著者
曹洞宗務院社会課 編
出版者
曹洞宗務院社会課
巻号頁・発行日
vol.昭和13年4月, 1938
著者
下村 泰彦 廣野 慎 山本 聡 増田 昇
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.639-642, 1999-03-30
被引用文献数
3 2

本研究では,大阪市の都心業務地区で緑が集積して存在することによる環境保全に係わる効果を微気象,鳥類出現,景観評価の視点から,緑の集積度(街路上での天空状況,100m圏域内での緑被率)が異なる4地区を対象に比較考察した。結果,微気象に関する気温では8月測定から緑の集積度が高い今橋・安土両地区の方が全時間帯で0.6〜2.7℃気温上昇が抑制され,12月測定では16,17時台で0.2〜1.2℃気温低減が抑制されること。鳥類出現では今橋地区(7種97羽)が種数・個体数共に最多であること。景観評価では『ゆとり』『広がり』『開放感』等の空間量や『親しみ』『美しさ』等の修景面での評価が有意に高いこと等,緑の集積による効果が確認できた。
著者
西口 真也 三上 訓顯
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.85-94, 2011-05-31

本稿は、社会背景の変化に伴い、ブランドに対する評価が変わってきているのではないかという仮説に基づいている。そこで、ブランドを取り巻く状況の変化が最もよく反映されてきたと思われる「ゆとり世代」に注目し、彼らのブランド評価について調査を実施した。本稿では、特に企業ブランドを取り上げ、42の企業ブランドの統合力について、ゆとり世代の20代の大学生を対象とした質問票調査を実施した。その結果を用いて、加重得点順位を導出し、各世代を対象とした「日経企業イメージ調査2009年調査」の中の企業認知度順位との比較、検討を試みた。この結果から、ゆとり世代で支持の高い企業ブランド群を明らかにできたことから、それらを「ニューエイジで支持の高い企業ブランド」と定義し、これらの企業ブランド群のデザイン開発過程の特徴、ゆとり世代と他の世代との構造的な関係性や特徴に着目していく必要性を指摘している。
著者
土田 耕司
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.269-273, 1999-12-25

社会リハビリテーションにおいての援助課程で, 自らの余暇活動を自分の能力のみで実現することが比較的困難な障害者などを対象として, その実現のための諸条件を整備する営みの援助技術がセラピューティック・レクリエーション・サービスである.障害者の余暇活動を, 障害者の自立生活の視点から「見つけだす余暇活動」としての援助を試み, 余暇活動を獲得することができた.障害者が余暇活動を獲得することは, 社会リハビリテーション過程での様々な訓練や援助の相互的関係のうえに成り立ち, 自由時間としての余暇活動の充実に止まらず, 障害者の生活自立や社会参加へと発展していくことが確認できた.
著者
高畑 隆
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.117-123, 2001

現在の障害者施策は、共生による'つながり'の社会に向け、障害のある人も障害のない人も同等に生活できる社会を目標としている。ここでは、エンパワメントとエンパワメントを促進するシステムとしての社会福祉法を考える。エンパワメント促進には、障害の構造的な理解が必要である。それにより専門職だけではなく障害のある人も、より良く障害を理解することができる。そして、専門職は、本人が主体者として自らの人生を歩めるよう、本人の様々な権利を意識した関わりが必要である。自立生活支援は、セルフヘルプグループと権利擁護の視点が基本である。セルフヘルプグループは、共生の社会づくり、社会連帯へのネットワークづくりである。権利擁護は、権利擁護システム、成年後見制度などでエンパワメントを支援する。これには、本人中心の人生支援、本人中心の'つながり'づくりの支援、本人の組織づくり、行政計画への本人参加がある。
著者
森 哲
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.39-45, 1997-12-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
25
被引用文献数
6

発達したデュベルノイ腺を持つヘビであるヤマカガシの孵化幼体に様々な大きさのカエルとサカナを飼育下で与え,餌の大きさやサイズが捕食行動に及ぼす影響を調べた.カエルはサカナよりもたやすく捕獲され,処理された.呑み込みの効率はカエルとサカナとで明瞭な違いはなかった.餌の相対的サイズは餌を呑み込む方向と呑み込むときの餌の生死に影響しなかった.サカナは一部が死んでから呑まれ,頭部から呑み込まれる傾向があった.これに対し,カエルはすべて生きたまま呑まれ,呑み込む方向に選好性はなかった.カエルにおいては,呑み込む方向は最初に咬みついた部位に依存する傾向が強かった.どちらの餌においても,餌を呑み込む方向は呑み込み時間に影響しなかった.サカナの生死は処理時間の長さと関係していると考えられた.カエルを頭部から呑み込む傾向がなかったことを除けば,ヤマカガシ孵化幼体はサカナよりもカエルの方がより効率良く捕食できると考えられた.
著者
Itoh Takashi
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
HISTORICAL STUDIES IN CIVIL ENGINEERING (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.123-130, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
44

