著者
森村尚登
雑誌
中毒研究
巻号頁・発行日
vol.5, pp.139-144, 1992
被引用文献数
1
著者
吉岡 真由美
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

地球の全表面が海で覆われた仮想的な「水惑星」で、台風発生と海面水温(SST)分布の関係を、計算機を用いた数値実験によって明らかにした。東西一様で、赤道で最大で両極へ向けて減少する南北対称なSST分布を持つ水惑星では、台風が発生しなかった。東西一様のままSSTを全体的に上昇させた(温暖化)実験でも、台風は発生しなかった。東西一様な赤道域の一部に暖かいSST領域(+3度の暖水塊)を重ねて与えた実験では、暖水塊の西側低緯度域で台風が発生しやすい環境が形成され、その領域に東へ伝播する強い西風が吹いた時に、赤道をはさんで双子台風が発生した。これは西太平洋でエルニーニョ期に見られる台風発生を説明する。
著者
和田 章義
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

台風と海洋の相互作用を海洋大循環モデルに炭素平衡モデルを組み込んだ結合モデルと非静力学大気波浪海洋結合モデルを用いて研究した。数値シミュレーション結果から台風通過時に海面二酸化炭素フラックスが突発的に増加し、酸性化を引き起こすこと、高風速時において風速の増加に伴い抵抗係数が減少すること、クロロフィルaの増加に伴う海面水温変動は、海洋環境場に比べて台風強度に与える影響が小さいことが明らかとなった。
著者
石崎 溌雄 吉川 祐三
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報 (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
no.21, pp.p349-362, 1978-04
被引用文献数
1
著者
尾崎 知伸 大川 剛直
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.514-525, 2008
被引用文献数
1

Recently, pattern mining in structured domain, such as sequences, trees and graphs, is becoming increasingly abundant and several algorithms for especially frequent pattern mining have been developed. On the other hand, the research area of correlation mining in transaction databases, that extracts the underlying dependency among objects, attracts a big attention and extensive studies have been reported. Although we can easily expect to get a more powerful tool for structured data by introducing correlation mining, the most of current research on correlation mining are designed for transaction databases and little attention is paid to mining correlations from structured data. Motivated by these backgrounds, in this paper, we bring the concept of hyperclique pattern in transaction databases into the graph mining and consider the discovery of sets of highly-correlated subgraphs in graph-structured databases. To achieve this objective, a novel algorithm named HSG is proposed. By considering the generality ordering on sets of subgraphs, HSG employs the depth-first/breadth-first search strategy with powerful pruning techniques based on both of the anti-monotone property of support value and the upper bound of h-confidence measure. Experiments with artificial and real world datasets were conducted to assess the effectiveness of the proposed algorithm. The results of experiments show that HSG succeeds in discovering sets of highly-correlated subgraphs within reasonable computation time.
著者
只石正輝 森嶋 厚行 田島 敬史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.88, pp.229-234, 2008-09-14

今日, XMLや RDF 等のエッジラベル付き有向グラフが生成,蓄積されている.また,生成,蓄積されるグラフは大規模となってきており,グラフに対する効率的な管理/検索が重要な問題となってきている.本論文では,大規模なグラフに対する問合せの一つである子供/子孫問合せに着目し,それらの問合せを効率的に処理するためのノード格納方式を提案する.Today, we have many edge-labeled directed graphs such as ones written in RDF and XML. Because the size of such graphs is getting larger, efficient processing of queries against graphs is important. This paper proposes a novel node storing scheme for the efficient processing of child/descendant queries.
著者
平山 次清 高山 武彦 平川 嘉昭 庄司 るり 上野 道雄 塚田 吉昭 岩下 英嗣 土井 康明
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

海上が荒れた場合はバラストタンクと主翼および尾翼を制御することによって浅く潜航し波浪影響を避けるという新コンセプト船を提案し、その実現可能性について主として流体力学・運動制御工学の観点から実験・数値計算を実施して検討した結果、船長の半分程度まで潜水すれば波浪影響は数%以下に抑制可能であることやウェザールーチングの観点からは10%程度の燃費低減が可能といった結果を得た。
著者
吉野 純一 市村 洋 大杉 功 吉村 晋 米盛 弘信
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

