著者
太田 智己
出版者
美術史學會
雑誌
美術史 (ISSN:0021907X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.407-423, 2010-03
著者
中里 亜夫
出版者
福岡県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

英領期インドにおいて植民都市の成長と共に発展した都市搾乳業は、印パ分離独立後新たに地方政府により設置された Dairy Colony (搾乳ウシ飼育団地)を舞台に発展した。パキスタンではカラーチとラホールの二大都市圏で、搾乳用水牛及び改良乳牛の飼育頭数の増加が著しく搾乳業の発展が持続している。インドのデリーとムンバイ大都市圏の搾乳業は、 1980 年代以降の農村酪農の発展によりその役割を低下させ、Colony の零細工場化、スラム化などの問題も生じている。四大都市圏では牛肉輸出を意図した屠場の近代化や再編整備が進展している。
著者
明里 長太郎
出版者
大蔵財務協会
雑誌
財政
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.112-117, 1951-02
著者
大鶴 徹 富来 礼次
出版者
大分大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

研究代表者と分担者はよ緊密な連携のもと当初計画に従い以下実施した。検討1: 粒子速度センサのキャリブレーション手法の確立に向けた検討:当初計画では広帯域(20Hz-20kHz)への拡張を目指す計画としていた。しかし、所有する2台のセンサが交互に不調をきたし、製造元での調整を繰り返すこととなった。本研究の目的が開発途上にある粒子速度センサの可能性を探ることにあり、こうした事態も予め想定した上で2台のセンサを用いてきた。これに伴い当初予定を変更し、本研究の主眼である100Hz~1500Hzの周波数域に対象を絞り、センサの安定性に留意しつつ以下の各項目を実施した。検討2: 粒子速度センサを利用した測定法と既往の測定手法(残響室法、管内法)により得られる吸音特性の関連の明確化:提案手法、残響室法、管内法3者の吸音率を比較し、その相違を定量的に示した。また、建築研究所や日本大学等で測定したラウンドロビン・データをもとに詳細な検討を加え、音源位置-受音位置-試料境界-音圧・粒子速度、の相互関連を実験的に明らかにした。検討3: アンビエントノイズの定義の明確化:高速多重極展開境界要素法を用い、音場のパラメトリックスタディとモンテカルロシミュレーションを実施し、アンビエントノイズの定義並びにその利用による音響測定メカニズムの詳細を解明した。なお、粒子速度センサを利用して材のランダム入射時の吸音特性のアンサンブル平均を測定する際に必要な各条件(センサ位置、試料寸法等)を明らかにし、本研究の成果を活用し材料の開発等を行う際の基礎資料とした。これまでに得られた成果については逐次、日本建築学会、日本音響学会、Internoise (Ottawa、招待論文)、WESPAC(北京)等で公表し、周知と議論に努めた。また、測定メカニズムに関わる基礎的検討の成果はアメリカ音響学会誌で公表した。
著者
内田 真弓
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.332-335, 2012-08-25

著者からの申し出で、著者の勤務先所属長からwebでの公開についての懸念があり、削除希望があったため
著者
檀 武弘 村松 祐治 山縣 敏博 星本 健一 木村 隆
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.385-390, 1994-09-25

Under microgravity conditions, interdiffusion experiments of molten Au-Ag alloy system were undertaken. The diffusion in the flight specimens was faster than that in the ground ones, and their concentration curves deviated from theoretical ones, extraordinarily. These results may be ascribed to Marangoni convection flow, which became dominant under microgravity conditions in place of the gravitational convection one. It may be caused by the existence of free surface and a very large concentration gradient at the interface of the diffusioncouple type of specimen. The suppression of free surface formation and consideration for the wettability between molten alloy and crucible material will be indispensable.
著者
佐原 恒一郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.214-217, 2012-08-25

