著者
沢村 一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.p665-673, 1989-06-15
被引用文献数
5
著者
中垣 洋一 平井 篤造
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.187-191, 1967-06-30

タバコ葉から25gと350gの分画遠心分離, およびシヨ糖濃度勾配遠心分離(3,500rpm)を併用して核分画を分離した。この分画は葉緑粒および他の細胞内の諸成分をほとんど含まず, かなり純粋なものであった。ついで, 0.25NのHClでヒストンを抽出した。このようにして得たヒストンはセバラックスのフイルムを使用して電気泳動すると, 2つの分画に分かれた。定量値から, タバコ葉の核はアルギニンの多いヒストンが少量と, 比較的リシンの多いヒストンを大量含むことが明らかとなった。
著者
春口 巌
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.72, pp.25-30, 1994-08-18
被引用文献数
1

強弱などの音楽の演奏情報に心理的な観点から対応を付けたコンピュータグラフィクスを、電子楽器の演奏に合わせて、リアルタイムに生成するシステム=サウンドビジュアライザーを実験的に作成してみた。本稿では、はじめに音楽と映像の関係について述べ、リアルタイム・インタラクティブな音楽のインプロビゼーションのシステムを構築するためにリアルタイムの音楽解釈とは何かについて考察を加え、これを実現するために必要なシステムの条件について述べ、最後に具体例としてサウンドビジュアライザーを紹介した。This paper writes on the system named Sound Visualizer, which provides a new musical improvisation environment with computer generated images. The system is real-time and interactive. Musical expression, expressed in MIDI, by digital instruments can be interpreted into computer graphics in real-time. The graphics in the system represents the human feeling against the music. Contents: Introduction - relationship between music and image, Real-time perception of music, System requirements, Sound Visualizer specific and so on.
著者
村山 紀文 南野 朋之 奥村 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.73, pp.41-47, 2004-07-15
参考文献数
9
被引用文献数
2

位置情報はWeb上の情報の組織化において有用な情報と考えられるが,現状では,陽に位置情報が明記されていないため,位置情報を利用できない場合が多い.しかし,店名などの固有名はそれ自体は位置情報を直接的に示すものではないが,位置情報と関連した固有名と考えることができる. これらの固有名に対し,位置情報をメタデータとして付与することが出来れば,その位置情報を利用することが出来る. 本研究では,そのようなメタデータ付与のために必要な,固有名と対応する位置情報のデータベースを,Web上の文書から自動的に作成する手法を示す. 本稿では特に,その最初のステップとして,固有名・住所・電話番号の三つ組をWeb上の文書から自動的に抽出する手法を示す.Location information in web pages is very useful to organize information in them. However, many web pages do not include apparent location information in themselves. Though named entities, such as names of stores, are not location information, we think those named entities are related to location information. If we can annotate location information to such named entities, we can use these pages with location information. Therefore, our goal is to extract meta data base for such named entities, that include their location information, telephone number and other information. In this paper, we present a method to automatically constract triples (named entity, its telephone number, its address) from the WWW as a first step of meta data base construction.
著者
吉倉 智子 村田 浩一 三宅 隆 石原 誠 中川 雄三 上條 隆志
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.225-235, 2009 (Released:2010-01-14)
参考文献数
49
被引用文献数
3

ニホンウサギコウモリ(Plecotus auritus sacrimontis)の出産保育コロニーの構造を明らかにすることを目的とし,本州中部の4ヶ所のコロニーで最長5年間の標識再捕獲調査を行った.出産保育コロニーの構造として,齢構成,コロニーサイズとその年次変化,性比および出生コロニーへの帰還率について解析した.また,初産年齢および齢別繁殖率についても解析した.本調査地におけるニホンウサギコウモリの出産保育コロニーは,母獣と幼獣(当歳獣)による7~33個体で構成されていた.また,各コロニー間でコロニーサイズやその年次変化に違いがみられた.幼獣の性比(オス比)は,4ヶ所のコロニー全体で54.2%であり,雌雄の偏りはみられなかったが,満1歳以上の未成獣個体を含む成獣の性比は1.0%とメスに強い偏りがみられた.オスの出生コロニーへの帰還率は,全コロニーでわずか3.6%(2/56)であった.一方,メスの翌年の帰還率は,4ヶ所のコロニーでそれぞれ高い順に78.9%,63.6%,16.7%,0%であった.初産年齢は満1歳または満2歳で,すべてのコロニーを合算した帰還個体の齢別繁殖率は,満1歳で50%(12/24),満2歳で100%(13/13)であった.また,満2歳以上のメスは全て母獣であり,出産年齢に達した後は毎年出産し続けていることが確認された.
著者
片山 直登 春日井 博
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会誌 (ISSN:03864812)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.69-75, 1988-06-15

