出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.131, pp.130-133, 2004-03

20年間使い込んだ自作のCOBOLプログラム。自動車部品メーカーのミクニは,このプログラムの稼働環境を変更した。長年使ったNECの汎用機を捨て,IBMのeServer iSeries(旧AS/400)にプログラムを移行。移行期間は1年間の予定だったが,予想以上の作業量が発生し,半年の延長を余儀なくされた(図1)。結果的に,新環境での本稼働は2003年7月になった。
著者
Tomoaki ONODA Ryuta YAMAMOTO Kyohei SAWAMURA Harutaka MURASE Yasuo NAMBO Yoshinobu INOUE Akira MATSUI Takeshi MIYAKE Nobuhiro HIRAI
出版者
日本ウマ科学会
雑誌
Journal of Equine Science (ISSN:13403516)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.29-35, 2014 (Released:2014-06-25)
参考文献数
17
被引用文献数
4

We propose an approach of estimating individual growth curves based on the birthday information of Japanese Thoroughbred horses, with considerations of the seasonal compensatory growth that is a typical characteristic of seasonal breeding animals. The compensatory growth patterns appear during only the winter and spring seasons in the life of growing horses, and the meeting point between winter and spring depends on the birthday of each horse. We previously developed new growth curve equations for Japanese Thoroughbreds adjusting for compensatory growth. Based on the equations, a parameter denoting the birthday information was added for the modeling of the individual growth curves for each horse by shifting the meeting points in the compensatory growth periods. A total of 5,594 and 5,680 body weight and age measurements of Thoroughbred colts and fillies, respectively, and 3,770 withers height and age measurements of both sexes were used in the analyses. The results of predicted error difference and Akaike Information Criterion showed that the individual growth curves using birthday information better fit to the body weight and withers height data than not using them. The individual growth curve for each horse would be a useful tool for the feeding managements of young Japanese Thoroughbreds in compensatory growth periods.
著者
小池 伸定 鈴木 修司 今里 雅之 田中 精一 林 恒男 鈴木 衛 羽生 富士夫 山本 雅一
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.512-516, 2002-05-01
被引用文献数
8

症例は56歳の男性.1991年肝細胞癌の診断で7月肝外側切除術を施行.切除標本は4×3cmの単結節型で,病理組織学的所見は硬化型肝細胞癌,EdI+II,IV,fc(-),sf(-),vp0,vv0,b1,tw(-),im1,z1であった.1996年より外来経過観察中,血清AFPの上昇を認め,2000年4月腹部CT検査で左胃動脈幹に約5cmのリンパ節腫大あり,血管造影で左胃動脈より腫瘍濃染像を認め,残肝再発なく,肝細胞癌の腹腔内リンパ節転移の診断で,2000年7月リンパ節摘出術を施行した.硬化型細胞癌で肝切除後9年を経過して,残肝再発なく孤立性にリンパ節再発をきたし,これを切除しえた1例を経験した.
著者
多田 耕太郎 小泉 亮輔 寺島 晃也 中村 優 鈴木 敏郎 鈴木 敏郎
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.167-174, 2012-12-14
被引用文献数
1

豆乳生産時の副産物であるオカラを添加して冷凍ソーセージの解凍後の品質評価を行った。塩漬肉の5,10および15%をオカラで置換した冷凍ソーセージを製造し,その解凍後の品質を検討した。すなわち,真空包装したソーセージを-20℃で7日間冷凍保存した後に解凍した。その結果,オカラ無添加のソーセージは冷解凍後に多量のドリップ流出がみられたのに対し,オカラを添加したソーセージは冷解凍後のドリップ流出が顕著に抑制され,歩留まりが向上した。さらに冷解凍後にオカラ無添加ソーセージのテクスチャーは顕著に低下したが,オカラを10%まで添加することにより低下が抑制された。官能評価では,オカラ無添加の冷凍ソーセージは低評価になったのに対し,オカラ10%添加の冷凍ソーセージはオカラ無添加の非冷凍ソーセージと同等の高評価を得た。オカラを15%添加したソーセージは冷凍の有無にかかわらず官能評価は低かった。これらのことから,冷凍ソーセージにオカラを添加することで食物繊維を含有させ,保水性を向上させることができた。また,10%程度のオカラ添加が良好な品質を備えた冷凍ソーセージを加工する上で適当であることが明らかになった。
著者
有馬 道久
出版者
香川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

教職1年目の小学校教師の頭部にアイカメラを装着し、その教師の視点から2回の授業を録画した。その映像を見ながらその教員と指導教員が視線の向け方についてリフレクションを行った。その結果、指導教員から、全く視線を向けない場所があること、視線の移動が多いこと、子どもの方を見ているが一人ひとりの学習状態を把握できていないことなどが指摘された。2回目の授業とリフレクションから、1回目に指摘された課題は少し改善されたが、まだ残された課題は多いこと、また、授業力を上げるためには新たな課題があることが指摘された。
著者
平田 公一 佐藤 昇志 鳥越 俊彦 古畑 智久 大村 東生 亀嶋 秀和 木村 康利 九冨 五郎
出版者
札幌医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

消化器領域あるいは乳腺領域の超進行切除不能癌あるいは再発癌に対し、サバイビン2Bペプチドを用いた癌ペプチド療法を8例に実施した。6例に明らかな免疫学的反応を認め、臨床効果についてはrecist基準では6例にSD、2例にPDであった。尚、注射局所反応を除くと、有害事象についてはグレードIの発熱以外に面倒なものを認めなかった。したがって全例でプロトコル上の臨床研究は可能であった。一方、従来よりMHCクラスI発現が無いか極めて低い癌細胞のあることが知られており、それらについては、発現亢進のためにHDAC阻害剤の投与の有用性が動物実験的研究において知られていた。そこで適応症例については、ワクチン療法前にHDAC阻害剤の経口投与を試みた。登録症例研究計画期間終了直前に生じたことにより、現在、進行中であり、今後の分析対象とする。研究については安全に実施できたと言えるが、登録症例数の円滑な増加がみられないことが課題として残った。
著者
日和 佳政 吉川 貴浩 井出 幸介 草桶 秀夫
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.11-20, 2004-03-25