四谷見附橋のアーチ本体は、多摩ニュータウンに保存が決まり、目下、来年度末の完成をめざして工事中である。これに先立ち、四谷見附橋の保存について土木学会内に委員会が設置され、矯の移築保存に関する検討がなされた。筆者が過去におこなった調査研究では、主に東京の橋梁史のなかでの意義づけにとどまっていた。しかし今回の作業では、わが国のれいめい期における四谷見附橋の土木史的価値があきらかになった。また現存する他の貫重なスチール・アーチ橋についても、その意義づけをすることができた。主要な内容は、次の3点である。(1) 現存最古のスチール・アーチ橋:木町橋(大阪市)の存在があきちかになったこと(2) 四谷見附橋は、本町橋よりもわずか4ケ月遅れの2番謝こ古いスチール・アーチ橋であること(3) 明治期架設のスチール・アーチ橋が、コンクリートを巻かれてメラン式コンクリート橋として現存すること
著者
西村 正三 原 健司 木本 啓介 松田 浩
出版者
Japan Society of Photogrammetry and Remote Sensing
雑誌
写真測量とリモートセンシング (ISSN:02855844)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.46-53, 2012-03-09
被引用文献数
1 4

In this paper, we discussed about As build data measured with 3D laser scanner, and the application of it. We measured one of the industrial heritages "Gunkan-Island" which the collapse is advanced. We carried out a rendering of point clouds as a sphere. That picture has the texture information such as pictures to add the shading in the pillars, beams and damaged part. So we can support to make damaged plans by using the rendered pictures. We solved that the width of cracks below resolving power of the photograph taken with the digital camera, has a correlation between the numerical data of features and the distribution width of colors. We created the index which Crack Index is "the numerical data of features and the distribution width of colors" and made a system for assisting in drawing the cracks. We could reduce the cost and term for tracing cracks.
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.11-35, 2013 (Released:2013-02-27)
被引用文献数
1

医学的リハビリテーションからみた切断・脳卒中・脊髄損傷患者の職場復帰の現状と課題…田中宏太佳 11障害者の社会参加に関する評価〈原著〉…増田 公香 16産業医学からのアプローチ…佐伯 覚 21障害者の自立支援…生方 克之 25職業リハビリテーションの概念と支援モデル〈原著〉…松為 信雄 31
著者
宮崎 和光 坪井 創吾 小林 重信
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.185-192, 2001 (Released:2002-02-28)
参考文献数
10
被引用文献数
1 7

Reinforcement learning is a kind of machine learning. It aims to adapt an agent to a given environment with a clue to rewards. In general, the purpose of reinforcement learning system is to acquire an optimum policy that can maximize expected reward per an action. However, it is not always important for any environment. Especially, if we apply reinforcement learning system to engineering, environments, we expect the agent to avoid all penalties. In Markov Decision Processes, a pair of a sensory input and an action is called rule. We call a rule penalty if and only if it has a penalty or it can transit to a penalty state where it does not contribute to get any reward. After suppressing all penalty rules, we aim to make a rational policy whose expected reward per an action is larger than zero. In this paper, we propose a suppressing penalty algorithm that can suppress any penalty and get a reward constantly. By applying the algorithm to the tick-tack-toe, its effectiveness is shown.
著者
後藤 葉子 中村 眞理子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成25年度(一社)日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.107, 2013 (Released:2013-08-23)

