著者
道本 徹 渡辺 顯
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.21, no.8, pp.472-481, 1999-11

世界の民間航空の事故は航空機の世代が新しくなるにつれ, 様々な安全対策が取られ減少を続けてきた.しかし, この10年ほど事故率は低下せず, このままでは世界の航空需要の伸びに比例して事故は増加してしまうと危惧されている.又, 最近の事故の原因を分析するとヒューマンファクターに起因するものがほとんどであり, 事故後のパイロット, 整備士あるいは管制官の証言で「その問題は前から分かっていたんだよ」ということが屡々ある.GAINはこれら航空に携わる人々の自発的な安全情報を集め, 分析し, 事前に安全対策を取る世界的なネットワークを構築しようとするものである.
著者
和泉 宏幸 小島 勝雄 下山 武彦 赤松 秀樹
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.25, no.7, pp.503-507, 2003
被引用文献数
4

気管・気管支狭窄に対するステント留置による拡張術は標準的な治療となっており,Dumon stentは代表的なシリコンステントである.Dumon stentは通常硬性鏡などの内部に充填して挿入されるが,永久的気管孔を有する症例では硬性鏡は使用できず,挿入法を工夫する必要があった.症例.下咽頭癌術後で永久的気管孔を有する気道狭窄2症例に対してDumon stentを直接的に気管内に挿入・留置した.静脈麻酔と吸入麻酔を併用して自発呼吸を出しながらステントの挿入を行った.ステントは気管の湾曲に沿ったケリー鉗子にて折りたたんで直接把持し,透視下に狭窄部位に誘導した.両症例とも安全かつ迅速にステントの留置が行えた.術後,呼吸困難などの気道病変による症状は著明に改善した.結論.永久的気管孔を有する症例では,湾曲のあるケリー鉗子でステントを把持して直接挿入することで容易にステントを留置できた.折りたたんだステントをケリー鉗子で把持することがこの術式の要と考えられた.
著者
佐藤 栄治 吉川 徹
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.593, pp.153-158, 2005
被引用文献数
2 2

The purpose of this research is evaluate the three-dimensional spatial structure of Shiodome area, the urban space which is being constructed through the Urban Renewal of Japanese Government. The analysis is done from the viewpoint of accessibility, contrasting the straight distance of a sight line which is lead by a basic behavior of transferring in the urban space with the actual distance of transferring. With this viewpoint, the urban space of Shiodome Area which is in the process of construction, and the existent neighboring urban space of Shinbashi Area is analyzed and compared. Through this method, the characteristics of each urban spaces are extracted and the accessibility within the urban space is evaluated. Theoretical model is also developed in terms of accessibility, so that the evaluation of actual urban spaces may be made by comparison with the theoretical model.
著者
小林 昭裕
出版者
専修大学北海道短期大学
雑誌
環境科学研究所報告 (ISSN:13464736)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-12, 2003-12-30

自然公園における過剰利用抑制策として車両規制が各地で導入されている。車両規制の実施には利用者の理解が不可欠であり,利用者から見た車両規制の評価を踏まえ,現在の車両規制制度の課題を検討する必要がある。本研究では,1997年から車両規制を導入した大雪山国立公園高原沼めぐり地区および1999年から車両規制を導入したカムイワッカ地区を事例に,1999年〜2001年の3ヵ年にわたる車両規制に対する利用者の評価をもとに,利用者の車両規制に対する支持に関与する要因を捉え,利用規制に対する利用者からの支持・理解を得るための課題について検討した。また,3ヵ年にわたる調査結果から,調査手法上の課題について検討を加えた。
著者
佐藤 忠雄
出版者
日本文化人類学会
雑誌
季刊民族學研究 (ISSN:00215023)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.58-62, 1961-12-30
著者
高島 征助 新 太喜治 加見谷 将人
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.15-22, 1996-01-01
被引用文献数
23

