1 0 0 0 OA 滋野井家記録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[140],
著者
Manami FURUNO Shu IMAIZUMI Kana MAEDA Haruo HIBINO Shinichi KOYAMA
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
International Journal of Affective Engineering (ISSN:21875413)
巻号頁・発行日
pp.IJAE-D-16-00045, (Released:2017-06-27)
参考文献数
33
被引用文献数
10

The photomontage of lotus seedpods on human skin has been called “Hasu-colla” in Japan, and this can elicit strong aversion in viewers. Previous studies have reported that lotus seedpods evoke core disgust, and that Hasu-colla relates to animal reminder disgust. However, the relationship between unpleasantness evoked by lotus seedpods and that by Hasu-colla has not been demonstrated. The present study investigated whether Hasu-colla evokes stronger disgust than lotus seedpods presented alone as well as differences between background objects (from animal to stone) in evoking aversion. Hasu-colla induced stronger unpleasantness than did lotus seedpods and background objects presented alone (Exp. 1 and 2). The amplification of unpleasantness was weakest in stones and strongest in dogs among animals (Exp. 2). Lotus seedpods, which are related to disgust for clusters, evoke strong feelings of contamination, supporting the possibility that such clusters are associated with scars and sores.
著者
[豊田天功] [著]
巻号頁・発行日
vol.[6], 1800
著者
スピンドラー ジェラルド 早川 勝
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.2440-2431, 2010-03

翻訳(Translation)2004年のSE規則は、当初の構想と異なり、枠組み法であって、基本的な骨組みを定めるにすぎず、その肉付けは、EU加盟国の国内法によるため、極端な場合は、加盟国数に相応したSEが存在することになる。当初慎重であったドイツ・オーストリアでは、少しずつSEを創設してきているが、超国家性という特色を生かすというよりも、ヨーロッパブランドという側面を重視している。訳:早川勝
著者
小倉 興太郎 右田 たい子 山田 徹
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1989, no.5, pp.817-821, 1989
被引用文献数
2

メタンは化学的に不活性な化学種であるが, CH<SUB>4</SUB>-NH<SUB>3</SUB>-H<SUB>2</SUB>O系の光化学反応によって付加価値の高い化合物に転化することができた。主生成物は, メチルアミン, エチレンジアミン, メタノール, エタン, 水素である。これらの化合物の生成において, もっとも重要な化学種は ・CH<SUB>3</SUB>であるが, このラジカルは水の光分解 (185nm) によって発生する ・OH のメタンからの水素引抜反応により生成する。また, NH<SUB>3</SUB>は 185nmの光を吸収して・NH<SUB>2</SUB>と・Hに分解する。CH<SUB>3</SUB>NH<SUB>2</SUB>, CH<SUB>3</SUB>OH, C<SUB>2</SUB>H<SUB>6</SUB>, H<SUB>2</SUB> の生成は, ・NH<SUB>2</SUB>,・CH<SUB>3</SUB>,・OHラジカル,・H原子の相互カップリングによるものである。ESR-スピンドラッピング法によれば, CH<SUB>4</SUB>-NH<SUB>3</SUB>-H<SUB>2</SUB>O系の光化学反応において, ・CH<SUB>2</SUB>NH<SUB>2</SUB>の存在を確認することができたので, エチレンジアミンは・CH<SUB>2</SUB>NH<SUB>2</SUB> の二量化によるものと結論した。
著者
山口 研一郎
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.703(139)-714(150), 2002-01

小特集 : マス・キリングの社会史はじめにA. 戦争に動員され易い医学の本質B. 戦争に動員された医学C. 七三一部隊跡を世界遺産に : 医学によるMass killingの証を人類の脳裏に永遠に刻みつけるためにおわりに : 歴史的犯罪の克服のために
著者
シュピンドラー ジェラルト 若林 三奈
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷法学 (ISSN:02864258)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.97-118, 2006-06