この研究は、災害時における安否確認方法としてセンサーを用いることを考えた。そのセンサーへ用いる電源に着目し、安定的な電源供給方法を検討した。センサーは、アクティブRFIDタグを用いた。一般にアクティブRFIDタグの電源は、ボタン電池を用いるが、今回は熱電変換素子を用いた温度差発電によって電源供給を行った。温度差発電は、外気温と人肌体温の温度差によって発電するものである。アクティブRFIDタグが、ボタン電池と比較して、同程度に駆動できることが確認できた。

1 0 0 0 OA 新編ちくさ

著者
矢崎嵯峨の屋 著
出版者
金港堂
巻号頁・発行日
1891
著者
中野 春夫
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

本研究は平成9年度から11年度にかけて、ルネサンス文学における魔術主義的想像力の特筆を分析、考察した。本研究はまず英国ルネサンス文学における魔術の扱われ方を考察した。この考察を通じて、「魔術」に潜む秘めやかな欲望、願望、空想を突きとめることができ、その現象を具体的に指摘した。その成果は『エリザベス朝演劇の誕生』(水声社)における「ルネサンス魔術のメタモルフォシス」(平成9年)に発表された。ルネサンス期において通常魔術と呼ばれたもの(自然魔術、星界魔術、天空魔術)は、霊(スピリトゥス、オカルト、プロパティー)という謎の作用力を対象とする点で錬金術と同じである。ところが、錬金術において霊を物質と単一化(現代の用語なら融合)させることが最終目的である一方、その他の魔術のおいては霊を物質の中に貯えるか、支配することが目標となる。護符(タリスマン)や悪魔召還がその典型的な例である。以上の成果は、『逸脱の系譜』(研究社)における「ルネサンス錬金術の想像力」(平成11年)に発表された。ルネサンス魔術は発想の点で現代の応用科学とそう変わりはない。いずれも(電磁力、原子力など)目に見えない作用力を応用しようと試みる点である。一方、違いも大きい。現代であれば物質的な因果関係から理解することを、ルネサンス期には霊的な存在を原因と考えたことである。必然的にルネサンス期の物理学、化学、天文学は空想的な仮説を生み出したこれが同時代の文学にしばしば応用された魔術主義的想像力である。
著者
池田 紘一
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

トーマス・マンは自ら『魔の山』を錬金術的と称し、主人公ハンス・カストルプの人間的成長を錬金術的「昇華」と呼んでいる。従来単なる比楡としてさほど真剣には受けとめられなかったこの発言の意義と射程をユングの錬金術心理学との関連において明らかにする。その要点は以下のごとくである。1)ハンス・カストルプは「原質料」としてマダム・ショーシャをはじめとする諸元素ないしは物質との「分離」と「融合」を繰り返しながら「賢者の石」への道を辿る。この「精神」と「肉体」の錬金術的・エロス的結合の試みは失敗に帰する。それは錬金術の場合と同様、ヨーロッパ近代合理主義の批判を意味し、同時にその克服による新たな人間愛の模索を意味する。2)物語のこのプロセスは、マンの「錬金術的物語術」と表裏一体をなしている。マンの語りは、諸元素を密封して火にかけ、昼夜を分かたず繰り返される錬金術の分離・融合の試みに等しい。諸々の偶然的出会いや偶然的出来事から必然の糸(真の結合の可能性)を紡ぎ出すその錬金術的物語技法の特質を明らかにした。3)以上の『魔の山』の特質は、その現代的装いにも拘らず、『ファウスト』と見事に照応している。『ファウスト』もいわば、現世では失敗に帰する錬金術的実験の試みである。マンの『ファウスト』の現代的パロディーの試みは、錬金術心理学的観点を導入してはじめて、より根源的な意味での「まねび」であることが判明する。
著者
福嶌 教隆 長谷川 信弥 浅香 武和 吉田 浩美
出版者
神戸市外国語大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

スペインでは,一般に「スペイン語」と呼ばれている「カスティーリャ語」以外に,カタロニア語,ガリシア語,バスク語などが用いられている。本研究では,これら4つの言語の統語的(文法的)特徴を23項目にわたって記述した一覧を作ってその比較を容易にし,またそれぞれの言語についての論文を発表して,多言語国家の言語使用状況の理解と語学教育に貢献した。
著者
鵜川 亜希子
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:08272997)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.404-450, 2003-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
柳井 道夫
出版者
成蹊大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

