著者
上村 常治 鈴木 真二 柄沢 研治
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術
巻号頁・発行日
vol.12, pp.107-109, 2013

The aircraft descent profile has many factors, such as selected airspeed, flight weight, wind, initial altitude, and outside temperature even if fixed idle thrust was assumed. This article tries to prove a rule of thumb that "Even if the wind changes at lower altitude during descent, the flight path will converge at a lower altitude". This may be useful information for flight operation, if it is correct. In addition idle thrust descents are a useful method for fuel economy operation. This paper tries to support this rule of thumb by numerical simulations of flight paths with different wind conditions.
著者
徳井 輝雄
出版者
名古屋大学教育学部附属中学校 : 名古屋大学教育学部附属高等学校
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
no.36, pp.131-138, 1991-08-15

中学技術科における情報教育に対する基本的考え方と、それに基ずく教育実践を4ビットワンボード・マイコンを使って行った。その際、自作した実習を伴うプログラム学習用のテキストを紹介する。国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
李 銀璡
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.57-66, 2010
参考文献数
16

本研究は、ソウル市における屋外広告物のあり方の変化とそれに影響を与える要因を明らかにすることを目的とする。そのために、1995年地方自治制の実施以降、市民によって選ばれたソウル市長の景観施策に関連づけ、屋外広告物のあり方の変化を調査した。結果、1995年以来、4人の市長はそれぞれに屋外広告物のあり方に強く関心を示しており、関連施策は屋外広告物のあり方の変化に影響を与えていることが明らかになった。趙淳市政(1995-1998)では、大型広告物の安全・景観阻害問題に関する審議基準が定められ、高建(1999-2002)市政では、2002FIFAワールドカップなど国際行事の準備として積極的な屋外広告物整備事業が行われた。李明博(2003-2006)市政では、清渓川復元事業とともに大規模な屋外広告物モデル街路が形成され、呉世勳(2007-今日)市政では、'デザイン都市ソウル政策'の一環として、ソウル市屋外広告物ガイドラインが作成され、実行中である。とりわけ、李明博・呉世勳市政では都市景観管理を都市環境の質と価値を高めるための主要課題にしており、関連施策は屋外広告物のあり方の変化に現われている。
著者
西山 直希 片山 徹郎 最所圭三 福田 晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.71, pp.69-76, 1998-08-06
参考文献数
7
被引用文献数
1

家電製品や計測機器などに組み込まれているコンピュータ、いわゆる、組み込みシステムが重要視され、様々なシステムが開発されている。また併せて、組み込みシステムに特化した専用のソフトウェアも作成されている。本稿では、組み込みシステムの制御ソフトウェア開発の際にかかる負担を軽減するために、機器制御ライブラリの生成支援を目指す。ここでいう、機器制御ライブラリとは、機器を直接制御するコードであり、低レベルデバイスドライバと呼ぶ。8ビット、あるいは16ビットワンチップマイコンなどを使用した、制御向け小規模組み込みシステムにおけるアプリケーション開発を支援するため、低レベルデバイスドライバの生成システムを提案し、システムの入力形式、および生成自動化の可能性について考察する。Embedded systems such as computers used in electrical appliances and instruments are considered. Various embedded systems are developed, and software dedicated to them is also. This paper shows support to generate libraries of devices to reduce the burden in development of software to control an embedded system. A library of devices is defined as a set of codes to directly control a device and is called as a low-level device drivers. A low-level device driver generation system is proposed in order to support development or an application program for a small scale embedded system with an 8-bit/16-bit micro-computer. Input forms of the low-level device driver generation system and the possibility of automatic generating the low-level device driver are examined.
著者
藤野 英己 祢屋 俊昭 武田 功
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.218-224, 1997
参考文献数
10
被引用文献数
3