本稿では、IT法領域における責任法(Haftungs- und Verantwortlichkeitsrecht)の展開をとりあげる。その際、2つのテーマを特徴的なものとしてとりあげる。1つは、不完全なソフトウエアに関する責任である。もう1つは、インターネットプロバイダ(Dinste im Internet)に関する責任である。後者は、とりわけ他人のコンテンツの仲介や、それについての準備(Bereithalten)に対する責任である。全体としていえば、法律上はいろいろと新しくなっているものの、依然として、旧来の基本的な問題が、重要な意味をもっているといえる。これらの新しくて古い問題を、PtoP (Peer-to-Peer-Filesharing)、ハイパーリンク、検索エンジン、そして妨害者責任(Storerhaftung)を手がかりに、その概略を展望する。
著者
[豊田天功] [著]
巻号頁・発行日
vol.[198], 1800
著者
中村 郁郎 亀谷 七七子 山中 慎介 加藤 裕介 城守 寛 佐藤 洋一郎
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.385-388, 1997-12-01
参考文献数
19
被引用文献数
10

植物細胞に含まれる葉緑体は,光合成原核生物であるらん藻の共生により生じたと考えられている(Pa1mer1993)。特に,リボゾームタンパク質遺伝子rpl16とrpl14は,陸上植物の葉緑体の起源を考察する上で興味深い領域の一つである。すなわち,らん藻や紅藻類の葉緑体では,rpl16とrpl14の間に共通な2遺伝子(rpl29とrps17)が介在しているが,陸上植物10種の葉緑体では,rpl29-rps17は欠失し約100塩基のリンカー配列を挟みrpl16とrpl14が隣り合っている(Fig.1)。この事は,原始植物が上陸した時に欠失が生じ,植物の種分化にともないrpl16-rpl14のリンカー配列は単一配列から変異してきたことを示唆している。rpl16およびrpl14は,イネ,タバコ,ホウレンソウの3種の間で84%以上の高い相同性を示したが,リンカー配列のホモロジーは28%と低いことが認められた(Fig.2)。rpl16およびrpl14の保存領域に対する1対のプライマーを作製し,イネ,ヒエ,リンドウ,カシから抽出したDNAをテンプレートとしてPCR反応を行ったところ,約550塩基のDNA断片が増幅され,ダイレクト法により塩基配列を決定できた。そこで,rpl16の終止配列を含む下流50塩基の配列を葉緑体型を特定するためのID(PS-ID)配列として利用できないか検討した。データベース検索および本研究で決定した各葉緑体のPS-ID配列を比較したところ,塩基置換に加え,機能のある塩基配列では起こりにくい短い欠失/挿入およびSlippage等の多様な変異が生じていることが認められた。各PS-ID間の塩基置換を数えたところトウモロコシとヒエで3カ所,インゲンマメとリョクトウで4カ所,ホウレンソウとエノテラで14カ所であった。また,興味深いことにインド型イネは,日本型イネに比べて2力所で3塩基のSlippageが認められた(Table 1)。本研究で提案したPS-ID配列の検出法は,配列の知られていない高等植物種の葉緑体を共通プライマーを用いて解析できる可能性が高く,さまざまな植物についてPS-ID配列を集積しデータベース化できれば,植物系統進化学,古生物学および植物育種等に広く応用できるものと考えられる。
著者
井上 勝生
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

昨年夏、家族が事故にあい、その介護などのため、現地調査が必要な本研究は滞った。昨年度は、そのようななかでも、研究誌(東学農民戦争特集号)に、論文と史料紹介発表を実現することが出来た。論文と史料紹介の2本で、京都大学人文科学研究所『人文学報 特集 日清戦争と東学農民戦争』111号に、巻頭論文「東学農民戦争、抗日蜂起と殲滅作戦の史実を探究して――韓国中央山岳地帯を中心に――」と史料紹介「東学党討伐隊兵士の従軍日誌――「日清交戦従軍日誌」徳島県阿波郡――」を発表した。史料紹介は、東学農民軍殲滅に従軍した四国出身、一日本兵士の「従軍日誌」復刻である。後備兵への応召、東学農民軍討滅のための渡韓。ソウルから三路に分かれ出軍。東路進撃。京畿道・忠清道での討伐。東の慶尚道を討伐しつつ南下。縦断する山岳を越え、西の全羅道へ転回。農民軍主力が集結していた南原から、長興、羅州へと東学農民軍を殲滅。公式記録に記されない現場の様相を兵士が記した「従軍日誌」を原文通りに復刻し、農民軍の拠点村々全部の焼き打ち。銃殺、焼き殺し、銃剣による刺殺、苛烈な戦闘状況など。忘れられていた戦場を韓国側研究者と共同の現地踏査と、文献資料にもとづいて検証した。その結果、討伐戦争が、これまでの想定をおおきく越える徹底したものであったこと、戦場も、知られていなかった利川、東幕里、城内里、文義・沃川、南原などを現地調査し、もっと広範なものであったことなどを検証した。この「従軍日誌」現地調査は、韓国の東学農民戦争第一線の研究者らと共同で行ったが、まだなかばを残している。
著者
田仲 和宏
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2001

