著者
Kubota Shin
出版者
瀬戸臨海実験所
雑誌
PUBLICATIONS OF THE SETO MARINE BIOLOGICAL LABORATORY (ISSN:00372870)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1-3, pp.17-23, 1991-03-31

Life cycle of Sarsia nipponica Uchida, 1927 was revealed through laboratory-culturing of specimens from the type locality, Shirahama, Wakayama Prefecture, .Japan. The morphology of its polyp, newly liberated medusa, and mature medusa was redescribed, stressing new character states observed in these developmental stages. The nematocyst complement and egg size of this species were described for the first time. The taxonomic evaluation of filiform tentacles, which were newly found in the present well-developed polyp, was particularly made.
著者
谷口 仁士 小川 雄二郎
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.4, pp.391-398, 1994-08

地震と震度 1994年6月6日、15時47分(現地時間)ごろ、コロンビア南部のカウカ県パエス村近くを震源とするマグニチュード6.4(Richter Scale)の地震が発生した。コロンビア国立観測所(Colombia National Seismological Network)によって求められた震源位置は、北緯2.9度、西経76.08度、震源深さ10kmの比較的浅い地震であった。この地震によってコロンビアのほぼ中央域が有感地域となった。各地の震度(MM震度階)は震央から40km以内で6〜7、震央距離100km付近のカリ、ポパヤン、ネイバ市で5〜6である。また、震央から約300kmに位置するボゴタ市域でも地震を感じた。著者らは6月18日より現地に入り被害調査を行ったので、ここにその被害概況を速報として報告する。被害の概要 地震当時、コロンビアは雨期で降り続く降雨によって地盤は完全に飽和状態となっていたため、被害のほとんどは斜面崩壊とその土石流による災害であった。被害が発生した地域はネバド・デル・ヴィラ火山(標高:5,750m)の南から南下するパエス川に沿った地域である。斜面崩壊と土石流による物的被害 ネバド・デル・ヴィラ火山山頂付近の万年氷が地震動で崩壊しパエス川に流下するとともに震源地域のいたるところで斜面崩壊が発生した。これらの土砂は土石流となってパエス川を流下し、この流域に点在する村々を襲い多くの家屋と人命を奪い、マグダレナ川のベタニア(Betania)にあるダムサイト付近まで達した。特に甚大は被害を被った震央付近の卜エス村ではこの土石流によって村全体が消滅した。地震動および土石流による家屋被害は、倒壊・流失家屋:620戸、被災家屋:2,400戸となっている。また、パエス川流域の道路や橋梁は斜面崩壊や土石流によっていたるところが被災し、特に、土石流によって流出した橋梁は10ヶ所にもおよんでいる。震央から約140kmに水力発電ダムがあるが、このダムに直接被害は発生していない。しかし、土石流による流木や土砂がダムサイトまで到達しているため、ダムの貯水機能障害など間接被害が発生している。今後も土砂の流下・堆積によってこの機能障害はますます増大する危険性がある。人的被害 当初の新聞報道による1,200人の死者・行方不明者の多くは高台に逃げ、最終的には死者200人、行方不明100人となっている。また、ホームレスなどの被災者は14,000人にのぼっている。
著者
牧尾 良海
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
no.16, pp.47-57, 1968-03
著者
山田 貴子 飯田 哲郎 林 範子 大賀 浩史 大隈 一裕 何森 健
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.263-267, 2010-06 (Released:2011-03-28)

D-プシコースの体脂肪蓄積抑制効果に関して、ラットを用いて検討した。4週齢Wistar系雄性ラットに異性化糖食または異性化糖食にD-プシコースを1.3%、2.6%、3.9%、5.2%添加した飼料を5週間自由摂取させた。体重、摂餌量、脂肪重量および各種血液生化学的指標に及ぼす影響を検討した結果、D-プシコースを5.2%摂取した群は、異性化糖食と比較して、体重において有意な低値を示した。腎周囲脂肪および脂肪組織重量に関しては、用量依存的な低下が認められた。これらのことから、D-プシコースは異性化糖に対しても体脂肪蓄積抑制効果を示すと考えられた。
著者
内海崎 貴子 安藤 隆弘
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.193-209, 2003

「学制」の実施要領とされている『学制一覧』は, これまで, 学制取調掛長三洲の編輯によるものとされ, その刊行時期は不明であった。また, その体裁や内容についての詳細な研究はなされていない。 筆者らは『学制一覧』の現物を入手することができたことから, まず, その体裁を精査し刊行時期の特定を試みた。具体的には, 書誌学的観点から『学制一覧』の仕様, 版元を明らかにした。さらに, 『学制一覧』の掲載内容と「学制」関連文部省布達とを比較することによって, その編輯者と刊行時期について検討を加えた。 その結果, 以下の3点がわかった。1.『学制一覧』の編輯者は学制取調掛長三洲ではなく, 三洲の弟で, 「学制」発布の頃の文 部省職員長冰であった。長三洲と長冰は別人である。2.『学制一覧』の刊行時期は, 1873 (明治6)年3月18日から3月28日の問に限定するこ とができた。3.『学制一覧』は, 『学制』, 『小学教則』, 『中学教則略』と同様に, 首題はあるが尾題のな い木版印刷書籍であり, 書誌学的特徴として, 匡廓に凸廓が用いられている極めて稀な例 であった。
著者
犬塚 孝明
出版者
鹿児島県立短期大学
雑誌
研究年報 (ISSN:02885883)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.54_a-31_a, 1990-03-25
著者
福井 迪子
出版者
鹿児島県立短期大学
雑誌
研究年報 (ISSN:02885883)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.89_a-59_a, 1978-03-25
著者
中林 隆明
出版者
国立国会図書館
雑誌
参考書誌研究 (ISSN:03853306)
巻号頁・発行日
no.29, pp.p31-49, 1985-03
著者
渡邉 浩崇
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究プロジェクトは、日本宇宙政策の始まりの1950年代後半から冷戦終結の1980年代後半までの展開を、当時の政治・経済・安全保障・科学技術をめぐる日本外交との関連に注目しながら、歴史的に検証したものである。国内外での資料収集、国際的な研究会やシンポジウムの開催、資料集(原稿レベル)の作成、そして日本語と英語による雑誌論文・学会発表・図書などの研究発表を行うことができた。総じて、日本宇宙政策史における今後の研究課題を残しつつも、ほぼ予想通りの成果を収めることができた。
著者
高瀬 弘一郎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.43-76, 1974

論文一 はしがき二 インドにおける資産の取得とその資金三 ポルトガル国王の許可四 資産からの収入の用途五 資産の管理六 資産の内容