嚥下第2相では,呼吸運動と特に密接な関係が必要であると考えられている。そこでフォーストランスジューサおよび呼吸ピックアップセンサーを用いて,喉頭運動曲線,呼吸曲線を記録し,嚥下と呼吸の相互連関について検討した。嚥下時には安静呼吸に比較して,小さな呼吸が喉頭挙上に同期して生じた。この呼吸と喉頭運動の時間的相互連関を明らかにすることによって,正常嚥下の生理学的反応を推定した。その結果,喉頭挙上の開始直後に嚥下呼吸が発生し,喉頭が降下開始後に嚥下呼吸は呼息相に移行した。これは喉頭が挙上した後に嚥下呼吸の吸息が生じることによって気道内圧が下降し,気道閉鎖を完全な状態とすることを意味すると推測された。また,"むせ"の状態では嚥下呼吸が喉頭挙上に先行した。さらに,姿勢による影響について背臥位(頸中間位,頸前屈位,頸後屈位)で測定し,比較検討した。一方,この測定方法が嚥下の定量的評価として有用かについても考察を加えた。
著者
正田 悠 安田 晶子 中原 純 田部井 賢一 伊坂 忠夫
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.90.18207, (Released:2019-07-10)
参考文献数
31
被引用文献数
1

University students in Japan tend to listen to music frequently, perhaps to regulate their current mood. In the present study, we aimed to develop the Japanese version of the “Brief Music in Mood Regulation” scale (B-MMR) and examined its reliability and validity. Based on 307 Japanese undergraduates’ responses, we constructed the Japanese version of the B-MMR, which is comparable with the original B-MMR. Moreover, we confirmed that several aspects of the Japanese version of the B-MMR are positively correlated with general emotional regulation and stress coping strategies. Our Japanese version of the B-MMR can be used in future studies to explore the effects of listening to music on people’s quality of life and well-being.
著者
金 聖愛 川端 康弘
出版者
一般社団法人 日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.143-153, 2017

<p>本研究は北海道在住の20代から30代前半の学生に対して,単色及び左右並びの2色配色に対する好ましさの評価を行い,現代の若者の色の嗜好性について検討するとともに,評価にかかる反応時間および視線の動きをあわせて測定した.色の好ましさの評価については,配色の構成色間の距離に関わらず,ライトトーン(高輝度,低彩度)の配色構成がビビットトーン(低輝度,高彩度)やダークトーン(低輝度,低彩度)より好まれ,赤-緑系より青-黄系の方に人気があった.さらに,使用した2色が同じであっても,左から右へ暖色から寒色を並べた2色配色は,寒色から暖色を並べた2色配色より好まれた.また反応時間については,単色及び配色の好ましさの評価が高いほど短く,全般的に配色よりも単色の方が長かった.視線の動きに関しては左から右の順が暖色から寒色の場合,配色構成の距離に関わらずどの2色配色でも左より右の色に視線を多く向け,注視時間も長かった.</p>

1 0 0 0 OA 詞八衢

著者
本居春庭 著
出版者
随時書房
巻号頁・発行日
vol.上, 1884

1 0 0 0 OA 献呈の辞

著者
江泉 芳信
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.92, no.3, pp.i-v, 2017-03-30
著者
大川 浩司 菅原 眞冶 高市 益行 矢部 和則
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.449-454, 2007-07-15
参考文献数
19
被引用文献数
3

施設内における高温および低温条件が,単為結果性トマト'ルネッサンス'の着果および果実肥大特性に及ぼす影響について検討した.日最高気温の平均値が39.2℃の高温条件において,'ルネッサンス'は単為結果性の安定した発現により100%着果し,発育不良果の発生もみられなかった.同条件において,非単為結果性トマト'桃太郎ヨーク'は受精できず,4CPA液の処理なしでは果実が正常に肥大しなかった.一方,日最低気温の平均値が5.9℃の低温条件においても,'ルネッサンス'は単為結果性の安定した発現により100%着果し,発育不良果も発生しなかった.同条件における'桃太郎ヨーク'は,受精が不完全となって,発育不良果が61%発生し,果実の正常な肥大には4CPA液の処理が不可欠であった.上述したような高温および低温条件において,'ルネッサンス'は受粉や合成オーキシン処理を省略しても果実は正常に肥大したことから,非単為結果性トマトに比べて栽培適応性か広く,生産性の高い栽培が可能と考えられる.
著者
鄭 早苗
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.1-18, 2006-07
著者
登田 美桜
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.42, pp.JH-5, 2015

