5 0 0 0 OA 国訳漢文大成

著者
国民文庫刊行会 編
出版者
国民文庫刊行会
巻号頁・発行日
vol.第三卷, 1924

5 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1924年04月05日, 1924-04-05
著者
板垣 有亮 瀧 健治 山下 寿 三池 徹 古賀 仁士 為廣 一仁 林 魅里
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.57-62, 2014-02-15 (Released:2014-06-10)
参考文献数
14

症例は33歳の初産婦。妊娠41週0日に1児を正常分娩した。出産後1時間で子宮より2,800mL の出血を認め,ショック状態となり当院へ転院となった。救急搬入時にショック状態が継続していて,搬入後7分でpulseless electrical activity(PEA)となった。9分間のcardiopulmonary resuscitation(CPR)にて心拍再開し,出血性ショックに対してtranscatheter arterial embolization(TAE)後にintensive care unit(ICU)へ入室となった。ICU入室後に羊水塞栓症によるdisseminated intravascular coagulation(DIC)と診断し,人工呼吸器管理下でDICの治療を行い,3日間のmethylprednisoloneの投与と第1病日,第2病日に血漿交換を行った。第9病日に抜管に至り,抜管後意識レベルはGlasgow coma scale(GCS)15であったが,第19病日に脳静脈洞血栓症を合併し,ヘパリンによる抗凝固療法を開始した。第23病日に再度子宮内出血を認め,超音波検査と血管造影検査にてuterus arteriovenous malformation(子宮AVM)または胎盤遺残と診断し,同日子宮全摘術を施行した。病理結果は第1群付着胎盤遺残であり,子宮筋層血管内にムチン成分と上皮成分を認め,第1群付着胎盤遺残,羊水塞栓症と診断した。術後状態は安定し,第134病日にmodified Rankin Scale Grade 1で独歩退院した。羊水塞栓症は稀な疾患であるが,予後不良な疾患である。羊水塞栓症の診断治療には複数科に渡る早急な判断と集中治療協力体制が肝要である。
著者
小谷 善行
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.973-984, 1993-05-15

一般人の扱いやすい、日本語表現の論理型プログラミング言語の仕様を設計した。Prologなどの論理型書語は、表現が非日本語的であるだけでなく、述語の引数に存在する変数の間の対応をよく理解するには数学的素養が必要であり、なじみやすくはない。そこで単なるワープロ使用者にも利用可能とすることを想定し、自然な日本語の文構造や語藁体系を素直に反映したプログラミング言語の仕様を設計した。本言語仕様は、述語の引数は陽には記述しないという特徴をもつ。データは、入力と出力の2ポートに区分して述語に与えられる。プログラミングは、メタ述語と呼ばれる演算子で述語間の結びつきを指定することで行う。述語は主としてユーザが定義し、通常、日本語の名詞を用いると読みやすい設計となっている。メタ述語は主としてシステム組込みであり、助詞や接頭語で表される。メタ述語は日本文としての理解と一致するように、語義に基づき選定されている。プログラムは分かち書せず、「祖母とは親の母」のように、ほとんど日本語そのままのプログラム表現となる。本言語によるプログラムは、Plologプログラムを日本語で自然に読み下した文に非常に近い。さらに意味ネットワークなどの知識を記述する観点からも、本仕様はその意味を自然に表現した形になっている。また、本仕様に対しその意味定義を与え、プログラム例による可読性および、システムを試作し効率を調査した。
著者
HIROCKAWA Yasutaka KATO Teruyuki TSUGUTI Hiroshige SEINO Naoko
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
pp.2020-043, (Released:2020-05-18)
被引用文献数
25

We propose a new procedure for the objective identification and classification of heavy rainfall areas (HRAs) to advance the understanding of mesoscale convective systems (MCSs) in Japan. The distributions of accumulated precipitation amounts are evaluated from the radar/raingauge-analyzed precipitation amounts and characteristic features of HRAs are examined. The HRAs extracted during the warm season (April–November) in 2009-2018 are classified into four types (e.g., linear-stationary, linear, stationary, and others) from their morphological features and temporal variations. HRAs are frequently distributed on the Pacific sides of eastern and western Japan; 80 % of HRAs appeared from June to September and 60 % of the HRAs were observed in association with stationary fronts and tropical cyclones. Approximately 80 % of those HRAs of the linear-stationary type corresponded to typical elongated and stagnated MCSs, as has been suggested in previous studies.
著者
石川 貴子 内田 佳子 山田 弘司
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.183-186, 1999-03-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

8頭の猫 (雄2, 雌6) について, 5種類 (固まる砂, 固まらない砂, ヒノキの砂, ペーパーサンド, シリカゲル) の排泄用砂 (猫砂) および排泄箱フードカバーの有無についての好みを調べた. すべての猫が高い頻度で使用したのは固まる砂で, 手触りが硬く, 粒が小さく, 重い, 無臭, 脱臭能のある猫砂が好まれることが示された. 他の猫砂4種類の使用頻度は個体ごとに異なり, 好みには一部個体差があることが示され, また, フードカバーのない排泄箱が好まれた.
著者
大窪 久美子
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.27, 2022 (Released:2022-04-11)
参考文献数
11