ヘイケボタルのmtND5遺伝子をコードする塩基配列を用い,地域個体間の遺伝的類縁関係を調べた.その結果,83地域から得られた239個体について917bpの塩基配列を調べたところ,129のハプロタイプが検出された.次に,塩基配列に基づき分子系統樹を作成したところ,これらのハプロタイプは北海道・東北・甲信越・関東の広い東日本地域,東北地域,フォッサマグナ地帯の甲信越地域,西四国地域,東四国地域,および,北陸・近畿・中国・九州の広い西日本地域の6つの地域集団に分けられることが明らかとなった.これらの6地域の遺伝的集団のうち4つの地域集団は地理的に異なった地域に分布した.このように,日本のヘイケボタルは地域集団間で遺伝的変異をもつことが判明した.
著者
岩永 喜久子 小板橋 喜久代 神田 清子 二渡 玉枝 常盤 洋子 岡 美智代 牛久保 美津子 小泉 美佐子 前田 三枝子
出版者
群馬大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

A大学附属病院に9領域の教育-臨床連携による看護専門外来を開設し、看護のイノベーションとして看護役割拡大モデルを提示した。9領域の看護専門外来は、リラクセーションマッサージ、リラクセーション外来、リンパ浮腫外来、がん看護相談外来、乳腺看護外来、糖尿病療養相談・フットケア外来、母性看護外来、神経内科看護相談外来、母乳外来である。従来の診療体制の医学モデルに看護独自の専門性を加えて、キュアとケアを融合させた。
著者
駒崎 慎一 足立 吉隆
出版者
鹿児島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究課題では,BWR模擬環境中での低炭素オーステナイト系ステンレス鋼の水素誘起加速酸化(HAO)のメカニズムを明らかにすることを目的とした.その結果,鋼中への水素添加によって,内層酸化皮膜中のCr濃度が減少し,空孔濃度が増加することを改めて確認した.加えて,BWR模擬環境中にてスモールパンチ試験を行ったところ,水素添加材のみで応力腐食割れ(SCC)が発生し,またき裂先端で酸化が加速されていたため,SCC初期き裂発生には水素による加速酸化が大きく影響することがはじめて明らかとなった.
著者
松岡 宏明 泉谷 淑夫 赤木 里香子 大橋 功 萱 のり子 新関 伸也 藤田 雅也 大嶋 彰
出版者
大阪総合保育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

図画工作科・美術科における鑑賞学習指導には、その目標設定と評価の在り方に課題があることを全国調査により突き止めた。そこで、鑑賞学習ルーブリック(コモンルーブリックと題材ルーブリック)を作成し、現場教員に実践をしてもらいながら共同研究を重ね、全国3箇所で活用実践報告会を開催した。また、同時に『鑑賞学習ルーブリック&ガイド』5000部を完成させ、学会や研究会などを通して全国の実践者に届けた。さらにその成果と課題を学会誌に研究論文として発表するとともに、学会の口頭発表を4回に渡って行った。
著者
出口 顕 片岡 佳美 石原 理
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

現代の欧米で、異性愛の夫婦と彼らの生物学上の子供たちから構成される中流階級の白人核家族は、揺らぎ多様化している。グローバル化の中で国境を越えて親子関係が形成されることも稀ではない。外国から養子をもらうことで形成され国際養子縁組家族もその一例である。本研究は、北欧社会の事例を中心にその特徴を以下の結論をえた。第一に、国際養子縁組家族では、従来の核家族を構成する「文化」と「自然」が反転している。第二に、国際養子自信は受け入れ国の市民として自己規定するのに対して周囲は出生国や生物学的つながりを重視し、それが養子に対する「差別的」ステレオタイプにつながっている。
著者
中野 敬一
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.94-96, 1994-12-20
被引用文献数
1

1993年の冬期と夏期から秋期に,東京都内の地下鉄駅において,昆虫等の生息および生息の痕跡の有無を確認し,気温と相対湿度を測定した。昆虫等の生息率(生息確認箇所/調査箇所)は冬期で25.4%,夏・秋期で44.8%であった。生息の確認された昆虫等は,チャバネゴキブリ,チカイエカ,オオチョウバエ,ホシチョウバエ,ユスリカsp.,ガガンボsp.,ノミバエsp.,ハエトリグモsp.,ウズグモsp.,であった。地下空間の広域化と複合化は,昆虫等の生息場所の拡大と最適な温度環境の提供を促進すると考えられた。
著者
東 登志夫 菅原 憲一
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

メンタルプラクティス(MP)の実践においては対象者が運動イメージ(MI)を鮮明に想起していることが前提となるが, 1人称MIを想起することは容易ではない.そのため,効果的なMPを実践するには,この1人称MIの鮮明度を十分に確保する必要がある.本研究では対象者が1人称のMIを想起する際に,想起する課題に関する感覚情報を提示することで,1人称MIの鮮明度が強化されるという仮説を立て,大脳皮質運動野興奮性の変化と主観的なMI鮮明度評価の観点から検証した.その結果,動作に関連した聴覚情報や視覚情報の負荷した条件では対象者の主観的なMIの鮮明度を高め,またMI中の大脳皮質運動野の興奮性も高値を示した.