著者
上野 貴大 荻野 雅史 高橋 幸司 強瀬 敏正 森田 直明 戸塚 寛之 高木 優一 嶋 悠也 佐々木 和人 鈴木 英二 原 和彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CbPI1306-CbPI1306, 2011

【目的】運動器疾患の早期退院を目指した術後歩行練習介入の主な目標は、円滑な歩行獲得を目指した歩容改善と、適切な荷重制御歩行の獲得である。そこで、歩容改善を意識した歩行練習をより円滑に施行するための治療用Ankle Foot Orthosis(以下AFO)を用いた歩行練習を考案した。治療用AFOの有用性は、主に脳卒中に対する理学療法介入検証で報告されている。近年の機能的AFOは、装具が生み出す足関節底背屈の制御モーメントが歩行時の足関節機能を代償するように考案されており、装具を用いた正しい姿勢、関節アライメント下での歩行練習により、正しい筋活動を促す効果が期待される。しかし、運動器疾患の歩容改善に対して、これら治療用AFOによる効果の有用性を示す報告は少ない。当院にて、歩行不安定要素を有する股関節機能障害を呈した術後患者に対して、試行的にAFOを用いた歩行練習を行ったところ、膝への関連痛軽減や歩容改善につながった臨床適応例を数例認めた。そこで本研究はAFO装着が歩行機能に及ぼす影響や治療用装具としての適応の可能性について検証を行ったので報告する。<BR>【方法】対象は、運動器疾患により当院に入院し、股関節及び膝関節内固定術、人工骨頭及び人工膝関節置換術を施行された例の中で、平成22年8月14日から平成22年10月30日までに、監視下で6分間の連続歩行が可能となった10例(男性2例、女性8例、平均年齢76.4±14.5歳)とした。対象に対し、装具なし、ありでの歩行について、それぞれ10メートル歩行、6分間歩行距離の測定を行った。装具は、パシフィックサプライ株式会社製GAITSOLUTION Designを使用し、油圧ダンパーの強さ設定を一律1.5とした。10メートル歩行は直線歩行路を用い3回施行し、歩数、歩行時間を測定した。6分間歩行距離は円形歩行路を用い1回測定した。測定は、装具なしでの歩行、装具ありでの歩行の順に行い装具使用下での歩行による運動学習効果の回避に努めた。また、各測定の間にはバイタルチェックを行いながら十分な休息時間を取った。得られたそれぞれの測定結果について、Wilcoxonの符号付順位和検定を用い、比較検討を行った。その際、10メートル歩行については3回中1番良い結果を採用した。加えて装具を用いた歩行の前後で感想を聴取した。各測定結果の統計的検討にはSPSS for windows10.0Jを用い、有意水準5%とした。<BR>【説明と同意】対象またはその家族に対し研究の趣旨を説明し、同意を得た上で検討を行った。<BR>【結果】対象の疾患内訳は、大腿骨頚部骨折3例、大腿骨転子部骨折2例、大腿骨基部骨折2例、脛骨高原骨折2例、慢性関節リウマチ1例であった。手術方式の内訳は、股関節内固定術6例、人工骨頭置換術1例、膝関節内固定術2例、人工膝関節置換術1例であった。測定結果について、中央値と四分位数偏差を用い以下に示す。10メートル歩行結果は、装具なしでは歩数19.5±4.1歩、歩行時間13.8±5.6秒、装具ありでは歩数17.5±4.4歩、歩行時間11.7±5.4秒であった。6分間歩行距離は、装具なしでは214.0±68.0m、装具ありでは247.5±73.8mであった。それぞれの測定結果の比較検討については全てにおいて有意差を認め、装具使用により各測定値の向上を認める結果となった。装具使用前後の感想については、使用前は抵抗感や疑問を訴える例が多かったが、使用後は楽に歩けた、痛みが消えた、足がしっかりした、速く歩けた等の前向きな感想が多かった。<BR>【考察】今回の測定結果では、疾患、手術部位、発症から測定までの時期が異なる中、ほぼ全例でAFO装着下での10メートル歩行速度、6分間歩行距離が、AFOなしでの歩行に比べて大きく、有意差を認めた。結果から、歩行に装具を用いたことで、踵接地後の衝撃吸収と適度な足部踏み返しを代償するAFOの油圧制御機能が歩容改善を促し、より歩幅が大きく、術側下肢から健側下肢へのスムーズな体重移動のある歩行が可能となったと考察された。装具使用後の感想からも、歩容改善について実感を得られたと思われる例が多く、装具装着に対する患者満足度が高いことから、装具適応の可能性を示していた。<BR>【理学療法学研究としての意義】過去に報告のない運動器疾患術後患者に対する治療用AFOを用いた歩行練習の可能性について示唆を得たことは、今後の運動器疾患分野での理学療法において意義があると考える。今後は、更なる可能性の提示、適応等についての示唆を得るため症例数を増やし検討していくべきと考える。<BR>
著者
佐藤 文憲
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.284-297, 1995-04-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
37
被引用文献数
1 4