【はじめに】入院期間の短縮等に伴い、医療機関でのリハビリテーションは終了しものの退院後、実際の生活機能の獲得に至っていない在宅障害者が多い。我々は2004年11月より、このような在宅障害者を対象に調理を通しての在宅支援活動を実施しており、現在は当事者主体のサークル団体として登録し、公的福祉施設を利用して調理活動を継続している。今回はこれまでのサークル活動の経緯から、在宅障害者にとって調理活動のもたらす効果について紹介する。 <BR>【サークルの内容】サークル登録メンバーは在宅障害者6名、家族メンバー3名、支援者(作業療法士)2名である。サークル活動は月1回の3時間半、身体障害者福祉センター調理室にて調理,会食、後片付けといったスケジュールで行い、材料費は実費負担としている。 <BR>【経過】自炊を必要する独居の女性1名からのスタートであったが、徐々に参加者が増え、現在は障害のため家事の役割を喪失した主婦、車椅子の重度障害者、コミュニケーション障害をもつ失語症の独居者、さらに家族の支援も含めた活動へと展開している。当初は身体機能を考慮しながら,我々が意図的にメニュー、調理方法・行程を決定していたが、次第に参加者の自主性を重んじるように心掛け、運営形態も当事者主体のサークル団体とした。現在はメニュー選択や役割分担など参加者間で決定し、料理レシピを自宅で再現する等、各々の役割や責任感、参加者同士の連帯感や協調性を養う場となってきた。 <BR>【まとめ】当事者主体のサークル活動を通じて、食べる楽しみや調理できる喜びの再獲得、また、できないと諦めていたことへの挑戦、障害者同士の交流の機会となっており、意欲的な在宅生活継続に繋がるっているものと考える。
著者
新村 猛 赤松 幹之
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 = The Japanese journal of ergonomics (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.208-214, 2010-06-15
被引用文献数
1

従来,外食産業は調理コストと味はトレードオフにあると考えられてきた.本研究は,商品の製造原価低減と味覚品質向上との両立を目指して,調理プロセスの最適化を見出すための実験を行った.最初の実験では,従来の生産方式である店舗調理,工場調理方式に加え,調理プロセス最適化を試みた工程組換方式で煮穴子を調理し,各方式の製造原価を計算するとともに,成人30人を被験者として各方式で調理された煮穴子の官能検査を実施した.続く実験では,各調理方式の調理条件と味覚品質との関係を把握するため,K値(素材の鮮度・熟成指標)を計測した.これらの実験の結果,1)工場での集中調理と調理師による店舗調理を組み合わせることによって,店舗調理よりも味覚品質を高めるとともに製造原価が削減できること,2)素材の輸送時間と熟成時間を制御することにより,店舗消費時点での味覚品質を高めることができることがわかった.
著者
今井 未来 水山 元
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では,魅力的な新商品のコンセプトを決定するための手段として,予測市場の知識集約機能をコンジョイント分析と組み合わせた,商品コンセプト評価システムを設計し,そのための配当政策を提案する.予測市場を用いることで,アンケート調査などの従来手法よりも少ない負担でより多くの潜在顧客の嗜好を適切にコンセプトに反映させることを可能とする.また,簡単なエージェントシミュレーションによってその機能を検証する.
著者
新井彦太郎 編
出版者
新井彦太郎
巻号頁・発行日
1888
著者
黒川 茂莉 石塚 宏紀 渡邊 孝文 村松 茂樹 小野 智弘 金杉 洋 関本 義秀 柴崎 亮介
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2014-MBL-71, no.18, pp.1-6, 2014-05-08

携帯電話通信時の位置情報履歴は,全国を網羅的に人々の移動が把握可能であるため,都市交通施策などへの応用が期待されている.都市交通施策のあり方を検討するために国士交通省を始め各自治体で実施されているパーソントリップ調査では,人々の滞在地,滞在時間だけでなく滞在目的も重要な調査項目となるが,滞在目的推定の研究はいまだ不十分である.そこで本稿では,携帯電話通信時の位置情報履歴から,個人の滞在地及び滞在時間を検出し,自宅,職場,お出かけ先などの各滞在地に対する滞在目的を推定する手法を評価する.評価では,利用同意を得た 1250 名の 4 週間の位置情報履歴と行動に関する Web アンケート結果を用いた.
著者
小柳 義夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.884-891, 1979-10-05
被引用文献数
4

「足して二で割る」のは日本人のお家芸である. 同じ量を数回測定したとき, 我々は何気なく平均をとる. いったい平均には何の根拠があるのだろうか. 一つだけ飛び離れた値があった場合にどうするか. 勝手に一つのデータを除いて平均してもよいだろうか. それとも主観的判断を避けるためにあくまで全体の平均を取るべきか. このような問題に答えるのがロバスト推定法という考え方である. 本稿ではワバスト推定法の意味について議論するとともに, ロバスト推定法を組み込んだ「最小二乗法標準プワグラムSALS」を紹介する.

1 0 0 0 OA 会長特別企画

出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.Suppl, pp.S-4-S-8, 2014-04-25 (Released:2014-07-14)