戦後の衆議院議員選挙(いわゆる中選挙区制の場合)を中心に、新聞の選挙予測報道の仕方と実際の選挙結果とを照合する作業を行なってきた。選挙予測報道には、大きく分けて3種類のものがある。第1は投票率であり、第2は政党別議席獲得数の予測であり、第3は個々の候補者の当落予測である。第1のものは予測報道をすることにあまり異論は出ていない。第2のものは政党から苦情が出、あるいは圧力がかかる。第3のものは候補者の陣営から苦情がでる。第2のものについて言うと、確率論からすればかなりよく当たっている。しかし大きな争点がある時、または特定の政党が非常に多くの議席を獲得しそうな時は、確かに予測報道とは異なる結果がでることがある。(こうした場合、概して新聞社の見出しは獲得議席について控えめな表現がなされる。そして記事の内容とは異なることがある。)この獲得議席数についての予測と実際とが異なってくる理由を分析してみると、中選挙区制のもと、最下位当選者と次点との差が僅かであって、この僅かな差が全国各地の選挙区で生じ、全体として特定政党の獲得議席数予測に、大きなくるいが出てくる。個々の候補者の当落予測も確率論からすれば非常によく当たっている。時に大きな予測違いが出て注目されることがあるが、はずれる場合は、ある候補者が断然トップで当選すると報道され、有権者が安心して投票にいかなかったり、もう一人の他の候補者を当選させようとして、票が他に流れた場合ということが多いようである。こうした選挙予測報道のためのデータは、各新聞社ともかなり科学的に収集しており、そのデータを経験則によって加工する方法を考えており、かなり精度の高い予測がなされている。しかし時に、故意にデータを加工していると思われるものもある。
著者
綿貫 譲治
出版者
上智大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1990

第1年度(平成2年度)には、まず、各種のサーベイ・データの時系列的再分析を行い、有権者の政治関与(政治関心などの心理的関わり)と政治参加(投票参加、選挙運動への参加)の変化を見た。その結果明らかになったことは、女性有権者の政治関与の増大であり、とくに、60歳以上の実年後期と老年グループの女性における政治関与の増加が顕著であることである。さくに、平成元年7月の第15回参議院議員通常では、女性立候補の増加が刺激となり、女性の政治関与も顕著に増加し、中年や実年前期では男女差が消滅し、また、実年後期や老年でも、男女差が縮少したことがはっきり見られた。第2年度(平成3年度)では、衆議院議員公設祕書にたいするアンケート調査を行い、選挙区の変動の筆頭として、女性有権者の活発化が筆頭に挙げられているというデータを得た。現代日本社会における社会構造の変動として、最大のものは、性役割の規定や規範の変化であることが、ここから結論された。現在行われている政治改革論議では、この点への対応が全く欠落しているのである。衆議院議員公設祕書にたいするアンケート調査では、私設祕書を含めた祕書総数推定についてのデータ、公設祕書の職務配分についてのデータなども得ることができ、アメリカ連邦議会の議員のパーソナル・スタッフの職務との比較も行った。平成5年度予算に具体化した「政策祕書」設置についても、それが「政治改革」の一環であるとはいえるとの判断を引出した。「社会構造と政治改革」というテーマでの残された問題は、マス・メディアの発達のインパクトの分析であり、それは今後の課題としたい。
著者
櫻井 良樹
出版者
麗沢大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

本研究での基礎データとなる、関東地方7府県における、(1)1899年から1939年までに11回行われた府県会議員総選挙データの収集、および(2)1902年から1942年までに15回行われた衆議院総選挙データの収集は、95パーセント程度完了した。残りの5パーセントはデータの基礎となる公文書・新聞などが失われてしまったため、あらたな史料が発見されない限り収集は不可能と思われる。県別に述べると、群馬・埼玉・東京・神奈川については、当落選者の各郡単位ごとの得票数をほとんどを把握することができた。栃木については1904年衆議院総選挙での候補者の郡ごとの得票数が不明、千葉は明治時代における県会議員総選挙での落選者データおよび1912年衆議院総選挙での候補者の郡ごとの得票数が不明であり、茨城は明治時代の県会議員選者での落選者データおよび6回分の衆議院総選挙での候補者の郡ごとの得票数が不明である。各候補者の所属政党についても、異説は存在するが、ほぼつかむことができた。以上の作業は、各県の公文書館や県立図書館での調査によった。データのパソコンへの入力を現在続行中であり、これは収集したデータのほぼ半分まで進んでいる(茨城・栃木・群馬・千葉が完了)。しかし、まだ確認作業などにしばらく手間取ることと思われる。したがってデータを使用した分析については、これからの課題となる。ただし作業の過程で、県単位の分析よりも郡単位の分析が有効と思われること、所属政派については政友派・憲政民政派・第三勢力・中立その他の4カテゴリーに分けて行うのが適当であることに気がついた。また県会議員の所属政派が時代を下るにしたがって明瞭になっていく傾向があることを実感することができた。なお東京について、収集したデータをもとに4月1日に首都圏形成史研究会で報告する予定である。これから数年かけてデータベースの整理と分析を続ける予定である。
著者
坪井 昌人 浮田 信治 半田 利弘
出版者
茨城大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1992