Brevetoxins are powerful neurotoxins produced by dinoflagellate strain Gymnodinium berve Davis, isolated from the Florida “red tide” dinoflagellate. Their unique structure presents an opportunistic and formidable synthetic problem, particularly with regard to the construction of its medium-sized ring systems. This would almost certainly require new synthetic technology and a carefully designed strategy before yielding to total synthesis. This review deals with some new, practical and efficient synthetic technologies for the construction and chemical manipulation of medium-sized cyclic ether developed in K K.C. Nicolaou's laboratories.First total synthesis of hemibrevetoxin B (3) performed by these technologies is also delineated.
著者
福田 崇男 さくしま たかえ
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.708, pp.18-25, 2014-10-27

次期パソコン用OS「Windows 10」プレビュー版が公開された。その機能を分析すると、パソコンが今後どれだけ使いやすくなるかが見えてくる。
著者
江戸 孝昭 松原 仁
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.I_279-I_289, 2016 (Released:2016-05-20)
参考文献数
24

格子メッシュ等を用いない数値解析手法のひとつにMaterial Point Method(MPM)と呼ばれる手法がある.本手法は境界条件等を設定する際に曖昧な定義が無く,大変形問題への適用も容易であることから,近年,地盤分野において積極的に適用されている.しかしながら,動的解析を実施した場合,得られる弾性エネルギーが振動する等の問題が指摘されており,今後,地震応答解析等への適用を行う場合,大きな欠陥となるため,その振動を抑制する新たな手法の開発が求められている.そこで,本研究では,MPMで定義される粒子のひずみ増分値を移動最小自乗法によって補間することで,弾性エネルギーの振動を抑える手法を提案する。本論文では,いくつかの既存手法との比較解析例を示すことによって本手法の妥当性について検討する.
著者
福本 聡 海生 直人 尾崎 俊治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.887-893, 1990-06-15
被引用文献数
6

コンピュータシステム とりわけデータベースシステムにおけるフアイル系の構成および回復技術は システム運用の上で極めて重要な役割を持つ.ここでは 最も一般的なファイルの回復技術?ロールバック・リカバリ?に関するチェックポインティング方策について考察する.これは主記憶装置のファイルに障害が発生したとき トランザクションの処理をシステムの稼働開始時点からやり直すのでなく チェックポイントと呼ばれるある前もって定められた時点において情報を安定な二次記憶装置に記憶しておき その時点から記憶された情報を使用して再び処理を行うという回復技術である.そのときチェックポイントをどのように決定するかが問題となる.頻繁にチェックポインティングを行うと記憶のための費用が多くかかるし 少なく行うと障害が発生したとき回復のための費用が多くかかる.ゆえに それらのトレードオフを考えたチェックポイント時刻列を求める必要がある.本稿では 定常状態における単位時間当りの近似期待費用を最小にするチェックポイント時刻列について議論する.その結果 チェックポインティング濃度の汎関数として近似期待費用を導出し それを最小にする最適チェックポイント時刻列を求める手順が示される.また数値例として 障害発生時間の累積分布関数にワイブル分布を仮定した場合の結果を計算し その解析結果の有用性を示す.
著者
ウー テ ナイン 水沼 達郎 長野 恭朋 馬 恒怡 小川 由紀子 長谷場 康宏 樋口 博紀 奥村 泰志 菊池 裕嗣
出版者
THE JAPANESE LIQUID CRYSTAL SOCIETY
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.146-146, 2011

Polymer-stabilized blue phase liquid crystal is one of the candidates for the next-generation display technology. In this study, effects of monomer/liquid crystal compositions on electro-optical characteristics of polymer-stabilized blue phase liquid crystal were investigated. By optimizing monomer/liquid crystal compositions, lower operating voltage, reduction in hysteresis and residual birefringence were achieved. However, some technical issues remain to be overcome.
著者
孫 賀 ウー テナイン 木村 宗弘 赤羽 正志
出版者
日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
no.2013, pp."PA15-1"-"PA15-2", 2013-09-08