An attempt to estimate the radicals numbers formed from hydrogenperoxide by plasma discharging technique in the apparatus (STERRAD 100, Johnson & Johnson Med. Co.) has been done using ascorbic acid (A. A) and diphenyl picryl hydrazyl (DPPH) as radical indicator. Then, the radical numbers were reduced from the adsorbance difference at λ max. on the spectra (on A. A : ultraviolet, on DPPH : visible ray) between before and after sterilizing using the Loschmidt's number, respectively. In result, it was found that the radical numbers were similar to the molecule numbers of H_2O_2 fed into the sterilizer before sterilizing. Moreover, it was guessed that ・O radical mainly reacted on A. A and ・OH radical mainly reacted on DPPH by the spectroscopic and gas chromatographic techniques.
著者
遠藤 芳子 後藤 順子
出版者
山形県立保健医療大学
雑誌
山形保健医療研究 (ISSN:1343876X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.33-40, 2004-03-01
被引用文献数
2

社会構造の変化から高齢者や子どもとの接触が少ないと思われる看護学生はその対応に戸惑うことが予想される。山形県立保健医療大学の小児看護学の臨地実習では、病院実習の前に幼稚園実習を実施している。今回この実習をする看護学生46人のきょうだい数や子どもとの接触経験などと実習前後の子どもの好き嫌い、子ども観、実習のとらえ方の変化を調査し、実習の有効性も検討した。その結果、1.過半数の学生が二人きょうだいであった。2.子どもとの接触経験は「現在ある」が半数であった。3.子どもの好き嫌いの程度では、実習前に比べ「大好き」が約2倍になっていた。4.こども観の変化では、実習後「かわいい」「生意気と思わない」「元気だ」「面白い」の割合が有意に増加していた。5.実習のとらえ方では、「楽しかった」「自信がついた」「もっと世話したかった」「不安に思わない」「苦痛と思わない」という結果で肯定的な割合が増加していた。6.健康な子どもの実態を理解し、健康な子どもを肯定的にとらえることができるようになったという点から、幼稚園実習の目的、目標が達せられ、実習は有効であったと考えられた。
著者
梅木 秀雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.1085-1092, 2002-10-15
被引用文献数
7

内容的にまとまった共有文書と異なり,メッセージは断片的でかつメッセージ間の関係やメタ情報など文面以外の情報が重要になることが多い.こうした特徴を活かし,コミュニケーション情報を個人やコミュニティの知識リソースとしてうまく活用するシステムへの取り組みについて本稿で解説する.
著者
黒澤 怜志 石橋 孝一 川端 孝史 久保田 仁 城倉 義彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.188, pp.69-72, 2009-09-03

近年の無線インフラの整備やモバイル端末の普及に伴い,固定的な通信インフラを必要とせず,無線端末間によりネットワークを構築できる無線メッシュネットワークがあり,最近は特にメッシュネットワークの大規模化が注目されている.適用例としては,工業分野向けネットワークでのデータ収集や制御などがある.メッシュネットワークにおいて,安定したデータ収集を実現するためには,経路制御技術だけでなく,通信帯域を考慮したトラヒック制御や耐障害性を考慮したシステム設計などについて検討していくことが必要となる.そこで本稿では,通信帯域を考慮したトラヒック制御や耐障害性を考慮したシステム設計などについて検討し,実フィールドにて評価を行ったので報告する.
著者
黒住 幸一 辻本 廉 小宮山 摂 盛田 章 大串 健吾 氏原 淳一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.579-587, 1988-06-20
被引用文献数
16

ハイビジョンは, 精細度の高い映像を大画面に写し出すので, 従来のテレビと比較して視覚的に臨場感をはるかに高めることができる.しかし, この映像の効果にふさわしくハイリアリティー視聴空間を再生できるステレオ音声方式については, まだ充分な検討がなされていない.そこで, 音声のチャンネル数およびスピーカ配置の異なる種々のステレオ音声方式について検討し, ハイビジョン映像とステレオ音声方式の組み合わせによる心理的効果を主観評価実験を行って調べた.その結果, 前方に3つの音源を, 後方に1つの音源を配置する3-1方式4チャンネルステレオが, 最もバランスのとれた優れた方式であることが明らかになった.このステレオ音声方式の特徴は, 画面の中心軸上から横にずれた位置で視聴しても映像の方向と音像の方向がよく一致すること, 広い視聴範囲にわたって豊かな臨場感を再生できること, 映画音響と互換性の良いことである.
著者
清原 稔之 正田 悦朗 庄 智矢 橋本 圭祐 櫻井 敦志 岡田 純典
雑誌
骨折 (ISSN:02872285)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.224-226, 1998-05-01
被引用文献数
2