著者
田村 典子
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.145-149, 2013 (Released:2013-08-13)
参考文献数
9
被引用文献数
2
著者
Yuki Okabe Yutaka Yamamoto Kayo Yasuda Kazunori Hochito Katsumi Kawano Naoaki Ishii
出版者
SOCIETY FOR FREE RADICAL RESEARCH JAPAN
雑誌
Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition (ISSN:09120009)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.85-87, 2004 (Released:2011-01-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1 4

Here we report that coffee showed a strong antibacterial action on Escherichia coli (E. coli) and Helicobacter pylon(H. pylon). This action against H. pylon suggests that coffee may have action as a useful natural inhibitor of gastritis and gastric ulcers.
著者
森 康 重野 未来 西山 忠男
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
巻号頁・発行日
pp.53, 2011 (Released:2012-03-28)

本研究は、西彼杵変成岩類の超塩基性メランジにおける流体–岩石間反応と変形の相互作用についてアイソコン法を用いて考察する。泥質片岩の構造岩塊の周縁部には厚さ数cmの曹長岩化帯が見られる。アイソコン解析の結果は、曹長岩化に伴うH2OとCの溶脱、LILEとHFSEおよびREEの分別、約20 vol.%の固相体積の減少を示した。この体積減少量は曹長岩化で生成される流体相(H2O、CH4)では補えず、間隙水圧力が減少して流体の移動や岩石の延性変形が促進された可能性がある。一方、ヒスイ輝石岩の構造岩塊も曹長岩の反応帯を伴う。アイソコン解析の結果は、反応帯形成に伴うK2O、H2O、Sr、Baなどの付加、SiO2、Na2O、Fe2O3などの溶脱、約10 vol.%の固相体積の増加を示した。反応帯は、透水率を低下させてヒスイ輝石岩の後退変成作用を抑制したかもしれない。
著者
藤島 清太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.7-9, 2004-01-25 (Released:2016-10-15)
参考文献数
7

肺末梢の細胞を非観血的に採取する主な手法として,気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage: BAL),気管支洗浄(bronchial lavage: BL)があり,種々の疾患の診断や病態解析に頻用されている.本稿ではBAL,BLについて,概念と歴史的経緯,具体的検査法と合併症,および解析法と各疾患で呈する所見について概説し,併せてBAL,BL以外の検査法についても簡単に触れることとする.
著者
鈴木 脩平 田地 宏一
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.348-355, 2014 (Released:2014-04-16)
参考文献数
15

In model predictive control (MPC), an optimal control problem is solved at each time steps to determine control input. To realize on-line control of MPC, reducing computational time is requisite. In this paper, we apply a semismooth Newton method for MPC with simple bounds. The semismooth Newton method is one of iterative methods and is used to solve a complementarity problem and a KKT system of optimization problems. The semismooth Newton method has an advantage over other QP solvers, such as interior point methods and so on, that the initial point can be chosen arbitrarily, and this enables hot start. We show that the proposed method is globally convergent. We also show the condition guaranteeing the nonsingularity of the generalized Jacobian at a solution, which is closely related to the quadratic convergence of the algorithm. This is the first result to clarify the reason why constraints on state variables make MPC computationally expensive from the algorithmic perspective. Some numerical examples show that the proposed method is practically efficient.
著者
田中 秀男
出版者
日本人間性心理学会
雑誌
人間性心理学研究 (ISSN:02894904)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.209-219, 2018-03-31

本研究では、ユージン・ジェンドリンの理論的用語「直接参照(direct reference)」の中核的意味を検討することで、“この感じ”“それ”のようにフェルトセンスの質を表さない言葉を、フェルトセンスの質を表す言葉から区別した。この区別を、『フォーカシング指向心理療法』(Gendlin, 1996)や『フォーカシング入門マニュアル』 (Cornell, 1994) の逐語記録を考察する隊に用いることで、セッションにおける短い沈黙のときにフォーカサーが主に行っている作業と、「ハンドルを見つけ、共鳴させる」作業との違いを明らかにした。この結果、フォーカサーの作業の違いに応じたリスナーのふさわしい応答を理論的に考察した。
著者
北村 智
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.95, pp.51-63, 2019-07-31 (Released:2019-10-25)
参考文献数
30

With the spread of information and communication technology, variousforms of log data are constantly being accumulated. In this article, the authorexamines the use of log data in quantitative media studies. First, in the context of the growing amount of social focus on log data, orbig data, the author offers a general view of computational social science, whichhas been proposed as a field of research that uses big data in social scienceresearch. The author also examines the relationship between computationalsocial science and media studies. Based on this, the author outlines the problemof how the approach of computational social science alone is insufficient on thebasis of concern regarding media studies. Finally, as a solution to these problems,the author introduces case studies of a comprehensive analytical approachthat tie together statistical social survey data and log data.
著者
植松 洋子 平田 恵子 飯田 憲司 斉藤 和夫
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.23-29_1, 2000-02-25 (Released:2009-12-11)
参考文献数
13
被引用文献数
8 8