重度知的障害児を対象に,タブレット端末によるICT利用教育場面を,対象児の学校に勤務していない特別支援教育に携わる教員と対象児の担任を受けもったことのある教員が視聴し,各々評価を行った。比較検討の結果,重度知的障害児にタブレット端末を利用することは有効であること、その学習課題設定など細部については教員の判断により異なることが明らかとなった。
著者
槇場 政晴
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.230-233, 2012-08-25

知的障害のある高等部生徒のための情報コースを支援学校高等部内に設置した。情報教育の授業のカリキュラムに「特別支援教育における遠隔共同学習プロジェクトチャレンジキッズ」の取り組みを課題の一つに取り入れ、ゴーヤを育てるという課題を中心に、木工、園芸、情報の各教科の連携を図った指導計画を立てて指導を行った。その結果、学習意欲を高めることは出来たが、知的障害のある生徒の情報教育を就労へつなげることの難しさが見えてきた。
著者
豊松 展史 小村 緩岳 高木 敬雄
出版者
広島修道大学
雑誌
広島修大論集. 人文編 (ISSN:03875873)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.295-336, 1998-03-30

本研究の目的は,大学生を対象に(男,72名,女,92名),知覚されたサポートによって調査されたネットワーク構造と精神健康との関係を検討し,ネットワーク構造の性格類型別特徴を見いだすことであった。サポートの測定にソーシャルコンパニオンシップも含めたことにより,GHQの下位4尺度である社会的活動障害とサポート得点との間にポジティブな相関関係があった。男子では,同性親友,異性親友・恋人,異性友達からのサポートとの間にポジティブな相関関係が,女子では,母親,年下兄弟,異性親友・恋人からのサポートとの問にポジティブな相関関係が見られた。これらは,先行研究の知見と対応する結果であった。さらに,性格類型別特徴について検討したところ,全体とは異なる結果がいくつか見られた。男子B型,D型,女子B型の精神健康の低い群は,異性親友・恋人との相互作用が多かった。男子B型の精神健康が高い群は,家族との相互作用が多かった。女子A型,B型の精神健康の高い群は,家族との相互作用が多いという特徴は見られなかった。
著者
永田 真吾 東原 文子 高木 渉 大森 理佐
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.324-327, 2012-08-25

小学校3年生が習得する程度の動作語の理解が困難な軽度知的障害者4名を対象に、動作語の指導を行った。指導にあたり動作語の意味を寸劇で表わすビデオ教材を作成した。これを用いて小集団指導したところ、教材視聴後にディスカッションを進めていく中で、一人ひとりの意見が不充分であっても、指導者の発問に対して4名で意見を出して練り上げていくことにより、単語の意味を構成する要素を満たしていくことが示された。
著者
東原 文子 河村 久
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.328-331, 2012-08-25

通常学級で発達障害児にも学級全体にも支援になる(学習のユニバーサルデザインとしての)デジタル教科書の利用法を考える為の準備として、個別指導の場での説明文指導におけるデジタル教科書の効果を検討した。自閉傾向のある小学校5年男児1名への10回の指導を通して、デジタル教科書の映像の利用が効果をもたらすことが示されたが、その評価法自体も、通常の方法ではなく対象児の特性に合わせて開発する必要性が認められた。
著者
林 薫
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.49-64, 2007-07

The Japan's experiences in regional development as represented by "Michinoeki (roadside stations)" and One Village One Product Movement (OVOP)" have been widely recognized as Japanese models of indigenous development and incorporated into aid programs to developing countries by the Government of Japan, Japan International Cooperation Agency and Japan Bank for International Cooperation. The international organizations such as the World Bank which introduced the "Guidelines for the Roadside Stations" in 2004, are showing strong interest to the Japanese models. This article argues that the essence of Japan's experience in this field is not the particular patters or frameworks but the process of agglomeration and innovation. The process is observed in many traditional agro and manufacturing industries some from several hundreds years ago. The key message for the developing countries are; (1) The maximization of the utilization of local resources is quite important but should not exclude the possibility of building interregional production linkage, (2) The benefit from agglomeration should be fully captured, and(3) The globalization of the market will be the source of innovation and strengthening of competitiveness, therefore openness of the regional development is prerequisite.
著者
林 孝彦
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
雲雀野 : 豊橋技術科学大学人文科学系紀要 (ISSN:0388757X)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.115-126, 2006-03-31

