著者
ファルトゥシナヤ エカテリーナ
出版者
北海道大学大学院文学研究科
雑誌
研究論集 (ISSN:13470132)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.49-67, 2010-12-24

外国文学と比較した際に顕著となる日本文学の特徴として、エッセーというジャンルが盛んであることと、早い段階に女性作家が登場し、今日まで一定の地位を保ち続けていることが挙げられる。本論文では、日本の女性作家のエッセーにおけるモノの描写に着目し、モノの描写がとりわけ顕著に見られるふたりの女性作家、幸田文と向田邦子を取り上げる。ふたりの作家のモノに対する関わりを分析することで、昭和の女性作家のエッセーの特質となる共通点を明らかにし、さらにふたりの相違点にも注目したい。 幸田文の作品からは『かけら』、『髪』、『雛』を取り上げる。向田邦子については、エッセー集「父の詫び状」から『子どもたちの夜』、『ねずみ花火』、『卵とわたし』、『隣りの神様』を取り上げる。
著者
長崎市 編
出版者
長崎市
巻号頁・発行日
1941
著者
対馬 栄輝 尾田 敦
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.218-225, 1996-05-31
被引用文献数
13

変形性股関節症患者にみられる跛行の原因の一つとして歩行時股関節外転筋の反応が遅延,すなわち立脚期踵接地時における下肢筋の活動開始時期が遅延していると考えた。本稿の目的は変形性股関節症患者における歩行時下肢筋の活動開始時期を計測して,健常者と比較検討することである。変形性股関節症患者10名と健常者10名を対象として,自由歩行時の中殿筋と大腿直筋のEMG,並びにフットスイッチから信号を記録し,踵接地に対して股関節外転筋と膝伸展筋の活動が開始する時期を測定した。その結果,患者群は各筋における活動開始時期の間に有意な相関関係は認められず,各筋の活動開始時期に変調が起こっていると考えられた。また健常群と比較して各筋活動開始時期は有意に遅延しており,動作の予測制御(pre-activity)の遅延が生じていると考えられた。この結果から運動の協調性の改善を目的とした閉鎖運動連鎖での訓練を頻繁に取り入れていく必要性が予想された。
著者
桑田 知宣 劉 雁輝 古屋 康則
出版者
岐阜県河川環境研究所
雑誌
岐阜県河川環境研究所研究報告 (ISSN:18807437)
巻号頁・発行日
no.55, pp.39-44, 2010-03

メダカOryzias latipesで性ホルモン処理により人為的性転換の誘導が起きることが証明されて以来、性の統御により商業的付加価値が付くような多くの魚種において、機能的な人為性転換が試みられてきた。アユPlecoglossus altivelis altivelisでは卵巣が発達した雌、いわゆる「子持ちアユ」が、通常のものに比べて商品価値が高く、高値で取引されるため、養殖の現場においては、雌のみの生産が望まれている。このため、養殖アユの全雌化に関する研究は二十年以上前から行われてきた。近年、性ホルモンを利用したアユの性転換雄の作出について多数の報告がなされ、性転換雄の精子(全てがX精子となる)を利用することにより全雌を作出できることが報告されている。しかし、性転換雄の作出率は、最も高い場合でも3割程度にとどまり、未だに遺伝的雌から機能的雄への効率的な性転換手法は確立されていない。性転換雄の作出条件について検討したこれらの報告では、アユの組織学的な性分化期を含むように、様々な濃度の17α-メチルテストステロン(以下MT)処理が行なわれている。それにも関わらず、雄への高率的な性転換条件が見出されない上に、いずれの処理条件においても、雄以外に雌や不稔魚が高率で出現する。効率的に性転換雄を作出するためには、このような性転換状況の個体差を抑制し一様に雄への性転換が誘導されるような方法を開発する必要がある。しかし、このような個体差がMT処理過程のいつから生じるのか、また、処理終了時の生殖腺の状態と最終的な性転換結果との間にはどのような関連があるのかについては明らかにされていない。そこで本研究では、全雌個体群を用いてMT処理を行ない、MT処理を段階的に終了して各処理群の性転換について調査するとともに、各処理群のMT処理終了時の生殖腺を組織学的に観察することにより、MT処理終了時の生殖腺の状態と最終的な性転換結果との関連を調べた。
著者
由井 誠一郎 福喜多 啓三 福家 博史
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.1312-1320, 1981
被引用文献数
12

Rhinogenic Intracranial infection is a rare complication. Intracranial complication arising from nasal infections, principally afflictions of the accessory sinuses, is a very grave complication. Since the advent of chemotherapy and various antibiotics, its incidence and morbidity has diminished appreciably.<br>A case of rhinogenic spontaneous Intracranial complication is reported herein. The patient was a 16-year-old man with a swelling around the left eye-lid that had existed for two days. There had been headache and high fever. On examination, the spinal fluid was under pressure with a high cell count, consisting mostly of poly-morphonuclear cells. Four days after admission, he went into coma. Rhinogenic intracranial complication was suspected. A radical ethmoid, antrum and frontal sinus surgery was immediately carried out. Ten grams of SB-PC and 200mg of DKB were administered daily, but 12 days after admission, the careful CT scanning revealed that he had a subdural abscess. Drainage of the subdural abscess was carried out. The patient made a complete recovery 7 weeks after admission.
著者
丸山 宏
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.262-271, 1990-07-16

自然言語における組合せ的な数の構文的曖昧さを一つの制約充足問題として表現するため,我々は制約依存文法を開発した.本論文では,制約依存文法の定義と,その弱生成力について論じる.我々は,arity=2,degree=2の制約依存文法が,その弱生成力において文脈自由文法を真に含むことを示す.
著者
外村 昭久
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.23, no.10, pp.91-93, 1975-10-25
著者
吉田 哲雄 青山 憲太郎 坂井 正 弓削田 毅
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.205-213, 1969-03-01

香港地区におけるUHFテレビジョン放送設備につき, その設備概要ならびに, これに採用されたNew PAL方式規格(CCIR Standard system I)につき説明した.
著者
荻野 晃
出版者
長崎県立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

体制転換期(1988~1989年)のハンガリー外交について、ソ連、東ドイツ、ルーマニアとの関係に焦点をあてて考察した。2013年度には、カーダール書記長の退陣にいたるまでの対ソ関係を分析した。次に、2014年度には、西ドイツ亡命を希望する東ドイツ市民へのオーストリア国境の開放をめぐる東ドイツとの交渉過程を検証した。最終の2015年度には、1980年代後半の難民流入をめぐるルーマニアとの関係を中心に論じた。研究を進めていく過程で、体制転換の国際的背景としてのヒトの移動の自由の重要性を理解できた。
著者
藤島 範孝
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤大學北海道教養部研究紀要 (ISSN:09164308)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.61-100, 1990-03
著者
藤田晋吾著
出版者
勁草書房
巻号頁・発行日
1984
著者
江副 亮介
出版者
新領域創成科学研究科 環境学研究系 人間環境学専攻
巻号頁・発行日
2008-03-24

報告番号: ; 学位授与年月日: 2008-03-24 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(環境学) ; 学位記番号: 修創域第2644号 ; 研究科・専攻: 新領域創成科学研究科人間環境学専攻
著者
寺田 良一
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.319-320, 2012-09-30 (Released:2013-11-22)