自動車等の交通量の増大に伴う交通渋滞の緩和に対して, どの道路区間を建設すれば最も効率よく交通需要を処理できるかという最適道路網建設問題がある.この問題は, 一般的には非線形コストをもつ多品種流ネットワークデザイン問題と知られている.この問題の厳密解を求めるのは非常に難しく, 従来の研究では大規模な道路網建設問題に対する適用に問題が残されている.本研究では, 非線形整数計画問題として定式化したこの問題に対して効率的な三つのヒューリスティック解法(貪欲解法, 双対解法, ローカルサーチを用いた解法)および分枝限定法による解法を提案し, これらの解法を組み合せることによって規模の大きな道路網建設問題に対しても適用可能で効率的な解法を提案する.また同時に建設順序問題に対する効率的なヒューリスティック解法も提案する.
著者
林 〓 江本 祐子 福田 五月 伊藤 修宏
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.117-130, 1987-12-25
被引用文献数
1

都市近郊里山地帯の土地利用については,利用内容の設定,維持管理手法の策定いずれの面からも,在来型の農林業の枠では律し切れない現実にある。各都市において都市化の進展度,パターンの相違はあっても,それぞれ里山森林地帯の維持管理に,新しい試みか行い,定着させる必要性に,共通して直面している。本報告では里山地帯の農業の安定形態と森林利用の高度化を達成するための方式を明らかにするために,鶴岡市,山形市,栃木市,尾道市,高松市,宇和島市,日田市,長崎市の8都市について分析した。その結果,森林のみに限れば,利用・保全の基本的枠組みは,(1)区域設定のもとに基本的な枠組みがされる,(2)条例制定による制度体系により枠組みがされる,(3)市街地緑化と連動して里山森林地帯の保全を図る,という3方式を確認し得た。
著者
林 〓 江本 祐子 福田 五月 伊藤 修宏
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.93-116, 1987-12-25
被引用文献数
1

都市近郊の里山地帯は,都市成長のインパクトによって変貌させられて行くが,森林及び農地としての利用と都市化のベクトルとは,相互に交錯する場合と,画然と区分されて働く場合と,二通りのタイプがある。前者の場合は,両ベクトルの連関を調整し,どのように併存ネットワークを形成するか他都市空間構成上の問題となるのに対して,後者の場合は,両者の均衡点をどう設定するのかが問題となる。本研究では,鶴岡市・山形市(山形県),栃木市(栃木県),尾道市(広島県),高松市(香川県),宇和島市(愛媛県),日田市(大分県),長崎市(長崎県)の8都市を選んで,都市域内における土地利用の変化,農地及び森林の減少過程,土地利用パターン,都市域発展ベクトルの解析を行った。その結果,土地利用区分の配置モデルとして,次の5モデルを設定し得た。(1〜3は従来得ていたモデルである)1.森林と農地とが大きく2分割され,その間に混在地が介在する。3.森林と混在地とが2分割されて配置される。3.新興住宅地が広く配置され,高密な都市化が進展し,森林はその外側に残置される。4.市街地・混在地・新興住宅地(都市部)を農地が囲み,その外側を森林が囲む。5.都市部を森林が囲む。以上の5つのモデルによって,わが国の都市の空間構成の典型を示すことができよう。
著者
亀井 克之
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