食品安全に関する措置は科学的根拠に基づかなければならないというのが国際ルール(WTO-SPS協定)である。当研究所は我が国の食品安全行政を科学的視点から支援すること(レギュラトリーサイエンス)を業務の一つとしている。<br>食品安全上の問題は、食品中に非意図的に存在する汚染物質(重金属、天然毒素、製造副生成物)や病原微生物・ウイルス、意図的な使用により存在する食品添加物・香料、残留農薬・動物用医薬品、遺伝子組換え食品、欺瞞的な行為による混入物等、その範囲は多岐にわたり、取り組む問題も多種多様である。食品安全行政では、それらの問題に優先順位を付け、リスク評価で得られた科学的根拠に基づき有効と考えられる施策を選択する。リスク評価では、危害要因(ハザード)となる化学物質や病原微生物等の特性、体内動態、毒性、疫学、分析・サンプリング法、汚染分布、食品摂取量、並びに国内外の既存のリスク評価結果など、入手できる多様な科学的情報をもとに総合的に検討した上で結論が出される。その際、迅速性、情報の質(信頼性、妥当性等)の判断能力、様々な分野の専門家が互いの情報や知見をわかりやすく説明しあうコミュニケーション能力が要求される。従って、食品安全のレギュラトリーサイエンスで係わる専門分野や求められる能力は非常に幅広いのが特徴である。<br>現在の所属部は、食品安全上の問題の特定、行政施策の選択及びリスク評価に必要な情報の調査や集約を日常業務としており、一つの専門分野に限定せず物事を包括的に捉える広い視野が求められている。また、各種分野の専門家と情報交換を行う一方、専門家ではない行政担当者に分かりやすく説明する能力はもちろんのこと、一般市民に対しても科学的知見を分かりやすく伝えるという能力も必要となる。本発表では食品安全のレギュラトリーサイエンスとは何か、その従事者に求められることは何かを説明したい。
著者
井川 房夫 日高 敏和 黒川 泰玄 米澤 潮 小林 祥泰
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.262-266, 2015 (Released:2015-09-29)
参考文献数
15
被引用文献数
5 4

The incidences of subarachnoid hemorrhage (SAH) in Finland and Japan are the highest in the world, with about 20-23 cases per 100,000 persons per year. Since the report of the International Subarachnoid Aneurysm Trial (ISAT) was published, the use of intravascular coil embolization (CE) for cerebral aneurysm has become more frequent worldwide. In this paper, we discuss the current situation of therapy for cerebral aneurysm in Japan according to the data of our institute, the Japan Standard Stroke Registry Study, and the Japan Neurosurgical Society.From 1999 to 2013, 543 cases of ruptured saccular cerebral aneurysms were treated in Shimane Prefectural Central Hospital. According to data, most cases occurred in men in their fifties and in women in their seventies. The mean sizes of ruptured cerebral aneurysm according to site were 7.4 ± 4.1, 7.0 ± 5.4, and 5.5 ± 2.5 mm in the internal carotid artery posterior communicating artery, middle cerebral artery, and anterior communicating artery, respectively. Aneurysms smaller than 5 mm account for 187 (34.4%) of the cases.According to the Japan Standard Stroke Registry Study, the poor outcome rates (modified Rankin scale score, 3-6) according to the ISAT criteria were 18.3% and 24.2% in the surgical clipping (SC) and CE groups, respectively. These rates were superior to the ISAT data (36.4% for SC and 25.4% for EC). According to the survey of the Japan Neurosurgical Society from 2001 to 2011, the prevalence of cerebral aneurysm cases treated with clipping decreased from 88.2% in 2001 to 71.2% in 2011. The number of ruptured cerebral aneurysms treated with clipping also decreased. However, the frequency of clipping for unruptured cerebral aneurysm was increasing.
著者
篠原 幸人
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.832-837, 2017 (Released:2018-03-01)

