著者
方 思源
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-215, 2018

早大学位記番号:新7946
著者
有末 賢
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.19-40, 2016-02

1 はじめに2 集合的記憶と戦争の記憶3 記憶の共有性と継承性4 死者の共有と記憶の共有5 記憶と想起のためのメディア6 個人の記憶の忘却性と非忘却性7 球体としての記憶の三次元空間の動き8 おわりに関根政美教授退職記念号
著者
越智 敏夫
出版者
新潟国際情報大学国際学部
雑誌
新潟国際情報大学国際学部紀要 = NUIS journal of intenational studies (ISSN:21895864)
巻号頁・発行日
no.2, pp.73-82, 2017-04

カナダ・フランス語圏の演出家、俳優のロベール・ルパージュの舞台「887」を主題として、個人的経験と集合的記憶の関係について試論的に検討した。劇中、カナダの多文化主義的な状況を背景として、主人公はケベックの作家ミシェル・ラロンドの詩「Speak White」を暗唱しようとしながら、同時に自らの幼年時代を振り返る。「白く話せ」という植民地的言説を記憶することと、亡父を中心とした家庭内の記憶を回顧するということを対比させることによって、ケベック社会の共同的経験と、そこで生きる個人の政治的意味を問う舞台である。その舞台批評を通して共同体の政治的経験と個人の政治参加の関係を論じた。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年12月19日, 1921-12-19
著者
武部 貴則
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

われわれは、マウス細胞とヒト細胞とを特定条件下で培養を行うことにより、マウスmRNAがヒト細胞に受け渡されていることを見出した。本研究では、われわれが世界で初めて発見した異なる細胞種間の直接接触を介したmRNAの伝搬機構の解明を通じて、細胞の運命を転換するための全く新たな細胞操作技術を構築する。今後、遺伝子編集を伴わない安全かつ安定な細胞を創出できるばかりか、未解明な細胞間相互作用に関わるさまざまな生命現象、例えば、正常幹細胞とニッチ間相互作用、ガンと間質間の相互作用など 、近年着目されている多細胞間相互作用に関する研究を全く新たな視点から切り込むための基盤原理へと昇華する可能性がある。
著者
高田 篤 今宿 亙
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

入射光の位相に依存した利得を与える位相感応光増幅器(PSA:Phase Sensitive Amplifier)は、無雑音でかつチャープパルスの波形整形機能があるため中継増幅器としての適用が期待できる。今回、光カー効果を用いたPSAの基本特性について、理論的、実験的に検討したので報告する。
著者
齋藤 貴之
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.329-334, 2018-12-31 (Released:2019-01-31)
参考文献数
7
著者
桐田 忠昭
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.38-40, 2012-06-15 (Released:2012-08-01)
被引用文献数
1 1
著者
竹内 崇
出版者
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
雑誌
総合病院精神医学 (ISSN:09155872)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.366-372, 2010-10-15 (Released:2014-08-07)
参考文献数
26

せん妄は総合病院においてしばしば認められており,身体疾患の併発や死亡率の増加をもたらしている。今回われわれは,当院での食道癌の手術前に精神科が介入することでせん妄の発症や経過についてどのような変化がもたらされるかを検討し,せん妄の予測と予防に関する最近の知見を呈示するとともに報告した。われわれの手術前の介入により,術後のせん妄発症率や発症したせん妄に対する薬物療法を必要とした症例数は,ともに減少傾向はみられたものの有意差は得られなかった。 その理由として,今回の研究ではせん妄の危険性の情報提供にとどまり,非薬物療法的アプローチに関する具体的な指導が十分でなかったことにより,医療スタッフ間で患者への対応の相違があったことが予測された。今後は教育的介入をより強化し,医療スタッフの患者への対応の標準化を行っていくことがせん妄発症や重症化の予防に寄与する可能性があると考えられた。
著者
関口 陽美 牧野 州明 津金 達郎 竹下 欣宏
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会2008年年会
巻号頁・発行日
pp.121, 2008 (Released:2009-04-07)

長野県和田峠東方の男女倉地域に分布する流紋岩質溶岩は黒曜石を伴っている.黒曜石には球顆が含まれており,この球顆は主にクリストバライトとアルバイトを主体とし,加えてわずかな輝石やオキサイド,空隙から構成されている.黒曜石の球顆様構造には放射状の球顆と同心層状のリソフィーゼがある.黒曜石中には斑晶やマイクロライトが含まれ流理構造を構成するマイクロライトもある. リソフィーゼは中心付近に気孔を持ち,斑晶,散在するマイクロライトを包含し,流理を構成しているマイクロライトの配列を変形させているが,これらのマイクロライトはリソフィーゼには包含されない.一方,球顆は斑晶,散在するマイクロライト,リソフィーゼのほかに,流理を構成しているマイクロライトの配列を変形させずに包含している. これらのことからリソフィーゼは,斑晶や気孔の表面を核として形成が始まると考えられる.その後,溶岩流中の流理を構成しているマイクロライトが形成され,放射状の球顆が斑晶,リソフィーゼなどを核とし,散在するマイクロライト,流理を構成するマイクロライトを包含しながら未固結部分を連続的に成長し,最終的には薄い外皮が全体を覆う.リソフィーゼと球顆はともに斑晶の隅から成長していることが多く,溶岩流が未固結状態であるときの斑晶によるキャビテーションが球顆とリソフィーゼの成長のきっかけの一つとして考えられる.