近年、コストダウンやプロセス簡略化などが可能であることから、高性能な光配向材料の開発が広く進められている。新材料の評価法として、界面配向の調査は重要である。本研究では、新規に提案した光配向膜で光配向液晶セルを作製した。作製したセルは、エリプソメーターで、光配向膜表面の異方性を調査した。また、従来の液晶-配向膜界面分子の配向評価法、色素添加ブリュースター法などを用い、光配向セルに、有効な手法であるか検討する。
著者
味水 佑毅
出版者
高崎経済大学
雑誌
地域政策研究 (ISSN:13443666)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.1-16, 2012-03
著者
牧浦 健二
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.147-172, 2011-07

[概要] ニックリッシュは, ドイツの最も有名な経営経済学者の一人である。彼の経歴と業績については, これまで, かなり紹介されてきたが, たとえば, 彼の弟子である, ザンディヒが, 彼の生誕100年に, 調書(Sandig, C.:Heinrich Nicklisch-100Jahre:Sein Werk und dessen heutige Bedeutung in: ZfB 46 (1976), S.471-480.)を公開し, ロイトルスベルカー・大橋・テンヅルは, 死後50年に, 論文「経営経済学と共同体思想」(Loitlsberger, E./Ohashi, S./Thondl, M.:Betreibswirtschaftslehre und Gemeinschaftsgedanken:Zum 50. Todestag von Heinrich Nicklisch (1876-1946) mit einer biographischen Skizze und einem Exkurs uber seine Wirkungsgeschichte in Japan. in:ZfB, 66 (1996), H.5.S.627-642.)を公表した。本稿は, カイザースラウテナン工科大学の講義資料「ニックリッシュ, 生涯に対する展望」(Kaiserslautern Universitat: Heinrich Nicklisch Ein Blick auf ein Leben (swerk), Kaiserslautern 2004.)を紹介する。われわれは, この講義資料を, ニックリッシュの今日的意義を適切に纏めたものとみなしている。なお, 本稿では, 参考資料などを注記しながら, ほぼ全訳の形で紹介した。 [Abstract] Nicklisch, H. is one of the most famous German business economists. Many authors frequently refer to his career and works. For example, Sandig, C.,who had taken lectures and suggestions by Nicklisch, H., made his document at 1976, the centenary of his birth. Loitlsberger, E., Ohashi, S. & Thondl, M. wrote a treatise on his important effects upon business economy and theory of community. My paper is written to make inquiries about the note, made by Kaiserslautern University. This note focused on why his theory has significance today. We translate this note into Japanese, giving some additional explanations.
著者
ウー テ ナイン 木村 宗弘 赤羽 正志
出版者
日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
no.2005, pp.251-252, 2005-09-05

Alignment properties of nematic liquid crystals in contact with a micro-patterned polyimide surface were investigated. The pattern was formed by stripes of alternating planar and homeotropic anchoring. The theoretical and experimental results implied that domains with opposite tilt angle of LC directors were formed inside the cell. The average tilt angle was nearly 45°and fairly varied from this equilibrium value depending on the treatment method.
著者
呂 建軍 岸川 善紀 時永 祥三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.89, no.12, pp.1142-1152, 2006-12-01
被引用文献数
6

ある基準で抽出・分割されたデータ集合(クラスタ)の特徴を,言語的に記述する手法が注目されている.本論文では,遺伝的プログラミング(Genetic Programming : GP)によるルール生成を用いたクラスタ特徴記述システムの構成手法を提案し,その応用について述べる.まず,それぞれのサンプルに対してカテゴリカルデータが与えられている場合に,データ全体から特定のクラスタを取り出す.次に,カテゴリカルデータに対する論理変数を仮定し,これら論理変数による論理式をクラスタ特徴記述のルールとしてとらえ,クラスタ内のサンプルに対してだけルールが真となる(ヒットする)方向にGP手法を用いて改善する.論理式はGP手法における個体として表現され,プールを構成するが,通常のGP手法とは異なり,個体の適合度をクラスタ内部のサンプルヘのヒット数に比例するだけではなく,クラスタ以外へのヒット数に反比例するような定義へと変更する.応用例として,人工的に与えたクラスタを用いた性能評価と,個人へのローン決定問題について述べ,これらのほかに8種類のデータ集合に対する適用結果を示す.
著者
木村 雄四郎 滝戸 道夫 中野 紘一 滝下 満之
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.86, no.12, pp.1184-1186, 1966-12-25
被引用文献数
1

From the petroleum ether extracts of rhizomate of Alpinia speciosa K. SCHUMANN and A. kumatake MAKINO (A. formosana K. SCHUMANN), dihydro-5,6-dehydrokawain (I) and 5,6-dehydrokawain (II) were isolated. The latter was isolated for the first time from Zingiberaceae plants and the former, from a natural source.