本稿では人為的な圧力下で成立してきた草原、特に半自然草原や畦畔草地を中心に取り上げ、主には本州中部で代表的な草原景観を有する長野県中部の霧ヶ峰での外来植物の侵入・定着の影響と植生管理の課題について述べる。霧ヶ峰では、観光道路が建設された1970年代にヘラバヒメジョオンやメマツヨイグサ等の外来植物が侵入・定着した。その後50年近く経過した現在も、これらの種の優占が継続し、群落の組成や構造を変化させ、偏向遷移が生じていることが指摘されている。このような草原を再生するためにニッコウザサの刈り取り管理が行われていたが、草原性植物の競合種であるササを減少させる効果はあるものの、一方では外来植物の侵入・定着についても対応しなければならないことがわかってきた。さらに、20年ほど前に侵入・定着したと考えられる特定外来生物のオオハンゴンソウが特に自然性の高い高層湿原近傍や特定の地域で優占している。このような地域では霧ヶ峰の草原の保全と適正な利用を目的とした県協議会等による本種の駆除事業が実施されているが、分布の拡大もみられている。また、外来植物は草原生態系における植物とチョウ類との関係性にも影響があることが上伊那地方の水田地域での研究で示されている。草原生態系への外来植物の影響は不明な点が多く、今後のさらなる研究の進展が望まれる。
著者
伊澤 栄一
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3-4, pp.248-254, 2008 (Released:2011-07-05)
参考文献数
21
被引用文献数
1

【要旨】我々ヒトの知性は、大きな大脳皮質を条件とした霊長類固有の進化の産物だろうか。近年のカラスの認知研究は、知性が進化の中で独立に現れる可能性を示している。霊長類学から生まれた“マキャベリ的知性仮説”が挙げる「大きな大脳」「複雑な社会」は、カラスにも見られる。鳥の大脳には層構造がなく、一見大脳皮質をもたないが、それと相同な「外套」が発達しており、中でもカラスは連合野の発達が著しい。また、カラスは競合と協力が入り混じった社会を形成し、複雑な社会交渉の下地を備えている。これらは、霊長類に限らず、社会的知性は進化の中で独立して現れ、それは必ずしも大脳“皮質”を必要としない可能性を示唆している。
著者
澤井 仁美
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.102-103, 2023 (Released:2023-05-25)
参考文献数
5

動物の血液に感染し「ヘム鉄」を栄養として生きている病原菌は,どのようにしてその濃度を感知し,摂りすぎによる毒性を回避しているのだろうか?ヘム濃度センサータンパク質PefRの作動メカニズムから,その謎に迫る.
著者
大平 雅之 髙尾 昌樹 佐野 輝典 瀬川 和彦 富田 吉敏 佐藤 和貴郎 水澤 英洋
出版者
日本神経感染症学会
雑誌
NEUROINFECTION (ISSN:13482718)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.85, 2022 (Released:2022-05-12)
参考文献数
13

【要旨】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)では、さまざまな精神・神経症状が急性期症状の回復後、長期に持続し、新たに出現することが知られるようになり、神経症候についてはCOVID-19 後神経症候群(PCNS)と呼ばれることもある。国立精神・神経医療研究センターでは 2021 年6 月より後遺症外来を開設し、このような PCNS あるいは COVID-19 後遺症の患者さんを積極的に受け入れている。当院でも嗅覚障害、記憶障害、不安、うつ状態、疲労など多彩な症候がみられ、その治療は容易ではない。今後は神経内科医を含む複数の専門科が横断的に COVID-19 の長期症状の診療にかかわることが望ましい。
著者
平 英彰 吉井 エリ 寺西 秀豊
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1187-1194, 2004-12-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
27
被引用文献数
5

スギは日本の準固有種で, 最も古い化石は秋田県田沢湖の北方, 檜木内川の上流にある宮田のおよそ530万年前の地層から発見されている. このことから, 日本におけるスギの出現は, 他の針葉樹に比べ比較的新しいと考えられている. スギは現在, 青森県から鹿児島県の屋久島まで広く天然分布している. 日本列島に生育しているスギは, 環境に対する適応性が高く, 他の樹木に比べ成長が早く, また, 材は通直で割裂性が高いため, 柱などの建築材やたらい, 桶等の生活品として古くから利用され, 日本の文化を支えてきた重要な樹木である. 万葉集(十巻1814)にも「古の人の植けむスギが枝に霞たなびく春は来ぬらし」と歌われているように, スギの植林は1000年以上も前からおこなわれていた. 商品としての材を生産するための大面積の植林も400年以上も前からおこなわれており, 江戸時代においては, 都市近郊に大面積のスギの植林地があった. そして, 江戸末期から明治年代にかけて, 産業の発展に伴いスギ材の需要が高まり, 全国でスギの植林が盛んに進められた.