缶詰食品及びレトルト食品 (共に水産加工食品) 中に缶詰の内面コーティングや包装材から溶出したビスフェノールAジグリシジルエーテル (BADGE), そのダイマー及びトリマー, ビスフェノールFジグリシジルエーテル (BFDGE), 3つの環よりなるノボラックグリシジルエーテル (3-ring NOGE), BADGE・2HCl付加物などのBADGE関連化合物を, 順相のHPLCにより分析した. BADGEは缶詰食品26試料中12試料から, 最高0.9mg/kg検出された. ダイマー及びトリマーを合わせた最高値は15mg/kgに達した. BFDGE及び 3-ring NOGE も4試料から合計で最高6.9mg/kg検出された. また, BADGE・2HCl付加物が2試料から検出された. 更にレトルト食品2試料中1試料からBADGEが1.1mg/kg, そのダイマーが1.2mg/kg検出されたが, これらはプラスチックフィルムやアルミニウム箔を貼り合わせるのに使用した接着剤から溶出したものと考えられる.
著者
工藤 めい 下村 匠
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) (ISSN:21856567)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.196-207, 2019 (Released:2019-08-20)
参考文献数
20
被引用文献数
3

コンクリートの吸水・乾燥挙動に及ぼすひび割れの影響を把握するため,一本および複数本の曲げひび割れを有するコンクリート供試体を用いて乾湿繰返し試験を行った.その結果,ひび割れ幅が大きいほど吸水,乾燥が促進されること,ひび割れを有するコンクリート部材の乾湿挙動は,ひび割れ幅とひび割れ間隔の比であるひび割れひずみに依存することを明らかにした.また,実験結果を再現する,ひび割れの影響を考慮したコンクリート中の水分移動解析法を開発した.これを用いて,長期乾湿挙動に及ぼすひび割れの影響,乾湿作用の影響について感度解析を行った結果,ひび割れひずみがひび割れの状態を表す有効な指標であること,長期乾湿挙動予測する場合は月単位の乾湿サイクルの環境作用モデルを用いても十分な結果が得られることを明らかにした.
著者
中山 迅 小牧 啓介 野添 生 安影 亜紀 徳永 悟 新地 辰朗
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S43041, (Released:2019-11-25)
参考文献数
3

改訂後の小学校学習指導要領で求められているプログラミング体験について,理科の教育目標や内容と整合しない学習活動に陥る危険性に着目し,その解決策について授業実践を通して事例的に検討した.小学校第4学年理科の「電気の働き」単元において,児童が作成・実行したプログラムについて,科学の言葉を用いた説明を行う活動を取り入れたところ,プログラムによって制御されたモーターで動く車の動作について,「電流」という言葉を用いて行う科学的な説明に向上が見られた.このことから,小学校理科の問題解決的な学習にプログラミング体験を日常生活と関連した文脈における「ものづくり」の活動として組み込むことで,プログラミング体験と理科の教育目標にそった問題解決の学習を整合的に実施できることが事例的に確認できた.
著者
北垣 徹 山根 明弘 中馬 充子 川上 具美 田中 友佳子 K.J Schaffner
出版者
西南学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2017年5月に西南学院大学にて研究会議を開催し、研究代表者である北垣徹が司会を務め、先ず自身が、「労働する生-優生学の政治的無意識」と題する報告を行い、その後、研究分担者、連携研究者、及び、研究協力者が各自の研究計画を発表した。7月には西南学院大学生命倫理研究会分科会「生命倫理の学際的研究」を西南学院大学にて開催し、『日本が優生社会になるまで』(勁草書房, 2015)の著者である横山尊を招聘し、「拙著『日本社会が優生社会になるまで』が生命倫理の学際的研究に為しうることー相模原障害者殺傷事件から1年を踏まえて」と題する講演を行って頂き、研究分担者である中馬充子が討論者として、書評を含みつつ、この講演に対する批評を行った。その後、横山氏と参加者達との白熱した討議が展開された。当分科会には自立生活センター久留米代表の古川克介氏も招待し、障害者の観点からこの講演に対する感想を述べて頂いた。2018年3月には、西南学院大学大学院にて公開シンポジウム「優生保護法下で何が行われたのか」を開催した。立命館大学生存学研究センターの利光惠子氏、福岡合同法律事務所弁護士の久保井摂氏をシンポジストとして招聘し、前者は「戦後日本における障害者への強制的な不妊手術をめぐって」と題する報告を、後者は「優生保護裁判と国家賠償への展望」を題する報告を行った。また、前述の横山尊氏と分科会員である、日本薬科大学元教授、波多江忠彦氏にコメンテーターを務めて頂いた。加えて、前述の中馬充子もシンポジストとして登壇し、「優生思想を支えた戦後の保健科教育」と題する報告を行った。当シンポジウムにはマス・メディアの記者も招待し、熊本日日新聞の4月8日付けの記事でこのシンポの内容が紹介された。