1954年に人間ドックが本邦で初めて産声をあげたのと同様に、脳ドックも1988年に本邦で初めて生まれたものである。脳ドックは、非侵襲的な頭部CTの普及に加えて、MRI、頸部超音波エコーなどの開発により、一般の人間ドック健診の盲点をカバーする部分ドックの一つとして広まりつつある。現在、脳ドック施設数は約600(学会認定施設255)で、更に増加傾向にある。 本講演では脳ドックの標準検査項目を紹介するとともに、演者が関係する山中湖ハイメディックの初期のデータ(対象3,780例、平均年齢55歳、男性2,417例)から、一見健常にみえる受診者に高頻度にみられるMRI・MRAの異常、特に最も多く発見される無症候性脳虚血性病変(いわゆる隠れ脳梗塞と白質病変)に対する各種人間ドック健診の検査成績の関係、また予後調査などについて概説した。 いわゆる隠れ脳梗塞は280例(7.4%)に観察された。また、白質病変は脳室周囲高信号(T2またはFLAIR画像)14.4%、深部皮質下白質高信号18.9%、無症候性脳出血0.1%、未破裂脳動脈瘤は4.2%で認められた。 無症候性脳梗塞発現に有意に関係する因子は、年齢、糖代謝異常、高血圧、性別(男性)などで、無症候の虚血性白質病変もほぼ同様の傾向を示していた。 これらの受診者を平均38か月観察した結果、1.3%に相当する27症例が各種の脳卒中を発症した。特に虚血性脳血管障害発症例の予知因子としては、統計学的には頸動脈狭窄、脳内血管の狭窄、無症候性脳梗塞などの存在とともに、糖代謝異常、高血圧、心房細動、喫煙などの因子が影響すると考えられた。 トータル・ヘルスケアの意味からも、人間ドックと脳ドックのコラボレーションは重要であり、今後は疾患の早期発見・治療のみならず、その発現予防すなわち一次予防にも力を注ぐべきである。
著者
森田 明夫 UCAS II研究者グループ
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.484-490, 2011-07-20 (Released:2017-06-02)
参考文献数
13
被引用文献数
16 10

目的:未破裂脳動脈瘤は無症候性疾患であり,治療合併症を最小限に抑える努力が必要である.日本における未破裂脳動脈瘤治療の詳細なデータを得るべくUCAS IIを開始した.中間成績を示す.方法:2006年に31施設からオンラインで前向き登録された1,059例を対象とした.登録時,3ヵ月,12ヵ月,60ヵ月の経過観察登録の予定である.全症例の詳細な画像データ,各登録時の生活の質(SF-8,SF-36,EQ5D),治療前後の高次脳機能(MMSE),診療開始後1年間の総治療費を計測している.結果:治療は558例に施行され,開頭術81%,血管内治療19%であった.重篤な合併症はmodified Rankin scale 2ポイント以上の低下が25例(4.5%)に認められ,MMSEの24以下への低下を含めると5.3%であった.治療予後はサイズ,部位,クモ膜下出血既往により有意に影響された.SF-8,SF-36,EQ5Dで測定された生活の質は術前後に大きな変化は認められなかった,治療に要する費用は1年間で約200万円であり,血管内治療が有意に高額であった.結語:日本における未破裂脳動脈瘤の治療成績はおおむね良好である.しかし大型動脈瘤や椎骨脳底動脈瘤の治療成績はいまだ不良であり,今後さらなる治療技術の向上およびリスクコミュニケーションの改善が必要である.
著者
田中 深貴男 梅沢 一弘
出版者
埼玉県農林総合研究センター
雑誌
埼玉県農林総合研究センター研究報告 (ISSN:13467778)
巻号頁・発行日
no.1, pp.119-121, 2001-03

1997年に発生したキンギョ0年魚の大量死の原因は、Flavobacterinm columnare強毒株の感染症であることが明らかになり、本疾病に対する対策を検討したところ、ニフルスチレン酸ナトリウム2ppmとメチレンブルー2ppmを飼育池に散布して行う薬浴が有効であった。