この論文は,ワールド・ワイド・ウェブ上の日本語のサイトを利用して日本語の学生のために開発した各種の学習活動の過程を説明したものである。この活動の目的は,中級及び上級レベルの日本語の学生に,クラス外で,多くの学生が楽しんでいるウェブ上のブラウジングをしながら,日本語でのインターラクションの時を過ごし,日本社会について学んでもらおうということである。日本のビジネス,政府機関,公益法人,大学といった日本語のウェブサイトやその一部分が,安定性及び興味深さに基づき選ばれた。これらのサイトは,教員が作成したホームページにリンクされた。これらのサイトからの文章は,抜粋され,語彙リスト,漢字の読み,理解力をチェックする質問と共に教員のホームページに載せられた。教員のホームページとリンクされたサイトの利用法のいくつかの例が論じられた。一つの活動では,学生は,まず,元々の文脈の中にある,これらのウェブサイトからの特定の文章を探して読むことを試み,その次に,教員のホームページ上で,直接,抜粋された文章と添えてあるサポート資料で学ぶ。この過程は,「一村一品」運動を紹介している大分県のホームページからの文章の一節で説明されている。スキャンした資料とオーディオ資料,そして日本語の電子メールの利用など,インターネットの他の可能な利用法も簡潔に説明されている。これらのアプローチを使う利点は,インターネットや電子メールの利用から多くの学生が感じている楽しみや動機づけがあることや,インターネットのマルチメディア能力,そして,現在の本物の資料へのアクセスができることなどである。論じられているこの方法の困難さは,ウェブが常に変わっていく性質を持っていることや,他の人によって作成されウェブに載せられた資料の適正な利用について不確定な点があることなどである。
著者
白川 美也子
出版者
昭和大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的はDV等のストレスやトラウマをもつ妊産婦の精神医学的・心理学的実態と、それらか新生児の心身の状態および発達に及ぼす影響について産前から産後の母子を追跡調査して明らかにすることである。このたび昭和大学新生児コホートに参加することになり、特にオキシトシンの測定が可能になった。オキシトシンは胎児の成長や発達、出産後のアタッチメント形成の双方に関連があることで知られており、さらに抑うつや不安で女性において低下することが知られている。参加者の中から本研究に同意が得られたものに、妊娠初期・中期・後期における採血を行い、オキシトシン濃度を測定する。初期には抑うつや不安、児へのボンディング、知覚されたストレス等の調査を行い、関連の可能性がある要素としてセルフエスティーム、ソーシャルサポート、ライフスタイルの調査を行う。中期にMINIを施行して現在および過去の主だった診断名をつけ、出産後に新生児行動評価と母子相互作用の評価を行い、ストレスやうつ、不安からくる自己調節障害の現れとオキシトシンの関連を確認することとした。さらに1か月の時点での身体的発達と、6か月の時点での養育者の育児ストレスと子どもの気質を調査することによって、妊娠時のストレスや不安がうつが、胎児の成長発達やその後の母子相互作用に関連するか、それがオキシトシンにyって媒介されていつかをみる。また社会福祉施設で生活する周産期等にDV被害をうけた女性のデータとも比較可能な部分は比較していく。現時点で発達コホート中の母親で同意がとれたケースが100例程度あり、また社会福祉施設でより簡易な調査を行っているケースも100例程度ある。今後、オキシトシンのデータを得て、順次母親のメンタルヘルスと関連する要素や、オキシトシンデータとの関係、その後の発達や母子相互作用や気質等に及ぼす影響を順次解析していく。