稀であるが,しばしば急性発症し重篤になり得る。貧血患者に黄疸や乳酸脱水素酵素(LDH)の上昇を認めた際には,溶血を念頭に置いて検査を進める必要がある。高齢者の溶血では,後天性の溶血性疾患である自己免疫性溶血性貧血や発作性夜間ヘモグロビン尿症,赤血球破砕症候群,薬剤性溶血などが主な鑑別疾患としてあげられる。輸血以外の包括的な治療法が存在しないことから,病型診断の確定が治療法選択や予後の推定に重要である。
著者
ファルマシア委員会
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.7-8, 2015 (Released:2018-08-26)
参考文献数
15

ジャガイモに含まれるステロイド型アルカロイド配糖体の生合成の制御,再生医療等製品の臨床応用を支える技術開発研究,光遺伝学の手法で脳の記憶を書き換える!,新しいタイプの遺伝子組換えジャガイモは日本で受け入れられるのか?,悪性黒色腫治療薬ニボルマブの登場,83%が30年以上前に開発済の環構造?