毎年,中小企業が,後継者不足を理由に廃業している。老舗企業,同族企業の多くが中小企業である。社会問題化している事業承継問題について,本課題研究では, (1)リスクマネジメント理論の活用と, (2)現地調査に基づく日仏比較研究という,独自の手法によって研究を進め,最終年度における「中小企業の事業承継・日仏シンポジウム」主催を中心とする成果をあげて,事業承継におけるリスク・コミュニケーション(「事業承継にはどのようなリスクがあるのか」「そのリスクにどう対応するのか」に関する共通理解)の重要性を提言した。
著者
奥平 康弘
出版者
有斐閣
雑誌
ジュリスト (ISSN:04480791)
巻号頁・発行日
no.378, pp.31-37, 1967-09-01
著者
奥平 康弘
出版者
日本評論社
雑誌
法律時報 (ISSN:03873420)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.54-63, 1967-04
著者
高田 弘一 堀田 彰一 目黒 高志 平山 眞章 丸谷 真守美 茎津 武大 河野 豊 高梨 訓博 加藤 淳二 新津 洋司郎
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.603-608, 2004-11-25
被引用文献数
2 4

症例は57歳, 男性. 平成7年11月25日全身倦怠感および食欲不振を主訴に近医を受診. 腹部CTにてHCCが疑われ, 精査加療目的に平成8年1月8日当院紹介入院となった. 精査の結果, 門脈腫瘍栓を伴ったHCC stage IVAと診断した. 同年1月16日と2月21日に, 主腫瘍であると考えられた肝S8, S4のHCCに対してTAEを施行した. 同時期より右骨盤部の痛みと歩行障害が出現した. 原因検索を目的にCTおよび血管造影を施行したところ右腸骨に hypervascular な腫瘍が描出された. 骨シンチグラフィーでも同腫瘍に一致してTcの取り込みを認めた. 臨床経過および画像所見よりHCCの骨転移と診断し, 同腫瘍に対してTAEおよび放射線治療を施行した. その結果, 疼痛は消失し歩行障害も改善した. 画像上も骨転移巣は消失した. その後肝内にHCCが再発し, TAEを計9回とRFAを1回施行した. 平成12年12月頃より肝不全が徐々に進行し, 骨転移が出現してから約6年後の平成14年1月31日永眠された. これまで, HCCの骨転移は予後不良であると考えられていたが, 本症例では長期生存が得られ貴重な症例と考え報告した.
著者
岩松 俊哉
出版者
(財)電力中央研究所
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

本研究では、自宅における居住者の室内温熱環境や内発的な熱環境調整行動と温熱快適感の許容限界との関係を明らかにすることを試みた。日頃の温熱環境、熱環境調整行動、温熱感覚の三者には深く関わりがあり、熱環境の調整を冷暖房の使用に依存している被験者と依存していない被験者で、快適とする許容限界温度に1~4℃程度の差があることが明らかになった。冷暖房を極度に使用せずに、快適と感じる温熱感覚が培われる生理的なメカニズムの解明と、個々人の温熱感を考慮した熱環境計画の重要性が示唆された。
著者
M. R. Naghii P. Darvishi Y. Ebrahimpour G. Ghanizadeh M. Mofid M. Hedayati A. R. Asgari
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
Journal of Oleo Science (ISSN:13458957)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.103-111, 2012 (Released:2012-01-24)
参考文献数
39
被引用文献数
7 8 4

The effect of consumption of fatty acids and selected nutrients, along with regular physical activity, on cardiovascular risk factors in rats was investigated.Male rats were divided into the seven groups: Group 1: regular food and drinking water, Group 2: same as Group. 1 + physical activity (whole body vibration; WBV), Group 3: same as Group. 2 + calcium, vitamin D, boron, Group 4: same as Group. 3 + canola oil, Group 5: same as Group. 3 + sunflower oil, Group 6: same as Group. 3 + mix of sunflower oil and canola oil, Group 7: same as Group. 3 + coconut oil. Rats were treated for 8 weeks, and analysis of the frozen plasmas was performed. A- Analysis between the treatment groups and control revealed that vibration training in Group 2 increased body weight (P = 0.04), plasma creatin kinase (CK), (P = 0.02), and estradiol (E2), (P = 0.03). Rats in Group 5 consumed less food and plasma levels of cholesterol and LDL-cholesterol (LDL-C) increased significantly (P = 0.02) in Group 6 and in Group 7 (p
著者
アメングアル・プリエゴ マリア・オルガ (2010-2011) アメングルアル・プリエゴ マリア・オルガ (2009)
出版者
北海道大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

