著者
西村 正史
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.100-104, 1973-03-25
被引用文献数
4

1971,1972の両年, マツノマダラカミキリ成虫の行動の日周性を中心に連続観察したが, その結果はつぎのとおりである。1.後食, 交尾, 飛翔, 産卵, 歩行活動は照度が0である夜8時から明け方4時もしくは5時までに集中しており, 明らかに夜間活動型の昆虫である。ただし, 後食活動は昼間にもかなり観察された。2.羽化脱出後の経過日数に伴って, 歩行, 交尾活動および後食, 歩行活動している雌雄の割合が変化するが, 後食活動に関してはあまり変化しない。3.活動に影響を与える要因のうち, 温度は最も重要な要因の一つである。
著者
古山 正雄
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1424, pp.32-33, 1998-07-20
被引用文献数
2
著者
河合 満雄 伊藤 肇 嶋 純孝
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.585-589, 1993-05-20
被引用文献数
20 2

自動車用のディスプレイは運転者に, 速く, 正確に情報を伝える必要があるが, 最近, 安全性, 利便性の見地から, ナビゲーション機器などが付加され, 運転者が読取るべき情報量が増える傾向にある.このためHMIの改善が進みつつある.本稿ではこの改善事例を紹介し, また自動車部品としての要求も明確にすることにより, 次世代ディスプレイデバイスへの期待を述べる.
著者
山本 出 藪田 五郎 冨澤 元博 斉藤 隆行 宮本 徹 利部 伸三
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.33-40, 1995-02-20
被引用文献数
14

[^3H]α-ブンガロトキシン, [^3H]ニコチンをプローブとしニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の認識部位へのニコチノイド, ネオニコチノイド, 関連化合物の結合性をみた結果, 昆虫nAChRでは3-ピリジルメチルアミノ部分をもつこと, 脊椎動物nAChRではイオン化度の高いことが必要であった.[^3H]フェンサイクリジンを用いTorpedoのnAChRのイオンチャンネル開口への効果をみた結果, アゴニスト作用を呈するのに3-ピリジルメチルアミノ部分があるほうがよいが, イオン化度の高いことが必要であった.ニコチノイドのアミノ窒素原子とネオニコチノイドの構造上対応する窒素原子の^<15>N NMRを測定したところ, 後者は前者に比べはるかに低磁場にあり, 窒素原子上の非共有電子対が電子吸引性基により非局在化, すなわち部分正荷電を帯びていることを示し, これが昆虫のnAChRとの相互作用には十分だが, 脊椎動物のそれとは不十分であるといえる.これによってニコチンは温血動物への毒性が高く, 殺虫活性が限られているのに対し, イミダクロプリドはその反対の特性を示すことが説明できる.
著者
角田 明良 渋沢 三喜 草野 満夫
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.8, pp.1457-1460, 2002-08-01
被引用文献数
3

1996年10月から2001年4月までに,著者自身が主治医となった癌患者235人のうち癌告知を行ったのは221人(94%)で,この間に癌病死した患者は45人である.これらを対象として,計画的なinformed consent(IC)と緩和ケアが未確立であった前期と確立した後期に分けて,患者が死を迎えた場所を調査した.前後期に亡くなった患者はおのおの10人,35人であった.死を迎えた場所は,前期では大学病院8人,緩和ケア施設と他院がおのおの1人であったのに対し,後期では大学病院のほかに緩和ケア施設16人,自宅6人,癌専門病院4人と多様であり,その分布は前後期で有意の差が認められた(p=0.019).大学病院の比率をみると前期80%(8/10),後期21%(8/35)で後期は前期より有意に低頻度であった.これは計画的なICと緩和ケアの確立によって,多くの患者が死を迎える場所を自己決定したためと考えられた.
著者
三浦 光
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.677-684, 1994-09-01
被引用文献数
8

3次元の空中定在波音場を形成するための超音波音源として、たわみ振動の節が格子状になるモードの方形振動板を考えた。振動板の設計方法を明らかにして、たわみ振動する超音波音源を製作した。このたわみ振動板は、振動の節線が板の端辺と45°の傾きを持つ格子状の振動モードを用いる。たわみ振動板の振動分布の計算結果は、振動分布の測定、及び板面近傍の音圧分布の測定によって確かめた。また、この振動板について板から十分遠方での指向性を、理論的、及び、実験的に検討したところ、両者の結果はよく一致した。振動板から放射される音波は板の四つの端辺に沿った方向で、板面に垂直な方向からたわみ振動の波長と空気中の音波の波長との比で決まる角度に四つの鋭い主極があることが分かった。
著者
白鳥 世明 Michael F. Rubner
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.430, pp.21-25, 1998-11-20
被引用文献数
18

電解質ポリマーの交互吸着において、吸着槽のpHをシステマティックに制御することにより、全体の膜厚をオングストロームオーダで制御可能であるばかりでなく、ポリカチオン、ポリアニオンそれぞれの膜厚の寄与分をもオングストロームオーダーで制御することが可能である。また、各電解質ポリマー成分の浸透性を調整することができ、表面の接触角を詳細に制御することが可能である。したがって、電解質ポリマーの交互吸着法は有機エレクトロニクス材料、特に有機複合材料としての超薄膜作成に非常に有望である。
著者
望月 貴裕 藤井 真人 八木 伸行 篠田 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.384, pp.77-82, 2007-12-06

本稿では,ダイジェスト映像を処理対象としていた映像のパターン化によるシーンの数値列化に基づくイベント(ホームラン,シングルヒット,四球など)識別手法を試合全体映像に適用するフレームワークを提案し,さらにイベントの間の区間に含まれる試合状況に関する情報を用いて,識別結果に修正を加える手法を提案した.試合全体映像から,投球ショット,リプレイシーン,イニングチェンジなどの出現位置に基づき,識別対象とするイベント候補シーンをセグメンテーションする.パターン化および数値列化したイベントシーンの学習によるイベント識別手法により,各イベント候補シーンのイベント識別を行う.各イベント候補シーンの識別結果とシーンの長さとの関係を利用し,イベントの生起しないシーン(非イベントシーン)を特定する.非イベントシーンおよびイベント候補シーンのセグメンテーションで除去された区間から,画像解析によるベース領域検出などの手法を用いて試合状況に関する情報を抽出し,そこから定められる制約条件に基づきイベントシーンの識別結果の修正を行う.数試合のメジャーリーグの野球映像を用いて識別実験を行い,評価を行う.

1 0 0 0 OA 文化の日

出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
らん : 纜 (ISSN:09160981)
巻号頁・発行日
no.42, 1998-12-30
著者
山内 秀樹 米本 恭三
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.46-51, 1997-01-18
被引用文献数
11

若年(4カ月齢), 老齢(20カ月齢)ラットに後肢懸垂を実施し, 骨格筋の萎縮に対する活動制限期間中の等尺性運動の影響を収縮張力の変化から検討した。ヒラメ筋の湿重量, 最大張力は若年, 老齢期ともに後肢懸垂により著しく低下し, その低下率に加齢の影響はみられなかった。後肢懸垂に伴う最大張力の低下に対する等尺性運動の軽減効果は老齢期に比べ, 若年期で高い結果であった。以上の結果は, 活動低下に伴う筋の廃用性萎縮に対する運動効果は加齢に影響されることを示唆する。活動制限期間中の運動効果は老齢期においても認められることから, 筋萎縮進行の防止策としての筋運動の有用性が示された。