この科研費による成果は以下のとおりである。1.野辺山45m鏡用40GHz帯偏波計の開発我々はファラデー回転測度が2000-10000rad/m^2以上と大きくこれまでは偏波を測定できなかった銀河系中心領域をミリ波で観測するため野辺山45m鏡用に40GHz帯ミリ波偏波計を開発したが、今年は較正を精密に行った。到達された精度は機械偏波率にして0.5%で、偏波の角度で5゜である。今までは独ボン100m鏡用の32GHz偏波計が最も高周波数高精度であったが我々のものがこれにとってかわった。2.銀河中心電波アークの43GHz全電波強度/偏波観測銀河系中心の電波アーク=偏波ローブ系をふくむ銀緯方向2゜銀経方向0.2゜の領域の観測を解析して世界初の43GHzの偏波マップと高感度な全電波強度マップを得た。電波アーク=偏波ローブ系の磁場の方向は銀河面に垂直であった。また、10GHzの以前の観測で磁場は視線方向に折れ曲がっていることがわかっていたが、この観測よりその原因が電離領域が衝突したためとわかった。また、スペクトル指数がこの周辺ではフラットで、ここから離れるとスティーブになっていくことが観測された。これは電子の加速がこの周辺でおこり他にはドリフトしていくという仮説を強く支持する。OrionIRc2のSiOv=0、J=1-0輝線の高偏波率の発見^<28>SiO(v=O,J=1-0)輝線がメーザーか否かはまだ決着がついていないと考えられるが、われわれはこの^<28>SiO(v=0,J=1-0)の野辺山45m鏡を用いて直線偏波を測定してこの問題にせまった。80%の高偏波率が観測されてこの輝線がメーザーである強力な証拠を得た。また、このような高い偏波率はこのメーザーの発振している領域の磁場が6mGaussよりもはるかに大きいことをしめしている。加えてv=0輝線の偏波角は青方変位側から赤方変位側に移るにしたがい、180゜逆転していることが発見された。
著者
鼓 宗
出版者
関西大学
雑誌
関西大学外国語教育研究 (ISSN:13467689)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.57-74, 2004-10

Vicente Huidobro, que nacio en 1893 en Santiago de Chile y murio en 1948 en Cartagena, es conocido como autor de Altazor, una de las obras cumbre del vanguardismo hispanoamericano. Comenzo a escribir poemas bajo la influencia del modernismo que presidia Ruben Dario, poeta nicaraguense. En 1916 Huidobro viajo a Argentina y a los paises de Europa, escapando de los ambientes intelectuales muy cerrados de Chile. En Buenos Aires dio una conferencia, en la cual por primera vez se refirio a la idea del ≪creacionismo≫ que fundaria mas tarde. Los ultimos meses de aquel ano visito Madrid y Paris. Se instalo en la Ciudad de la Luz, donde se habian reunido muchos poetas, pintores, musicos, que eran simpatizantes o al menos aficionados al arte vanguardista. Huidobro trabo amistad con Pierre Reverdy, Pablo Picasso y Juan Gris, entre otros. Tres anos despues se traslado de Paris a Madrid presionado por la amenaza de la Primera Guerra Mundial. Alli vio el ≪ultraismo≫ naciente en la tertulia del Cafe Colonial bajo la tutela de Rafael Cansinos-Assens, escritor espanol. En este breve articulo investigamos lo que pensaba y deseaba realizar Huidobro, siguiendo sus actividades en la decada de 1910 y tambien a traves de la lectura de algunos de sus poemas de aquella epoca.