変形性関節症(OA)は、関節軟骨が変性摩耗し関節痛や関節可動域制限を生じる疾患である。関節軟骨は、軟骨細胞の産生するII型コラーゲン(Col2)を主体とする軟骨基質によって力学的負荷に耐えうるような構造を保っている。OA軟骨細胞ではCol2発現が著明に低下し、関節軟骨は機械的負荷に耐えらず更に変性摩耗していく。従って、OA軟骨におけるCol2産生を誘導し、軟骨基質の再構築をはかることができれば、OA進行を阻止する有効な治療法となる可能性がある。Col2発現には転写因子SOX9が重要な役割を果たしていることが報告されている。我々は、Col2の軟骨特異的発現に必須である遺伝子エンハンサーに特異的に結合する転写因子CRYBP1をクローニングし、軟骨以外の組織においてCRYBP1がCol2発現を抑制していることを見いだした。しかし、これらの転写因子が、関節軟骨やOA発症過程においてどのような役割を果たしているのかは、全くわかっていない。本研究では、OA進行を阻止する遺伝子治療の開発を最終目標とし、SOX9及びCRYBP1という正と負の転写制御因子のOA軟骨における意義を明らかにし、関節軟骨細胞でのCol2発現が制御可能かを検討することを目的とした。本年度は、CRYBP1の軟骨分化における役割を明らかにするため、アデノウイルスベクターを作成し、軟骨細胞への導入および器官培養を行った。軟骨細胞にCRYBP1を強制発現させると、CRYBP1の発現量に逆相関してCol2発現が減少し、他の軟骨基質であるアグリカンやリンクプロテインの発現も減少した。さらに細胞がアポトーシスに陥ることも判明した。胎生11日のマウス胚肢芽の器官培養にアデノウイルスを感染させると、その後の肢芽の形成が阻害され、軟骨組織の形成が不十分となることが判明し、in vivoにおいても軟骨分化におけるCRYBP1の重要性が確認された。すなわち、CRYBP1の軟骨組織における持続的発現は軟骨分化を阻害し、その発現減少が軟骨形成には必須であると考えられた。
著者
田仲 和宏
出版者
九州大学
雑誌
特定領域研究(C)
巻号頁・発行日
1999

Ewing肉腫(ES)は悪性骨軟部腫瘍の中で最も予後不良の腫瘍であるが、その90%以上に染色体転座t(11:22)がみられ、その転座の結果、異常な融合遺伝子EWS-Fli1が生じる。EWS-Fli1は強力な転写因子として働き、正常線維芽細胞をtransformする活性を有するため、ESの癌化の原因そのものと考えられている。これまでに我々は、EWS-Fli1の発現を抑制することでES細胞の増殖が抑制され、その際細胞は細胞周期のG1期に停止すること、EWS-Fli1の標的遺伝子がG1/S期移行に関連した因子であることを明らかにしてきた。本研究の目的は、転写因子EWS-Fli1から標的遺伝子までのシグナル伝達経路の詳細を明らかにし、その経路を阻害することでES細胞の増殖を有効に抑制できるか検討を加え、ESの新しい分子標的治療を開発することである。ES細胞にEWS-Fli1アンチセンスを作用させると、細胞はG1期停止を起こす。そこで、この細胞からmRNAを抽出してプローブを作成し、cDNA microarrayにhybridizationさせた。結果をコンピューターで解析し、EWS-Fli1による細胞癌化に、どのような遺伝子発現変化が伴うか検討した。その結果、G1/S期移行に重要である転写因子E2F1がEWS-Fli1の標的遺伝子であることが明らかになった。EWS-Fli1を強制発現させるとE2F1の発現が誘導され、ES細胞にアンチセンスを作用させるとE2F1の発現は抑制された。ES細胞にE2F1結合配列をもったデコイオリゴを作用させると、細胞の増殖が有意に抑制された。本研究より、E2F1はEWS-Fli1の標的遺伝子であり、ESの増殖に深く関わっていること、ESの新しい遺伝子治療のターゲットとして有用であることが明らかになった。
著者
田仲 和宏
出版者
九州大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1999