脳は自己免疫血栓性疾患である抗リン脂質抗体(APS)の重要な罹患臓器である。通常の動脈硬化性疾患と比べると、APSでは心筋梗塞に比べて脳梗塞が圧倒的に多い。APSの血栓形成機序は、APS患者に存在する抗リン脂質自己抗体が内皮細胞や単球を活性化して向血栓状態にすることと考えられている。本研究では、血管内皮細胞の臓器特異性について注目し、APSにおける脳梗塞の血栓形成機序を解明することによって同疾患の特異的治療法を開発すおること目的とした。本年は材料に、ヒトの脳、肺、皮膚の小血管内皮細胞を用いた。これらの培養細胞に抗リン脂質抗体(ホスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体:231D)を加えてインキュベートし、細胞からRNAを抽出してDNAアレイを用いてmRNA発現スクリーニングをおこなった。有意に発現が増加した遺伝子は、PLSCR4,Cenpk,Bhlhb5,Hmgn1,MAF,TNF,TRAF2,NOS3,RPs6ka6,IL-6、VCAM-1などがあった。しかし、これらの遺伝子発現に内皮細胞間の明らかな差はなく、脳由来微小血管内皮細胞に特異的な遺伝子発現上昇はみられなかった。検討した遺伝子発現のうち、抗プロトロンビン抗体によってもっとも有意に増強したのはNOS3(nitric oxide synthase 3)であった。NOS3の発現亢進は、患者由来のポリクローナル抗リン脂質抗体でも確認された。NOS3の遺伝子多型はアルツハイマー病や動脈硬化疾患と関連しており、脳血管障害の病態にNOS3がかかわる可能性がある。今回は抗リン脂質抗体によって誘導される脳血管内皮に特異的な分子は同定できなかったが、NOS3の活性をさらに検討することにより抗リン脂質抗体症候群に伴う脳血管障害のメカニズムを解明できる可能性を考えた。
著者
井上 督
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.817-825, 1984-11-05

これまで非常にむずかしいとされてきた乱流現象の解明にも, ここ10年余りの間に大きな明かりが見える様になってきました. それは小さなスケールで複雑に乱れていると思われていた乱流中にも, ある程度秩序だった大きなスケールの流体運動がある, ということがわかってきたことです. そのきっかけとなった問題の一つがここでお話しする乱流混合層内の流れです. 実験的にとらえられている乱流混合層の横顔と, その機構を理論的に説明するための一つの考え方をご紹介します.
著者
吉岡 昭三 木賀 一美 小杉 紘平 前田 穂積
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, 1978-12-15

稲城砂は, 三浦層群に属する細砂層で, 日本住宅公団が施工する多摩ニュータウンの宅地開発において遭遇する地層である。当公団が宅造法の主旨を守り, 補完し, 良質でかつ経済的な宅地造成を施工するという基本的観点から, 稲城砂の特性を解明するための各種の試験, 調査, 研究を実施し, その結果に基づく土工事設計基準を作成したものである。その内容としては, 締固めに関しては, 現場締固め試験結果と設計基準, 締固め仕事量が乾燥密度に与える影響, 細粒分含有量, 試料養生期間が乾燥密度に与える影響, 締め固めた土の透水性とせん断特性を考慮している。のり面に関しては, 模型盛土のり面の崩壊形式を実験より研究し, 勾配, 小段, 排水, のり面保護について基準が規定されている。造成面に関しては, その規模や勾配をいかにして土砂流出等の被害を少なくできるか把握する目的で浸食状況調査が行われた。その他, 調整池に関しても研究がなされている。