Ewimg肉腫(ES)とその類縁腫瘍PNETは、悪性骨軟部腫瘍の中で最も予後不良の腫瘍であるが、その90%以上に染色体転座t(11:22)がみられ、その転座の結果、異常な融合遺伝子EWS-Fli1が生じる。EWS-Fli1は強力な転写因子として働き、正常線維芽細胞をtransformする活性を有するため、ES/PNETのがん化の原因そのものと考えられている。これまでに我々は、アンチセンスオリゴを用いてEWS-Fli1の発現を抑制することで、ES/PNET細胞の増殖が抑制され、その際細胞は細胞周期のG1期に停止することを明らかにした。そこで、アンチセンスオリゴ処理前後のES/PNET細胞よりmRNAおよび蛋白質を抽出し、細胞周期関連因子の発現変化を調べると、G1-S期移行に関わるCyclin D1、Cyclin E、p21およびp27の発現が大きく変化しており、アンチセンスオリゴによる増殖抑制の原因の一つと考えられた。このうちp21遺伝子のプロモーター領域をluciferaseにつないだreporter constructを作成し、ES/PNET細胞にこのreporter constructを導入したところ、reporter遺伝子活性は抑制されていた。ここでアンチセンスオリゴ処理を行うとreporter遺伝子活性が誘導された。また、プロモーター領域内でのEWS-Fli1の結合部位を検索した結果、EWS-Fli1は直接p21プロモーターに結合し、その活性を抑制した。p21発現を誘導する薬剤Na Butylateを作用させると、ES/PNET細胞でのp21発現が濃度依存性に誘導され、細胞の増殖も抑制された。従って、p21はEWS-Fli1の直接の標的遺伝子であり、ES/PNETの増殖に大きく関与していること、ES/PNETの遺伝子治療のターゲットとして有用である可能性が示された。
著者
中山 大成
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.46-48, 2012

和歌山県立自然史博物館に所蔵されている永井誠二氏のコレクション中の不詳種を検討中に見出された日本産イトカケガイ科の1新種を記載する。なお同種は同博物館に寄贈された小山安夫氏のコレクションにも見出された。Opalia calyx n. sp. ウテナイトカケガイ(新種,新称)殻は10~12 mmの小型で厚く,尖塔形。灰白色。各層に不規則な縦張肋をなす。胎殻は平滑で円錐形,浸蝕されていることが多い,体層は弱い底盤を形成する。次体層は9層内外で,殻表は繊細な微穴からなる螺列と非常に弱い縦肋を持ち縦肋は直上の縫合を蕚状に覆う。殻口は2重,楕円形で外唇厚くなるが著しい張り出しにはならない。タイプ標本:ホロタイプ,殻高 10.3 mm; 殻径3.5 mm(WMNH-Mo-Na-46);パラタイプ1,殻高10.0 mm,殻径 3.2 mm(WMNH-Mo-Na47);パラタイプ2,殻高11.0 mm,殻径 4.0 mm(WMNHMo-Ko-1)。タイプ産地:和歌山県串本町沖,水深160 m。分布:紀伊半島沖水深80~160 m。比較:本種に最も近似するカタイトカケガイOpalia levis Nakayama, 2010は体層に明瞭な底盤をもつが,本種は底盤が不明瞭,また本種では縫合まで伸びる縦肋が蕚(うてな)状に覆うことが大きく異なる。本種の和名はこの特徴により命名した。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[7] 武士方見分綴込 安政四巳年より同五年午年迄 鞘番所,
著者
影島 一己 武井 尊也 杉谷 嘉則
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.237-243, 2006-04-05
参考文献数
18

高周波分光法を用いてエマルションの安定性評価を試みた.油/水(O/W)型エマルションに対する測定結果から,かくはん速度や保存温度が共振周波数の経時的な変化に影響を与えることが分かった.また共振周波数の高周波側へのシフトの挙動は,光学顕微鏡を用いた粒子径観察の結果とよい相関を示し,本法がエマルションの分離進行によって生じるクリーミングを鋭敏に検出していることが明らかになった.一方,W/O型エマルションや市販のエマルション製品に対する測定においても経時にともなう共振周波数の変化が観測された.このことから本法はO/W型エマルションだけではなく,W/O型エマルションや多成分系エマルションの安定性評価においても適用可能であることが明らかになった.